前回はMicrosoft Surface Pro 7の充電・給電について調査しました。
今回はこの製品をしばらく使った感想を紹介したいと思います。
購入したモデル
Surface Pro 7には複数のモデルがあります。
私が購入したのはCore i5を搭載した8GB RAMモデルです。SSDは256GBです。
Surface Pro 7としてはちょうど中間ぐらいか、やや低めのモデルとなります。
私はOffice無しのモデルを入手するためにアメリカから個人輸入しましたが、Windows 10を日本語化することで日本で販売されているモデルと同じスペックとなります。
★もちろんOfficeの有無は異なります★
またSurface Pro 7を使用するために純正キーボード(タイプカバー)に加えて、サードパーティーのカバーを購入して使用しています。
満足している点
最初は満足している点をざざっとかいておきます。
十分な性能
まず性能についてはとりあえず満足しています。
私が使用しているのはSurface Pro 7ではミドルクラスのCore i5搭載モデルですが、ブラウザの利用・オフィスソフトの利用・ブログの執筆というような用途とであれば全く問題ありません。
ベンチマークテストの結果から行くとRyzen 7版のSurface 4には劣るようですが、非ゲーム用とであれば問題ないのではないかと思います。
一方、ゲームをしたり、Photoshopの様な重いソフトを動かす場合は、上位のCore i7モデルにした方が良いかもしれません。
高精細なディスプレイ
Surface Pro 7のディスプレイは12.3インチながら2736×1824という高解像度になります。
一般的なFHD(1920×2080)と比較すると一度の表示できる情報量はかなり多くなります。単純なピクセル数で比較すると2.4倍です。
ただ、解像度が高いのは良いのですが、ディスプレイの大きさは12.3インチと決して大きくはないので、ピクセル等倍(拡大率100%)で表示するとかなりアイコンや文字が小さくなります。
このためデフォルトの拡大率は200%になっています。
このデフォルト設定だと情報量が減ってしまうため私は125%にして利用しています。
やや文字やアイコンは小さくなりますが、ブラウザとエディタを並べて作業できるの、効率が良い感じです。
Surface Pro 7を利用する場合、自分にちょうど良い拡大率を探してみてください。
打ちやすいキーボード
私は純正のキーボード(タイプカバー)を購入しました。
もちろんSurface Pro 7と一般的なキーボード(BluetoothあるいはUSB)を組み合わせて利用することもできますが、やはりタイプカバーとの組み合わせがベストです。
このタイプカバーは非常に薄いのですが、Surface Proと組み合わせると適度な傾斜が得られ、タイプしやすくなります。
またキーのストロークは深くないものキーボード全体に適度な剛性があるのでキーボードのうち心地も悪くありません。
私は日本語キー配列のタイプカバーを入手したのですが、キーレイアウトに癖がなく素直なのものもうれしいポイントです。
実用的なバッテリー
Surface Pro 7の公式サイトによるとバッテリー駆動時間は「通常のデバイス使用時間は最大 10.5 時間」となっています。
この測定条件は
通常のデバイス使用で最大 10.5 時間のバッテリー寿命を実現。 2019 年 9 月に Microsoft が、開発中のソフトウェアおよび開発中の Intel® Core™ i5、256GB、8GB RAM を搭載したデバイスを用いてテストを実施しました。 テストでは、アクティブな使用と最新のスタンバイを組み合わせた完全なバッテリ放電を行いました。 アクティブな使用部分とは、 (1) 複数の開いたタブを介して 8 つの人気のある Web サイトにアクセスする Web ブラウジングテスト、 (2) Microsoft Word、PowerPoint、Excel、Outlook を使用する生産性テスト、 (3) アプリをアイドル状態にしたデバイスを使用している時間で構成されます。 画面の明るさを 150nits に設定し、自動明るさ調整を無効にした以外は、すべての設定が既定値でした。 Wi-Fi は、ネットワークに接続されていました。 バッテリーの寿命は、設定や使用状況等の要因により大きく変化します。
とのことです。
私の使用しているSurface Pro 7もCore i5/256GB/8GBなのでちょうどこの測定が行われたデバイスに該当します。
実際の使用感としては、4時間弱をWi-Fi接続でブラウザを利用したり、ブログの作成をしていると残り50%になるという感じです。10.5時間というのはさすがに厳しそうですが、8時間ぐらいは問題なく利用できそうです。
もちろんYoutube等の連続再生では最も駆動時間は短くなると予想されますが、通常の用途でこれだけの時間をできれば私は満足です。
残念な点
Surface Pro 7には概ね満足しているのですがいくつか残念な点があるので記載しておきたいと思います。
意外と重い重量
まずは重量です。
Surface Pro 7の重量は、本体のみだと775g、タイプカバーと組み合わせると1084gとなります。
モバイルノートPCだと1kgを切っているモデルも多くなるので、この1kg越えの重量というのはやや重く感じます。
モバイルノートPCだと11インチ前後のディスプレイサイズも多いため、12.3インチのSurface Pro 7との単純な比較はできないのですが・・・
そしてより残念だったのはカバーをつけたときの重量です。
もちろん私が購入したカバーが悪いという話なのですが、本体・キーボード・カバーの合計で1500グラムを超えてしまいました。
このようなカバーがなくてもタイプカバー(キーボード)があれば画面は保護できますが、はやりSurface Pro 7全体を守るためにはカバーをつけて運用したいところです。
もう少し軽い方がモバイルPCとして使いやすかったのではないかと思います。
やや低い拡張性
Surface Pro 7で用意されている拡張ポート・端子は
- USB Type-C
- USB Type-A
- Surface Connectポート
- Surface タイプカバーポート
- microSDXCカードスロット
- 3.5mmヘッドホンジャック
となります。
このうち汎用的に使えるポートはUSSB Type-CとUSB Type-Aのみです。その他のポートはACアダプタやキーボード(タイプカバー)の専用ポートとなり汎用的ではありません。
汎用的な拡張ポートはUSB Type-CポートとUSB Type-Aポートですがそれぞれ1ポートしかありません。このため、Surface Pro 7を利用する場合には、外部ストレージはネットワーク接続(NAS)、マウスはBluetoothなど無線インターフェースを活用することになります。
正直なところこの程度はなんとかなるのですが、結構困るのはHDMI出力がない点です。
オンライン会議が増えているとはいえ、仕事でSurface Pro 7を使用する場合はプロジェクタにHDMIで映像を出力したいケースは多いと思います。また、家庭で使う場合でもHDMIでTVの大画面に表示をしたいケースもあるともいます。
このような場合、Surface Pro 7ではHDMIポート付きのUSB Type-Cハブを別途購入する必要があります。
解決策があるとはいえ、本体のみでHDMI出力に対応できないのはちょっと残念です。
総合評価
コロナ禍ということもあってSurface Pro 7を持ち歩くことはないのですが、自宅内でのサブPCとして活用しており、まずまず満足しています。
Webサイトのメンテやブラウズなど、自分がやりたいことはSurface Pro 7で問題なく操作できています。
4Kディスプレイを使っているデスクトップPCに比べれば画面が狭いという難点はありますが、必要な場合はモバイルディスプレイを接続することで解決しています。
マルチディスプレイにすると作業効率が大幅に向上するので、テレワークなどでSurface Pro 7を利用している方にはお勧めです。
Surface Pro 7ならばWindows11にも問題なく対応できるでしょうし、しばらくは持ち歩けるサブPCとして活用していこうと思います。
まとめ
今回はMicrosoft謹製の2-in-1 PCであるSurface Pro 7をしばらく使った感想を紹介しました。
思ったより重かったなどの残念ポイントもあるものの、概ね満足して利用しています。また、タイプカバーまで含めると決していやすいモバイルPCとは言えませんが、おすすめできる製品ではあります。
次回は多機能USB Type-Cハブを紹介します。
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