中華タブレットTeclast T8で遊ぶ その4: ベンチマークソフトを実行!

中華Androidタブレット
スポンサーリンク

前回は中華タブレットTeclast T8の初期状態を紹介しました。

今回はベンチマークソフトを実行して気になる性能をチェックしてみたいと思います。

手元に同じCPUを搭載したXiaomi Mi Pad 3があるので、Mi Pad 3との比較しつつ結果を紹介していきます。

スポンサーリンク

スペックと比較対象

改めてTeclast T8と比較対象のMi Pad 3のスペックを紹介しておきます。

メーカ Teclast Xiaomi
モデル Teclast T8 Mi Pad 3
写真 GearBest GearBest
OS Android 7 Android 7
(MIUI 9)
(Xiaomi.eu 7.9.7導入済み)
CPU MediaTek MT8176
(最大2.1GHz, 6コア)
MediaTek MT8176
(最大2.1GHz, 6コア)
RAM 4GB 4GB
ストレージ 内部 64GB 64GB
microSD microSD (最大256GB) なし
ディスプレイ 8.4インチ
(2560×1600)
7.9インチ
(2048×1536)
カメラ メイン: 800万画素
フロント: 1300万画素
メイン: 1300万画素
フロント: 500万画素
SIM なし なし
ネットワーク 3G なし なし
LTE なし なし
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 802.11a/b/g/n/ac
Bluetoth 4 4
GPS なし あり
USB Type-C Type-C
ボディ サイズ 21.95×12.79×0.78cm 19.9×13.2×0.8cm
重さ 346g 328g
バッテリ 5400mAh 6600mAh
価格 販売終了 209.99ドル
(23762円)
(2018/02/01時点)

CPUが同じためこの二台のスペックはかなり似通っています。

主な差異は下記になります

  • ディスプレイサイズと解像度 (Teclast T8の方が大きく、高解像度)
  • microSD対応 (Teclast T8は対応)
  • カメラ (Teclast T8はインカメラ重視、Mi Pad 3はアウトカメラ重視)
  • GPS対応 (Teclast T8はGPSなし)

ただ、Mi Pad 3はコンパクト・高性能なタブレットとして好評でしたが残念ながら販売終了となってしまいました。

スポンサーリンク

Antutuベンチマーク

AntutuベンチマークはAndroidでは定番のベンチマークソフトです。3Dの性能を見るためAntutu 3DBenchもインストール済みです。

テストしたときのバージョンは「V7」になります。

AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmark
開発者: AnTuTu
金額: 無料
Antutu 3DBench
Antutu 3DBench
開発者: AnTuTu
金額: 無料

ベンチマーク結果

ベンチマークソフトを実行した結果は次の通りです。

Antutuベンチマークの結果

気になるMi Pad 3との比較は次の通りです。

この2機種だけだとスコアの意味がわかりにくいかもしれないので、現時点での最高峰のスマホの1つであるGoogle Pixel 2のスコアも一緒に記載しておきました。

Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
総合スコア 98022 101226 204497
CPU トータル 51307 51199 71067
演算処理 132204 13583 13180
一般使用 6880 7231 10687
マルチコア 31223 30385 47200
GPU トータル 15610 16467 82254
Marooned 2946 2951 16965
Castline 4844 5218 32087
Refinery 7820 8298 33202
UX トータル 25391 26238 43012
データセキュリティ 5863 5838 6693
データ処理 6720 6870 10729
画像処理 3907 4004 11523
ユーザーエクスペリエンス 8901 9526 14067
RAM トータル 5714 7322 8164
RAM 2506 2741 3019
ROM 3208 4581 5145

同じCPUを搭載しているMi Pad 3と比べるとややスコアが低くなっています。

この違いの原因はストレージにありそうです。Mi Pad 3の方が高速なストレージ(eMMC)を搭載してる可能性があります。

また、Pixel 2と比べると、さすがに最新スマホにはかなわずスコアは半分程度になってしまいました。とはいえTeclast T8はミドルクラススマホ程度の性能は持っていると考えてよいでしょう。

ただ、Antutuベンチマークを動かしていて気づいたのは全画面のアニメメーションではかなり動きが緩慢になるということです(これはMi Pad 3も同様です)。

CPU (GPU)に対してディスプレイの解像度が高すぎるのかもしれません。

デバイス情報

Antutuベンチマークはデバイスの詳細情報を表示させることができます。

これをMi Pad 3とPixel 2と比較したのが下記の表です。手打ちしたので間違えがあるかもしれません。

空欄のところはAntutuベンチマークで表示されなかった項目です。

Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
基本情報 ブランド Teclast Xiaomi google
モデル T8 MI PAD 3 Pixel 2
デバイス t8_e8c1_g cappu walleye
マザーボード teclast unknown walleye
ハードウェア mt8173 mt8173 walleye
Android 7.0 (64bit) 7.0 (64bit) 8.1.0 (64bit)
CPUモデル MediaTek MT8176
レンダラー PowerVR Rogue GX6250 PowerVR Rogue GX6250 Adreno (TM) 540
画面解像度 1600×2560 1536×2048 1080×1920
ストレージ RAM 3955MB 3961MB 3644MB
システム 53.59GB 53.26GB 110.46GB
内部記憶装置 53.59GB 53.26GB 110.46GB
CPU 構成 ARM Cortex-A53 ARM Cortex-A53 Qualcomm
タイプ 64-bit 64-bit 64-bit
CPUコア数 6 6 8
クロック 0.507~2.106MHz 0.507~2.106MHz 300.0~2457.6MHz
ディスプレイ レンダラー PowerVR Rogue GX6250 PowerVR Rogue GX6250 Adreno (TM) 540
ベンダー Imagination Technologies Imagination Technologies Qualcomm
GPUバージョン OpenGL ES 3.2 build 1.7@4167538 OpenGL ES 3.2 build 1.7@4167538 OpenGL ES 3.2 V@258.0
(GIT@594927b, l916dfac403)
(Date: 10/11/17)
画面解像度 1600×2560 1536×2048 1080×1920
サイズ 9.4インチ 8インチ 5.0インチ
画面DPI 320dpi 320dpi 420dpi
解像度 320dpi 320dpi 443dpi
xdpi/ydpi 320 / 320 dpi 320 / 320 dpi 442 / 443 dpi
カメラ 外側 8.0MP 3264×2448 13.1MP 4208×3120 12.2MP 4032×3032
内側 13.0MP 4160×3210 4.9MP 2560×1920 8.1MP 3280×2464
バッテリー 容量 8100mAh 6600mAh 2700mAh
種類 Li-ion Li-ion Li-ion
電圧 3.8V 3.8V 3.9V
OS Android 7.0 (64bit) 7.0 (64bit) 8.1.0 (64bit)
SDK 24 (Android 7.0) 24 (Android 7.0) 27 (Android 8.1.0)
ビルド NRD90M NRD90M OPM1.171019.013
カーネル Linux version 3.18.35+ (fangshiquan@Broccoli) (gcc version 4.9 20150123 (prerelease) (GCC) ) #7 SMP PREEMPT Thu Nov 23 10:37:33 CST 2017 Linux version 3.18.35-00324-g0b09878 (builder@c3-miui-ota-bd57.bj) (gcc version 4.9 20150123 (prerelease) (GCC)) #1 SMP PREEMPT Thu Sep 7 00:38:58 CST 2017
WebView Mozilla/5.0 (Linux; Android 7.0; T8 Build/NRD90M; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/52.0.2743.100 Safari/537.36 Mozilla/5.0 (Linux; Android; MI PAD 3 Build/NRD90M; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/64.0.3282.137 Safari/537.36 Mozilla/5.0 (Linux; Android 8.1.0; Pixel 2 Build/ OPM1.171019.013; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/63.0.3239.111 Mobile Safari/537.36
コネクティビティ NFC 非対応 非対応 対応
ネットワーク アクセス WIFI WIFI WIFI
センサー 加速度 MTK Bosch STMicroelectronics
温度 非対応 非対応 非対応
ゲーム回転ベクトル 非対応 Bosch Google
地磁気回転ベクトル 非対応 AOSP Google
重力 非対応 Bosch Google
ジャイロスコープ 非対応 Bosch STMicroelectronics
未校正ジャイロスコープ 非対応 Bosch STMicroelectronics
心拍数 非対応 非対応 非対応
MTK MTK AMS TAOS
直線加速度 非対応 Bosch Google
磁場 非対応 AKM AKM
未校正の磁気計 非対応 Bosch AKM
方位 非対応 Bosch Google
圧力 非対応 非対応 BOSCH
近接 MTK 非対応 AMS TAOS
湿度 非対応 非対応 非対応
回転ベクトル 非対応 Bosch Google
運動検知 非対応 MTK Google
歩数計 非対応 非対応 STMicroelectronics
歩数計 非対応 非対応 STMicroelectronics

Teclast T8とMi Pad 3は見かけのスペック上は似ていますが、搭載しているセンサー類に関してはかなり違うことがわかりました。

Teclast T8については最低限のセンサーしか搭載していないのに対し、Mi Pad 3ではBoschのセンサーなど追加の部品を載せていることがわかります。

ただし、Teclast T8のセンサーの搭載状況は中華タブレットとしては標準的な状況です。

Mi Pad 3は既に販売停止となってしまいましたが、他の中華タブレットに比べ値段が高かった理由はこの辺にありそうです。

GeekBenchmark 4

GeekBenchmark 4も実行してみました。

Geekbench 4
Geekbench 4
開発者: Primate Labs Inc.
金額: 無料

CPU能力のベンチマーク結果は次のとおりです。

GeekBenchのベンチマーク結果

もう少しこのスコアをブレークダウンした内容は次のとおりです。

Geekbenchの結果 (Single Core)

Geekbenchの結果 (Multi Core)

さらにComputeのベンチマーク結果は次のようになります。

GeekBenchのベンチマーク結果

RenderScriptの結果

これだけだとわからないので他のデバイスと比較してみます。

Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
Single-Core トータル 1506 1592 1913
Crypto 1112 1112 1217
Integer 1688 1714 2068
Floating Point 1290 1274 1393
Memory 1516 1915 2516
Multi-Core トータル 3585 3840 6351
Crypto 3182 3469 5371
Integer 4612 4834 8347
Floating Point 3360 3515 5909
Memory 1713 2183 2768
RenderScript トータル 3070 3190 7232
Sobel 2762 2793 7293
Histogram Equalization 4122 4250 6149
SFTT 695 846 1296
Gaussian Blur 10270 10119 22926
Face Detection 3432 3531 3700
RAW 8553 8621 17371
Depti of Field 1704 1723 17985
Particle Physics 1942 2015 4860

Mi Pad 3と比較すると、Teclast T8は若干スコアが低くなっています。

全体的にわずかにMi Pad 3の方が良いので誤差というわけではなく、Mi Pad 3の方がOSの最適化が進んでいるなどの違いがあるかもしれません。

とはいえ実際に使って差を感じるほどではないでしょう。

PC Mark

最後にWindowsで有名なベンチマークソフトのAndroid版を試してみたいと思います。

PCMark for Android Benchmark
PCMark for Android Benchmark
開発者: UL LLC
金額: 無料

テストには「Work 2.0」「Computer Vision」「Storage」の3つがあります。「Work」というテストもありますが、これは「Work 2.0」の前身のようなので省略します。

結果は次の通りです。

PC Mark Work 2.0

PC Mark Computer Vision

PC Mark Storage

他のデバイスと比較してみます。

Teclast
T8
Xiaomi
Mi Pad 3
Google
Pixel 2
Work 2.0 トータル 4630 4685 7333
Web Benchmarking 4562 5110 6635
Video Editing 4544 4764 6040
Writing 3882 4531 7184
Photo Editing 6281 3581 12578
Data Manipulation 4209 5779 5853
Computer Vision トータル 3022 2811 3526
TensorFlow 406.7 419 342.9
ZXing 46 53 45.36
Tesseract 1936.5 2064 1466
Storage トータル 2511 3983 4718
Internal sequential read 124.34 179 571.88
Internal random read 8.08 16 13.8
Internal sequential write 68.26 101 130.95
Internal random write 2.22 5 2.8
External sequential read 126.3 178 504.04
External random read 8.46 16 13.7
External sequential write 63.77 104 130.31
External random write 2.1 4 2.79
SQLite read 3735 3893 5617
SQLite update 95 153 125
SQLite insert 52 83 95
SQLite delete 74 125 125

Teclast T8とMi Pad 3を比べると、Work 2.0とComputer Visionでは一進一退という感じですが、Storageで大きな差が付きました。

これはAntutuベンチマークのROMの結果と一致する傾向です。やはりストレージについてはMi Pad 3の方が高速なものを使っているようです。

Storageの結果を見ると、Mi Pand 3のランダムアクセスはGoogle Pixel 2を超えています (Pxiel 2のシーケンシャルリードは驚異的ですが)。

Mi Pad 3はかなり良いeMMCを使っているのかもしれません。

まとめ

今回は中華AndroidタブレットTeclast T8でベンチマークソフトを実行してみました。

同じCPUのMi Pad 3と比較すると、ストレージに差があるのか若干スコアが低い結果となりました。とはいえミドルクラススマホぐらいの処理能力はあるので、Webブラウジングなどでしたらストレスになることはないと思います。

次回はTeclast T8のROMの更新をしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました