Google Pixel 4で遊ぶ その17 バッテリーを自分で交換する (後編)

Pixel 4
スポンサーリンク

前回はGoogle Pixel 4のバッテリーを交換するために、交換バッテリーキットを購入したことと、バッテリーを取り外したことを紹介しました。

Google Pixel 4で遊ぶ その17 バッテリーを自分で交換する (前編)
今回はGoogle Pixel 4のバッテリーが劣化してきたために、自力でバッテリーを交換することになったことを紹介します。自力で交換するためには、まずバッテリー交換キットを入手したあとに、Pixel 4本体からバッテリーを取り外す必要があります。バッテリーは強力なテープで接着されているので、この取り外しが前半の山となります。
スポンサーリンク

自力でPixel 4のバッテリーを交換する (後半戦)

今回はバッテリの取り外しを完了後からの作業を紹介します。

バッテリーを外すまでの手順にいては前回の記事を参照してください。

新しいバッテリーの固定

まず新しいバッテリーを固定してしまいましょう。

交換バッテリーキットにはバッテリーを固定するテープが2枚ついていますが、2枚貼るスペースを確保するのが難しそうだったので、私は1枚だけ貼ることにしました。

バッテリ固定用のテープを貼り付け

テープをしっかり貼り付けられたら、青色の保護テープを剥がしましょう。白い部分が粘着テープです。

保護テープを剥がした状態

この状態で古いバッテリーがあった場所に新しいバッテリーを置き、上からぐっと押して固定します。

新しいバッテリーの固定

当たり前ですが、新しいバッテリーも本のバッテリーと同様にピッタリと収まりました。

新しバッテリの動作確認

ここまで来たらいったんバッテリーの動作確認をしておきましょう。

私の場合は、バッテリケーブル→パックパネルケーブルと接続しましたが、バックパネルケーブル→バッテリケーブルと接続したほうが安全かもしれません。

まずバッテリケーブルを固定します。

バッテリケーブルの固定

このコネクタの接続はなかなか難しいのが何点です。慎重に場所を合わせ他あとに押し下げるとカチッとハマるのですが、うまくハマらない場合は位置を再調整してやり直してください。

このとき位置があっていない状態で強く押し下げるとピンが破損してしまうので注意が必要です。

次にバックパネルケーブルのコネクタを接続します。

バックパネルケーブルの接続

こちらの固定方法もさきほどのバッテリケーブルと同様です。

2つのケーブルを接続できたら、Pixel 4の電源ボタンを押して電源を入れてみましょう。

動作確認の段階では、コネクタを保護するプレートは固定する必要はありません。

緊張する一寸ですが、Googleのロゴが表示されればひと安心です。

Gooogleロゴ

バッテリー交換後の初回はGoogleロゴが表示されてから、ホーム画面が表示されるまでの時間がいつもより長いようです。

無事に動作することを確認したら電源を落としましょう。

バックパネルの固定

バッテリーが問題なく動作することを確認したら、バックパネルを固定してバッテリー交換を完了させましょう。

ただ、ここが後半の難所です。

バックパネルのフチを確認すると接着剤がたっぷり残っているはずです。

バックパネルとに残った接着剤

接着剤が残っているときれいに再固定することができないので、この接着剤をきれいに取り除く必要があります。

私の場合はマイクロファイバークロスにシール剥がし剤を染み込ませ、それで強くこすって削り取っていきました。一度に少しの幅しか剥がせないので、これお難度も何度も繰り返してバックパネルをきれいにしていく必要があります。

かなり時間がかかりましたが、この程度まで綺麗にできました。

きれいにしたバックパネル

私の場合は本体側にはほとんど接着剤は残っていなかったのですが、接着剤が残っている場合はこちらもきれいにしておきましょう。

つぎに交換バッテリーキットに付属するバックパネル固定用の粘着シートを使います。

バックパネル固定用の粘着シート

この粘着シートの使い方に関する説明は含まれておらず、私がやった手順が正しい使い方かどうかは確信が持てません。

この粘着シートを裏返すと白い保護テープが貼られており、切れ目が入っています。この切れ目に沿って一番外側の細い部分をだけを剥がします。

剥がす部分

保護テープを剥がした部分は粘着シートが露出します。

この粘着シートが露出した部分には手を触れないようにひっくり返し、バックパネルに慎重に位置合わせをして貼り付けます。ここで位置がずれてしまうと台無しになるので、位置合わせはくれぐれも慎重に行ってください。

こんな感じでバックパネルを覆うように貼り付けられるはずです。

粘着シートをバックパネルに貼り付けた状態

バックパネルのカメラ部分じゃまになり貼りづらいので、粘着シートのカメラに当たる部分はくり抜いておくのをおすすめします。

この状態になったらバックパネルの周囲を抑えて粘着テープがしっかり張り付くようにしておきましょう。

次に、バックパネルの粘着シートを外周部分を残して取り除きます。

私は矢印で示した部分の切れ込みから少しずつ剥がして(切り取って)いきました。

切り取り始める場所

私の場合はこんな感じになりました。外周の左半分はうまく青い保護テープを残したまま切り取れているのですが、右半分は青い保護テープも一緒に取れてしまいました。

粘着シートの外周部分だけ残した状態

いま思うとカッターで青い保護テープを切って、外周部分が残るようにすべきだったと思います。

特にカメラの周囲は粘着シート自体も切れてしまいました。

カメラの周囲

ちょっと悔いが残る部分です。

とはいえ、ここまでくればあと一歩です。

あとは

  1. バッテリコネクタのカバーのネジどめ
  2. バックパネルコネクタの接続
  3. バックパネルコネクタのカバーのネジどめ

を行います。

このときバックパネルに貼った粘着シートに青い保護テープがあれば神経質になる必要はないのですが、私のように青い保護テープが取れてしまった場合は、露出している粘着シート(=接着剤)には絶対に触らないようにします。

最後に粘着シートの青い保護テープを外し、バックパネルをPixel 4本体に貼り付ければOKです。

貼り付けたらしっかり押し付けましょう。

これでバッテリー交換は完了です。お疲れ様でした。

スポンサーリンク

動作確認

バッテリー交換が完了したらいくつか動作確認をしておきましょう。

無事に電源が投入できたら、確認すべき点は

  1. カメラの撮影ができること(ズーム撮影を含む)
  2. NFCが利用できること(マイナンバーカードの読み取り等)
  3. 無線充電ができること

あたりだと思います。

これらの機能はバックパネルの側のユニットと連携しているようなので、分解により影響がないことを確認しておいたほうが良さそうと思います。

私の場合は無線チャージャーを持っていないため、無線充電は確認できませんでしたが、カメラとNCFは無事に動作したので、動作確認はOKとしました。

バッテリー交換後の状況

バッテリー交換後のバッテリーの持ちは明らかに良くなりました。

AccuBatteryで測定してみると、バッテリーの推定容量は2,781mAhとPixel 4の新品の状態とほぼ同等という結果になりました。

バッテリー状態

確かにバッテリーの交換前には夕方には充電が必須だったのが、バッテリー交換後は夜寝る前になっても2~30%残っていてかなり余裕がある状況です。

モバイルバッテリー必須だった状態が改善して、バッテリー交換の満足度はかなり高いです。

交換前の推定容量が2033mAhだったので、そこから4割近くバッテリー容量が増えたことになりますが、体感的にもあっている感じです。

購入した交換用バッテリーには、バッテリー容量が3430mAhと記載されています。

交換用バッテリーの容量の記載

この3430mAhという数値と、AccBatteryの推定容量には大きな差があります。

下の画面はAccuBatteryでバッテリー容量を3430mAhとしたときのバッテリー状態です。

バッテリー容量を3430mAhにしたときのバッテリー状態

バッテリー記載の容量とAccBatteryの推定容量の両方が正しいとすると、このようにバッテリーは新品にもかかわらず80%程度の容量しかないことになります。

さすがにこれはひどすぎるので、交換バッテリーの数値が盛っているのか、AccBatteryが正しく推定できていないのかのどちらかだとは思うのですが、どちらかなのかはわかりません。

Pixel 4はスペックでは「IP68 に準拠した防塵、防水性能」ということになっています。

しかし、バッテリー交換により防塵・防水水性能は低下しているはずです。バッテリー交換後は水濡れなどには注意したほうが良さそうです。

古いバッテリーの廃棄

無事にバッテリー交換が完了したところで、最後にやるべきことが残っています。

それは古くなったバッテリーの廃棄(リサイクル)です。

バッテリーはリチウムイオン電池で資源になるため、リサイクルできる方法で廃棄しましょう。

消して燃えるゴミとして出してはいけません。

ゴミ処理場で火災が発生する原因となってしまいます。

まずは自分が住んでいる自治体でリチウムイオン電池を回収しているか確認し、回収している場合は自治体の指示に従って回収してもらいましょう。

問題は自治体が回収していない場合です(私が住んでいる自治体でも回収は行っていませんでした)。

そのような場合は家電量販店で回収してくれる場合があるようです。

私の場合はまず「エディオン」に行ってみました。エディオンでは「小型充電式電池の回収」を行っており、リチウムイオン電池もリサイクルマークがついていれば対象となっています。

環境とともに | 家電と暮らしのエディオン
エディオングループは、コーポレートメッセージとして「買って安心 ずっと満足」を発信し、お客様に認知、理解、共感をいただけるよう、ブランド価値の向上に努めます。お客様に「魅力ある商品」「安心の価格」「優れたサービス」を永続的にご提供いたします。

Pixel 4についていたバッテリーにもリサイクルマークがついているので、回収対象のはずです。

しかし、エディオンの店舗で店員さんに回収を依頼してみると、「膨張しているものは回収できない」と言われ拒否されてしまいました。

確かにエディオンの説明にはそのように記載されています。

エディオンの小型充電式電池の回収案内

そもそも「ハードケースに収納されていないパウチ型やラミネート型の電池」は回収対象外なので、Pixel 4から取り出した電池はエディオンでは回収対象外であると考えたほうが良さそうです。

次に私がバッテリーを盛っていったのはノジマです。

ノジマの場合は店頭スタッフに声をかけるように案内がされています。

ノジマ店舗で電池(バッテリー)を回収・処分できますか? | よくあるご質問 | 株式会社ノジマ サポートサイト

ノジマでレジカウンターの店員さんにバッテリーを見せてリサイクルをお願いしたいと伝えたところ、あっさりと受け取ってくれました

しかもノジマのモバイル会員になっているとポイントか何かをもらえるようでした(私はモバイル会員でないので確認できませんでした)。

ただ、ノジマのサイトを見ると「パソコンやスマートフォンに使われているリチウムイオン電池は、モバイル会員様限定ですが回収の対象です」と記載されています。

ノジマのサイトの記載

モバイル会員でなくても回収してくれたのは、店員さんの判断だったのかもしれません。

すべてのノジマでPixel 4から取り出したバッテリーを回収してくれるかどうかはわかりませんが、近所にノジマがある場合は相談してみても良さそうです。

まとめ

今回はGoogle Pixel 4のバッテリー交換作業の後半部分を紹介しました。

バッテリーを取り外してしまえばあとは新しいバッテリーを取り付けてバックパネルをつけるだけなのですが、バックパネルに残存する古い接着剤をできるだけきれいに除去するのがポイントです。

バッテリー交換後は明らかに利用時間が伸び、悩みが解決しました。まだまだ使いたいスマホなのでバッテリー交換は大成功でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました