タイでプリペイドSIMを使う その52: AISのまとめ 2016春版

AISのSIMカードタイ
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前回はタイのDTACのプリペイドSIMカードの2016年春の情報をまとめました。

今回はAISのプリペイドSIMカードについて2016年春時点の情報をまとめておきたいと思います。

ただ、私はタイではDTACのプリペイドSIMカードをメインに使っており、AISのプリペイドSIMカードはあまり使い込んでいません。もし間違えなどがあればコメント欄から指摘していただくと助かります。

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AISのプリペイドSIMカードを使う手順

タイでAISのプリペイドSIMカードを使うためには、

  1. SIMロックフリーのスマートフォンを入手
  2. AISのプリペイドSIMカードの入手
  3. TOP UP(チャージ)
  4. インターネットパッケージの申し込み
  5. APNの設定
  6. その後の日々の利用
    • ステータス確認
    • TOP UP
    • 番号の維持
    • ローミング

という流れになります。特に変わったところはありません。順々に紹介していきます。

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SIMロックフリーのスマートフォンの入手

AISのSIMカードを使うにはSIMロックが解除されている(SIMフリー)のスマートフォンが必要になります。その際に重要になるのが「周波数(バンド)」です。「AISが使用している周波数」と「スマートフォンが対応している周波数」が合わないと、SIMカードを差しても使えません

AISの周波数は以下の通りです。LTEについては最近サービスを開始したため、AISのプリペイドSIMカードを快適に使うためには3G/WCDMAの周波数も対応している必要があります。

LTE

バンド周波数(MHz)備考
1 2100CA(キャリアアグリゲーション対応)
3 1800CA(キャリアアグリゲーション対応)

3G (WCDMA)

バンド周波数(MHz)備考
1 (I) 2100現在の3Gの周波数
8 (VIII) 900以前使用していた周波数。現在は利用していない?

気になるのが3Gの900MHz(バンド8)の扱いです。AISは最初は900MHzで3Gを展開していたのですが、2・3年ほど前から2100MHzに切り替えを開始しました。現在では2100MHzが主に使われているようですが、900MHzがどのような状態なのかいまいちわかりません。調べたところ、900MHzは2015年にライセンス切れ(AISは使えなくなる)という話もあるのでもう使用していないのかもしれません。

とりあえず、AISを使う場合は、自分の端末が3Gの900MHz(バンド8)に対応していたらいいことがあるかも、ぐらいの気持ちでよいのではないでしょうか?

ドコモユーザの方

ドコモの端末はAISの使用している周波数は3G 900MHzを除きすべて対応しています。3G 900MHzはiPhone, Nexus5Xなど一部の機種しか対応しておりませんが、上記のように終息している周波数なのでそれほど神経質になる必要はありません。

したがって、ドコモユーザの方はお持ちのスマートフォンをSIMロック解除するのが一番手っ取り早いです。普段使っているスマホをそのまま海外で利用できるというのは本当に便利です。

ドコモの下記のページにSIMロック解除の案内が記載されています。

2015年5月以降に発売された機種ならば購入6ヶ月後以降という条件がある点に注意が必要です。

それ以前に発売された機種はSIMロックの解除はいつでもできますが、ドコモショップに依頼する必要があります。また、事務手数料として3000円かかります。

KDDI/AUユーザの方

下記のページでお持ちのスマホが「SIMロック解除に対応しているか」「LTEのバンド1と3に対応しているか」「3GのバンドIに対応しているか」を確認しましょう。SIMロック解除対象の機種ならば周波数的にはほとんどが大丈夫だと思います。

3Gの900MHz(バンド8)に対応している機種はiPhone/iPadシリーズだけのようですが、特に気にすることはありません。

なお、AUの場合も「購入後181日以上経過」がSIMロック解除の条件になっています。

ソフトバンクユーザの方

AISの使用している周波数はソフトバンク向けの端末ならばすべて対応しています。3G 900MHzもソフトバンクが利用しているので、ソフトバングの端末は対応しています。

したがってSIMロック解除に対応しているか否かだけがポイントになります。下記のページでお手持ちのスマホが「SIMロック解除に対応しているか」を確認しましょう。

なお、ソフトバンクの場合も「購入後181日以上経過」がSIMロック解除の条件になっています。

Yモバイルユーザの方

ソフトバンクとネットワークを共用しているため、Yモバイル向けの端末もAISの周波数をすべて利用できます

下記のページでお手持ちのスマホが「SIMロック解除に対応しているか」を確認しましょう。

なお、Yモバイルの場合も「購入後181日以上経過」がSIMロック解除の条件になっています。

新しくスマホを買われる方

自分のスマホがSIMロック解除に対応していない、あるいは、まだ180日/6ヶ月を経過していないためSIMロック解除してもらえない、という方は日本で新しく端末を購入しておくことをお勧めします。Amazonや楽天で「SIMフリー」というキーワードで検索すると、海外から輸入したXperiaなどの有名モデルや日本向けの格安端末などが出てきます。

SIMフリーのモバイルルータ使う手もありますが、SIMカードを差した際の操作などが異なるため、今回はモバイルルータの利用は省略します。

スマホを買い換える場合

新たに購入するスマホを普段使いのスマホとして利用していく場合は、ある程度性能が高いスマホにすることをおすすめします。

現時点でお勧めなのが、Nexus 5XあるいはNexus 6Pです。性能も高く、Google純正なのでAndroidの更新も期待できます。そして何よりも、対応波数が多いため、様々な国で使える可能性が高いです。もちろんAISの全周波数にも対応しています。旅行好きの方にはお勧めのスマホといえるでしょう。

LTE1234578917181920262838394041
Nexus 5X 
Nexus 6P  
3G(WCDMA)124568919
Nexus 5X
Nexus 6P

もう少し予算を抑えたい方は、2万円台で購入できるZenFone2シリーズがお勧めです。現在主力のZeFone2 Laser (ZE500KL)は、対応している周波数も3Gで6バンド(AISの900MHzを含む)、LTEで8バンドと多いのでタイ以外の多くの国で使える可能性があります。周波数重視の場合には値段もサイズも大きくなりますが6インチ版のZenFone 2 Laer (ZE601KL)というのもあります。

また、HTCのDesire EYE、HuawaiのP8 Lite等も比較的対応周波数が多いスマートフォンです。

海外で一時利用用のスマホにする場合

一時利用なので安いものでよい、という方はAmazon等で「SIMフリー LTE」検索してみて安いものを探すとよいでしょう。日本の格安SIM向けのスマホならば、タイのAISでも問題なく利用できます。たとえば、FREETELの「Priori3 LTE」は1万円前半で購入できますが、対応周波数を見る限りAISでの利用は問題なさそうです。

AISのプリペイドSIMカードの入手

AISのプリペイドSIMカードを入手するには、AISの店舗で購入するか、街中の携帯電話ショップで入手するかになります。

プリペイドSIMカードのサイズはnanoサイズに対応していない場合がります。iPhoneユーザなどnanoSIMを使っている方は事前にnanoSIMを確認するのを忘れないでください。

スワンナプーム国際空港の店舗

お勧めなのがスワンナプーム国際空港のAISの店舗で購入することです。入国審査と税関を抜けると目の前にあるのですぐにわかるはずです。

ここの店員さんは英語も通じますし、何よりも旅行者に慣れています。旅行者に使いやすいパッケージの案内がありますので、自分の滞在期間と使いそうなデータ量に従って選ぶだけです。

2014年8月にバンコクに行った時に展示されてた案内が下記です(クリックで大きくなります)。「7days」や「30days」と書いてある欄が有効期間です。データ通信量は無制限ということになっていますが、各パッケージに書いてある容量を超えるとスピードが64Kbpsあるいは128Kbpsに制限されます。欲しいパッケージを指をさして「Give me this」とでもいえば理解してくれるでしょう。

あとは言われた金額を払いましょう。

空港で購入できるパッケージ

空港で購入した場合には後述のインターネットパッケージの申し込みやAPNの設定も全部やってくれるはずです。スマートフォンの言語設定を英語にしたうえで、店員さんにスマホを渡しましょう。

問題は非常に混んでいることです。常時2~3人は待っている感じなので、購入できるまでに10~30分は覚悟した方がよいでしょう。ツアーなどで行動時間に自由がない場合は厳しいかもしれません。

市内のAISの店舗

AISの店舗でSIMカードを購入する場合はパスポートを求められると思います。パスポートの携帯を忘れないようにしましょう。

DTACと同様に多くのAISのショップがあります。無難なのはショッピングセンター(MBKやBIG-Cなど)です。ショッピングセンターなら間違いなくAISのショップがあると思ってよいでしょう。都心部ならば空港ほどではないですが英語が通じる可能性があります。空港で購入できなかった方はAISのショップを探すことをお勧めします。

店舗で購入する場合はまずプリペイドSIMカードの種類を選ぶことになります。

店にTRAVELLER SIM」が売っている場合はそれを購入するのがよいでしょう。459バーツ・299バーツのものがあり、前者がグループ向け用でSIM 3枚のセットとなっていて、後者が個人向けで1週間1.5GBの通信ができます。

TRAVELLER SIM 199 Bahtというのもありますが、これはセブンイレブンでのみ販売しているそうなので、ここでは説明を省略します

TRAVELLER SIMが入手できなかった場合は、「FREEDOM SIM」か「NET SIM」を購入してください。

TRAVELLER SIM
459Baht
TRAVELLER SIM
299Baht
FREEDOM SIMNET SIM
パッケージTRAVELLER SIM 459のパッケージTRAVELLER SIM 299のパッケージFREEDOM SIMのパッケージNET SIMのパッケージ
価格 459バーツ 299バーツ 50バーツ 50バーツ
SIMカード 3枚 1枚 1枚 1枚
データ通信 3枚合計で7日間3GB
(超過は速度低下)
7日間1.5GB
(超過は速度低下)
1MB1バーツ
の従量制(※)
7日間 500MB
LTE 利用可
初期残高 なし 100バーツ分 15バーツ分 なし
有効期間 30日(?) 30日 30日 30日(?)
通話 3つのSIM間は7日間無料
その他1バーツ/分
1バーツ/分 0.014バーツ/秒 1.5バーツ/分
SMS

3バーツ

3バーツ

3バーツ

3バーツ

  • ※: 通常は従量制のため別途インターネットパッケージが必要ですが、期間限定で新規ユーザは500MB使えるようです。

AISショップで購入した場合はインターネットパッケージの申し込みやAPNの設定はお願いすればやってくれるかもしれません。ただ、英語が通じない場合は苦戦する恐れがあります。自分でできるように準備をしておいた方がよいです。

なお、プリペイドSIMカードを買おうとした場合に、複数の同じパッケージを見せられる場合があります。これは電話番号を選んで、という意味です。特にこだわりがなければ適当なものを選べばよいです。

携帯電話ショップ/コンビニ

プリペイドSIMカードはAISの店舗以外でも購入可能です。

コンビニならばぼられる心配はないのですが、小さな携帯電話ショップの場合はぼられることもあります。サポートもありませんので慣れていな方にはなかなか難しいかもしれません。最後の手段と考えてください。

AISの店舗以外で買った場合は、AISCの店舗などに行ってパスポート情報の登録が必要になります。

登録しなくても短期間なら使えるかもしれませんが、トラブルを避けるためAISの店舗で購入することをお勧めします。

有名どころではバンコクのMBKというショッピングセンターです。BTSのナショナルスタジアムから歩いてすぐになります。このショッピングセンターの3階だか4階には携帯電話ショップがずらっと並んでいます。

たいていの携帯電話ショップの店頭にはプリペイドSIMカードのパッケージが並んでいますので、自分でほしいプリペイドSIMカードを探して購入します。

買うのは「FREEDOM SIM」が無難です。このSIMはおそらくどの店にもあると思います。通話をほとんどしない方は「NET SIM」があればそれでもよいと思います。

また、セブンイレブンでは「TRAVELLER SIM 199Baht」というものを限定販売しています。

TRAVELLER SIM
199Baht
(セブンイレブン限定)
FREEDOM SIMNET SIM
パッケージTRAVELLER SIM 199のパッケージFREEDOM SIMのパッケージNET SIMのパッケージ
価格 199バーツ 50バーツ 50バーツ
SIMカード 1枚 1枚 1枚
データ通信 7日間 500MB
(超過は速度低下)
1MB 1バーツの
従量制(※)
7日間 500MB
LTE 利用可
初期残高 15バーツ分 15バーツ分 なし
有効期間 30日 30日 30日(?)
通話 1バーツ/分 0.014バーツ/秒 1.5バーツ/分
SMS 3バーツ 3バーツ 3バーツ
  • ※: 通常は従量制のため別途インターネットパッケージが必要ですが、期間限定で新規ユーザは500MB使えるようです。

次に値段を確認しましょう。「FREEDOM SIM」と「NET SIM」の定価は49バーツなのですが、それ以上の値段で売っていることはざらにあります。

たいていはパッケージの上にシールが貼ってあり値段が書いてあります。これが50バーツならOKです。100バーツならまぁまぁ、150バーツならぼられているのでやめた方がよいでしょう。

このような携帯電話ショップで購入した場合は、インターネットパッケージの購入やAPNの設定などは手伝ってくれません。自力で行う必要があります(このページの内容を参考にしてください)。

日本で購入する場合

実は輸入業者がいて日本でもAISのプリペイドSIMカードは購入することは可能です。

Amazonや楽天で「AIS SIM」で検索すると出てきます。値段はまちまちです。

いま調べたところ、TRAVELLER SIM 299Bahtが1100円で売っていました。タイで買う場合の1・2割増し程度ですので、現地で探す手間が省けることを考えると悪くないと思います

チャージ(TOP UP)

下記の方はこの項は読み飛ばしてOKです。

  • 空港でプリペイドSIMカードを購入した方。
    店員さんがすべてやってくれるのでTOP UPは不要です。
  • TRAVELLER SIMを入手できた方。
    インターネットが最初から含まれているため、追加のTOP UPは不要です
  • FREEDOM SIMを入手して、期間限定の500MBのボーナスが利用できる方。

「FREEDOM SIM(期間限定の500MBが利用できない場合)」を購入した場合は、後述のインターネットパッケージを申し込むためにTOP UPする必要があります。

「NET SIM」の場合はTOP UPしなくても500MBのデータ通信を利用することができますが、初期残高が0のため通話もSMSもできません。念のためいくらかTOP UPした方がよいでしょう。

まずTOP UPする金額を決めます。これは後述のインターネットパッケージの一覧を見て、申し込みたいインターネットパッケージの価格+100バーツ程度としておきます。+100バーツとするのは、電話する場合を考えてということもありますが、後述する有効期限の延長や、次回にタイに来た時にすぐにインターネットパッケージを申し込めるようにしておくためです。

AISの店舗で購入した場合

これは簡単です。店員さんに「TOP UP Please」といって金額を書いた紙を見せましょう。

あとはその金額を払えば店員さんがやってくれると思います。TOP UPの作業には電話番号が必要なので、プリペイドSIMカードのパッケージを渡してあげましょう(パッケージに電話番号が書いてあります)。

携帯電話ショップで購入した場合

プリペイドSIMカードを買ったお店で、「TOP UP Please」といって金額を書いた紙を見せてみてください。

運が良ければ店員さんがTOP UPしてくれます(数%の手数料を取られる場合もある)。

TOP UP方法として、店員さんの携帯電話の残高から移してくれる場合と、リフィルカード(スクラッチを削るとTOP UP用の数値が出てくるカード)を使ってTOP UPをする場合があります。

後者の場合はプリペイドSIMカード自体が必要なので、店員さんにプリペイドSIMカードを渡しましょう。店員さんの携帯電話にプリペイドSIMカードを差してTOP UP作業をしてくれます。

運が悪いとリフィルカードを売りつけられるか、拒否されます。この場合は後述するTOP UP方法を参照して自力でTOP UPする必要があります

インターネットパッケージの申し込み

下記の方はこの項は読み飛ばしてOKです。

  • 空港でプリペイドSIMカードを購入した方。
    店員さんがすべてやってくれるので自分でインターネットパッケージの申し込む必要はありません。
  • TRAVELLER SIMを入手できた方。
    インターネットパッケージに申し込む必要はありません。
  • FREEDOM SIMを入手して、期間限定の500MBのボーナスが利用できる方。
    この範囲内でしたらインターネットパッケージを申し込む必要はありません。
  • NET SIMを入手した方
    最初の1週間は500MBを使えるので、この範囲内でしたらインターネットパッケージを申し込む必要はありません。

「FREEDOM SIM(期間限定の500MBが利用できない場合)」を購入した場合は、インターネットパッケージを申し込む必要があります。

インターネットパッケージは自分の滞在期間とデータ通信量を考えて選択します。

以前よりのAISのインターネットパッケージはかなり安くなって(大容量化して)います。滞在期間にもよりますが、「5日間で99バーツのプラン」を繰り返すのが使い勝手がよさそうです。あるいは乗り継ぎなどの短期滞在の場合は「24時間19バーツ」のプラインも使い勝手がよいでしょう。

ただし、通信量を超過した場合や、期間が切れた場合は従量制となり、残高がどんどん引かれることになるので注意してください。

インターネットパッケージの価格には付加価値税(消費税)の7%が含まれていません。残高がぎりぎりの方は注意してください!
名称通信量価格期間LTEAIS
Wi-Fi(※)
申し込み方法超過時自動継続
Internet 4G/3G
18baht
500MB19B24時間YESNO*777*7026#従量制なし
Internet 4G/3G
39baht
1.5GB39B24時間YESNO*777*7027#従量制なし
Internet 4G/3G
49baht
3GB49B24時間YESNO*777*7028#従量制なし
Internet 4G/3G
99baht
2GB99B5日間YESNO*777*7029#従量制なし
Internet 4G/3G
199baht
4GB150B10日間YESNO*777*7030#従量制なし
Package Internet 4G/3G
488Baht/Month
5GB488B1か月YESYES*777*9030#従量制あり
Package Internet 4G/3G
888Baht/Month
14GB888B1か月YESYES*777*9031#従量制あり
Package Monthly Internet
199bath/Month
1GB199B1か月NONO*777*984#128Kbpsあり
Package Monthly Internet
399bath/Month
3GB399B1か月NOYES*777*985#128Kbpsあり
Package Monthly Internet
699bath/Month
6GB699B1か月NOYES*777*986#128Kbpsあり
Package Monthly Internet
1,699bath/Month
10GB1,699B1か月NOYES*777*995#384Kbpsあり
Package Monthly Internet
1,799bath/Month
20GB1,799B1か月NOYES*777*449#384Kbpsあり
  • ※: AIS Wi-Fiを利用する場合は「*388*1#」でユーザ名とパスワードを入手する必要があります

使用したいインターネットパッケージが決まったら、通話アプリを立ち上げて申し込み方法に書いてある番号を入力して発信します。

申し込み成功するとSMSが送られてきますので、そのSMSを受信してからインターネットを使い始めてください

APNの設定

AISの店舗でプリペイドSIMカードを購入した場合は、店員さんがAPNの設定を行ってくれます。店員さんにスマートフォンを渡す際は「設定」→「言語と文字入力」→「言語の選択」を「英語」にしてから渡してあげてください。

携帯電話ショップでプリペイドSIMカードを購入した場合は自分でAPNの設定を行います。

Andoridの場合は「設定」→「ネットワーク設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」でAPN設定画面が開きますので、メニューボタンを押して「新しいAPN」を選択します。そして次のように設定します。名前の欄はAISなど適当に設定して大丈夫です。

APNinternet
ユーザ名なし (空欄のまま)
パスワードなし (空欄のまま)

APN設定

設定が終わったらメニューボタンを押して「保存」を選択します。するとAPNの一覧に先ほど作成したAPNがあるので、これを選択しておきます。

これでWiFiがオフになっていればステータスバーのアンテナアイコンに「LTE」「3G」「H」などのデータ通信が利用できることを示す文字が表示されるはずです。

その後の日々の利用

ここまでの手順でタイでモバイルインターネットができるようになったと思います。

あとはこのプリペイドSIMカードを活用していくだけです。また、タイリピータの方は同じSIMカードを使い続けたいということもあると思います。

以降はAISのプリペイドSIMカードを利用していくにあたって必要な情報を紹介します。

言語の変更

AISのプリペイドSIMカードを使っている場合に送られてくるSMS等を英語に設定する方法があります。

私は「*700」の自動音声メニューで四苦八苦しながら変更したのですが、調べたところ「*700#」で表示されるメニューで言語を変更できるとのことです。

手順は下記の通りです

  1. 通話アプリで「*700#」に発信する
  2. メニューが表示されるので「9」を入力して「to proceed to the next menu」を選択する
  3. 次のメニューが表示されるので再度「9」を入力して「to proceed to the next menu」を選択する
  4. 次のメニューが表示されるので「5」を入力して「to select Language Switch service」を選択する
  5. 次のメニューが表示されるので「1」を入力して「to receive an English SMS」を選択する

もちろんAISのお店に行って店員さんに「English please」といってスマートフォンを渡せば設定してくれると思うので頼むのもよいでしょう。

ステータス確認

AISのプリペイドSIMカードの状態を調べるには次のようなコマンドがあります。

確認したい内容確認方法
残高と有効期限*121#
インターネットパッケージの状態*121*3#
(以前は*139*3#)
自分の電話番号*545#
AIS Wi-Fiのユーザ名とパスワード*388#

下記が「*121#」の実行例です。

残高確認結果

「*545#」の結果は次のようになります。モザイクのところが自分の電話番号です。

自分の電話番号確認結果

TOP UP

プリペイドSIMカードの残高が減ってきた場合はTOP UP(チャージ)を行って残高を回復させる必要があります。また、TOP UPすることによって、プリペイドSIMカードの有効期限も伸びます(伸び方はTOP UPの金額と方法で異なります)。

TOP UPの方法にはいくつかありますので、簡単に紹介しておきます。タイにいるのならば「コンビニのレジ」でTOP UPするのがお手軽かと思います。TRAVELLER SIMの説明書でもTOP UP方法としてコンビニのレジを取り上げています。

いずれの方法もTOP UPに成功すると、新しい残高と有効期限が書かれたSMSが送られてきます。

TOP UP成功のSMS

コンビのレジでのTOP UP

セブンイレブンなどのレジで「TOP UPプリーズ」「AIS」「金額(必要な金額のお札を渡せばOK)」を伝えます。TOP UP可能な金額は「50バーツ」「100バーツ」「300バーツ」「500バーツ」「1000バーツ」となってます。

TOP UPを依頼すると店員さんがレジの横にある端末で電話番号を入力するように言うので、間違えずに自分の電話番号を入力すればOKです。コンビニでは他のキャリアのTOP UPもできますので、”AIS”であることを必ず伝えてください。

電話番号は「*545#」で確認できますので、あらかじめ画面に表示させておきましょう。

この方法はかなりお手軽なのでタイ滞在中にはお勧めです。

20167/03/12 追記

最近、セブンイレブンでのAISの取扱はなくなったようです。

まだ、ローソン・CJ Express・JiffyなどではAISのTOP UPができるようですが、バンコクなどではセブンイレブンが一番店舗が多いと思いうので、この変更は残念です。

現在ではセルフトップアップ機が主流のようです。

AISショップでのTOP UP

AISショップが近くにある場合は、AISのショップに行って「TOP UP please」といって金額を指定してください。電話番号を聞かれたら「*545#」で電話番号を画面に表示させてみせましょう。

あとは店員さんがやってくれます。自分で行う作業はありません。

リフィルカードでのTOP UP

携帯電話ショップやコンビニなどで「リフィルカード」というものが売っています。クレジットカードの半分ぐらいのサイズの紙で裏に削る部分がついています。削ると数値が出てきますので、

店舗によっては16桁の数値を記載したレシートのような紙(Code Slip)を発行するパターンもあります

「*120*」「16桁のリフィルカードの番号」「#」と続けて入力して発信するとTOP UPすることができます。

セルフトップアップ機でのTOP UP

コンビニの入り口や駅で液晶画面のついた機械を見た方も多いと思います。

この機械とを使うとトップアップを行うことが出ます。トップアップ機はいくつか種類がありますが、使い方は基本的に次のようになります。

  1. 言語の選択 (Englishを選択する)
  2. 携帯電話会社(AIS/One-2-Call)の選択
    (AIS専用のTOP UP機ではこれは不要かもしれません)
  3. TOP UP金額の選択
    (選択できる金額は10, 20, 30, 40, 50, 60, 100, 200, 300, 500, 800, 1500バーツのようです)
  4. 自分の電話番号の入力
  5. 入力した情報(金額と電話番号)を確認してOKを選択
  6. お金の投入

ただ、機械の種類によって、あるいは、トップアップ金額によって手数料(3バーツ程度)とられる場合があるようです。

私はトップアップ機はほとんど使ったことがないのですが、利用する方も結構いらっしゃるようなので、次回訪タイの際には調べてこようと思います

有効期限の延長

AISで有効期限を延ばすのはTOP UPするのが王道のようです。

DTACの「Day Giveaway」のように格安で有効期限を延ばす方法は見つけられませんでした。

Freedom 3G SIMの場合、150B以下のTOP UPでは30日、200B以上のTOP UPでは60日の有効期限を延ばすことができます。下記の表は、上段がTOP UP金額、下段が有効期限の延長に数を示しています。有効期限を延ばすのが目的の場合、10バーツをコツコツとTOP UPする手が使えるようです。

AISのTOP UP金額と有効期限の関係

ローミング

AISのプリペイドSIMカードを日本を含むタイ国外で利用したい場合は、ローミングをオンにする必要があります。 ローミングのオンは「*125*1#」で行うことができます。

日本でAISのプリペイドSIMカードを使ってもデータ通信料などはかなり高くなるのでメリットはありません。

しかし、ローミングが有効になったAISのプリペイドSIMカードをスマホに差すことによって、各種コマンドが使えるようになったり、AISからのSMSを受信できるようになります。

したがって、AISのe-Serviceにログインするためのパスワードが受信できるようになります。長くAISのプリペイドSIMカードを付き合っていく予定の方は、ローミングをオンにすることをお勧めします

まとめ

今回は2016年3月時点でのAISのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめました。

2016年春時点で調べられた内容を盛り込みましたが、AISはあまり使い込んでないので間違いがあるかもしれません。間違いやAIS側の変更などにお気づきの点がありましたら、コメント欄にお願いいたします。

コメント

  1. たすけ より:

    教えてください
    5年ほど前からAISのSIMを使っています
    昨年末ごろより突然利用できなくなりました(日本国内で国際ローミングです)
    もちろん有効期限の延長は十分行っております
    自分なりに調べた結果2G終了によるものと考えております http://hellobangkokthai.com/33telephone.html
    この5月タイへ行く予定です
    AISカウンターへ行けばこれまでの携帯番号維持できるのでしょうか?
    ネットバンキングも使ってるので困っています
    よろしくお願いします

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます。

      残念ながら私はAISの人間ではないのでわからないです・・・

      気になる点としてはパスポート番号の登録を済ませたかどうかです。
      現在のタイのルールだと、パスポート番号を登録しないといつ回線をとめられても仕方がない気がします。

      登録については下記を参照してください。無理だとかいろいろ言われていましたが、結局実施されています。
      https://scratchpad.jp/prepaid-sim-in-thailand-40/

      もし登録済みであるのならば、あとはAISに問い合わせるしかないのではないでしょうか。
      お力になれずすいません。

    • PoohBear より:

      私も同様でした。
      ダメもとでスワンナブーム空港のAISブースで聞いたところ
      無料で新しいSIMに変えてくれました。
      通じなくなる前からタイ語のSMSが着ていたのですが
      内容はわからずレジストリしてないから切られたのかと思っていましたが、
      2G回線廃止によるもののようです。
      なお、私がスワンナブーム空港で手続したのは2月中旬で、
      いったん旧SIMが使えるようになり、1週間くらいして使えなくなったら
      新しいSIMに差し替えろといわれました。
      切り替え時には日本にいましたが無事に切り替わりました。

  2. たすけ より:

    早速お返事ありがとうございます
    SIM登録は済ませたので安心していたところにこのような事態に…
    次回訪タイ時聞いてみます

  3. K より:

    パッケージ価格ですが、VAT7%分が含まれていないので、その分の残高を考えておかないといけないのですが、以前、これにはまって、なぜパッケージを有効にできないのか悩みました。残高が、パッケージの表記価格以上に減っているので、後で気づきました。
    セルフトップアップ機の10バーツ作戦ですが、AISショップにあるやつは、最低金額が20バーツになっているようです。検索すると、1台だけ最低金額が10バーツのやつがどこかの店舗にあるようです。BTSとMRTの駅にあるやつは、まだ最低金額が10バーツのようです。

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます!

      確かにVATははまりそうなので追記しておきました。

      AISもDTACやTruemoveのように有効期限が延ばしやすい方法があるとよいのですが・・・いまはマメにTOP UPするしかないですね・・・

  4. […] メモ置場のブログ https://scratchpad.jp/prepaid-sim-in-thailand-52/ […]

  5. ジュン より:

    申し訳ありませんが記事についてお聞きします。

    インターネットパッケージのInternet 4G/3G 199bahtの分ですが、期間が24時間になってます。
    しかしこの表の上にあるAISのサイトに飛ぶURLで見ましたら、期間は10日になってると思うんです。
    もうすぐタイに行くんですが、どちらが正しいんでしょうか?
    上げ足を取るようで申し訳ないんですが、どうかもう1度ご確認下さい。

    よろしくお願いします。

    • scratchpad より:

      ご指摘ありがとうございます、修正しておきました。

      このブログはあくまでも個人が情報を収集して作っているので間違っている場合もあります。
      AISの公式情報と異なる点があって迷う場合がございましたら、AISの情報の方が正しいと思っていただいてよいと思います。

      もちろんそのような点はご指摘ただけると助かります。

      • ジュン より:

        恥ずかしながらAISのサイトを見ても正しいのかどうか判断が付かなくて。
        あのサイトはいろんな種類のパッケージがありますでしょう。
        これで合ってるのかな~ってかんじでわからず、ご確認頂きたかったんです。

        どうもありがとうございました。
        今年の7月に14日間タイに行きますので、10日150バーツのパッケージと5日99バーツのパッケージで過ごしたいと思います。
        正直6Gも通信料は要らないんですけどね。

        • scratchpad より:

          タイの3キャリアはいずれもいろいろパッケージがあって難しいですね。

          14日間というとTRAVELLER SIMだと期間が長すぎて難しいところです。
          もしプリペイドSIMカードになれていないのでしたら、空港のAISショップで長期のパッケージを買うのも手だと思います。

          空港ではTRAVELLER SIMだけでなく、いくつかデータパッケージ込みのものが売っています。
          やや高いですが、店員さんがすべてやってくれるので安心です。

          • ジュン より:

            実は事情がありまして、毎年14日間タイを訪問しております。
            年に1回なんですが毎回SIMカードを調達するのが面倒で、普通のAISのSIMを国際ローミングで持っているんです。

            いつもタイに着いたら期限を延ばすために50Bづつトップアップ。
            何軒かまわりある程度貯まったらパッケージでネットを使えるようにしてるんです。
            しかしこのパッケージですが毎年変わるような気がして困るんです。
            実際には昨年のが使えるのかもしれませんが、今年は4Gも始まってるし。

            なのでこちらのサイトは毎年見させて頂いております、ありがとうございますm(_ _)m

          • scratchpad より:

            なるほど、リピータの方だったのですね。

            AISに限らずタイのキャリアのインターネットパッケージは頻繁に変わる気がします。
            基本的に古いパッケージも使えるようなのですが、新しいパッケージの方がお得な場合が多いので最新情報を確認するのが一番だと思います。

  6. Mat-Thailad より:

    AISのPripad SIMの有効期限を延長するには、「10バーツをコツコツとTOP UPする手が使えるようです。」とありましたが、同じようなものですが、「Get 30 validity days BONUS」というものもあります。「*500*9#」 で30日延長します。ただし30Bかかるので10BづつTOP UPするのと変わりませんが?

    • scratchpad より:

      貴重な情報ありがとうございます!

      タイにいるならコツコツTOP UP作戦と変わりませんが、日本国内からも*500*9#というのができるのなら使い道があるかもしれませんね。
      オンラインでTOP UPできれば、それと組み合わせて有効期限切れを回避できるのですが、AISのオンラインTOP UPは日本のクレカが使えないんですよね・・

  7. シーサー より:

    この連休は10日ほどあったので、10日/4GBプラン申し込んでみたら、いくらがんばって使っても500MBもいかなくて、最後動画のダウンロードで速度を試しがてらやってみたら、4GBオーバーで残高全部ネットパッケージなしの従量課金に移行して消滅しました^^;; 何事もほどほどに。笑

    10Bをコツコツトップアップ。やっていたんですけど、機械で罠に引っかかりました。
    いつものごとくマシンで操作。電話番号を入れて、金額を選択。10Bを選んで現金投入。
    Prosessing…. と長く表示されてイヤな予感がしたが、次の瞬間、何事もなかったかのように初期画面に戻り、いつものSMSやレシートが発行されず。
    実は自分の前に手続きをしていたお姉ちゃんが、なんだか不満げな顔で機械を操作していて、やたら時間がかかっていたんですよね。画面も同じ画面が長く表示されていました。後からこういうことか、とわかった次第。
    AISのセンターにメールしてみたら、トップアップの履歴は確認できなかったという。
    10Bが惜しいのではなく、トップアップマシンに全幅の信頼を置いていたのが、やはりこれもタイなのか~とがっかりしたのが正直なところ。日本にもなくてなんてすばらしい機械なんだと感動していたのですけど。
    こういう異常がある機械であっても、正常で動く機会となんら見分けがつかないのも困ります。現実自分が終わった後の画面は普通の画面で、異常があるなんて思いもしません。この機械はたんなる貯金箱でしたが、いくら集めてたんだろう・・・。
    安くトップアップして期間を延ばしたいところですが、コンビニで50Bずつ確実な方法でやるほうが不快な思いしなくていいかなあといろいろ考えてしまいました。

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます!

      トップアップ機でそんなことあるんですね・・・
      私はいつもセブン or クレジットカードでトップアップ機は記事を書くときだけに試したぐらいなのです。
      やっぱり日本の自販機とはクオリティが違うので注意しなければいけませんね・・・

      「*500*9#」で30日延長(ただし30Bかかるとか)という話もあるので、有効期限をのばすならば多めのTOP UP→「*500*9#」が有効かもしれません。

  8. taka より:

    こんにちは、
    先週ドロスマホ用にAISのSIMを買うときの参考にさせてもらいました。
    SIM は FREEDOM にしました。なんでもよかったのですが、番号が良いのがあったので。

    それでさきほど AIS のアプリを入れて Intenet通信量の残りを確かめたところ
    なんかいろいろ表示されていたのでメモ代わりにここに書き残しておきます。
    ちなみに、SIM は スマホへの組み込みをやってもらって 100バーツでした。
    ネット用のパッケージを使うために 500バーツチャージしたのですが、
    おまけだけでしばらく使えそうなので、ちょっと保留中です。

    で、詳細

    Your Current Package
    ・ 4G SERVER NoFN NEW[1st min0.99B next1.4st/sec]
    ・ 3G Free Internet 512MB SWifi for 7 Days
    ・ 3G Free Internet 1GB 15Days
    ・ M Free VDO Warehouse for 1 month
    ・ MainTariffPPS3G

    Your Value Added Service
    ・ EDGE/GPRS
    ・ Control SS CODE
    ・ 3G 2.1GHz Plus + VOD Call

    Remaining Balance 500B , Valid Until 16/08/2016

    ではでは、今後も面白い情報を楽しみにしています。