前回はマスカット国際空港で入手したOmatelのプリペイドSIMカードを使えるようにしました。
今回はこのプリペイドSIMカードの使い勝手を紹介します。
今回の記事は2017年5月の取材に基づいています。
インターネットパッケージなどは状況が変わっていると思いますのでご注意ください。
LTEの利用
事前の調査ではLTEを使用するには、LTEを利用するための手続き(LTEのアクティベーション)が必要となっていました。
しかし、私が試したときには何もせずにLTEを使用できました。
LTEアクティベーションはどうも昔の話題のようです。
周波数 (バンド)
LTEで接続している際に、周波数を調べてみました。
結果はバンド 3でした。
バンド3は日本だとドコモで利用されているバンドです。
従って、ドコモ向けのスマートフォンなら、SIMロック解除済みであればオマーンでLTEが使用可能ということになります。
通信速度
通信速度はSpeednet.netというアプリで調べてみました。
マスカットで22時頃の測定した結果が残ってました。3回測定しています。
ダウンロードは若干ブレがあるものの十分な速度が出ています。
実際、現地では快適に使うことができました。
なお、帰国前にマスカット国際空港でも測定してみました。
ダウンロード48.07Mbpsとかなり速い速度が出ました。日本で使うより速いかもしれません。
市街地ならばオマーンのモバイルインターネットは快適と言えるでしょう。
アプリの制限
オマーンのインターネットではVoIP (通話アプリ)が制限されています。
私が試した感じでは次のような状況でした。
- 使えない
- LINE
- GMail等のメールアプリ
- Google Map
- 通常のWebブラウジング
- ・・・
試していませんが、おそらくSkypeのような通話アプリも使えないのではないかと思います。
また、050の電話番号を使うインターネット通話サービスも使えないかもしれません。
どうしてもLINEを使いたい場合はVPNで通信内容を暗号化する等の方法が必要だと思います。
テザリング
テザリングはキャリアやSIMカードにおよって制限される場合があります。
私が試した限りでは、OmatelのプリペイドSIMカードでは問題なくテザリングを行うことができました。
宿泊したホテルのWi-Fiサービスが調子悪い場合は、テザリングを活用すると良いでしょう。
カバレッジ (サービスエリア)
オマーンという国は砂漠も多く、市街地以外の人口は極端に少なくなります。
そのため、カバレッジには制限があると考えた方が良いです。
下記がOmatelの公式情報です。
LTEについてはマスカット・ニズワなどの大きめな都市で使用でき、3Gはもう少し小さな街で使用できるという感じです。
2Gになると道路沿いなどのエリアもカバーされますが、それでも圏外になるエリアはかなり広いです。
このため、レンタカーなどで旅行を予定している方は、オフラインでも使えるナビを用意しておく方が良いでしょう。
まとめ
今回はオマーンで購入したOmatelのプリペイドSIMカードを実際に使った状況を紹介しました。
オマーンでは市街地ならばLTEが利用でき、通信速度も高速で大変快適です。
難点といえば市街地から離れた場合に圏外となる可能性がある点です。レンタカーなどを使う場合は圏外対策をしておいた方が無難です。
次回はOmatelのインターネットパッケージについて追加情報を紹介します。
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