前回は中華WindowsスマホCube WP10にMicrosoft純正ツールで強制初期化しようとして失敗したことを紹介しました。
今回はしばらく(といっても短い期間ですが)使った感想を紹介したいと思います。
今回使用しているCube WP10は通販サイトのBanggoodから提供していただきました。
BanggoodではCube WP10は2017/03/19時点で129.99ドル(日本円で約15,000円)で販売していますので、購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。
Cube WP10について
そもそもの前提としてCube WP10はメモリ2GB・CPUはSnapdragon 820というスペックで、エントリークラスのスマホ(ファブレット)です。
したがって全体の動作として、何もかもがサクサクと動くわけではありません。
しかしメールやブラウジングならば問題なく動きます。少なくてもメモリ2GBでデスクトップ版Windows10を使うよりは軽快です。
ディスプレイの解像度が1280×720と抑えられているのが逆に良いのかもしれません。
価格も抑えられていますので、Windows 10 Mobileを使ってみたいという方にちょうどよいと思います。一方、CPU・メモリだけでなくカメラの性能も低いので本格的に使うとすぐに不満が出てくるでしょう。
Cube WP10のハードウエアの作り自体は価格に比べて上々です。ディスプレイは約7インチと大きいですが、剛性には問題がなく、端をつまんで持ってもたわむことはありません。
惜しいのはホームボタン・バックボタンなどに対応するタッチセンサーを搭載していないことです。
Cube WP10のディスプレイ下部にはいかにもタッチセンサーがありそうなスペースがあるのですが、ここは完全な余白です。
そしてタッチボタンは画面内に表示されます。
ディスプレイ内にタッチボタンが表示されてしまうと、その分表示される情報が減ってしまいます。
Cube WP10は画面の解像度が低いだけに、ここは残念なところです。
Windows 10 Mobileについて
Cube WP10を使っていてストレスを感じたのは、Cube WP10のせいというより、Windows 10 Mobileによるところが多かったです。
まず言語設定などを変更するたびにスマートフォンの再起動を毎回求められるのは閉口しました。
AndroidやWindows10でもロケールの切り替えはダイナミックに行えたと思いますが、Windows 10 Mobileではそれができません。
なんとなくですが、本来は再起動不要でできることを、念のため再起動を入れているように見えます。
また、Windows 10 Mobileを触っていても、画面遷移が怪しかったり、Androidで当然できることができなかったり、とにかくストレスを感じました。
例えば、このブログではスクリーンショットを多用しているのですが、そのスクリーンショットをまとめてクラウド(OneDrive)に転送するということが、標準にインストールされているアプリではできないのです。
フォトアプリを使ってスクリーンショットの一覧を見ることはできます。
ところがフォルダごとまとめて選択したり、フォルダ内の画像をすべて選択するということができません。画像をひとつづつ選んでいくしかないのです。
そして、ようやくすべての画像を選択して、それをOneDriveにアプロードするために「シェア」を選択します。
そしてシェア先としてOneDriveを選択します。
ここまでは良いのですが、私の場合はここから次の二つにはまりました。
- アップロードするフォルダを選んでいるとOneDriveアプリが落ちて、フォトアプリに勝手に戻ってくる
- アップロード先のフォルダを選んでも、アップロードされる画像は1枚だけ
結局一度もまとめて画像を転送することができず、USBケーブルでスクリーンショットデータを取り出す羽目になりました。
そしてしまいにはUSBケーブルでWindowsマシンにつなげても、Windows Phoneを認識しなくなりました・・・
とにかくWindows 10 MobileはAndroidで当然のようにできることができません!
いろいろアプリを追加すれば改善するのかもしれませんが、正直なところWindows 10 Mobileはあまり使いたくないと思いました。
これからの改善に期待したいところです。
Windows 10 Mobileの使い方
さんざん文句を書いたWindows 10 Mobileですが、ちゃんとカスタマイズしていけばそこそこ使えるようです。
下記の連載が役に立つので、Windows 10 Mobileを使う方は見てみるとよいでしょう。
実はこのブログでのいろいろ設定方法などを紹介しようと思いましたが、窓の杜の連載にはかなわないのでやめておきました。
まとめ
今回は中華WindowsスマホCube WP10をしばらく使った感想を紹介しました。
Cube WP10本体は値段なりの出来で納得できるものがあるのですが、Windows 10 Mobileの出来自体がいまいちで、使っているとストレスがたまるときがありました。とりあえずはWindows 10 Mobileのアップデート待ちというところでしょうか。
Cube WP10のレビューはいったん終わりにして、次回からは中華ノートJumper EZ Book Airの紹介をしたいと思います。
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