前回まではタイのTrueMoveのプリペイドSIMカードについて紹介してきました。
今回からはヨーロッパの観光大国フランスのプリペイドSIMカードについて紹介します。
今回の紹介するプリペイドSIMカード情報は、2015年11月に発生したパリでのテロ事件の以前での私の体験に基づいています。
テロ事件以降、フランスには非常事態体制が敷かれており、プリペイドSIMカード事情も変わっている可能性がありますので、その点はご注意ください。
フランス以外のプリペイドSIMカード情報については下記のまとめページを参照してください。
なお私のスマートフォンはSIMロックを解除した状態(いわゆるSIMフリー)です。海外でプリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあることを確認してください。
ドコモのローミング情報
いつものように渡航前にドコモのローミング情報を確認します。
この情報でドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。
ドコモのフランスでのローミング情報は下記のページから入手することができます。
2016年1月現在の状況は下記の通りです。
BYTEL(Bouygues)・Orange・SFRの3社とローミング可能でいずれも3Gが利用可能です。3G850MHzではなく3Gの欄に「〇」がついているので、バンド1の2100MHzを利用しているものと思います。
またLTEについてはドコモ端末ではBYTEL(Bouygues)・Orangeの2社とローミング可能となっています。
ただし、「LTE対応機種」というリンクを確認すると、Orangeの方はiPhone等一部の機種のみLTE対応となっております。これはOrangeのLTEがマイナーな周波数(バンド)をLTEで利用していることを示唆しているので注意が必要です。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
ドコモのローミング対象の3社にプラスしてFreeという会社が記載されています。会社の規模としてはOrange・SFRの2強、Bouygues・Freeの2弱という感じです。
上の表で赤線を引いたのは3Gの情報です。4社とも900MHzと2100MHzで3Gを展開しています。2100MHzはもっとも一般的な周波数なので、日本で購入可能な3G対応スマホならばどの会社でも3Gの通信はできそうです。ちなみに900MHzの方はバンド8のようで、こちらに対応しているスマホは少し少ないかもしれません。
上の表で緑線を引いたのはLTEの情報です。共通で使われているのは800MHz(バンド20)と2600MHz(バンド7)ですが、これは日本で使われていないため、対応しているのはiPhoneかNexus5X等の海外との共通端末に限られると思います。
ただし、Bouyguesだけは1800MHzのバンド3でもLTEを展開していいます(Freeはバンド3で展開予定)。このバンド3はドコモで使用されているバンドです。これがドコモのローミング情報で、Bouygues(BYTEL)のLTEローミング対応機種が多かった理由です。
ざっとまとめると、
- 3Gが使えれば十分の人→4社のどれでもよい
- LTEがほしいがドコモの国内ブランドのスマホの人→Bouygues
- LTEがほしいiPhone/Nexus5Xなど海外との共通ブランド人→4社のどれでもよい
となります。
インターネット上の情報
フランスへは日本からの渡航者も多く、検索するといくつか日本語で情報が出てきます。
その中で私がメモっていったのは下記のサイトです。
またAPN情報は海外のサイトにまとめてありました。
抜粋すると次の通りです。
- Orange
APN orange ユーザ名 orange パスワード orange - SFR
APN sl2sfrかslsfrかwapsfrかwebsfr ユーザ名 なし パスワード なし - Bouygues
APN mmsbouygtel.com ユーザ名 なし パスワード なし - Free
APN free ユーザ名 なし パスワード なし
ざっと見てみると、購入は自販機が使えるFreeが一番楽そうですが、自販機の設置場所が限られているのがちょっと面倒な感じでした。
価格を考えるとOrangeよりSFR/Bouguesが安い感じです。
SFRのWelcomeパッケージ
また、携帯電話会社のサイトを覗いてみるとSFRで旅行者向けのパッケージがあることがわかりました。
プリペイドSIMカードが9.99ユーロに15ユーロのWelcomeパッケージを付ける(=合計24.4ユーロ)と次のような条件でSFRを利用できるというものです。
データ通信量 | 1GB |
---|---|
通話 | 1時間 |
SMS | 500通 |
SFRのWi-Fi(ホットスポット) | 無制限 |
有効期間 | 10日 |
このパッケージを使用するためには、
- 9.99ユーロでSIMカードを購入する
- SIMカードをアクティベートする(SIMを差して963に電話するとアクティベーションできる)
- 15ユーロの「WELCOME TOP-UP」を購入して、記載されている10桁の番号を952に電話して入力する。
- 残高確認は「?」をSMSで950に送る
という手順になるそうです。
このパッケージには通話・SMS・データ通信のすべてが含まれているので、有効期間10日というのが自分の予定と会うのならば、なかなか使い勝手がよさそうです。
まとめ
今回は事前調査したフランスのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。
少々価格が高いのが気になりますが、フランスでは旅行者がプリペイドSIMカードを購入できることがわかりました。私は価格が安そうなFreeと、WelcomeパッケージがあるSFRを候補として考えて現地に向かいました。
次回は現地でプリペイドSIMカードを購入したことを紹介したいと思います。
コメント
ありがとうございました。
私はSHー06Fを使用。
ドゴオール空港でsimを買って悪戦苦闘しました
963に電話してメッセージは来たのですが電話番号だけで3Gが繋がりません。
このサイトを見つけて、IDが必要と分かりました。
SFRのサイトで個人情報を入力後通じました。
感激です。
データローミングをオンにすることも知らない素人ですがお陰さまで3Gを使い旅をを楽しめそうです。
実は日本でモバイルwifiをレンタルしてきて、こちらは3GBなのでギャラクシー7専用にしています。
グーグルマップを使いたいのでsimをかってみました。
空港では、SFRのヨーロッパとフランス国内のみの2種類しかありませんでした
5GB 60分 500texts
34.99ユーロ
追記
ホテルのwifiはギャラクシーの方はパスワードを入れるだけでしたが、シャープのタブレットはサイトに行ってokしないと繋がりませんでした。
パリにて お礼とご報告まで。
情報ありがとうございます。
シャルル・ド・ゴール空港でSFRも変えるんですね。
私は時間が無かったので空港で見つけられませんでした。
フランスは観光大国ながらあまりプリペイドSIMカード事情はよくない気がしますね。