前回はNexus7でNTTドコモの公衆無線LANサービス(docomo Wi-Fi)を使う方法を紹介しました。
公衆無線LANサービスは通信速度は速いのですが、やはり使用できるのはサービスエリアのみというのが厳しいところです。
そこで今回は携帯電話(スマートフォン)が使えればどこでもNexus7をネットにつなげることができる、Bluetoothテザリングを紹介します。
Bluetoothテザリングの仕組み
BluetoothテザリングはBluetoothのDUN(Dial-up Networking Profile)という機能を使います。DUNというのはBluetoothに対応した携帯電話・PHS・スマートフォンを介してインターネットに接続するための機能です。
言葉で説明するより図の方が分かりやすいです。
Nexus7とスマートフォンの間がBluetoothのため、通信速度に不安がありますが、スマートフォンが通信可能ならばどこでも使用できるというのが魅力です。
Bluetoothテザリングを行うためには、Nexus7・スマートフォンの両方で準備をする必要があります。順々に紹介していきます。
Nexus7側の準備
Nexus7側ではPdaNet Tablet (new)というソフトをインストールします。
スマートフォン側の準備
スマートフォン側ではFoxFiというソフトをインストールします。
Bluetoothテザリングの実行
それではいよいよBluetoothテザリングを実行します。
今回は外出先を想定しているので、自宅等のWiFiが使える環境の場合はスマートフォン・Nexus7ともWiFiはOFFにしておきます。
Bluetoothテザリングを行うためには、まずNexus7とスマートフォンをBluetoothで接続を許可する「ペアリング」を行い、その後「Bluetooth DUNによる接続」を行います。
このうちペアリングは最初の1回のみの操作です。
Bluetoothテザリングの場合、最初の一回だけでなく、何度もペアリングをする必要がありました。
相手となるFoxitの一度終了すると、忘れてしまうのかもしれません。
ペアリング
まずスマートフォン側で先ほどインストールしたFoxFiを起動します。表示されたメニューの中から「Activate Bluetooth DUN」をオンにします。
すると「Bluetooth許可リクエスト」が表示されるので「はい」を押します。
ここから120秒間、Bluetoothの接続リクエスト(ペアリング)が許可されます。
この120秒の間にNexus7で以降の操作を行います。まずはPdaNet Tablet (new)を起動し、「Configure」ボタンをタッチします。
すると選択肢が4つ表示されますので「Android (Bluetooth)」を選択します。
すると周囲のBluetooth機器の捜索を開始するための画面が出ます。ここでは分かりにくいですが「Tap here to start scanning…」の部分をタッチします。
スマートフォン側の操作が間違っていなければ、スマートフォンが見つかるはずです。ここでは無事にSH-12Cが見つかりましたので、SH-12Cの部分をタッチします。
上の画面でSH-12Cの部分をタッチするとNexus7とスマートフォンの両方の画面に「Bluetoothのペア設定リクエスト」というメッセージが表示されます。画面に表示されるパスキーが一致していることを確認して、両方で「ペア設定する」をタッチします。
以上でペアリング完了です。ペアリングが完了するとNexus7のPdaNet Tablet (new)の画面で「Your tablet is paired with SH-12C…」と表示されます。
Bluetooth DUNによる接続
まずペアリングのときと同様に、スマートフォン側でFoxFiを起動して「Activate Bluetooth DUN」をオンにします。するとこちらもペアリングのときと同様に120秒以内のBluetooth検出許可が要求されますので「はい」を選択します。
そしてこの120秒間にNexus7側でPdaNet Tabletを起動して「Connect」をタッチします。
初回の接続時はVPN接続に関する注意が表示されるので「このアプリケーションを信頼できるものとみなします。」にチェックして「OK」を選択します。
すると「PdaNet is connected!」と表示され、Bluetooth DUNでの接続が確立します。
お疲れ様でした! これでNexus7がBluetooth経由でインターネットにつながりました。ステータスパネルには次の2つのメッセージが表示されるはずです。
まとめ
今回はBluetoohテザリングの設定方法を紹介しました。
ソフトを両方にインストールしたりペアリングが必要だったり準備は面倒ですが、2回目以降はペアリングも不要ですしソフトは無料ですから我慢しましょう。
長くなったので今回は設定までにして、次回は実際の使い勝手を紹介したいと思います。
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