イギリスでプリペイドSIMを使う その2: ロンドン・ヒースロー空港の自販機

イギリスでプリペイドSIMを使う その2: ロンドン・ヒースロー空港の自販機 イギリス
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前回は渡航前に調べたイギリスのプリペイドSIMカードの状況について紹介しました。

今回と次回はロンドンのヒースロー空港でのプリペイドSIMカードの販売状況について紹介します。日本からイギリスに行く方の多くはヒースロー空港に到着するのではないかと思います。

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プリペイドSIMカードの自動販売機

ヒースロー空港ではプリペイドSIMカードの自動販売機があることが有名です。

私はターミナル2に到着したのですが、入国審査を抜けたすぐのところに自販機がありました。また、税関を抜けた到着ロビーにも同じく自動販売機がありました。

ここでは入国審査を抜けたところにある自販機の様子を紹介します。自販機はこのような感じです。並んでいるプリペイドSIMカードのパッケージや説明を見て好きなものを買うという仕組みです。当然プリペイドSIMカードの使い方を教えてくれるようなサポート要員はおりません。

プリペイドSIMカードの自販機

それでは上段から販売されているプリペイドSIMカードを確認してみましょう。


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3 (Three)

最上段に配置されているのは3 (Three)のプリペイドSIMカードです。

3 (Three)のプリペイドSIMカード

特徴は次の通りです。

サイズ ナノ (通常サイズ、マイクロサイズに変換するアダプタ同梱)
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 無制限
通話 300分
SMS 3000通
有効期限 30日
初期残高 不明(おそらくゼロ)

データ通信が無制限な点が魅力です。しかし、3(Three)は3Gのみでサービスをしており、地方での接続性が心配です。ロンドンならおそらく問題ないと思います。

ロンドンに滞在する旅行・出張の際にはちょうど良いかもしれません。

Lebara mobile

2段目はLebara mobileです。この会社はVodafoneのネットワークを利用したMVNOです。

Lebara mobileのプリペイドSIMカード

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ ナノ (通常サイズ、マイクロサイズに変換するアダプタ同梱)
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 別途支払いが必要
通話 別途支払いが必要
SMS 別途支払いが必要
有効期限 不明
初期残高 10ポンド

このプリペイドSIMカードは3(Three)とは違ってインターネットパッケージなどは設定されていないようです。残高が10ポンドあるので、その10ポンドを使って必要なパッケージを購入することになります。

たとえば1GB/30日間のパッケージであれば7.5ポンドで購入でき、「38885」へ「WEB1GB」というSMSを送信すると初期残高から7.5ポンド支払われます。その他のインターネットパッケージについては下記を参照してください。

Just a moment...

Lycamobile

3段目はLycamobileです。この会社もMVNOで、ネットワークにはO2を利用しています。

LycamobileのプリペイドSIMカード 1

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ マイクロ/通常の両対応
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 無制限
通話 500分
SMS 無制限
有効期限 30日
初期残高 不明(おそらくなし)

3(Three)のプリペイドSIMカードと同様にデータ通信無制限なところがよいです。O2のネットワークを利用しているので3Gが導入されていいない地域ではGSMで通信することができます。

また、4G(LTE)にも対応していると書かれています。LTE対応端末を持っている方には魅力的なプリペイドSIMカードだと思います。

なおLycamobileのプリペイドSIMカードは5段目にも置かれています。

LycamobileのプリペイドSIMカード 2

こちらの特徴は次の通りです。

サイズ [左側] マイクロ/通常の両対応, [右側] ナノ
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 別途支払いが必要
通話 別途支払いが必要
SMS 別途支払いが必要
有効期限 不明
初期残高 15ポンド

こちらのプリペイドSIMカードにはインターネットパッケージなどが組み込まれておりません。残高が15ポンドあるので自分で必要なパッケージを購入する必要があります。

たとえば、7.5ポンドの1GBのインターネットパッケージを購入する場合は「3535」へ「7001」という内容のSMSを送信します。

その他のパッケージについては下記を参照してください。

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EE

4段目の左側はEEのプリペイドSIMカードです。

EEのプリペイドSIMカード

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ ナノ (通常サイズ、マイクロサイズに変換するアダプタ同梱)
価格 [左側] 20ポンド (約3500円), [右側] 30ポンド(約5200円)
データ通信 [左側] 2GB, [右側] 6GB
通話 不明
SMS 不明
有効期限 30日
初期残高 不明(おそらくなし)

サービスエリアが一番広いといわれているEEです。湖水地方やスコットランドなど地方に行く方にお勧めです。

データ通信量も多めだと思います。しかし、通話・SMSが可能かどうかはわかりません。仮に初期残高がゼロだとすると、通話・SMSに関してはTOP UP(チャージ)しないと使えないかもしれません。

Vodafone

4段目の右側はVodafoneのプリペイドSIMカードです。

VodafoneのプリペイドSIMカード

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ ナノ (通常サイズ、マイクロサイズに変換するアダプタ同梱)
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 別途支払いが必要
通話 別途支払いが必要(?)
SMS 別途支払いが必要
有効期限 不明
初期残高 10ポンド

こちらのプリペイドSIMカードにはインターネットパッケージなどが組み込まれておりません。初期残高の10ポンドを使って必要なパッケージを購入することになるのだと思います。

ただ不安な点が2点あります。

  1. パッケージ上に「£10 TALK TIME」となっているので、もしかしたら初期残高の10ポンドは通話専用かもしれない
  2. Webで調査してみたがインターネットパッケージの購入方法などがいまいちわからない

不安材料があるのでちょっとお勧めできない感じです。

TelestialとJT

5段目の右側のプリペイドSIMカードです(5段目の左側はLyca mobileの項を参照)。

TelestialとJTのプリペイドSIMカード

この2社はおそらくMVNOだと思いますが、どの会社のネットワークを使っているのかわかりませんでした。また、どちらかというか国際電話での利用を狙ったプリペイドSIMカードのようですので、データ通信がメインのスマホユーザにの選択肢にはなりにくいと思います。

Orange (EE)

6段目(最下段)の左側のプリペイドSIMカードです。

OrangeのプリペイドSIMカード

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ マイクロ/通常の両対応
価格 10ポンド (約1700円)
データ通信 別途支払いが必要
通話 別途支払いが必要
SMS 別途支払いが必要
有効期限 不明
初期残高 5ポンド

イギリスではOrangeとT-Mobileが合併してEEという会社になっているのですが、OrangeのブランドでもプリペイドSIMカードを販売しているようです。

このプリペイドSIMカードで要注意なのはパッケージ上に1GBのデータ通信ができるようなことが書いてある点です。しかし、実際には「10ポンドのTOP UPをすると1GBのデータ通信と400通のSMSできるようになる」ということで、追加の10ポンドの出費が必要になります。

O2

6段目(最下段)の右側のプリペイドSIMカードです。

O2のプリペイドSIMカード

このプリペイドSIMカードの特徴は次の通りです。

サイズ マイクロ/通常の両対応
価格 20ポンド (約3500円)
データ通信 別途支払いが必要
通話 別途支払いが必要
SMS 別途支払いが必要
有効期限 不明
初期残高 10ポンド

こちらのプリペイドSIMカードにはインターネットパッケージなどが組み込まれておりません。初期残高の10ポンドを使って必要なパッケージを購入することになります。

データ通信が多い場合は、「Big Bundle」というプランで30日500MBが10ポンド、30日1GBが15ポンド、30日2GBが20ポンドで購入できます。申し込むには「2202」に電話をする必要があるようです。

まとめ

今回はロンドン・ヒースロー空港の自販機で販売しているプリペイドSIMカードについて紹介しました。

多くの種類のプリペイドSIMカードが簡単に入手可能なことがわかると思います。ただ、内容をチェックすると、プリペイドSIMカードの初期残高やあらかじめセットされているプランに比べて10ポンドほど販売価格が高いことがわかります。

実際のところ、イギリスのプリペイドSIMカード代は無料のことが多いです。しかし、空港の自販機で購入する場合はプリペイドSIMカードに10ポンドを支払っているのと同じ状況になっています。

ヒーストー空港では限られたられた時間ですがWi-Fiは利用できますし、長居することもないと思います。節約したい場合は市内に移動してから購入した方がよいと思います。

次回はヒースロー空港でプリペイドSIMカードを売っている店舗について紹介します。

コメント

  1. 通りすがり より:

    2014年7月にヒースロー空港の自販機でThreeのSIMカードを20GBPで購入しました。
    モバイルWiFiに挿し、TOP UPなしにそのまま使えたので、初期残高がチャージされているのではないかと思います。
    2日間の使用では全く問題ありませんでした。

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます!

      自販機で売っているThreeのSIMカードは、30日間有効で、あらかじめ300分の通話・3000通のSMSに加えて「インターネット無制限」が含まれていますので、TOP UPしなくても使用できるようになっています。
      多分ですが、初期残高(=自由に使える残高)でという面ではゼロなのではないかと思います。31日以上使いたい場合や、300分以上通話したい場合には、TOP UPする必要が出てくるのではないかと思います。

      しかし2日間だけにこのプリペイドSIMカードを買うとは結構贅沢なような気がしますが、それでもドコモの海外パケホーダイよりは安くなりますね。
      やはり海外ではプリペイドSIMカードで済ました方がお得ですね。

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