前回(「AQUOS PHONE SH-12CとNexus Sの比較 その1」参照)はAQUOS PHONE SH-12CとNexus Sの性能的なところをざっと比較してみました。
つぎは使い勝手的なところを。正直言って同じAndroid(しかも同じ2.3)でこんなにも違うのかと驚きました。
結構メーカーって手を入れているんですね。
ボタン
まずボタンの数はAQUOS PHONE SH-12Cの方がシャッターボタンがある分だけ1個多いです。
個数より違うのが、画面下に配置されるボタン。
AQUOS PHONE SH-12Cは左から「MENU」「ホーム」「戻る」ですが、Nexus Sは左から「戻る」「MENU」「検索」「ホーム」です。なれないと操作に手惑います。
そしてAQUOS PHONE SH-12Cがハードキー(押し込むボタン)なのに対し、Nexus Sはタッチボタンになっていてタッチするとブルってボタンを押したことを教えてくれます。これは好みの問題ですが、AQUOS PHONE SH-12Cの方が使いやすいですね。ただ、タッチボタンだと清掃が楽ですし、埃や水滴の心配はありません。
ちなみに、動作も微妙に違います。
具体的にはホームキーを長押ししたときに、AQUOS PHONE SH-12Cは起動中のアプリの一覧、Nexus Sは最近インストールしたアプリの一覧が表示されます。
これはどっちも便利そう。
AQUOS PHONE SH-12Cの場合は、新しいアプリはアプリ画面の最後のページに追加されますが、Nexus Sはすべてがアルファベット順に並んでしまうので新しく追加されたアプリを見失いがちです。なので、ホームキー長押しで「最近インストールしたアプリの一覧」を表示というのは重要ですね。
ホームキーの長押しで「最近インストールしたアプリの一覧」を表示、リターンキーの長押しで「起動中のアプリ一覧」を表示、だったらよいのに。
そのほかでの違いが、電源ボタンの長押しでAQUOS PHONE SH-12Cだけが「再起動」の選択肢があったり、音量小ボタンの長押しでマナーモードに入ったり、結構AQUOS PHONE SH-12Cは工夫していますね。
ホーム画面
これも結構違います。画面上にアプリのアイコンやウィジェットを置けるところは一緒です。
しかし、AQUOS PHONE SH-12Cのほうは、画面中央下部に3つのアイコンが置けるスペース(これは複数のアイコンが置けて、横スクロールで選べる)があります。このスペースはホーム画面を切り替えても常に表示されるので、メールソフトなど頻繁に使うソフトを置くのに最適です(アプリケーション一覧画面でも表示されます)。Nexus Sには似たスペースがありますが、変更の仕方がわかりませんでした。
その他、AQUOS PHONE SH-12Cには、実行中アプリ一覧表示用のアイコンがあったり、ホーム画面の一覧を表示するアイコンがあります。この辺は、AQUOS PHONE SH-12Cの液晶のほうが解像度に余裕があるので、このようなアイコンを置けたのかもしれません。
アプリケーション画面
これはかなり違います。AQUOS PHONE SH-12Cでは、ページ単位でアプリをグルーピングできるし、アイコンの並べ替えもできる。
しかしNexus Sはアルファベット順にずらっと並ぶだけ。スクロールしてアプリを探す必要があります。Nexus S基本的にアプリケーション画面は使わず、必要に応じてホーム画面にショートカットを作成する、という思想なのかもしれません。
まあ、私はAQUOS PHONE SH-12Cの方が便利だと思いますが・・・
ステータスパネル
これもぜんぜん違います。
AQUOS PHONE SH-12Cがたくさんの情報を一覧表示するのに対し、Nexus Sではシンプルに通知メッセージのみを表示します。
AQUOS PHONE SH-12Cはごちゃごちゃしているように見えるかもしれませんが、実はよくできています。それぞれの情報をタッチすると、関連するアプリや、設定メニューにジャンプするんです。例えば、「バッテリー」のところをタッチすると電池使用量のグラフ(「設定」→「アプリケーション設定」→「電池使用量」と同じ)が表示されます。そのほかにも、ベールビューや画面の回転をON/OFFできたり、本当によく考えられています。
感想
正直、AQUOS PHONE SH-12Cの方がユーザのことを考えてよく作りこまれています。開発者用のNexus Sとは製品の性格がまったく違うので、比較するのは卑怯は気がしますが、「日本のもてなしの心」をよく考えた製品だと思います。
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