DebianをWindows10上で動かす その3: ターミナルをWSLttyに変更

前回はWindows Subsystem for Linux (WSL)を使ってWindows10上にインストールしたDebian GNU/Linuxの環境を整備しました。

今回はターミナル画面(操作画面)について検討したいと思います。

WSLの問題点

WSLをインストールして最初に思うのは、ターミナル画面が使いにくい、ということです。

ターミナル画面とはWSLのDebianを実行すると表示される画面です。

デフォルトのコンソール

一応、デフォルトのままでも日本語の表示などを行うことができ、普通に使用することができます。

ただ

  • 一部のソフトで日本語が入力できない(ngというエディタで駄目でした)
  • コピーアンドペーストが面倒

など、使い込むにはイマイチです。

そこで代替となるターミナルを探したいと思います。

WSLtty

最初に見つけたのがWSLttyというソフトです。

wsltty - Mintty as a terminal for Bash on Ubuntu on Windows / WSL

これはCygwin用のmittyというターミナルソフトをWSLに対応させた物のようです。

とりあえず試してみましょう

インストール

まずはインストーラーをダウンロードします。

wsltty - Mintty as a terminal for Bash on Ubuntu on Windows / WSL

私がダウンロードしたときはバージョンは1.8.4でした。

ダウンロード

ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。

インストーラ

確認画面で「OK」を選択するとインストールが始まります。

インストールの確認

途中でコマンドプロンプトが開きますが放置しておくとインストールが完了したというメッセージが表示されます。

インストールの完了

これでWindows10のメニューに

  • WSL Terminal
  • WSL Terminal %
  • Debian Terminal
  • Debian Terminal %

が追加されているはずです。

Debian以外のディストリビューションをインストールしている場合は、そのディストリビューションのアイコンも追加されていると思います。

追加されたアイコン

このうち「%」がついた物は起動したときのディレクトリが、Windowsのユーザフォルダ(通常はc:\User\ユーザ名)になります。

「%」がつかない物は起動したときのディレクトリがWSLでのホームディレクトリとなり

また、「WSL Terminal」を選択するとデフォルトのディストリビューションが立ち上がります。

デフォルトのディストリビューションを変更する場合は、コマンドプロンプトで「wslconfig」コマンドを実行します。

一つのディストリビューションしかインストールしていない場合は、もちろんインストールしたディストリビューションが起動します。

「Debian Termina」を選択すると次のような画面が立ち上がります。

WSLttyの画面

設定

インストールに成功したらWSLttyの設定をしましょう。

WSLttyのタイトルバーを右クリックすると「options」というメニューがあるので選択しましょう。

次のような設定画面が開きます。

WSLttyのオプションメニュー

まずは、左側でWindowを選択して、UI languageで「ja」を選択して「Save」しておきましょう。

日本語に変更

これでUIが日本語に切り替わります。

外観

色のテーマや透明度を変更できます。ここではテーマは「mintty」としておきました。

外観の設定

テキスト

このセクションではフォントを「Migu 1M」の「14pt」に変更し、ロケールを「ja_JP」としました。

テキストの設定

「Migu 1M」というフォントは下記で配布されているフリーのフォントです。

「0(ゼロ)」と「O(オー)」などの似ている文字が見分けやすくなっていて、テキスト操作が多い方にお勧めです。

キー

ここは特に変更しませんでした。

キーの設定

マウス

ここでは「リッチテキストとしてコピー」をオフにしました。

マウスの設定

この「クリック動作」を見ると、WSLttyでは

  • マウスでテキストを選択するとコピー
  • 右クリックでメニュー表示
  • 中クリック(ホイールボタン)でペースト

という動作をすることがわかります。

これはLinuxではおなじみの動作だと思います。

ウィンドウ

ここではウィンドウのサイズを120×60に変更しました。

ウィンドウの設定

なお、ウィンドウサイズの変更は次の起動時に有効になります。

端末

ここではタイプを「xterm-256color」に変更し、ベルを「ビープなし」に変更しました。

端末の設定

全ての設定が終わったら「保存」を選択します。

下は全部の設定を終えた画面の例です。

all

コンテキストメニュー

Windows10のメニューにWSLttyの項目が追加されています。

WindowsメニューのWSLtty

このうち「add default to context menu」あるいは「add to context menu」を選択すると、フォルダを選択したときのメニューに「WSL Terminal」あるいは「Debian Terminal」が追加されます。

コンテキストメニュー

これを選ぶとそのフォルダでWSLttyが開きます。

コンテキストメニューからの起動

Linuxのツールでファイルを処理したい場合などは便利かと思います。

このコンテキストメニューを消すにはWindows10のメニューで「remove from context menu」を選択すればOKです。

まとめ

今回はWindows Subsystem for LinuxのターミナルとしてWSLttyを導入しました。

メニューなどは日本語化されており、動作もLinuxのターミナルを使っているのと同じような使い勝手です。動作も軽いのでデフォルトのターミナルでフラストレーションを抱えている方にお勧めです。

次回は別のターミナルソフトを試してみます。