海外Wi-Fiルーター GLOCAL NETを使う その6: アメリカで使う

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前回は海外Wi-FiルーターサービスのGLOCAL NET(グローカルネット)の端末を再び入手したことを紹介しました。

今回は実際にGLOCAL NETのWi-Fiルーター端末をアメリカ(ニューヨーク)で利用したときの情報を紹介したいと思います。

この記事を書くにあたり、グローカルネット様より試用のための端末を無料レンタルしていただいています。

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グローカルネットの申し込みページにクーポンコードを入力するところがあるので、そちらに貼りつけてください。

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GLOCAL NETの利用可能国

GLOCAL NETは2017/03時点で次の国々に対応しています。

  • ヨーロッパ
    オーランド諸島 、アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ガーンジー、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェイ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、イギリス、バチカン
  • アジア
    バーレーン、バングラデッシュ、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、イスラエル、日本、ヨルダン、カザフスタン、マカオ、マレーシア、モンゴル、ネパール、パキスタン、フィリピン、カタール、サウジアラビア、シンガポール、韓国、スリランカ、台湾、タイ、ラオス、アラブ首長国連邦、ベトナム、イエメン
  • アフリカ
    アルジェリア、アンゴラ、エジプト、ガーナ、ケニア、モーリシャス、モロッコ、ナイジェリア、レユニオン、南アフリカ、タンザニア、チュニジア、西サハラ、ザンビア
  • 南アメリカ
    アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、バルバドス、チリ、コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、マルティニーク、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ
  • 北アメリカ
    カナダ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、プエルトリコ、アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン)
  • オセアニア
    オーストラリア、フィジー、ニュージーランド

今回はまずアメリカに入国したので、その時の利用レポートです。

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前準備

GLOCAL NETのWi-Fiルーターを海外で使う前に推奨の設定が提供されているので確認しておきましょう。

  • リンク GLOCAL NET 使い方ガイド

この使い方ガイドに「海外にご出発前位に下記の設定をおすすめいたします」という項目があるのでチェックすることをおすすめします。

特にアプリの更新やデータの同期がWi-Fi接続のときに自動で行われているようになっていると、GLOCAL NET利用時(これもスマホから見るとWi-Fi接続です)に大量のデータ通信が行われてしまうので注意が必要です。

GLOCAL NETを利用するための設定

ここからは現地(アメリカ・ニューヨーク)に就いてからの話です。

GLOCAL NETを使うのは2回めなので慣れたものでJFK空港についたらすぐにGLOCAL NETのWi-Fiルータの電源をONにします。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターの起動画面

初回の起動の場合は言語の選択が行なえますので日本語を選んでおきます。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターの言語選択

これでGLOCAL NETのWi-Fiルーターは3G/LTE回線を使っていインターネットに接続しに行きます。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターの開始

1分ほど待っていると画面右上のアンテナアイコンに「4G」と表示され、利用データ合計(0MB)が表示されます。

この状態になればGLOCAL NETのWi-Fiルーターを介してインターネットに接続できるようになるので、画面に表示されているアクセスポイント(Wi-Fi名)とパスワードでWi-Fi接続を確立します。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターの接続完了

ちなみに2回めからはスマホがWi-Fi情報を覚えているので、GLOCAL NETのWi-Fiルータの電源をいれるとスマホが自動的にGLOCAL NETのWi-Fiルーターに接続に行くようになります。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターとスマホ間の接続は2.4GHzのWi-Fiとなります。スマホのWi-Fi設定画面を確認すると、このときは72Mbpsでリンクしていましたが、通信速度は3G/LTEのほうがずっと遅いので問題ありません。

スマホのWi-Fiステータス

前回GLOCAL NETのWi-Fiルーターを使用したときも思ったのですが、使ってみるとインターネットに接続するまでの手順が少なく大変楽です。

現地でプリペイドSIMカードを購入する場合は

  1. プリペイドSIMカードを売っているところを探す
  2. プリペイドSIMカードを買う
  3. プリペイドSIMを入れ替える
  4. インターネットパッケージをアクティベートする

という手順が必要なのですが、GLOCAL NETの場合はWi-Fiルーターの電源を入れるだけです。

前回GLOCAL NETを利用したときはWi-Fiルータの電源を入れてもWi-Fiルーターがインターネットに接続しないという問題が発生することがありました。

しかし、今回使った限りではこの問題は発生しませんでした。

GLOCAL NETのシステム側が更新され安定度が上がっているようです。

実際の使い勝手

ここでは実際にアメリカ・ニューヨークでGLOCAL NETのWi-Fiルーターを使用したときに感じたことを紹介していきたいと思います。

アプリの利用

普段Wi-Fiルーターを使っていない人から見ると、Wi-Fiルーターを使うことでアプリを使用する上で制限があるのか、使い勝手が変わることがあるのかということが気になると思います。

特に気になるのがGoogle Mapなどの位置情報を使ったアプリです。

スマートフォンはGPSを使って位置を取得しますが、実は位置の取得を高速にするためにLTE/3G(基地局情報)やWi-Fi(アクセスポイントの情報)の情報も使っています。

GLOCAL NETのようなWi-Fiルーターを使用していると、アクセスポイント(=Wi-Fiルーター)が移動してしまうためWi-Fiの情報によるアシストが使えないのです。

ということもあってGLOCAL NETのWi-Fiルーターを使ってい状態でGoogle Mapを使ってみましたが・・・・すんなりと自分の位置を特定して地図に表示しました。

おそらく最近のGPSユニットは性能が上がっていることと、周囲のWi-Fiアクセスポイント(GLOCAL NETのWi-Fiルーター以外)の情報が使えたためではないかと思います。

旅行中はGoogle Mapは重要なアプリですが、とりあえず問題なさそうです。

複数人での利用

海外でWi-Fiルーターを使っていて一番便利なのは複数人で使えることかもしれません。

現地プリペイドSIMカードを自分のスマホに挿入して使っている場合は、同行の人にも使わせるにはいちいちスマホでテザリングを音にしなければなりません。

しかしWi-Fiルーターならばそもそも、パスワードを知っていれば同行者もつなげることができます。

GLOCAL NETのWi-Fiルーターも同時に複数台のクライアントを接続することができます(確か上限は5台だったと思います)。

同時につながっている台数も液晶画面で簡単に確認可能です。

下記の画面では1台が接続されているので左上に「1」と表示されています。複数台接続するとこの数も増えていきます。

接続している端末数

通信速度

アメリカ・ニューヨークではGLOCAL NETのWi-Fiルーターは4G(LTE)でインターネットに接続しました。

気になるのはこの状態での通信速度だと思います。

タイムズ・スクエア付近で測定したところ非常に人が多い場所のため数Mbps程度しか出ませんでした。

しかし深夜に図ってみるとかなり高速な値が出ました。

アメリカ・ニューヨークでの通信速度

あとから考えるとホテルのWi-Fiにつなげてしまったというような測定ミスのような気もしますが・・・

実際のところ通信速度はLTE/3G回線の混み具合にかなり影響を受けるようです。

通信量

GLOCAL NETの海外利用料金は次のようになっています。

GLOCAL NETの海外利用料

今回は1日500MBのプランで使用させていただきました。

自分の普段の通信量は1日100~200MBなので、1日500MBもあれば大丈夫と思ったのですが、実際のところ簡単にオーバーしてしまいました。

というのも下記のような条件だったからです。

  • 複数人で使った
  • 日本→ニューヨークの長いフライトのあとだったので、その間のニュースを見たり、SNSを見たりなど、普段より多く通信する状況だった
  • 移動時間(空港からホテル)が長く、時間つぶしのためにスマホを使った

ここで気になるのは、上限をオーバーするとどうなるのか、ということと、いつリセットされるのかということだと思います。

まず上限(今回は500MB)をオーバーすると次のように画面の左上に「!マーク」が表示され、上限が超えていることがわかります。

500MBを超過した状態

実はこの状態でも通信ができることはできるのですが、かなりスピードは遅くなります。500MBを超えたあとに測定したのが下記です。

500MBを超過した状態での通信速度

512kbpsあたりに抑えられているのでしょうか。この程度のスピードが出ていればLINEやメールのやり取りならばなんとかできると思います。

ドコモで通信制限になった場合は128kbpsに押さえられてしまうので、それに比べたら良心的な気がします。

このデータ通信量のリセットは「グリニッジ標準時(UTC)の0時0分」に行われ、それ以降はまた通常の速度で通信できるようになります(もちろん24時間で500MBまで)。

このグリニッジ標準時の0時というのはニューヨークだと夜の19時に当たります(夏時間の有無により変わります)。19時というと中途半端な時刻と感じますが、GLOCAL NETは全世界で使えるサービスなのでグリニッジ標準時を基準とするのが普通なのかもしれません。

費用

今回のニューヨーク滞在は非常に短く、夕方に到着して翌日の夕方に出国するという日程でした。この日程ではデータ通信量のリセット時刻である現地時間19時をまたいでいるため、2日分の料金が発生したことになります。

GLOCAL NETはデータ通信量がなければ料金は発生しません。節約するのであれば、到着日に19時までGLOCAL NETを使わなければ1日分の料金で済んだことになります。

月額料などを除いて、500MB×2日で比較すると次のようになります。

日額 2日間合計
GLOCAL NET ¥1,200 ¥2,400
ドコモ 海外パケ・ホーダイ ¥2,980 ¥5,960
イモトのWi-Fi (LTE) ¥1,580 ¥3,160
イモトのWi-Fi (3G) ¥980 ¥1,960

イモトのWi-Fiの3Gプランが一番安いですが、高速通信ができるLTE対応のプランだとGLOCAL NETが一番安くなります。

ただし、イモトのWi-FiはWi-Fiルーターのレンタル代が無料ですが、GLOCAL NETはWi-Fiルーターが24,000円の買い切り制です (更に月額基本料金が400円かかります)、

今回のように2日間使うだけだと、GLOCAL NETの端末代の負担が大きくGLOAL NETがお得とはいえませんが、海外に頻繁に出かける方だとGLOCAL NETのほうがお得になってくると思います。

頻繁に海外渡航する場合、Wi-Fiルーターのレンタルは貸出・返却の手間も負担になると思います。そのような場合は買い切りのGLOCAL NETのようなサービスのほうが良いでしょう。

まとめ

今回はGLOCAL NETのWi-Fiルーターをアメリカ・ニューヨークで使ってみました。

使用方法は至って簡単で電源を入れてスマホからWi-Fiで接続するだけです。ネットワークもLTEを使うことができ、ストレスなくアメリカでスマホを使うことができました。

次回はこのGLOCAL NETのWi-FiルーターでアメリカのプリペイドSIMを利用してみたいと思います。

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