前回はコードレス掃除機用のスタンドを紹介しました。
今回からはモバイルディスプレイのレビューです。
レビューするのは4K出力に対応した14インチのモバイルディスプレイGMK-KD1です。
今回使用しているGMK-KD1は通販サイトのBanggoodから提供していただきました。
Banggoodではモバイルディスプレイをたびたびセールをしています。セール中ではAmazonや楽天で購入するよりもかなり安く購入することができますので、セール情報を確認してみてください。
モバイルディスプレイとは
モバイルディスプレイ(あるいはモバイルモニター・ポーダブルモニター)はここのところ製品が充実しているディスプレイのカテゴリです。
明確な定義はないと思いますが、
- 持ち運び可能な程度の重量 (重くても1kg程度)
- USB電源で動作可能
- HDMIあるいはUSB Type-Cでの映像入力
というような特徴を備えたディスプレイをモバイルディスプレイと呼ぶのだと思います。
画面のサイズは10インチから16インチ程度になります。
テレワークが広がっている昨今では、ノートPCでの生産性を向上させる一つのキーデバイスがモバイルディスプレイかもしれません。
GMK-KD1
今回レビューするのはGMKというメーカーのKD-1というモデルです。おそらく公式サイトは下記になります。
この製品の特徴は公式サイトのアイコンに表されています。
公式サイトを見るとGMKのディスプレイはこれが最初の製品のようで、気合いが入っているのか機能がてんこ盛りという感じです。
目立つものとしては
- 14インチというサイズにかかわらず4K(3480×2160)の高解像度
- 10点タッチに対応したタッチスクリーン
- USB Type-Cによる接続(給電 + 映像)
あたりでしょうか。
私にはこの製品が初めてのモバイルディスプレイですが、楽しみになるスペックです。
GMK-KD1を入手
今回、Banggoodから提供してもらったGMK-KD1は通常購入時のと同じ配送(Japan Direct Mail)で送られてきました。
いつものBanggoodのJapan Direct Mailと同じく海外配送はOCS、国内配送は佐川急便という組み合わせです。
パッケージングは黒いビニールですがこのビニール袋を外してみると、エアクッションにがっちりと包まれていました。
これならば輸送時のダメージは避けられそうです。やはりディスプレイということで梱包には気をつけているようです。
パッケージはちゃんと透明なビニールでラッピングされています。
若干、パッケージの角に変形が見られますが、国際物流を経てきたと思えば許容範囲です。
またモバイルディスプレイとは別に、コンセントの変換アダプタがおまけでついてきました。これはGMK-KD1についているアダプタがヨーロッパタイプだからのようです。
GMK-KD1のオフィシャルサイトを見ると日本向けのコンセントのモデルもありますが、現在Banggoodで取り扱っているのはヨーロッパ向けのモデルのようです。
アダプタが必要なのは残念ですが、無料でアダプタがついていくるのでとりあえず仕様上は問題ありません。
アダプタ利用がいやな場合は、国内でUSB PD対応のUSBチャージャーを購入するのが良さそうで
パッケージの写真をビニールのラッピングをとってから撮影して見ました。
パッケージ正面はメーカー名の「GMK」の文字だけのシンプルなものです。
パッケージ背面にはモデル名などの他にメーカーのURLと各種ロゴが記載されています。
注目なのは「PSE」マークがついている点です。
このロゴが正しいとすると日本の電気用品の安全基準に準拠していることになります。Amazonでも販売していることから日本マーケットを意識しているのは確かなようです。
パケージの中身の確認
さっそくパッケージの中身を確認していきます。
パッケージを開けると一番上にディスプレイ本体が入っていました。
パッケージの蓋の裏面には緩衝材がついていましたので、輸送中の破損の可能性は低そうです。
内容物をすべて取り出したのが下の写真です。
上段は左から
- GMK-KD1本体
- クリーニング用の布
です。
下段は左から
- 取扱説明書 (英語)
- USB PD対応チャージャー (EUプラグ)
- miniHDMIケーブル
- タッチ信号用USBケーブル (USB Type-C=USB Type-A)
- USB Type-Cケーブル 2本 (USB Type-C=USB Type-C)
- microUSB-USB Type-A変換ケーブル
となります。
個別に紹介していきます。
GMK-KD1本体
まずはGMK-KD1本体です。
14インチのディスプレイは光沢があるタイプです。そのため撮影すると反射がすごくなかなか苦労しました。
個人的にはノングレア処理されているディスプレイが好きなのでちょっと残念な点です。また指紋がつきやすいのも気になります。
ディスプレイは左右と上端はベゼルが約5mmと狭くなっています。一方、下端はディスプレイ下の黒部分とGMKのロゴがある帯の部分を合わせて約25mmと広めです。
ただ、下端のベゼルが狭いと画面が机に近くなりすぎてしまうので、この程度がちょうどいいのではないかと思います。
本体の裏側には何もありません。
本体背面の下側はスタンドとなっており引き出すことができます。いわゆるキックスタンドと呼ばれるタイプです。
キックスタンドの本体の机と接する部分にはゴム足がついており、机の上で滑らないようになっています。
また、キックスタンドの部分には4つのスリットがあります。おそらくこれはステレオスピーカーではないかと思います。
キックスタンドを使ってGMK KD-1を立てるとこんな感じです。
なおキックスタンドのヒンジはやや硬め(というか絶妙な硬さ)で、開く角度は0~90度で任意に選べます。
さすがに開く角度が狭いと倒れてしまう可能性があります
キックスタンドを開いた部分にはこの製品のラベルがついています。
注目なのは入力として5V=3A・9V=3A・12V=3A・15V=3A・20V=3Aの5パターンを受け付ける点です。
しかしながら、マニュアルを見ると9V=3A以上を推奨しています。手持ちのUSB PD対応チャージャーを使う場合はこの点に注意しましょう。
私はXiaomiのUSBチャージャーを持っていますが、残念ながらMAX18Wまでの対応でGMK-KD1での利用は難しそうでした。
インターフェース類はキックスタンド側に用意されています。
右側面には
- 電源ボタン
- microUSBポート
- 3.5mmオーディオジャック
が用意されています。このmicroUSBポートは付属のmicroUSB-USB Type-A変換ケーブルをつなげるためのものです。
右側には
- USB Type-Cポート 2個
- miniHDMIポート
が用意されています。
この二つのUSB Type-CポートはUSB PDチャージャーからこのディスプレイに電力を供給する際や、パソコンから映像信号を入力する際に利用します。
また、このディスプレイをタッチした情報は、USB Type-Cのケーブルを介してパソコンに伝えられます。
この二つのポートは能力は一緒ですので、どちらのポートを利用しても問題ありません。
二つのUSB Type-Cポートは左右に振り分けてくれた方が設置の自由度が増すと思うので、片側に二つ用意されているのはちょっと残念です。
使用しているパソコンがUSB Type-Cでの映像出力に対応していない場合は、miniHDMIケーブルでこのディスプレイに映像信号を入力します。
スペック上の重量は740g、サイズは幅320.7×高207.5mmです。
持つと結構ズッシリときますが、金属質のボディはたわむことはなくしっかりとした剛性があります。少なくても安っぽい感じはありません。
USB PD対応チャージャー
私が入手したモデルは(残念ながら)ヨーロッパ向けのプラグのUSBチャージャーでした。
スペックは側面に印刷されています。
入力は
- 100-240V = 50/60Hz
となっているので変換アダプタを介せば電気的には日本のコンセントでも利用できそうです。
USBチャージャーにはPSEマークがないので、日本の保安基準への準拠は保証されていない点には注意が必要です。
出力は
- 5V=3A
- 9V=3A
- 12V=2.5A
- 15V=2A
- 20V=1.5A
となっており、最大30Wの給電能力があることがわかります。
別途USB PD対応チャージャーを購入する際にはこのスペックを参考にすると良いでしょう。
miniHDMIケーブル
片方がminiHDMIプラグ、もう一方が標準のHDMIプラグとなっているケーブルです。長さは約1mです。
USB Type-Cによる映像出力に対応していない機器を接続するときにはこのケーブルを利用します。
PlayStation等のゲーム機もこのケーブルを使うことになるのだと思います。
タッチ信号用USBケーブル (USB Type-C=USB Type-A)
一方がUSB Type-C、もう一方がUSB Type-Aのプラグになっているケーブルです。長さは約1mです。
パソコンとGMK-KD1をHDMIで接続した場合は、このケーブルで接続することにより、GMK-KD1のタッチパネル機能が利用できるようになります。
また、このケーブルでもGMK-KD1に電力を供給できるようですが、Type-Aポートからの出力では電力が不足するような気がします。
USB Type-Cケーブル 2本 (USB Type-C=USB Type-C)
両端がUSB Type-Cになっているケーブルです。長さは約1mです。
このケーブルはUSB PDとオルタネートモードに対応しているので、大容量の電力と映像信号を同時に送信することができます。
付属のUSB PDチャージャーとの接続はこのケーブルを利用します。また、仕様するパソコンがUSB Type-Cによる映像出力に対応していればこのケーブルと接続するとGMK-KD1に映像を入力することができます。
もちろんスペックが許せばUSB Type-Cケーブル一本で動作させることが可能です。
microUSB-USB Type-A変換ケーブル
このケーブルはType-A側はメス(レセプタクル)になっています。
このケーブルを使うと、USBマウスやキーボードをGMK-KD1に接続することができます。この状態でGMK-KD1をパソコンにUSB Type-Cでつなぐとそのキーボードとマウスをパソコンで使えるという仕組みです。
この変換ケーブル経由でUSBメモリ等も装着できるようですが、スピードはUSB 2.0止まりですので注意が必要です。
本ディスプレイはモバイルディスプレイですが、このmicroUSB-USB Type-A変換ケーブルを使うとドッキングステーションのように使えるのが面白いところです。
取扱説明書
取扱説明書は英語で記載されています。
図も多いのでなんとか理解できるのではないかと思います。特に「Function introduction」に書かれている接続パターンは役に立ちそうです。
まとめ
今回は海外通販のBanggoodで4K対応の14インチモバイルディスプレイGMK-KD1を入手したことを紹介しました。
Banggoodでは3万円を切る価格で購入できる製品ですが、金属のボディは安っぽさを感じさせません。付属品も充実しており本製品を購入しただけで使い始めることができるのも好印象です。
次回はこの製品を実際に使って見たいと思います。
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