アクションカム用ジンバル iSteady Proで遊ぶ その5: サンプル映像

カメラ
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前回はアクションカム用ジンバルiSteady Proのスマホアプリを紹介しました。

今回はこのiSteady Proを使って撮影したサンプル映像を紹介したいと思います。

今回はGo ProクローンのThiEYE T5 Edgeを利用しました。このカメラについては下記のレビューを参照してください。

中華アクションカム ThiEYE T5 Edgeで遊ぶ その1: 入手
今回は中華アクションカムのThiEYE T5 Edgeを入手したことを紹介します。ThiEYE T5 Edgeは1万5000円を切る価格ながら4K 30fpsで撮影することができ、コストパフォーマンスが抜群です。日本語マニュアルも用意されており、初めて中華アクションカムを使う方も、迷わず使えそうです。

今回使用しているHohem iSteady Proはメーカより提供していただきました。

2019年9月時点では後継のHohem iSteady Pro 2が発売されていて、Amazonで12,999円となっています。

後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。

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歩きながらの撮影

まずは歩きながら撮影です。

ジンバルを使った撮影では一番使用シーンが多いのではないでしょうか?

手持ちで歩きながら撮影した場合と、iSteady Proを使って撮影した場合を比較できるようにしてみました。

なお、今回使用したアクションカムThiEYE T5 Edgeには電子式手ぶれ補正機能がついています。この機能は手持ち撮影をするときはオン、iSteady Proにマウントして撮影するときにはオフしました。

手持ち撮影 vs All Lock Mode

All Lock Modeは、iSteady Proがパン・チルト・ロールの3軸を制御してカメラの向きをなるべく維持しようとする動作モードです。

手持ち撮影した動画と、All Lock Modeで撮影した動画を比較したのが下の映像です。

手持ちに比べて、iSteady Proを使った場合は揺れが、かなり抑えられていることがわかると思います。手持ちの場合も電子式手ぶれ補正機能で揺れはおさえているのですが、iSteady Proと比べると揺れが目立ちます。

旅行中などで歩いている雰囲気で撮影したい場合には、iSteady Proがかなり役に立ちそうです。

ただし、iSteady Proで揺れをキャンセルできるのはパン・チルト・ロールの3軸のみです。例えば歩行時に上下に揺れてしまうとその動きはキャンセルできないので注意してください。

ちなみに手持ち撮影の時にアクションカムの手ぶれ補正機能をオフにしてAll Lock Modeと比較すると次のようになります。

かなり差があることがわかると思います。アクションカムに手ぶれ補正機能がない場合は、iSteady Proのようなジンバルは必須です。

手持ち撮影 vs Pan Following Mode

Pan Following Modeは、iSteady Proがチルト・ロールの2軸を制御して姿勢を維持するモードです。

ただし、Pan Following Modeではパン方向(水平方向の移動)については、動きをキャンセルするのではなくカメラ(iSteady Pro)を動かした方向にカメラも動きます。

直進しながらの撮影を、手持ちとPan Following mode撮影した動画を比較したのが下の画像です。

iSteady ProをAll Lock Modeとした場合と同様に、揺れが抑えられていることがわかります。

ただ、All Lock Modeとの違いがわかりにくいので、次のセクションで比較したいと思います。

All Lock Mode vs Pan Following Mode

上の2つのサンプル画像で使用したAll Lock ModeとPan Following Modeを比較してみました。

手持ち撮影との比較ではちょっとわかりにくかったですが、Pan Following Modeの場合は画像が左右に動いていることがわかります。

これはPan Followingモードは水平方向の動きはキャンセルしないためです。

左右を振り向いたりする必要がない場合はAll Lock Modeを使うと良いでしょう。

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振り向きながらの撮影

歩きながら左右を振り向きながら撮影してみました。

撮影は「手持ち」と「iStady ProのPan Following Mode」で行っています。

下側のiSteady Proを用いた映像では、歩行時の上下のショックがなく、スムーズな映像になっていることがわかると思います。

また、iSteady Proを使った場合は、振り向く方向を切り替える際にもスムーズに方向転換するような映像となっています。

これはPan Following Modeでは、パン(水平方向の回転)はユーザが動かした方向に従って動きますが、ユーザの動きがそのまま反映されるのではなく、動きがスムーズになるようにiSteady Proが調整してくれているからです。

特に動く方向を切り替える場合は、いったん減速してから方向を切り替えるように動くので、撮影した映像はスムーズに見えます。

ただ、ユーザが動かした動きと、実際にカメラが向くタイミングにずれがあるのでちょっと慣れが必要です。

パンニング撮影 (左右)

次は歩かずにその場で左右に振り向く映像を撮影してみました。

手持ち撮影 vs Pan Following Mode

まずは手持ち撮影の時と、iSteady Proを「Pan Following Mode」にしたときの映像を比較してみます。

上が手持ち撮影、下がiSteady ProのPan Following Modeです。

この撮影は立ち止まって行っているので、手持ちの場合も揺れが出にくいので、手持ちの場合とiSteady Proを使った場合の差は少ないです。

よく見ると手持ちの場合は水平が保たれておらず、左右に少し傾いていることがわかります。しかし、iSteady Proを使っている場合は安定していることがわかります。

手持ち撮影 vs ジョイスティック操作

iSteady Proにはジョイスティックがあり、ジョイスティックで水平方向に回転させることができます。

下の映像は、手持ち撮影の時と、iSteady Proをジョイスティックで左から右にパンさせた場合の比較映像です。

なお、ジョイスティックによる回転速度はスマホアプリで一番遅くしています。

このときはいiSteady Proは三脚に固定していたため、iSteady Proのジョイスティックを使った撮影では上下や方向きが全くないことがわかります。

Pan Following Mode vs ジョイスティック操作

最後にiSteady Proを使って撮影した映像を比較してみました。

あまり差がないと思いますが、ジョイスティックを使った方が映像が安定していることがわかると思います。

Pan Folllowing ModeではiSteady Proを手で持っているため、若干上下に揺れが残ってしまっています。

チルト撮影 (上下)

今度は上下に動かしてみました。

こちらも手持ちで上下させた場合とiSteady Proを使った場合を比較してみます。

手持ち撮影 vs Pan Tilt Following Mode

まずは手持ち撮影の時と、iSteady Proを「Pan Tilt Following Mode」にしたときの映像を比較してみます。

上が手持ち撮影、下がiSteady ProのPan Tilt Following Modeです。

ちょっとタイミングが違うため比較しにくい画像となってしまいました。

手持ちでも立ち止まって撮影しているので手ぶれが少ないですが、iSteady Proを使った方がスムーズな映像だと思います。

特に、チルト方向を上から下へ・下から上へ切り替える際に、iSteady Proがうまく調整してくれるためきれいに切り替わっていると思います。

手持ち撮影 vs ジョイスティック操作

iSteady Proのジョイスティックでは撮影方向の上下も変更することができます。

下の映像は、手持ち撮影の時と、iSteady Proをジョイスティックで上下にパン(チルト)させた場合の比較映像です。

違いがわかりにくいですが、手持ちの場合は若干左右にぶれているところが、iSteady Proのジョイスティックを使った場合は、全くブレがありません。

これはジョイスティックを使った場合は、iSteady Proを三脚上に固定できるからです。

Pan Tilt Following Mode vs ジョイスティック操作

最後にiSteady Proの映像同士で比較してみました。

違いがわかりにくい映像となってしまいました。

しかしよく考えると、Pan Tilt Followingモードの映像は手持ちで、ジョイスティック操作の場合は三脚に固定しています。Pan Tilt Followingモードにより三脚並みの安定度があるといえるのかもしれません。

モーションタイムラプス

モーションタイムラプスはスマホアプリで指定した方向に合わせて、iSteady Proが自動的に方向を変えるモードです。

モーションタイムラプスのサンプルは、前回紹介したものです。

モーションタイムラプス + 通常速度撮影

左・中央上部・右・中央下部・左とぐるっと1分間かけてモーションタイムラプスをしたのが下記の映像です。

アクションカムは通常速度で撮影しています。

iSteady Proが自動的に動くので人間が操作するより安定して方向を変えていくことができます。

今回は1分という短い時間を設定してしまいましたが、もっと長い時間を設定すると、じっくりと動くことになります。

構図によっては面白い映像を撮影できそうです。

モーションタイムラプス + タイムラプス撮影

最近のアクションカムにはほとんどタイムラプス撮影機能があると思います。

iSteady Proのモーションタイムラプスとタイムラプス撮影を組み合わせたのが下記の映像です。は5分間かけて左から右にパンしながら、アクションカムのタイムラプスモード(30倍速)で撮影したものです。

渋谷のスクランブル交差点など動きが多い場所を撮影すると面白そうです。

参考: 動画の合成

今回は映像を比較するための二つの映像を上下に合成して一つの映像としています。

このためにffmpegというフリーソフトを使用しました。

合成したい映像を同じ長さで用意しておき、下記のコマンドを実行すると合成した映像を得ることができます。

ffmpeg -i 上側の映像.mp4 -i 下側の映像.mp4 -filter_complex "[0:0]pad=iw:2*ih[a]; [a][1:0]overlay=0:h" 合成した出力ファイル.mp4

後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。

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まとめ

今回はアクション用ジンバルiSteady Proで実際に撮影した映像を紹介してみました。

最近のアクションカムは電子式手ぶれ補正機能を搭載しているモデルも多いですが、iSteady Proを使うとさらに映像を安定させることができます。

旅行などで観光地を歩きながら撮影する場合などに力を発揮してくれることでしょう。

次回はiSteady Proをしばらく使った感想を紹介します。

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