前回はフィリピンSmartの初期設定について説明しました。
今回はSmartのプリペイドSIMカードを使ってインターネット通信を行うための設定を紹介します。
なお、私がフィリピンを訪問したのは2012年12月になります。やや古い情報になるかもしれませんのでご注意ください。また、私のAQUOS PHONE ZETA SH-02EはSIMロック解除済みです。
データ通信の有効化
インターネットパッケージを申し込む前に、データ通信を有効にしておく必要があります。
ここで有効にするのはAndroidの設定メニューにある「データ通信を有効にする」のことではありません(もちろんこれは有効にしておく必要はあります)。自分が購入したプリペイドSIMカードでデータ通信をするということを携帯電話会社に登録する必要があるのです。
この登録は「SMART Menu」で行います。SmartのプリペイドSIMカードを装着してスマートフォンを起動すると、アプリ一覧のところに「SMART Menu(あるいはSIM Toolkit)」というアイコンが増えているはずです(ちょっと記憶があやふやなのですが・・・)。このアイコンを選択すると「SMART Menu」が起動します。
SMART Menuが起動したら一番下までスクロールして「SIM Settings」を選択します。
SIM Settingsメニューに入ったら一番上の「MMS/GPRS/3G」を選択します。
最後に「Activate」を選択して、データ通信機能を有効にします。
すると画面に確認のメッセージが出るので「OK」を選択しておきます。
インターネットパッケージの申し込み
Smartのインターネットパッケージは次のページで紹介されています。
「UnliSURF」はなくなり、現在は「Giga SURF」というパッケージがデータ容量が多いようです。
「Always On」はデータ通信量と有効期限が決まっているタイプ、UnliSURFは通信量無制限で期間だけが決まっているタイプです。もしかしたら購入したプリペイドSIMカードの種類のよって申し込めるプランに違いがあるかもしれません。
なんとなく、Always Onは音声通話ができるプリペイドSIMカード用、UnliSURFはデータのみのプリペイドSIMカード用のような気もします。ちなみに私が購入した「SMART Bro(データ通信専用)」では「UnliSURF」を使うことはできました(後述します)。
「Alwasy On」と「UnliSURF」の価格や申し込み方法は次のようになります(1ペソ=2円強です)。
プラン名 | 通信量 | 期間 | 価格 | 申し込み方法 |
---|---|---|---|---|
Always On |
5MB | 1日 | 10ペソ | 2200に「ON 10」をSMSで送信 |
45MB | 1日 | 20ペソ | 2200に「ON 20」をSMSで送信 | |
70MB | 1日 | 30ペソ | 2200に「ON 30」をSMSで送信 | |
50MB | 30日 | 99ペソ | 2200に「ON 99」をSMSで送信 | |
250MB | 15日 | 199ペソ | 2200に「ON 199」をSMSで送信 | |
300MB | 30日 | 299ペソ | 2200に「ON 299」をSMSで送信 | |
1GB | 30日 | 499ペソ | 2200に「ON 499」をSMSで送信 | |
2GB | 30日 | 995ペソ | 2200に「ON 995」をSMSで送信 | |
UnliSURF |
無制限 | 24時間 | 50ペソ | 2200に「UNLISURF 50」をSMSで送信 |
2日間 | 85ペソ | 2200に「UNLISURF 85」をSMSで送信 | ||
5日間 | 200ペソ | 2200に「UNLISURF 200」をSMSで送信 | ||
1週間 | 250ペソ | 2200に「UNLISURF 250」をSMSで送信 | ||
15日間 | 500ペソ | 2200に「UNLISURF 500」をSMSで送信 | ||
1ヶ月 | 995ペソ | 2200に「UNLISURF 995」をSMSで送信 |
私は短期間の滞在だったことから2日間無制限の「UnliSURF 85」を利用することにしました。
2200に「UNLISURF 85」という内容のSMSを送信します。
するとまもなくしてデータ通信が有効になった旨のSMSが2通送られてきます。
これでインターネットパッケージ(UnliSURF 85)の申し込み完了です。
ちなみに上のSMSとほぼ同時に残高が減ったことをお知らせするSMSも送られてきます。
残高が25ペソになっています。元々が120ペソだったので95ペソ減っている計算です。申し込んだUnliSURF 85は85ペソなので10ペソ余計に減っているのはなぞです。
APN設定
インターネットパッケージを申し込んだだけではインターネット通信はできません。APNの設定が必要です。
APNは「設定」→「ネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」として、メニューボタンから「新しいAPN」を選択して追加します。追加するAPNは次のようにします。
名前 | smart (なんでもよい) |
---|---|
APM | smartbro |
ユーザ名 | なし (空欄) |
パスワード | なし (空欄) |
APNを作成したら保存した後に、作成したAPNを選択しておきます。
なお、APNに「smartbro」を使うのはデータ通信専用プリペイドSIMカード SMART Broを使用した場合だけのようです。音声通話が可能なプリペイドSIMカードではAPNは「internet」になるようです(未確認)。
ローミングの有効化
実はここまでやっても私のスマホAQUOS PHONE ZETA SH-02Eではまだインターネット通信ができません。
AQUOS PHONE ZETA SH-02Eは海外プリペイドSIMを利用した場合に、そのプリペイドSIMの国にいるにもかかわらず、なぜか”ローミング中”となってしまうことがあるのです。今回もステータスバーのアンテナアイコンに「R」マークがでてローミング状態になっていることがあります。
この場合は「設定」→「ネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「データローミング」を有効にします。有効にすると警告メッセージが出ますが無視して大丈夫です。
これでようやくインターネット通信ができるようになります。
まとめ
今回はフィリピンSmartのプリペイドSIMでインターネット通信を行う方法を紹介しました。
最初にデータ通信を有効にしなければいけないのはちょっと面倒ですが、インターネットパッケージはたくさん種類もあり値段も手ごろなので便利です。
次回はSmartのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手について紹介します。
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