今回はOcean-C USB Type-Cケーブルの3本セットの紹介です。
USB Type-Cケーブルは以前Aboatの5本セットを紹介しているので、それと比較しつつ紹介していきたいと思います。
今回使用しているOcean-C USB Type-Cケーブル3本セットはOcean-Cよりレビュー用に提供していただきました。
AmazonではこのUSB Type-Cケーブル3本セットは2017/03/27時点で980円で販売しています。
USB Type-Cとは
USB Type-CとはUSBコネクタの規格です。最大の特徴は表裏の区別のないプラグ形状です。
今までのUSBコネクタ(Type-AおよびType-B)は表・裏の区別があり、ケーブルを接続しようとしても表裏を間違っていて接続できなかったということはよくあったと思います。USB Type-Cを使用することでこの問題は完全に解決できます。
近年では、データ転送用兼電力供給用としてノートPC・タブレット・スマートフォンなどのデバイスで、USB Type-Cの採用が進んでいます。
ノートPCでは、MacBookが採用していますし、スマートフォンでは2017年に発表・発売されたスマホのほとんどはUSB Type-Cを採用しています。 さらにNintendo SwitchもUSB Type-Cを採用しています。
Ocean-CのUSB Type-Cケーブル
今回紹介するUSB Type-CケーブルはOcean-CというブランドでAmazonで販売されている3本セットの製品です。色は白と黒がありますが、入手したのは白です。
中国のブランドですが、製品在庫は日本(と言うかAmazonの倉庫)に持っているために、配送は国内製品の購入と変わりません。
実際、私が注文したところ2日ほどで配送されました。配送はゆうパケットでポスト投函タイプでした。
ケーブルはちゃんとしたパッケージに入っています。パッケージは下記のような感じです。
実はこのパッケージはABOATのUSB Type-Cケーブルのパッケージとうり二つです。これはOcean-CというのはABOATの別ブランドという位置づけになっているからです。
同じ会社なのは、サポートのメールアドレスがaboatjp.comとなっていることからわかると思います。
パッケージを開けるとビニールに入ったケーブルができます。
ABOATのUSB Type-Cケーブルの時はパッケージに直接ケーブルが入っていましたが、梱包がすこし向上したようです。微妙な違いですが、ポストで雨に濡れたときなどは被害を抑えてくれるかもしれません。
3本のUSB Type-Cケーブルは、0.5m・1m・2mを各1本となります。この組み合わせがあればだいたいの用途が済むのではないかと思います。
ケーブルはUSB Type-C側のコネクタにはOcean-Cの文字が入っています。
USB Type-A側のコネクタにはABOATのロゴが入っています。
ケーブルのメーカによって品質の違いがあったりするので、ロゴ等によってケーブルが見分けれるのは実は結構重要だったりします。
ケーブルの太さは3.5mmほどです。
以前入手したABOATのUSB Type-Cケーブル(黒色)と比べると両コネクタとも若干大きくなっています。
またケーブルの太さもOcean-Cの方が若干太くなっています。といっても直径で差は0.5mm程度なのでよくよく見ないと気づかないぐらいです。
今回のOcean-Cの3本セット方が大きいのは、断線・破損しにくいように強化しているからです。
Amazonの商品説明を引用すると
【頑丈で断線にくい】ケブラー繊維、TPE内装カバー、ナイロン編みカバー、保護TPEカバーという四重保護もあり頑丈なUSB-Cケーブルセットです。どのケーブルも凌ぐ圧倒的な高耐久を実現しました。
とのことです。
使ってみる
USB Type-Cケーブルのレビューということで、幾つかのケーブルを比較して見ます。
ケーブルの品質の差が出るのは給電能力だと思うので、チェックする内容は充電時に流れる電流を比較することにします。
比較対象
比較対象として6つUSB Type-Cケーブルを用意しました。
- ABOATのUSB Type-Cケーブル 3本
これは以前レビューしたものです。長さは0.5m・1m・2mの3本です。 - 中華スマホXiaomi Mi5s付属のUSB Type-Cケーブル
以前レビューしたXiaomi Mi5sに付属してきたケーブルです。ケーブル長は1.2mです。 - 中華タブレットChuwi Hi8 Pro付属のケーブル
以前レビューしたChuwi Hi8 Proに付属してきたケーブルです。ケーブル長は1mです。 - 100円ショップ(セリア)のUSB Type-Cケーブル
ついに100円ショップでもUSB Type-Cが入手できるようになったと話題になったものです。長さは0.5mです。
評価内容
評価内容は充電するときにUSB Type-Cケーブルを利用して、流れる電流を測定するというものです。
電流の測定には下記のUSB電源チェッカーを使用します。
USB Type-Cケーブル以外の機材は下記の通りです。
- USB充電器(USB ACアダプタ)
- Tronsmart WC2F (定格出力 5V/2.4A)
- Xiaomi Mi5s付属 (定格出力 5V/2.5A, 9V/2.A, 12V/1.5A)
- 充電対象機器
- Ezbook Air
- Xiaomi Mi5s
ここに出てくるTronsmart WC2F、Ezbook Air、Xiaomi Mi5sについては下記を参照してください。
評価結果
全部でケーブル 9本×充電器 2機種×充電対象機器 2種類のの36パターン測定することになります。
わかりやすくするために充電対象機器ごとに表で作成します。
Ezbook Airへの充電時
まずはWindowsノートPCのEzbook Airに充電してみます。EzBook Airは電源がオフの状態です。
その結果が下記になります。
電源 | |||
---|---|---|---|
↓ケーブル↓ | ↓長さ↓ | Tronsmart WC2F |
Mi5s付属 |
Ocean-C | 50cm | 1.66A | 1.66A |
1m | 1.69A | 1.68A | |
2m | 1.62A | 1.63A | |
ABOAT | 50cm | 1.69A | 1.69A |
1m | 1.65A | 1.58A | |
2m | 1.32A | 1.12A | |
Mi5s付属 | 1.2m | 1.69A | 1.63A |
100円ショップ | 50cm | 1.68A | 1.69A |
Chuwi Hi8 Pro 付属 |
1m | 1.61A | 1.46A |
思ったより差がつかなくて困りました。しかし注目していただきたいのは2mでの比較です。
今回は2mのUSB Type-Cケーブルとして、Ocean-CのものとABOATのものを用意しました。電流を比較すると、ABOATの2mケーブルは1mや50cmに比べると2~3割電流が低下しています。
一方、Ocean-CのType-Cケーブルでは電流の低下は数パーセント程度になっています。
一般にケーブルは長ければ長いほど電気抵抗が大きくなり、電流の損失が大きくなります(充電できる電流が少なくなる)。
しかし、Ocean-Cのケーブルでは2mでも1mのケーブルと近い電流量が流れており、ケーブルでの損失が少ないことがわかります。
充電器から離れたところでスマホを充電する場合が多い方や、ノートPCの給電用などにはOcean-CのUSB Type-Cケーブルが役立ちそうです。
Xiaomi Mi5sへの充電時
同様にXiaomi Mi5sへ充電したとき電流量を測定した結果が下記になります。
電源 | |||
---|---|---|---|
↓ケーブル↓ | ↓長さ↓ | Tronsmart WC2F |
Mi5s付属 |
Ocean-C | 50cm | 1.76A | 1.75A |
1m | 1.76A | 1.76A | |
2m | 1.76A | 1.76A | |
ABOAT | 50cm | 1.76A | 1.76A |
1m | 1.76A | 1.76A | |
2m | 1.46A | 1.57A | |
Mi5s付属 | 1.2m | 1.76A | 1.76A |
100円ショップ | 50cm | 1.75A | 1.76A |
Chuwi Hi8 Pro 付属 |
1m | 1.76A | 1.76A |
傾向はEzbook Ariへ充電したときと一緒です。
2mのケーブル同士で差が出ており、ABOATの2mケーブルが電流量が減っているにもかかわらず、Ocean-Cの2mケーブルでは電流量が減っていません。
これを見ると2mとまで伸びるとOcean-Cの方が品質が高いといえることができると思います。
まとめ
今回はOcean-CのUSB Type-Cケーブルを紹介しました。
3本セットで980円というお手軽価格ながら品質はしっかりしたものです。2mという長いケーブルでも充電電流の低下が少なく、電源から離れたところでスマホ・ノートPC・タブレットを使う人には特にお勧めできると思います。
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