デンマークでプリペイドSIMを使う その5: Lycamobileをデンマーク国外(ポーランド・ドイツ)で使う

デンマーク
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前回はデンマークのLycamobileを実際に使った様子を紹介しました。

今回はこのプリペイドSIMカードをデンマーク国外で使った様子を紹介します。

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ヨーロッパのローミング規制

ヨーロッパの国々からなるEEA(欧州経済地域)は「Roam Like At Home」と称して、ローミング料金の撤廃をしています。

European Union roaming regulations - Wikipedia

このためヨーロッパのある国でSIMカードを購入すると、他のヨーロッパの国でもそのSIMカードを追加料金なく利用することができます。

つまりデンマークのプリペイドSIMカードも他のヨーロッパの国々でローミング料金不要で使うことができると言うことになります。

そこでデンマークの後に立ち寄ったヨーロッパの国で試してみました。

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ポーランドでの利用

デンマークの次に寄ったのはポーランドでした。

ポーランドでの設定

ポーランドについてフライトモードを解除した後、しばらく待っていると次のようなSMSが送られてきます。

ポーランド到着時のSMS

1通目のSMSにはAPNを設定するように書かれています。

APNの設定を確認してみると確かにLycamobileのAPN設定を忘れていたので、再設定が必要でした。

そこでデンマークで使い始めた時と同様にAPNを入力します。

APNの再設定

iPhoneの場合はAPNを再設定することなくポーランドで使うことができました。

これでモバイルネットワークにつながります。Lycamobileはポーランドでも展開しているらしく、現地のLycamobileにつながります。このためローミングにはなりません。

ポーランドでの接続状況

インターネットパッケージの状態

インターネットパッケージの残高を「*137#」で確認してみると、4471.88MB使えると表示されます。これはデンマークで購入しておいた5GBのインターネットパッケージの残量です。

ポーランドでのデータ残量確認

「*102#」→「1」で残高確認をしてみると、デンマークでは6DKKだった残高が11DKKになっていました。

ポーランドでの残高確認

何らかのキャンペーンで5DKKがボーナスでもらえたようです。

しばらくデータ通信を使った後に残高確認をしても残高が減らないので、どうやらデンマークで購入したインターネットパッケージがポーランドでそのまま使えるようです。

接続状況とデータ通信速度

電波状況は何度確認しても3GどまりでLTEにはなりませんでした。3GではB1 (2100MHz)とB8 (900MHz)を利用していることを確認しました。

ポーランドの電波状況 1 ポーランドの電波状況 2

通信速度を測ってみましたが、かなりイマイチです。

ポーランドでのデータ通信速度 1

それでもギリギリGoogle Mapは使えるので助かることは助かります。

ワルシャワでiPhone SEを使って測定すると、若干通信速度が向上しました。

ポーランドでのデータ通信速度 2

それでも3G止まりと言うことであまり高速な通信は期待できません。

ポーランドはプリペイドSIMカードの入手が容易でとても安いので、ポーランドに長居をするならば現地のSIMを買った方が快適と言えそうです。

ドイツでの利用

ポーランドの次に寄ったのはドイツでした。

ドイツは最近プリペイドSIMカードを購入するのが難しくなっているという話もあるので、他国で購入したSIMカードがどの程度使えるのかは気になるところです。

ドイツでの設定

ドイツについてフライトモードを解除した後、しばらく待っていると次のようなSMSが送られてきます。

ドイツ到着時のSMS

内容はポーランドで受信したときのものと一緒です。

今回もAPNを再設定するように記載されています。確かにAPNがクリアされているので、これまでと同様に設定しておきましょう。

APNの再設定

これでデータ通信ができるようになります。

ステータスを見るとポーランドと同様にローミング無しでドイツのLycamobileにつながります。

ドイツでのステータス

インターネットパッケージの状態

インターネットパッケージの残高を「*137#」で確認してみると、4309.26MB使えると表示されます。これはデンマークで購入しておいた5GBのインターネットパッケージをポーランドで使った後の残量です。

ドイツでのデータ残量確認

残高確認を「*102#」→「1」で行ってみると、10.61デンマーククローナになっていて、ポーランドの状態から0.39デンマーククローナ減っています。

ドイツでの残高確認

ドイツでのデータ通信が従量制になってしまっていて課金されたのかと思ったのですが、その後データ通信を行ってもこの残高が減ることはありませんでした。

0.39デンマーククローナというのは、SMSの料金と一致しているので、何らかのSMSを受信してしまって残高から引かれてしまったのかもしれません。

データ通信を行っても残高が減らないことから、デンマークで買ったインターネットパッケージはドイツでも有効なのだと思います。

ただ、データ通信をした後に再度データ残量確認をしても、データ残量が減らなかったという謎の状況になりました。

ドイツではデータ残量がリアルタイムに更新されないのかもしれません。

接続状況とデータ通信速度

ドイツでLycamobileのSIMカードを挿入してもLTEになることはありませんでした。接続は3Gになります。

ドイツでの電波状況

3Gの周波数(バンド)はB1 (2100MHz)なので、ほとんどすべてのスマートフォンで使えるはずです。

データ通信速度は3回測りましたが、あまりよろしくない結果です。

ドイツでのデータ通信速度 1

ドイツでのデータ通信速度 2

ドイツでのデータ通信速度 3

速度だけでなく、パケットロスも発生しています。これではあまり高速な通信は期待できません。

これではトランジット中の一時利用ならともかく、ドイツ旅行中に使うのはストレスがかかるでしょう。

ドイツに数日以上以上滞在するならば、もう少し良いプリペイドSIMカードを用意した方が良いと思います。

例えば日本で購入できるTrueMove Travel SIM Worldはドイツで快適に使用することができました。

TrueMoveのローミング対応SIM【Travel SIM World】を使う その3: 実際に使った様子 (韓国・ドイツ・フィンランド・デンマーク)
今回はタイTrueMoveのローミング対応SIMであるTravel SIM Worldを韓国・ドイツ・フィンランド・デンマークで実際に使った様子を紹介します。対応国であれば、到着してスマートフォンの電源を入れればすぐにモバイルインターネットを使うことができます。これはかなりお手軽で便利です。特に今回の旅行では予定外の国に滞在することになってしまい、Travel SIM Worldが大活躍してくれました。データ通信量も国ごとではなくトータルで計算されるので無駄になりません。複数国を旅行する方にはお勧めです。

まとめ

今回はデンマークのLycamobileのプリペイドSIMカードをポーランドとドイツで使った様子を紹介しました。

この二ヶ国ではローミング料金不要でデータ通信を行うことができましたが、接続は3GのみでLTEを使うことができませんでした。

データ通信速度も速くないのであくまでも臨時利用という程度だと思います。本格的に滞在する場合は他のプリペイドSIMカードを用意しておきましょう。

次回は久々に中華スマホを紹介したいと思います。

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