中華タブレットChuwi Hipadで遊ぶ その3: ベンチマークソフトを実行!

中華Androidタブレット
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前回は中華タブレットChuwi Hipadの初期設定を紹介しました。

今回はベンチマークソフトを実行して気になる性能をチェックしてみたいと思います。

手元に8インチの中華タブレットTeclast T8とXiaomi Mi Pad 3があるので、比較しつつ結果を紹介していきます。

今回使用しているタブレットChuwi Hipadはメーカー様より提供していただきました。

Chuwi Hipadの販売は終了しておりますが、Chuwiの新製品についてはAmazonのCHUWIショップをチェックすることをおすすめします。

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スペックと比較対象

改めて今回のレビュー対象のChuwi Hipadと、比較対象のTeclast T8とMi Pad 3のスペックを紹介しておきます。

メーカ Chuwi Teclast Xiaomi
モデル Chuwi Hipad Teclast T8 Mi Pad 3
写真 Amazon Banggood GearBest
OS Android 8 Android 7 Android 7
(MIUI 9)
CPU MediaTek MT6797X
Helio X27
(最大2.6GHz, 10コア)
MediaTek MT8176
(最大2.1GHz, 6コア)
MediaTek MT8176
(最大2.1GHz, 6コア)
RAM 3GB 4GB 4GB
ストレージ 内部 32GB 64GB 64GB
microSD microSD (最大128GB) microSD (最大256GB) なし
ディスプレイ 10.1インチ
(1920×1200)
8.4インチ
(2560×1600)
7.9インチ
(2048×1536)
カメラ メイン: 500万画素
フロント: 500万画素
メイン: 800万画素
フロント: 1300万画素
メイン: 1300万画素
フロント: 500万画素
SIM なし なし なし
ネットワーク 3G なし なし なし
LTE なし なし なし
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 802.11a/b/g/n/ac 802.11a/b/g/n/ac
Bluetoth 4.1 4 4
GPS なし なし あり
USB Type-C Type-C Type-C
ボディ サイズ 25.25×16.29×0.94cm 21.95×12.79×0.78cm 19.9×13.2×0.8cm
重さ 490g 346g 328g
バッテリ 7000mAh 5400mAh 6600mAh
価格 17680円
(2019/06時点)
124.99ドル
(13920円)
(2019/06時点)
販売終了

CPUはChuwi Hipadの方が強力になっているので、ベンチマークでは有利に働くと期待できますが、RAMが3GBとやや小さいのが心配どころです。

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Antutuベンチマーク

AntutuベンチマークはAndroidでは定番のベンチマークソフトです。3Dの性能を見るためAntutu 3DBenchもインストール済みです。

テストしたときのバージョンはv7.2.2になります。

AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmark
開発者: AnTuTu
金額: 無料
Antutu 3DBench
Antutu 3DBench
開発者: AnTuTu
金額: 無料

ベンチマーク結果

Antutuベンチマークを実行した結果は次の通りです。

Antutuベンチマークの結果

Teclast T8とMi Pad 3との比較は次の通りです。

これだけだとわかりにくいので、2017年のハイエンドスマホであるGoogle Pixel 2のスコアも一緒に記載しておきました。

Chuwi
Hipad
Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
総合スコア 106431 97748 94310 195968
CPU トータル 46925 51054 43793 69631
演算処理 13244 13810 13709 13490
一般使用 7231 6959 7025 10099
マルチコア 26450 30285 23059 46042
GPU トータル 27242 15686 16650 75893
Marooned 4806 2859 3107 12798
Castline 9091 4917 5131 30895
Refinery 13345 7910 8412 32200
UX トータル 25520 25320 26656 42101
データセキュリティ 5394 5811 5552 6771
データ処理 7107 6670 6892 10241
画像処理 4750 3430 3859 10885
ユーザーエクスペリエンス 8269 9409 10353 14204
RAM トータル 6744 5688 7211 8343
RAM 2515 2438 2606 2403
ROM 4229 3250 4605 5940

Chuwi Hipadは、Teclast T8 / Xiaomi Mi Pad 3よりも新しいモデルなのでベンチマークスコアでかなり差をつ蹴ると思ったのですが、1割アップ程度でした。

特にCPUのスコアはイマイチでした。スペック上はCPUは最も強化されているポイントなので、ちょっと不可解です。これは別のベンチマークソフトで確認してみたいと思います。

一方、GPU(グラフィック)に関しては、Teclast T8/Xiaomi Mi Pad 3と比べると大幅に向上しています(Pixel 2には遠く及びませんが…)。

ゲーム・エンターテインメント用途にはGPUが重要なので、これはうれしいポイントです。

デバイス情報

Antutuベンチマークはデバイスの詳細情報を表示させることができます。

これをTeclast T8とMi Pad 3と比較したのが下記の表です。手打ちしたので間違えがあるかもしれません。

空欄のところはAntutuベンチマークで表示されなかった項目です。

Chuwi
Hipad
Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
基本情報 ブランド CHUWI Teclast Xiaomi
モデル Hi9Air T8 MI PAD 3
デバイス Hi9Air t8_e8c1_g cappu
マザーボード mt6797 teclast unknown
ハードウェア mt6797 mt8173 mt8173
Android 8.0.0 (64bit) 7.0 (64bit) 7.0 (64bit)
CPUモデル MT6797X MediaTek MT8176
レンダラー Mali-T880 PowerVR Rogue GX6250 PowerVR Rogue GX6250
画面解像度 1200×1920 1600×2560 1536×2048
ストレージ RAM 2701MB 3955MB 3961MB
システム 24.76GB 53.59GB 53.26GB
内部記憶装置 24.76GB 53.59GB 53.26GB
CPU 構成 ARM Cortex-A53
ARM Cortex-A57
ARM Cortex-A53 ARM Cortex-A53
タイプ 64-bit 64-bit 64-bit
CPUコア数 10 6 6
クロック 0.0~2587.0MHz 0.507~2.106MHz 0.507~2.106MHz
ディスプレイ レンダラー Mali-T880 PowerVR Rogue GX6250 PowerVR Rogue GX6250
ベンダー ARM Imagination Technologies Imagination Technologies
GPUバージョン OpenGL ES 3.2 OpenGL ES 3.2 OpenGL ES 3.2
画面解像度 1200×1920 1600×2560 1536×2048
サイズ 7.08インチ 9.4インチ 8インチ
画面DPI 320dpi 320dpi 320dpi
解像度 320dpi 320dpi 320dpi
xdpi/ydpi 320 / 320 dpi 320 / 320 dpi 320 / 320 dpi
カメラ 外側 8.0MP 3264×2448 13.1MP 4208×3120
内側 13.0MP 4160×3210 4.9MP 2560×1920
バッテリー 容量 7000mAh 8100mAh 6600mAh
種類 Li-ion Li-ion Li-ion
電圧 4.1V 3.8V 3.8V
OS Android 8.0.0 (64bit) 7.0 (64bit) 7.0 (64bit)
SDK 26 (Android 8.0.0) 24 (Android 7.0) 24 (Android 7.0)
ビルド O00623 NRD90M NRD90M
カーネル Linux version 3.18.60 (azhuo@azhuo-desktop) (gcc version 6.3.1 20170109 (Linaro GCC 6.3-2017.02)) #1 SMP PREEMPT Wed Mar 27 10:43:28 CST 2019 Linux version 3.18.35+ (fangshiquan@Broccoli) (gcc version 4.9 20150123 (prerelease) (GCC) ) #7 SMP PREEMPT Thu Nov 23 10:37:33 CST 2017 Linux version 3.18.35-00324-g0b09878 (builder@c3-miui-ota-bd57.bj) (gcc version 4.9 20150123 (prerelease) (GCC)) #1 SMP PREEMPT Thu Sep 7 00:38:58 CST 2017
WebView Mozilla/5.0 (Linux; Android 8.0.0; Hi9Air Build/O00623; wv AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/74.0.3729.157 Safari/537.36 Mozilla/5.0 (Linux; Android 7.0; T8 Build/NRD90M; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/52.0.2743.100 Safari/537.36 Mozilla/5.0 (Linux; Android; MI PAD 3 Build/NRD90M; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/64.0.3282.137 Safari/537.36
コネクティビティ NFC 非対応 非対応 非対応
ネットワーク アクセス WIFI WIFI WIFI
センサー 加速度 MTK MTK Bosch
温度 非対応 非対応 非対応
ゲーム回転ベクトル 非対応 非対応 Bosch
地磁気回転ベクトル 非対応 非対応 AOSP
重力 非対応 非対応 Bosch
ジャイロスコープ 非対応 非対応 Bosch
未校正ジャイロスコープ 非対応 非対応 Bosch
心拍数 非対応 非対応 非対応
MTK MTK MTK
直線加速度 非対応 非対応 Bosch
磁場 非対応 非対応 AKM
未校正の磁気計 非対応 非対応 Bosch
方位 非対応 非対応 Bosch
圧力 非対応 非対応 非対応
近接 MTK MTK 非対応
湿度 非対応 非対応 非対応
回転ベクトル 非対応 非対応 Bosch
運動検知 非対応 非対応 MTK
歩数計 非対応 非対応 非対応
歩数計 非対応 非対応 非対応

デバイス情報を見て気になるのはHipadが「Hi9Air」と認識されていることです。Hi9Airとはスクリーンサイズは同じもののCPUやRAMなどの基本スペックが異なります。Antutuベンチマークのご認識なのか、

Chuwi Hipadのグラフィックスのベンチマークスコアが向上したのは、GPUがPowerVR系からMaliに変更なった効果のようです。

また、Chuwi Hipadはセンサー類がTeclast T8と同様にかなり省略されています。これはコストダウンの影響かと思います。

センサー類を活用するゲーム(あまりあるとは思えませんが)だと動かない可能性があるので注意が必要です。

GeekBenchmark 4

GeekBenchmark 4も実行してみました。

Geekbench 4
Geekbench 4
開発者: Primate Labs Inc.
金額: 無料

CPU能力のベンチマーク結果は次のとおりです。

GeekBenchmarkの結果

もう少しこのスコアをブレークダウンした内容は次のとおりです。

GeekBenchmarkの結果 (Single-Core)

GeekBenchmarkの結果 (Multi-Core)

さらにComputeのベンチマーク結果は次のようになります。

GeekBenchmarkの結果 (Compute)

GeekBenchmarkの結果 (Compute)

GeekBenchの結果も手持ちのTeclast T8・Xiaomi Mi Pad 3・Google Pixel 2と比較してみます。

なお、手持ちのデバイスのスコアは以前(GeekBench 4.2.0)で測定したものです。

Chuwi
Hipad
Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
Single-Core トータル 1807 1493 1592 1913
Crypto 1358 1113 1112 1217
Integer 2056 1668 1714 2068
Floating Point 1473 1292 1274 1393
Memory 1863 1497 1915 2516
Multi-Core トータル 4398 3630 3840 6351
Crypto 3889 3469 3469 5371
Integer 6065 4672 4834 8347
Floating Point 3612 3386 3515 5909
Memory 1952 1693 2183 2768
RenderScript トータル 3426 3131 3190 7232
Sobel 6324 2787 2793 7293
Histogram Equalization 5495 4168 4250 6149
SFTT 861 741 846 1296
Gaussian Blur 3813 10270 10119 22926
Face Detection 4169 3400 3531 3700
RAW 9705 8553 8621 17371
Depti of Field 2361 1725 1723 17985
Particle Physics 1745 1998 2015 4860

GeekBenchmarkの結果を見ると、Chuwi HipadのCPU性能はTeclast T8/Xiaomi Mi Pad 3から大きく向上していることがわかります。Antutu Benchmarkではあまり差が出ませんでしたが、スペック差を見るとGeekBenchmarkの方が期待通りという感じです。

ただ、RenderScriptの「Gaussian Blur」だけは大きくスコアが落ちています。測定ミスかと思い、何度かやり直したのですが同じような結果でした。

Chuwi Hipadには苦手な処理があるようです。

PC Mark

最後にWindowsで有名なベンチマークソフトのAndroid版を試してみたいと思います。

PCMark for Android Benchmark
PCMark for Android Benchmark
開発者: UL LLC
金額: 無料

テストには「Work 2.0」「Computer Vision」「Storage」の3つがあります。「Work」というテストもありますが、これは「Work 2.0」の前身のようなので省略します。

結果は次の通りです。

PC Mark (Work 2.0)

PC Mark (Computer Vision)

PC Mark (Storage)

こちらも他のデバイスと比較してみます。

Chuwi
Hipad
Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
Work 2.0 トータル 4518 4630 4685 7333
Web Benchmarking 4888 4562 5110 6635
Video Editing 4343 4544 4764 6040
Writing 3857 3882 4531 7184
Photo Editing 5527 6281 3581 12578
Data Manipulation 4160 4209 5779 5853
Computer Vision トータル 2994 3022 2811 3526
TensorFlow 407.9 406.7 419 342.9
ZXing 51.55 46 53 45.36
Tesseract 1771.75 1936.5 2064 1466
Storage トータル 2574 2511 3983 4718
Internal sequential read 94.04 124.34 179 571.88
Internal random read 7.87 8.08 16 13.8
Internal sequential write 73.05 68.26 101 130.95
Internal random write 5.06 2.22 5 2.8
External sequential read 75.92 126.3 178 504.04
External random read 7.94 8.46 16 13.7
External sequential write 75.21 63.77 104 130.31
External random write 4.67 2.1 4 2.79
SQLite read 2793 3735 3893 5617
SQLite update 86 95 153 125
SQLite insert 71 52 83 95
SQLite delete 80 74 125 125

Chuwi Hipadのスコアは、1年半ほど前の機種であるTeclast T8・Xiami Mi Pad 3とほぼ同等か低くなっています。

Androidが最適化されていないのか、Melio X27 (10コア, 最大2.6GHz)の実力が引き出せていないのでしょうか。Teclast T8もMi Pad 3も同じMediaTekのCPUなので同条件かと思いますが、これは残念です。

まとめ

今回は中華タブレットChuwi Hipadでベンチマークソフトを動かしてみました。

Chuwi Hipadは10コア・2.6GHzのHelio X27というCPUを搭載していますが、ベンチマークソフトの実行結果をみるとうまく活かせていない気がします。

Androidのアップデートで最適化が進むことを期待したいところです。

次回はいくつかゲームを試してみたいと思います。

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