前回までは中華WindowsスマホCube WP10の紹介をしてきました。今回からは話題を変えてWindowsノートPCの話題です。
今回紹介するのはJumper Ezbook Airという激安ノートPCです。
これまでタブレットPCの紹介は何度かしてきたのですが、ノートPC(それも中華製)は初めてになります。
今回使用しているJumper Ezbook Airは通販サイトのGearBestから提供していただきました。
Jumper Ezbook Airの販売は既に終了しており、いまは再生品(Refurbished)が流通しているのみのようです。
JumperのノートPCのコンパクトな製品といえば現時点では11.6インチのJumper EZbook X1になるようです。EZbook X1はGeekBuyingで269.99ドル(2019/03/02時点)で販売しています。
GeekBuyingで購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。
またJumperの製品はクーポン対象になりやすいので、クーポンをチェックすることをおすすめします。
Jumper Ezbook Airについて
JumperはタブレットPCを精力的に発売しているメーカーです。
これまで普通のタブレット以外にも2-in-1の製品を発売していたのですが、今年の後半になって発表したのがノートPCのEzbookシリーズです。
Ezbookシリーズには、14.1インチの「Ezbook 2 (Ezbook A14)」, そして今回紹介する11.6インチの「Ezbook Air」があります。
この2台に国内向けの格安ノートPCであるASUS VivoBook E200HAを加えて比較してみると次のようになります。
他の2機種より優れいていると思われる項目は青、劣っていると思われる項目は赤に色を付けています。
製品 | Jumper Ezbook Air |
Jumper Ezbook 2 |
ASUS VivoBook E200HA |
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写真 | ||||
CPU | Intel Atom X5-Z8350 Quad Core 1.44GHz (最大1.92GHz) |
Intel Atom X5-Z8300 Quad Core 1.44GHz (最大1.84GHz) |
Intel Atom X5-Z8350 Quad Core 1.44GHz (最大1.92GHz) |
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RAM | 4GB | 4GB | 4GB | |
ストレージ | 内蔵 | 128GB eMMC | 64GB eMMC | 32GB eMMC |
microSD | なし | あり | あり | |
ディスプレイ | 11.6インチ 1920×1080 |
14インチ 1920×1080 |
11.6インチ 1366×768 |
|
カメラ | 30万画素 | 30万画素 | 30万画素 | |
Wi-Fi | 801.11a/b/g/n/ac | 802.11b/g/n | 801.11a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.1 | |
インターフェース | USB Type-C×1 (充電兼用) |
USB3.0×1 USB2.0×1 miniHDMI×1 |
USB3.0×1 USB2.0×1 miniHDMI×1 |
|
ボディ | サイズ | 29.4×20.0x1.49cm (最薄部 4mm) |
34.65×22.95×1.76cm (最薄部5.55mm) |
28.6×19.33×1.75cm |
重さ | 960g | 1440g | 980g | |
バッテリ | 8000mAh | 10000mAh | ?mAh | |
キーボード | 76キー 英語 | 78キー 英語 | 87キー 日本語 | |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 Home | |
価格 (2016/12/22時点) |
24,723円 | 21,526円 | 24,800円 |
なお、Ezbook AirとASUS ViVoBookについてはCPUがAtom Z8300のバージョンもあるのですが、Atom Z8350版に置き換わておりますので、今回はAtom Z8350版のみを取り上げています。
こう見るとASUS Vivo Book E200HAもかなり健闘していますが、ディスプレイ解像度とストレージの小ささが大きなマイナス要因です。それでいて価格が3者で一番高いというのは厳しいものがあります。
コストパフォーマンスを考えると、小型ノートPCが希望ならばJumper Ezbook Airが、大画面を希望するならばJumper Ezbook 2がおすすめです。ただし、キーボードが英語配列になるのが気になるところです。
この辺は実際に使ってみて評価してみたいと思います。
パッケージの様子
Ezbook AirはGearBestからDHLで送られてきました。
段ボールを開けてみて出てきたEzbook Airのパッケージはガッツリと破れていました。
中華ショッピングサイトで購入すると入手したパッケージにへこみなどがあることはよくありますが、ここまで豪快に破れているの初めてです。
今回のJumper Ezbook Airはレビュー用のサンプル品としてGearBestから提供して頂きました。おそらく通常出荷できない商品を提供してくれたのだと思います。
中華タブレットだと塗装がなく段ボール地ををそのまま使ったパッケージも多いのですが、Ezbook Airのパッケージはしっかりと塗装されています。
ちなみにEzbookの下には中国語で「簡単的降高科技」と書かれています。
パッケージの背面も中央にJumperのロゴがあるだけです。スペックなどをごちゃごちゃとパッケージに書かないのはおそらく複数の機種でパッケージを使いまわせるようにするためです。
側面にはスペックを示すシールが貼られています。
Jumper Ezbook Airの前期型はCPUがAtom Z8300、後期型はAtom Z8350なのですが、本製品は後期型のAtom Z8350採用製品であることが分かります。
内容物
それではパッケージを開けてみます。
スポンジにガードされて左側にEzbook Air本体が、右側に充電用のACアダプタとUSB変換アダプタが入っています。
Ezbook Air本体をカバーしているスポンジを外すとこんな感じです。
ちなみに内容物はこの写真に写っている3点のほかには取扱説明書があるだけです。かなりシンプルな内容になっています。
本体の様子
Ezbook Air本体を取り出してみます。
本体を持ってみるとひんやりして金属製っぽい筐体であることを感じます(実際の材質は不明)。また、剛性もあるようで、端を持ってもたわみは小さそうです(しかし端を持つのはお勧めしません)。
まずは上面から確認してみます。この写真はヒンジ側から撮影してます。Jumperのロゴは開いて使った時に正対するようになっています。ただロゴが全体的に左に寄っています。
ロゴは印刷ではなく、立体加工されていて少し手間がかかっています。また文字の内部も加工されています。
背面はゴム足が4個あり、あとはネジが12個あるだけです。増設用メモリスロット等はありません。
背面のヒンジ側には下記のような印刷があります。電源入力は5V・3Aであることが分かります。
本体右側面はヒンジ側にUSB Type-C端子があるだけです。このUSB Type-C端子は、充電とUSBホスト機能の両対応となります。そのため、このままでは充電しながらUSBマウスを使うというようなことはできないので注意が必要です。
反対の左側面にはヘッドホンジャックがあるだけです。
なお、写真はありませんが手前側面と奥側面には何も端子はありません。つまりmicroSDカードスロットはないので注意が必要です。
厚みを測ってみると手前側はおよそ1.4cmとなります。
奥側(ヒンジ側)は1.6cmです。十分薄型と名乗れる薄さです。
画面を開いてみるとこんな感じで。キー配列が英語キーボードであることを除けば、何の変哲もないノートパソコンです。
ディスプレイはグレアディスプレイのようにギラギラすることはありませんが、完全に防反射というわけでもありません。
気になるキーボードはこんな感じです(拡大します)。普段から英語キーボードをつかっているかたなら違和感はないと思います。
普段日本語キーボードの人にとっては、記号の位置が違うところが慣れるまで時間がかかりそうです。
キーのサイズはおおよそ16~17mmで標準的な大きさで、キー感覚は約3mmです。これくらいのサイズならば打ちやすいのではないかと思います。ただし、薄型筐体のためキーストロークは短いと思ったほうが良いでしょう。
タッチパッドは独立ボタンが見当たりませんが、タッチパッドの手前側は押し込めるようになっています。おそらくタッチパッドの手前を押し込んで右クリック・左クリックの操作をするのだと思います。
タッチパッドのサイズは幅が約95mmです。
高さは約58mmです。けっこ大きいほうだと思います。
キーボードとヒンジの間のスペースにはLEDが3つあり、電源・バッテリ・CAPS Lockのステータスを教えてくれます。
またキーボードの右側にはマイク用の穴が開いています。
ディスプレイを思いっきり開いてみるとここまで開きます。
180度まで開くということは無理ですが、130度前後は開くようで、実用上問題はないと思います。
最後は重量を測ってみます。
測定結果は893gでスペックの960gより約70gも軽かったです。スペックより実際は重いという話ならありそうですが、スペックより軽いというのはいまいちよくわかりません。軽量さが武器の機種でもあるので、スペック上も軽ければ軽いほど良いと思うのですが・・・
付属品の確認
Ezbook Airの付属品は少ないです。
まずは電源供給用のACアダプタです。ケーブルの長さは150cmぐらいです。
このACアダプタのコネクタはUSB Type-Cになっており、Ezbook AirのUSB Type-Cコネクタに接続してEzbook Airに電源を供給します。
ACアダプタの規格は
- 型番: JHD-AP015C-050300BA-C
- 入力: 100-2400V 50/60Hz 0.45A
- 出力: 5V 3A
となっています。世界対応なので旅行中の使用も問題ありません。
このACアダプタの重さは91gなので持ち歩きにも便利です。これは評価できるところです。
もちろん3A出力のUSB-ACアダプタとUSB Type-Cケーブルを持っていればそれを使って充電できると思いますので、スマートフォンの充電器と共用することもできると思います。
もう一つの付属品はUSB Type-Cを通常のUSB (Type-A)に変換するためのアダプタです。
USB Type-Cのオス型の方をEzbook AirのUSB Type-Cコネクタに装着すると、USBマウスやUSBメモリなどが使用できるようになります。
USB Type-Aメス型側は青色のコネクタになっているのでUSB 3.0が使えるのかもしれません。この辺は実際に動かして試してみようと思います。
最後は取扱説明書です。一応、英語の記述もあるのですが、意味があるのはコネクタの説明程度でほとんど役に立たないと思います。それだけ簡単に使えるということなのかもしれません。
残念ながらJumper EZbook Airの販売は終了してしまいました。
現在はGearBestで再生品(Refurbished)を取り扱っています。
JumperのコンパクトのノートPCとしてはJumper EZbook X1があります。
まとめ
今回は激安の中華WindowsノートPCのJumper Ezbook Airを入手したことを紹介しました。
CPUがAtom Z5-8350、メモリ4G・ストレージ128GBという十分なスペックながら、GearBestでは価格が25,000円を切っているという激安ぶりです。筐体も金属っぽくチープな感じはしません。持ち歩き用のパソコンとして活用できないかと期待が高まります。
次回はJumper Ezbook Airの電源を入れてみたいと思います。
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