前回はアクションカム用ジンバルiSteady Proの初期設定を紹介しました。
今回はiSteady Proの初期設定の基本機能をチェックしていきたいと思います。
今回使用しているHohem iSteady Proはメーカより提供していただきました。
2019年9月時点では後継のHohem iSteady Pro 2が発売されていて、Amazonで12,999円となっています。
後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。
スタビライザー機能
カメラの揺れを抑えて安定した撮影を可能にするのがジンバル(スタビライザー)の基本機能です。
まずは映像を見ていただいた方がわかりやすいかもしれません。
iSteady Proを持っている手を動かしても、アクションカムの向きが安定(=手の動きをキャンセル)していることがわかると思います。
iSteady Proの場合、3軸の動きをキャンセルすることができます。
3軸以外の動きはキャンセルできないので注意してください。
例えば、iSteady Pro自体を上下させてしまうと、カメラの向きは変わりませんが、位置は移動してしまいます。
上の動画でもカメラの方向は維持しているものの、位置はずれてしまっています。
ここで覚えておきたいのが「横切替」「縦切替」「回転」というキーワードです。
あまり一般的な用語ではなく
横切替 | ロール |
---|---|
縦切替 | チルト |
回転 | パン |
と表現した方がわかりやすいかもしれません。
パン(回転)・チルト(縦切替)・ロール(横切替)のいずれかの動きをキャンセルするのか、モードボタンで選ぶことができます。
取扱説明書にある動作モード表を書き直したのが下の表です。
モード 切替 スイッチ |
動作モード | LED 状態 |
動作 |
---|---|---|---|
1回押す | 回転に従って移動 (PF: Pan Following) |
1回点滅 (早い) |
チルト・ロールの動きはキャンセルされ、安定する。 パンは手で動かした方向に従って動く。 このモードではカメラを左右にスムーズに回転させることができる。 |
2回押す | ダブル軸に従って移動 (PTF: Pan&Tilt Following) |
2回点滅 | ロールの動きはキャンセルされ、安定する。 チルト・ロールは手で動かした方向に従って動く。 このモードではカメラを左右・上下(チルト)にスムーズに動かすことができる。 |
3回押す | 3軸ともロック (AL: All Locked) |
3回点滅 | パン・チルト・ロールの動きがキャンセルされ、安定する。 このモードではカメラは現在の姿勢に安定する。 |
4回押す | 3軸とも移動 (AF: All Following) |
1回点滅 (遅い) |
パン・チルト・ロールは手で動かした方向に従って動く。 |
iSteady Proには「PF」「PTF」「AL」「AF」の文字で、モード切替スイッチを押した回数と動作モードの関係が記されていますので、「PF (Pan Following)」「PTF (Pan&Tilt Following)」「AL: All Locked」「AF: All Following」で動作モードを覚えておいた方が良さそうです。
そして「Locked」というのは動かないようにiSteady Proが姿勢を調整してくれることで、「Following」というのは手で動かすと動かした方向に追従するようにiSteady Mobileが動きを調整してくれることを指しています。
例として「ダブル軸に従って移動 (PTF: Pan&Tilt Following)」の動作モードでの動きを示すのが下の動画になります。
iSteady Proをチルト回転させると少し遅れてアクションカムが回転することがわかると思います。
この動画ではパン回転はさせませんでしたが、パン回転させた際もアクションカムが少し遅れて回転します。
例えば町歩き映像を撮る場合は「ダブル軸に従って移動 (PTF: Pan&Tilt Following)」にすると、左右をや上下を見ながら歩く映像を撮れると思います。
ちなみに「3軸ともロック (AL: All Locked」モードで同様の動きをさせた場合は以下のようになります。
違いがわかると思います。
パン・チルト機能
スタビライザー機能で「従って移動(Following)」となっている軸は、手で動かすとスムーズに動かした方向に動いていくれます。
しかし、動かす速度は人間の動きにによるため一定にはなりません。
一定の速度でパン・チルトをしたい場合は、iSteady Proのジョイスティックを使います。
このジョイスティックを左右に動かすとパン(回転)を、上下に動かすとチルト(縦切替)させることができます。
下の映像がジョイスティックでパンとチルトをしたところです。
ちなみにパンは640度できるので2週近く回転することができます。このため自撮りをしてから風景画像に切り替えるなどの撮影も可能と思います。
後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。
まとめ
今回はアクションカム用ジンバルであるiSteady Proの基本機能を紹介しました。
3軸のジンバルということでパン・チルト・ロールの動きはキャンセルされ安定した画像を撮影することができます。
また、動作モード切替でキャンセルする動きを選択できますので、撮影用途に応じた活用ができそうです。
次回はスマホアプリとの連携を紹介します。
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