このブログを置いているサーバーの不調から復帰したので、Nexus7の話の続きです。
前回はBluetoothキーボードの話でしたが、今回はガラッと変わって充電のお話です。
充電方法
Nexus7はmicroUSBケーブルを接続してそこから電気を供給することによって充電します。
電気の供給方法としては
- Nexus7に付属するAC-USBアダプタ
- スマホで使用していたAC-USBアダプタ
- PCのUSBポート
等があります。今回は充電時間の違いを調べてみました。記録はBattery Mixというソフトで行います。
Nexus7に付属するUSB-ACアダプタ
これが一番まっとうな方法です。
このアダプタのスペックとしては「出力: 5.0V/2.0A」となっています。
さて充電してみましょう。ケーブルはNexus7に付属してきたケーブルです。
赤いラインが充電している状態で、およそ3時間弱で60%回復しています。
ちなみに、microUSBケーブルを100円ショップで購入したリール巻取り式ケーブル(データ通信・充電用)にしてみたところ、充電時間に変化はありませんでした。
こちらの場合もおよそ3時間で60%回復しています。
FOMA用ACアダプタ+FOMA・microUSB変換
ドコモのFOMA携帯をスマートフォンに買い換えると、FOMAの充電コネクタをmicroUSBに変換するケーブルが付属して、充電はFOMA用のACアダプタを使ってくださいと言われます。
私のFOMA用のACアダプタは型番が「FOMA ACアダプタ 01」で仕様は「出力: 5.4V/700mA」となっています。FOMA・microUSB変換ケーブルはスマホ購入時に付属したものはなくしてしまったので、100円ショップで購入したものを使用しています。
この組み合わせでもNexus7は充電できたりします。
こちらは3時間強で50%の回復となっています。
出力アンペア数はNexus7付属のAC-USBアダプタの35%に過ぎませんが、充電速度はそれほど遅くなっていないのが分かります。
スマホ用のUSB-ACアダプタ
スマホ用に以前購入したUSB-ACアダプタを試してみます。
私が持っているものは「出力: 5.3V/1000mA」となっています。
Nexus7付属のUSBケーブル使用
まずケーブルとしてNexus7付属のUSBケーブルを使用しました(つまりデータ通信対応のケーブルを使用)。
これは大変奇妙なことになりました。まずラインが青色のまま。右肩上がりになっている部分が充電しているのですが、通常は赤線(AC充電中)かオレンジ線(USB充電中)となるはずなのですが、青いままです。
どうやらNexus7自体は充電されているとは認識していないようです(そもそもバッテリアイコンに充電中のマークが非表示されません)。ところがバッテリーの残量は徐々に増えていっています。
おおよそ6.5時間かけて60%ほど回復しました。
これはかなり遅いです。特にFOMA用ACアダプタより出力が大きいにもかかわらず充電速度が遅い点が興味深いです。
充電専用ケーブル
次に同じUSB-ACアダプタに100円ショップで購入したUSB充電ケーブルを組み合わせてみました。ケーブルはデータ転送はできません、と明記してあるものです。
この組み合わせの場合は、ちゃんと充電中(AC充電)と認識してラインが赤色になります。
充電速度も速く約3時間で60%ほど回復しました。これは出力2000mAのNexus7付属ACアダプタに近いスピードです。
同じUSB ACアダプタを使ってもmicroUSBケーブルにより充電速度が変わるのも興味深いですが、出力が倍のUSB ACアダプタと充電速度があまり変わらないというのも興味深いです。
PCのUSBポート
最後にPCのUSBポートに接続してNexus7を充電してみました。
普通のUSBポートなので、出力は「5.0V/500mA」だと思います。
Nexus7付属のUSBケーブル使用
まずケーブルとしてNexus7付属のUSBケーブルを使用しました(つまりデータ通信対応のケーブルを使用)。
この場合、Nexus7はPCからポータブルメディアプレイヤーとして認識されます。
このときの充電状況はというと・・・
はっきり言って遅いです。4時間で40%程度の回復です。やはりUSBポートの出力が500mAだからでしょうか?
充電専用ケーブル
こんどはUSB ACアダプタの場合と同様に100円ショップのUSB充電ケーブルを使って、PCのUSBポートに接続してみました。
この組み合わせを使うと、面白いことにNexus7はACアダプタから充電されていると認識します(グラフが赤線になる)。
しかし、充電の速度はかなり遅いです。充電ペースは約9時間で50%の回復。Nexus7付属のUSBケーブル(データ通信ケーブル)を使った場合と比べても遅いです。
まとめ
測定結果をまとめて一つのグラフにしてみました。
さらに白い点線で一番早いNexus7付属のACアダプタを使って充電完了したときに、他の組み合わせではどの程度充電が完了しているのか、分かるようにしてみました。
読み取れることは
- 当然ながら供給できる電流(mA)が大きいほうが充電は早い。
しかし、充電時間は供給可能電流に比例するわけではない(1000mAの電源を使った場合に、2000mAの電源を使った場合の充電時間の倍になるというわけではない。 - 充電専用microUSBケーブルとデータ通信可能なmicroUSBケーブルで、充電時間に大きな差が出る場合がある。あらかじめ調べておいて使い分けたほうが良い。
というあたりでしょうか?
Nexus7の購入にあわせて、2000mA出力のUSB ACアダプタを新調しようと思いましたが、今回の測定結果を見てしばらくはスマホ時代に購入した1000mA出力のUSB ACアダプタを使い続けようと思いました。
ちなみに今回の記事のは作成にとても時間がかかりました。Nexus7はなかなかバッテリが減らないので、データを集めるのに何日もかかってしまいました・・・
次回は、自動車内での充電について調べてみたいと思います。
コメント
検証お疲れ様でした。
とても参考になりました、ありがとうございます。
スリープかどうかですね
スリープに入らない場合、電力量が少ない電源だとバッテリの充電されず減っていきます
コメントありがとうございます。
測定中は何も触らずに放置していました。
「スリープ」を電源オンで液晶が消えている状態をさしているとすると、測定中はスリープ状態になっています。
充電器の供給電流が一番効くみたいですね。