海外Wi-Fiルーター GLOCAL NETを使う その13: タイで使う

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前回は海外Wi-FiルーターサービスのGLOCAL NETを中国・上海で使ってみました。

今回はこのGLOCAL NETをタイ・バンコクで使ってみたいと思います。

この記事を書くにあたり、グローカルネット様より試用のための端末を無料レンタルしていただいています。

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タイでの使い方

下記が2017年の12月時点でのGLOCAL NETのサービスエリアです。もちろんタイもサービスエリアになっています。

  • ヨーロッパ
    オーランド諸島、アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ガーンジー、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェイ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、イギリス、バチカン
  • アジア
    バーレーン、バングラデッシュ、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、イスラエル、日本、ヨルダン、カザフスタン、マカオ、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、カタール、サウジアラビア、シンガポール、韓国、スリランカ、台湾、タイ、ラオス、アラブ首長国連邦、ベトナム、
  • アフリカ
    アルジェリア、アンゴラ、エジプト、ガーナ、ケニア、モーリシャス、モロッコ、ナイジェリア、レユニオン、南アフリカ、タンザニア、チュニジア、西サハラ、ザンビア
  • 南アメリカ
    アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、バルバドス、チリ、コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、マルティニーク、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ
  • 北アメリカ
    カナダ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、プエルトリコ、アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン)
  • オセアニア
    オーストラリア、フィジー、ニュージーランド

今回は中国でいったんGLOCAL NETのWi-Fiルーターを使用してからタイ・バンコクに移動しました。

海外Wi-Fiルーター GLOCAL NETを使う その12: 中国で使う
今回はGLOCAL NETのWi-Fiルーターを中国・上海で使ってみまます。使用方法は至って簡単で電源を入れてスマホからWi-Fiで接続するだけです。さらにうれしいことにGLOCAL NETを使うことで中国のインターネット規制を回避することができ、Google MapやFacebookも使えるようになります。

このためバンコクでは何もする必要がありませんでした。GLOCAL NETのWi-Fiルーターに電源を入れるだけです。1分ほどで電波をつかみました

バンコクでの利用

タイでも問題なく4G(LTE)の電波をつかんでいることがわかると思います。

Wi-Fiアクセスポイントの設定も変わりませんのスマホ側の設定変更も不要です。

なお、タイに行く前の上海で370MBほど使ったあとに、タイで電源を入れたところ利用データ合計が372.18MBとなっていました。これはGLOCAL NETのデータ量リセットのタイミング(世界協定時の0時)をまたいでないからかもしれません。

公式サイトの説明によると

1日に複数国ご利用の場合には1か国ごとに契約通信量(1GB/500MB/300MB)が使用可能。

とのことなので、この表示にかかわらずタイでも500MB使えるのだと思います。

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タイでの通信速度

使い方については前回紹介しているので、ここでは通信速度を紹介していきます。

タイでの通信速度

実用上は問題ない速度が出ています。これならば普通に使えると思います

ただ、バンコクは高速モバイル通信がかなり発達しており、LTEならばこの3倍は軽く出るはずです。特にこの測定をしたときはネットワークが空いている早朝だったので条件は良いはずです。

前回の記事でも書きましたが、GLOCAL NETのサービスは現地のキャリアの回線を借りて行っている形で、通信速度にはある程度制限があるのだと思います。

日本の格安SIMの方が3キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク)より遅いのと同じような状況だと思います。

現地のプリペイドSIMカードの利用

このブログで紹介しているようにタイはプリペイドSIMカードが簡単に利用できる国です。

タイでプリペイドSIMを使う その88: タイのSIM選びガイド 2019年春版
今回は2019年夏時点の情報でタイのAIS・DTAC・TrueMoveのプリペイドSIMカードを比較してみまます。旅行者向けプリペイドSIMカードを利用する場合は3キャリアでそれほど差はありません。しかし、一般のプリペイドSIMカードを使用する場合は、多種多様なインターネットパッケージを用意しているAISが一番使い勝手が良さそうです。空港で旅行者向けのプリペイドSIMカードを買うならカウンターが空いているキャリアが、一般のプリペイドSIMカードを使用するならAISがおすすめかと思います。

そこで現地のSIMカードをGLOCAL NETのWi-Fiルーターに挿入して使ってみました。

現地のSIMカードとGLOCAL NETのサービスを切り替えられるのも、GLOCAL NETのWi-Fiルーターの特徴です。

DTACのプリペイドSIMカードを使う

DTACはタイで第2位のキャリアで、私は古くからDTACのプリペイドSIMカードを使っています。

DTACの詳細については下記を参照してください。

タイでプリペイドSIMを使う その85: DTACの情報を総まとめ! 2019年春版
今回は2019年4月時点でのDTACのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめます。現時点で調べられた内容はすべて盛り込んだつもりです。このページをご覧頂けば、タイでDTACのプリペイドSIMカードを使って過ごせるはずです。

DTACのプリペイドSIMカードを使うためには、まずGLOCAL NETのWi-FiルーターのSIMトレイにSIMカードをセットします。

SIMカードのセット

あとはこのSIMトレイをWi-Fiルーターにセットします。セットすると画面には「”にSIMカードが装着されました”」という微妙なメッセージが表示されます。

SIMカードの装着

ここでOKを選択すると「SIM管理」画面が出るので、SIM1を選択して「決定」を選択します。

挿入したSIMを選択

これで挿入した自分のSIMが使えるようになります。Wi-Fiルーターのアクセスポイントとしての設定(SSIDとパスワード)は変わりませんので、スマホ側の設定は不要です。

SIMカードが利用できるようになった状態

プリペイドSIMカードでデータ通信を行う場合は「APN」の設定が必要なのですが、DTACのプリペイドSIMカードの場合は自動で設定されるようで手動で行う必要がありませんでした。

手動でAPNを設定する場合は「その他」でメニューを表示させてから「お客様のローカルSIMs」を選択します。

SIMの設定へ

これでSIMに関するメニューが出るので「データ接続」の部分をタップします。

ここをタップすると次の階層のメニューが出るというのはとてもわかりにくいと思います・・・

「データ接続」を選択

これでようやく「APN」というメニューが表示されます。

APNを選択

DTACのプリペイドSIMカードを装着した状態で確認してみると、自動的に「www.dtac.com.th」というAPNが選ばれていました。

DTACの正しいAPNは「www.dtac.co.th」になります。

しかし、この自動で設定されたAPNでも問題なく通信できました。

自動設定されたAPN

もしAPNの手動設定が必要な場合は上記の画面で「+」を選ぶと新しいAPNを作成することができます。

さて、このようにしてDTACのプリペイドSIMカードをGLOCAL NETのWi-Fiルーターに装着して通信したときの通信速度が下記になります。

DTACの通信速度

やはり現地のSIMカードを利用したところ通信速度は速くなりました

従ってGLOCAL NETのWi-Fiルーター自体には高速で通信する能力があると考えてよいと思います。

TrueMoveのプリペイドSIMカードを使う

次に試したのは第三位のキャリアのTrueMoveです。TrueMoveについての詳細は下記を参照してください。

タイでプリペイドSIMを使う その87: TrueMoveの情報を総まとめ! 2019年春版
今回は2019年4月時点でのTrueMoveのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめます。現時点で調べられた内容はすべて盛り込んだつもりです。このページをご覧頂けば、タイでTrueMoveのプリペイドSIMカードを使って過ごせるはずです。

TrueMoveのSIMカードもDTACの場合と同様に装着するだけでデータ通信できるようになりました。APN情報はあらかじめWi-Fiルーターが持っているようです。

TrueMoveのSIMの利用

ただ、自動選択されたAPNの内容を確認してみると、ユーザ名(true)とパスワード(true)がなかかったりと正確ではありませんでした。これでも通信できるのでタイはおおらかな国です。

自動設定されたAPN

このプリペイドSIMカードを使って通信速度を測ったのが下記です。

TrueMoveの通信速度

ここでGLOCAL NETのクラウドSIMに切り替えて測定したのが下記です。

同じ場所でのGlocal Netの通信速度

やはり速度を求めるなら現地のSIMカードに軍配が上がります。

AISのプリペイドSIMカードを使う

最後にタイ最大のキャリアであるAISのプリペイドSIMカードを試してみます。

AISについては下記を参照してください。

タイでプリペイドSIMを使う その86: AISの情報を総まとめ! 2019年春版
今回は2019年4月時点でのAISのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめます。2019年春時点で調べられた内容を盛り込みましたが、AISはあまり使い込んでないので間違いがあるかもしれません。間違いやAIS側の変更などにお気づきの点がありましたら、コメント欄にお願いいたします。

AISも同様に装着するだけでWi-Fiルーターが認識してデータ通信ができるようになりました。APNは自動設定されます。

AISのSIMカードの利用

自動設定されたAPNを確認してみましたが、AISの場合は正しいAPNが選択されていました。

自動設定されたAPN

このSIMカードを使ったときの通信速度は下記の通りです。

AISの通信速度

スピードが1Mbpsしか出ていませんが、これは速度が1Mbpsに制限されたSIMカードを購入したからです。

当然ですが現地のSIMカードを使ったときの通信速度は、使用しているSIMカードの契約状況に応じて変わります。

タイでの費用について

タイでの費用についてちょっと考察してみます。

今回は複雑な日程だったのですが、3日間利用したと単純化して考えてみます。

まず日本で申し込めるサービスを使った場合です。月額料等を除いて、500MB×3日で比較すると次のようになります。

日額 2日間合計
GLOCAL NET ¥1,200 ¥3,600
ドコモ 海外パケ・ホーダイ ¥2,980 ¥8,940
イモトのWi-Fi (LTE) ¥1,280 ¥3,840
イモトのWi-Fi (3G) ¥680 ¥2,040

イモトのWi-Fiの3Gプランが一番安いですが、高速通信ができるLTE対応のプランだとGLOCAL NETが一番安くなります

ただし、イモトのWi-FiはWi-Fiルーターのレンタル代が無料ですが、GLOCAL NETはWi-Fiルーターが24,000円の買い切り制です (更に月額基本料金が400円かかります)

しかし現地のプリペイドSIMカードを比較に加えると状況は変わります。

タイでは空港で簡単にプリペイドSIMカードが買うことができ、例えば7日間で2.5GBほど通信ができるプリペイドSIMカードが299バーツ (約1000円)で購入することができます。

コストを考えるとタイの場合は現地のSIMカードを購入するのが一番良いです。

GLOCAL NETは「使用日のみの課金システム」なので、使用しない日は0円となります。タイのようなプリペイドSIMカードが安い地域では、現地のSIMでWi-Fiルータとして使うのが良いでしょう。

現地のSIMカードをGLOCAL NETのWi-Fiルーターで使う場合は、最初からデータ通信量が含まれているSIMカードを購入することをお勧めします。

インターネットパッケージをあとから購入するためには、電話でコマンドを発信したりする必要があり、Wi-Fiルーターでは不可能な可能性があるためです。

どうしてもできない場合は各キャリアの店舗でインターネットパッケージを有効にしてもらってください。

まとめ

今回はGLOCAL NETのWi-Fiルーターをタイ・バンコクで使ってみました。

タイでも電源を入れるだけなので使い方はとても簡単です。ただ、タイの場合は現地のSIMカードを簡単に入手できるので、現地SIMカードをGLOCAL NETのWi-Fiルーターに装着して利用するのがお得かもしれません。

次回はGLOCAL NETをしばらく使った感想を紹介します。

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