今回は中華タブレットの新モデルの話題です。
このブログではこれまで多くの中華タブレットを扱ってきました。そのほとんどはChuwi・Teclast・Xiaomiのものでした。
今回紹介するのはAlldocube(Cube)のブランドの製品となります。
Alldocube (Cube)とは
Alldocubeは中国・深圳をベースとするガジェットメーカーです。
公式サイトは下記になります。
創業は2004年ということなので、新陳代謝が激しい中華メーカーの中では老舗と言えるかもしれません。
以前までは「Cube」というブランドで製品を展開していましたが、ここ1・2年は「Alldocube」というブランド名を主に使うようになってきています。
私はまだCubeブランドであったころのWindowsスマホを使ったことがありました。
最近はWindowsスマホは撤退し(Microsoft自体がやめていますが)、タブレット・ノートPCなどに注力しているようです。
Alldocube X
今回取り上げるのは「Alldocube X」という新製品です。まだ発売前ですが、公式ページが用意されていました。
公式サイトには書かれていませんが、この製品は「Samsung Galaxy Tab S4キラー」として企画されたようです。
ただし、Galaxy Tabはこの記事を書いている時点ではS3までしか発売されていません。つまりこれから発売されるであろう機種をベンチマークに使用ということです。
現在わかっているスペックで比較すると次のようになります。Galaxy Tab S4についてはリークされている情報からスペックを記載しました。
モデル | Alldocube X | Samsung Galaxy Tab S4 (リーク情報) |
---|---|---|
CPU | MediaTek MT8176 Hexa-Core, Max 2.1GHz |
Snapdragon 835 Octa-Core, Max 2.3GHz |
ディスプレイ | 10.5インチ 2560×1600 Super AMOLED |
10.5インチ 2560×1600 Super AMOLED |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 64GB | 64GB |
microSD | 最大128GB | 最大256GB (?) |
カメラ | フロント 8MP リア 8MP |
フロント 7~8MP リア 12MP |
指紋センサー | あり | なし |
バッテリー | 8000mAh | 不明 |
サイズ | 245×175×6.9mm | 不明 |
重さ | 不明 | 不明 |
OS | Android 8.1 | Android 8.0 |
価格 | 未定 | 未定 |
判明しているスペックから行くとわずかにGalaxy Tab S4の方が優れている部分があります。
しかし気になるのが価格です。
Galaxy Tab S4の場合、600ドル前後になるのではないかと思います。
それに対し、Alldocube Xの場合は、Galaxy Tabl S4よりぐっと安くなることが期待できます。
スペックだけでなく価格まで見れば確かにGalaxy Tab S4キラーになる可能性を秘めていると思います。
Alldocube Xの特徴
それではこのAlldocube Xの特徴を紹介していきます。
ディスプレイ
Alldocube Xのディスプレイは2560×1600のAMOLEDになっています。
AMOLED方式のディスプレイは通常の液晶ディスプレイ(IPS)に比べて明るい発色であることが知られています。
また黒も完全に黒になる(白うきしない)ので、結果として非常に広い範囲の色を表現することができます。
このためHDRコンテンツを活かした表示を行うことが可能です。
10.5インチというサイズや、2560×1600という高解像度を考えると、コンテンツ観賞用タブレットとしてかなり活躍してくれそうです。
ちなみに「中華タブレット」という割れる製品で、ディスプレイにAMOLEDを採用するのは非常に珍しいと思います。
スリムなボディ
ディスプレイがAMOLEDである利点としてバックライトが不要になり、筐体がスリムになるということがあります。
Alldocube XもこのAMOLEDの利点を活かして6.9mmのスリムボディとなっています。
スリムボディだとバッテリ容量を削減しているのではないかと思いますが、バッテリ容量は8000mAhを確保しています。
Alldocubeによると、8000mAhのバッテリにより72時間のスタンバイ、あるいは、5.5時間の連続利用ができるとのことです。
映画なら2本は軽く見れそうです。
指紋センサー搭載
スマートフォンには標準となった指紋センサーですが、タブレットでは省略されることが多いです。
しかしAlldocube X1はちゃんと指紋センサーを搭載しています。
格納している動画コンテンツなど他人に見られたくないときに、指紋センサーで保護できればプライバシーも守られます。
Hi-Fiサウンド
Alldocube XはHi-Fiサウンドを実現するためにAKM社のサウンドチップを搭載しているそうです。
サウンドチップを別途搭載したことがどれくらい音質に効果があるのかはわからないのですが、少なくても音質に対してコストをかけていることがわかります。
コンテンツ鑑賞マシンとしては音にも手を抜かないのは好感が持てます。
高速充電
既に紹介した様にAlldocube Xは8000mAhのバッテリを搭載しています。
これだと充電時間がかかると思うかもしれませんが、Alldocube XはMediaTek独自のPE+ という急速充電モードに対応しています。
PE+では最大18Wで給電することができます。
ただ、PE+はQualcommのQuickChargeほど普及していません。Alldocube XにUSBチャージャーが付属しないと宝の持ち腐れの可能性もあります。
USB PDのような標準規格だったらさらに良かったと思います。
先行予約
ここまで紹介してきたAlldocube Xは、クラウドファンディングサイトのIndiegogoを使ってプロモーションしていくようです。
まだIndiegogoにはページが用意されていないのですが、Eary Bird (先行予約)では26%の割引を予定しているようです。
詳細はAlldocubeのサイトでメールを登録しておくと、案内が送られてくるようです。
まとめ
今回はAlldocubeの新タブレットAllducube Xの噂を紹介しました。
このタブレットは10.5インチ2560×1600の高解像度のAMOLEDを採用しており、SumsungのタブレットGalaxy Tab Sシリーズと真っ向勝負を挑むようです。
価格はまだ発表されていませんが、Alldocubeらしくお買い得な価格を期待したいところです。
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