前回まではセールで買ったUSBチャージャーの紹介をしてきましたが、今回からは話題を変えてWindowsスマホネタです。
今回紹介するのはCube WP10というWindows 10 Mobileのスマホです。正確にはスマホというには少々サイズがでかいので「ファブレット」と呼ばれるカテゴリの製品になります。
Windows 10 Mobileの製品は初めてになります。
今回使用しているCube WP10は通販サイトのBanggoodから提供していただきました。
BanggoodではCube WP10は2017/03/19時点で129.99ドル(日本円で約15,000円)で販売していますので、購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。
Cubeについて
Cubeは中華タブレット界ではかなりメジャーなメーカです。
中華タブレットというと、Teclast・Chuwi ・Ondaと並んで名前があげられるのがCubeでしょう。
オフィシャルページは下記になります。
ちなみに検索すると「www.cube-tablet.com」というサイトも出てきますが、オフィシャルとの関係は不明です。
Cube WP10について
今回レビューするCube WP10は7インチのWindows 10 Mobile端末となります。
画面のサイズは約7インチでタブレットとスマホの中間(いわゆるファブレット)となりますが、モバイル用OSを採用しているのでここでは「スマホ」としておきます。
この製品の公式ページは下記になります。
http://en.51cube.com/Product/2374811025.html リンク切れ
Cubeというとタブレットメーカという印象が強いのですが、これまでもファブレットは発売していたようです。
Cube WP10のこの製品の仕様をまとめると次の通りです。
製品 | Cube WP10 | |
---|---|---|
写真 | ||
OS | Windows 10 Mobile | |
CPU | Qualcomm MSM8909 Quad Core 1.3GHz (Snapdragon 210) | |
RAM | 2GB | |
ストレージ | 内部 | 16GB |
microSD | 最大128GB (ナノSIMと排他利用) | |
ディスプレイ | 6.98インチ 1280×720 | |
カメラ | メイン 5MP フロント 2MP | |
指紋認証 | なし | |
SIM | マイクロSIM + ナノSIM (ナノSIMはmicroSDと排他利用) | |
ネットワーク | 2G | GSM 850/900/1800/1900MHz |
3G | WCDMA 2100MHz | |
LTE | LTE 1800/2100MHz | |
Wi-Fi | 802.11b/g/n | |
Bluetooh | 4.1 | |
NFC | なし | |
ボディ | サイズ | 18.77×9.77×0.76cm |
重さ | 248g | |
バッテリ | 2850mAh | |
価格 | 119.49ドル(約14000円) 2016/12/14時点 |
この製品の特長はなんといってもOSがWindows 10 Mobileというところです。
中華スマホというと当然のようにAndroidスマホだったので、全くノーマークだったのですが、中華スマホにもWindows 10 Mobileを採用した製品もあったのです。
日本でWindows 10 Mobileスマホとというとそれほど多くありません。ハイエンド系だとVAIO Phone Bizが有名ですがちょっとグレードが違います。
Cube WP10と同様の製品となるとFREETEL KATANA02やDiginnos DG-W10Mになると思います。
Cube WP10 | FREETEL KATANA02 | Diginnos DG-W10M | |
---|---|---|---|
CPU | Qualcomm MSM8909 Quad core 1.3GHz |
Qualcomm MSM8909 Quad core 1.1GHz |
Qualcomm MSM8909 |
ディスプレイ | 6.98インチ 1280×720 |
5インチ 1280×720 |
5インチ 1280×720 |
RAM | 2GB | 2GB | 1GB |
内蔵ストレージ | 16GB | 16GB | 16GB |
Wi-Fi | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n |
3G(WCDMA) | Band 1 | Band 1/6/8/19 | Band 1/5/6/9/19 |
4G(LTE) | Band 1/3 | Band 1/3/8/19 | Band 1/3/5/19 |
バッテリ | 2850mAh | 2600mAh | 2300mAh |
サイズ | 18.77×9.77×0.76cm | 14.1×7.2×0.89cm | 14.2×7.1×0.9cm |
重さ | 248g | 159g | 145g |
価格 (2016/12/13時点) |
約14,000円 | 14,014円 | 9,980円 |
かなりスペックが似通っていますが、ディスプレイ・筐体サイズの違いを除くと、Cube WP10はCPUの最大クロックが高い点で他の2機種を上回っています。
一方、モバイルネットワーク(3G/4G)の対応具合では国内向けの機種にはかないません。
いずれにしても1万円台前半ということで、Windows 10 Mobileのお試し機種という位置づけだと思います。
パッケージの様子
Cube WP10はBangoodから国際郵便で送られてきました。
パッケージはちゃんとガードされており、これなら輸送中の破損の可能性は低そうです。
Cube WP10のパッケージは次の通りです。中華タブレットの例の通りシンプルなデザインです。ただ「Windows 10」の文字と「Qualcomm Snapdragon」の文字が一緒にあるのがちょっと不思議な感じです。
背面はこちらです。あまりスペックらしいことは書いておらず、Cube WP10については貼ってあるシールにちょっと記載されているだけです。
ちなみに本来はシールで止められているはずですが、私が入手したCue WP10の場合はシールが開けられていました。
これは私はBangoodからレビュー用のサンプル品として本製品が提供されたからだと思います。
内容物
それでは箱を開けてみます。
箱を開けると当然ながらCube WP10本体が入っていて(下記の写真の左側)、USBケーブルなどは仕切りの中に入っています。右側は上蓋で、輸送中の破損を防ぐためか内側にスポンジが貼られています。この辺も他の中華タブレットと同じです。
内容物を取り出すと次のようになります。
左側がCube WP10本体です。
上段は左側から「SIMトレイを取り出すピン」「検査合格証」「microUSBケーブル(約80cm)」です。
中央は中国語と英語で記載されている「取扱説明書」です。
右側中段は「Cube会員証(?)」、下段は「保証書(?)」です。
充電のためのUSB-ACアダプタは同行されていませんでした。最近の中華タブレットではUSB-ACアダプタは省略するされていることが多くなっています。2台目、3台目として購入されることを想定しているのかもしれません。
取扱説明書を見ると
- 5V-2A出力のUSB-ACアダプタが最適
- 9V出力・12V出力は使用禁止
となっています。9V・12Vが禁止ということから見るとQuickChargeには対応していないということだと思います。
スマホ本体の確認
それでは本体の確認をしていきましょう。
外観
まずは正面画像です。
上部の横並びの黒い丸はセンサーのようです。照度センサーと近接センサーでしょうか。
その下はインカメラで、その右は通話用のスピーカーです。
画面下のエリアにはタッチセンサーがあるのだと思いますが、電源が入っていない状態ではわかりません。
タッチセンサーはありませんでした。ここは完全に余白でした・・・
ちなみに、入手時には保護シールが貼ってあり、アピールしたい機能が羅列されていました。
文字とアイコンから推測すると左から
- OSはWindows 10 Mobile
- 高速CPU
- 6.98インチのディスプレイ
- デュアルSIM
- フロントカメラあり
- Wi-Fi/4G対応
- 画面照度自動調整
という意味のようです。
背面いたってシンプルです。右上のあるのはカメラとLEDライトです。カメラ部のでっぱりはなく完全にフラットです。
ちょっと見にくいですが、中央下部のWP10の文字のの右にあるのはSnapdragonのロゴです。
ちなみに背面には保護フィルムが貼られており、中央部のシールは保護フィルムの上から貼られています。そのため保護フィルムをはがすとかなりさっぱりした背面デザインになります。
底面中央にはmicroUSB端子があります。USB Type-Cではありません。このmicroUSB端子は充電・PCとの接続のほかに、OTG機能によりUSB機器も接続できるようです。
上面にはヘッドフォンジャックがあります。その隣の小さな穴はマイクです。
右側面にあるのはボリュームボタンと電源ボタンです。
そして左側にはSIMカードとマイクロSDカードを入れるトレイがあります。
トレイは穴にピンを差すと取り出すことができます。
左側がマイクロSD・ナノSIM兼用で、右側がマイクロSIM専用となっています。
サイズ感
Cube WP10のサイズは18.77×9.77×0.76cmとかなり大きいです。
私が触ったことがる機種だとXperia Z Ultraに近い感じがします。近年だとZenfone 3 Ultraが同じような大きさでしょうか。
サイズだけで比べると次のようになります。
Cube WP10 | Sony Xperia Z Ultra | Asus Zenfone 3 Ultra | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.98インチ | 6.4インチ | 6.8インチ |
サイズ | 18.77×9.77×0.76cm | 17.9×9.2×0.65cm | 18.64×9.39×0.68 cm |
重さ | 248g | 212g | 233g |
ディスプレイが大きいこともありますが、Cube WP10がこの中でも最大になります。
しかし、ZenFone 3 Ultraのバッテリーが4600mAhあるのに対し、Cube WP10では2850mAhしかないが残念なところです。
おそらくZenFone 3 Ultraのほうが高密度に実装されていて、バッテリーに使える容量が大きいのでしょう。
ちなみに重さをはかったところ250gでちょっと仕様より重かったです。保護フィルムのせいかもしれません。
付属品の確認
最後に付属品を確認しておきます。
といっても注目するのは約80cmのmicroUSBケーブルのほかには取扱説明書しかありません。
英語の部分だけ紹介しておきます。
最初のページは本体の使い方です。
電源ボタンは3秒押しで電源ON、8秒押しで電源OFFとして使えることが分かります。
ここではUSBケーブルでPCとデータのやり取りができること、電源ボタン3秒押しで電源ONして起動するには40秒ほどかかることが記載されています。
左側には電源オフの方法が書かれています。ちなみにクラッシュしたら8秒長押しで強制シャットダウンだそうです。
右側にはSIMカードとmicroSDカードについて書かれています。SIMカードは1枚差しのときはマイクロSIM・ナノSIMのいずれでも2G・3G・4Gが利用できますが、2枚差しのときはナノSIMは2Gしか使えないそうです。日本では2Gは使えないので、実質シングルSIM機として使うことになります。
左側にはバッテリーの使い方が記載されており、9V・15V出力の充電器は使うなと書かれています。
右側はSIMカードの使い方です。
Wi-FiとBluetoothの使い方です。この辺は特別なことはなさそうです。
電話のかけ方とファームウェアアップデートの仕方です。
ファームウェアアップデートはOTA(インターネット経由の自動配布)をサポートしているようです。
Cubeのサイトにはスペックが記載されてないので、このスペックがオフィシャルの情報ということになります。
最後は免責事項などです。
まとめ
今回は中華WindowsスマホであるCube WP10を入手したことを紹介しました。
「ファブレット」に分類されるだけあってスマホとしてはかなり大型な端末です。スペックもそこそこですが価格も約14,000円とWindows 10 Mobile端末としてはかなり安い価格となっています。Windows 10 Mobileのお試しとしてなかなか楽しめそうな端末です。
次回はCube WP10に電源を投入したいと思います。
海外通販サイトで販売されている無線機器は日本国内の技術基準適合証明を取得していない可能性があります。
そのような機器を日本国内で使用すると、電波法違反に問われる場合もあります。
本ブログは技術標準適合証明を未取得の機器の利用を推奨しているわけではありません。
コメント
いつも楽しみに見ています。わたしもwp10購入してみたのですが、日本語の設定のところで リスタートしたら、settingが開かなくなってしまいました。何か良い方法がありましたら、教えてください。宜しくお願い致します
コメントありがとうございます。
settingが開かなくなったということは、「All settings」を選択してもsettingメニューに入らないということでしょうか?
それは困りますね。
とりあえず下記のページの「To reset an unresponsive phone」の方法でフルリセットするのはどうでしょうか?
https://support.microsoft.com/en-us/help/10666/windows-phone-reset-my-phone