お名前.com VPSへ移転 その6: パッケージ関係の微調整

リフォーム Debian
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前回はお名前.com VPSにインストールしたDebian 7(wheezy)でネットワーク周りの設定を行って、リモートで安全に使えるようにしました。

今回はネットワーク以外の微調整をしていきたいと思います。

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インストール済みパッケージの更新

まずはパッケージ情報取得先を修正します。インストール直後ではnon-freeとcontribにあるパッケージはインストール対象になりません。特に問題がなければこの二つを追加しましょう。

/etc/apt/source.listの内容を下記のように修正するか、下記と同じファイルをwheezy.listという名前で/etc/apt/source.list.d/に作成します。

deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy main contrib non-free

deb http://security.debian.org/ wheezy/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/ wheezy/updates main contrib non-free

# wheezy-updates, previously known as 'volatile'
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy-updates main contrib non-free

その後、下記のコマンドを実行して更新されたパッケージがないかどうかを確認し、あった場合は「Y」でインストールしておきます。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
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X11の削除

不要なパッケージはないかと確認していたところ、X11関係のパッケージの一部がインストールされていることに気づきました。

ディスクが足りないわけではないですが、いらないものを入れていてもしょうがないのですっきりと削除しておきます。

sudo apt-get remove --purge x11-common
sudo apt-get autoremove --purge

仮想コンソールの削減

仮想コンソールの数を数えると6個動いていることがわかります。

ps aux | grep getty
foo       1141  0.0  0.0   7404   884 pts/1    S+   01:29   0:00 grep --color=auto tty
root      2923  0.0  0.0  15812   944 tty1     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty1
root      2924  0.0  0.0  15812   952 tty2     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty2
root      2925  0.0  0.0  15812   952 tty3     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty3
root      2926  0.0  0.0  15812   960 tty4     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty4
root      2927  0.0  0.0  15812   952 tty5     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty5
root      2928  0.0  0.0  15812   952 tty6     Ss+   4月20   0:00 /sbin/getty 38400 tty6

仮想コンソールはお名前.com VPSのコントロールパネルに表示されるコンソール画面と思えばよいです。6個あるということは「ALTキー」+「F1~F6」で画面を切り替えながら使うことができることになります。

基本的にメンテはSSHで接続して行うので、お名前.com VPSのコントロールパネルは緊急事態用です。仮想コンソールは2個もあれば十分でしょう。

削減するにはまず/etc/inittabの/sbin/gettyの記載がある行の3番目から6番目を次のようにコメントアウトします。再起動すればgettyの数が減っているはずです。

1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1
2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2
#3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3
#4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4
#5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5
#6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6

不要なカーネルモジュールをロードさせない

前回IPv6とNFSを無効にすることにより自動的にロードされるモジュールが減りましたが、この時点でも50個程度のカーネルモジュールがロードされています。

lsmod
Module                  Size  Used by
ipt_LOG                12605  1
xt_limit               12638  1
xt_tcpudp              12570  3
nf_conntrack_ipv4      14078  2
nf_defrag_ipv4         12483  1 nf_conntrack_ipv4
xt_state               12503  2
nf_conntrack           52720  2 xt_state,nf_conntrack_ipv4
ipt_REJECT             12502  3
iptable_filter         12536  1
ip_tables              22042  1 iptable_filter
x_tables               19118  7 ip_tables,iptable_filter,ipt_REJECT,xt_state,xt_tcpudp,xt_limit,ipt_LOG
loop                   22641  0
snd_pcm                68083  0
snd_page_alloc         13003  1 snd_pcm
processor              28149  0
psmouse                69265  0
serio_raw              12931  0
joydev                 17266  0
snd_timer              22917  1 snd_pcm
snd                    52893  2 snd_timer,snd_pcm
soundcore              13065  1 snd
pcspkr                 12579  0
evdev                  17562  2
thermal_sys            18040  1 processor
i2c_piix4              12536  0
i2c_core               23876  1 i2c_piix4
virtio_balloon         12832  0
button                 12937  0
ext4                  350804  3
crc16                  12343  1 ext4
jbd2                   62115  1 ext4
mbcache                13114  1 ext4
usbhid                 36418  0
hid                    81372  1 usbhid
sg                     25874  0
sr_mod                 21899  0
cdrom                  35401  1 sr_mod
ata_generic            12479  0
virtio_blk             12874  5
virtio_net             17808  0
floppy                 53134  0
uhci_hcd               26865  0
ehci_hcd               40249  0
ata_piix               29535  0
usbcore               128741  4 ehci_hcd,uhci_hcd,usbhid
libata                140630  2 ata_piix,ata_generic
usb_common             12354  1 usbcore
virtio_pci             13207  0
virtio_ring            13148  4 virtio_pci,virtio_net,virtio_blk,virtio_balloon
virtio                 13093  5 virtio_ring,virtio_pci,virtio_net,virtio_blk,virtio_balloon
scsi_mod              162321  3 libata,sr_mod,sg

どれが必要でどれが不要か見分けるのが難しいところではありますが、

  • サウンド(snd)系
  • PCスピーカ(pcspkr)
  • ジョイスティック(joydev)
  • フロッピーディスク(floppy)

は不要と思います。試しにmodoprobe -rで削除してみると特に問題ありません。

というわけでこれらを無効化してみます。/etc/modprobe.d/に下記の内容でblacklist.confというファイルを作成します。

blacklist snd_pcsp
blacklist snd
blacklist pcspkr
blacklist joydev
blacklist floppy

blacklist.confの用意が終わったら下記のコマンドでinitramfsを再構築します

sudo update-initramfs -u

これで再起動しても余計なカーネルモジュールを読み込むことはなくなります。

まとめ

今回は不要なパッケージを削除するなどしてお名前.com VPSにインストールしたDebian 7(wheezy)の微調整を行いました。

HDDはともかく、メモリは2GBと決して潤沢ではないので、不要なパッケージやモジュールを動かさないようにしてメモリは節約したいところです。

次回はお名前.com VPSのカーネルを更新してみます。

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