中華アクティビティトラッカーのレビュー中ですが、GearBestのマーケティングより気になる製品の情報をもらったので紹介してみます。
通販会社からは商品やセールを紹介してくれという連絡を受けます。しかし、あまりに頻繁なので基本的にはスルーするようにしているのですが、今回はアピールのあった製品がちょっと興味深かったので、ピックアップすることとしました。
ZTE Axon 7
GearBestよりクーポンの連絡をもらったのはZTEのフラグシップスマホAXON 7です。
クーポン情報は次の通りです。
| クーポン | AXON |
|---|---|
| 通常価格 | 449.99ドル (約46,000円) |
| クーポン適用価格 | 409.99ドル (約42,000円) [40ドル引き] |
| クーポン有効期限 | 不明 |
価格が高いというのもありますが、クーポンを入力するだけで40ドル(約4,000円)の値引きになるのでこれを使わない手はありません。
このZTE Axon 7の基本スペックは次の通りです。
![]() |
|
| 項目 | ZTE Axon 7 |
|---|---|
| CPU | Qualcomm Snapdragon 820 2.0GHz Quad Core |
| RAM | 4GB |
| ROM | 64GB |
| ディスプレイ | 5.5インチ 2560×1440 (AMOLED) |
| システム | Android 6.0 |
| ネットワーク(3G) | WCDMA 850/900/1700/1900/2100MHz |
| ネットワーク(4G) | FDD-LTE 700/800/850/900/1700/1800/1900/2100/2600MHz |
| サイズ・重さ | 15.17 x 7.50 x 0.79 cm, 175g |
| その他 | デュアルSIM (nanoSIM + nanoSIM) |
詳細なスペックについては下記を参照してください。
ZTE Axon 7の特徴
ZTE Axon 7の使用を見ると、メモリが4GBであったり、ディスプレイの解像度が2560×1440と超高解像度であったりその基本スペックの高さが目立ちます。
しかし、ここで注目したいのは、ZTE Axon 7の対応周波数の多さです。
このブログでは世界各国のプリペイド情報も紹介していますが、海外のプリペイドSIMを使う上で重要なのは自分のスマホの周波数がその国で使用されている周波数に対応しているかどうか、ということです。
そこで旅行者に重要なのは、多数の周波数に対応しているスマホを確保することだったりします。
周波数の観点では、現時点で最強のスマホはiPhoneシリーズです。しかしAndroidではどのモデルを選ぶのか難しいところです。これまではGoogleのNexusシリーズが比較的対応周波数が多いモデルと考えられていました。
しかし、ZTE Axon 7もなかなかいい線を言っている気がしてきました。そこで、Nexus5x(LG-H791:グローバルモデル)・Nexus6P(グローバルモデル)、そして、SIMフリー端末として国内で正規に販売されているMoto 4 Plusを比較してみたいと思います。
Mote 4 Plusの仕様は日本の代理店のページを参照しました。
http://www.synnexinfotec.co.jp/news/2016/160713_01.html(リンク切れ)
3Gの比較(UMTS/WCDMA)
日本ではドコモとソフトバンクが利用しているUMTS/WCDMAの対応状況です。
日本でSIMフリーの端末と組み合わせるSIMはドコモ系のMVNOの場合が多いと思いますので、ドコモの周波数はオレンジ色の背景としています。
| バンド | 周波数 | 日本のキャリア | Android端末 | |||||
| D | S | K | Axon 7 | Nexus5X | Nexus6P | Moto4 Plus | ||
| 1 | 2100 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 2 | 1900 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 3 | 1800 | |||||||
| 4 | 1700 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 5 | 850 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 6 | 800 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 7 | 2600 | |||||||
| 8 | 900 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 9 | 1700 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 10 | 1700 | |||||||
| 11 | 1500 | 〇 | ||||||
| 12 | 700 | |||||||
| 13 | 700 | |||||||
| 14 | 700 | |||||||
| 19 | 800 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 20 | 800 | |||||||
| 21 | 1500 | |||||||
| 22 | 3500 | |||||||
| 25 | 1900 | |||||||
| 26 | 850 | |||||||
| 32 | 1500 | |||||||
ドコモの3G対応という面では、ZTE Axon 7は残念ながらNexus5X/6Pには及びません。日本では3GはLTEが届かないところで使う形になると思いますが、その点FOMAプラスエリアに対応していないのは少々残念です。
ただ、Axon 7のチップセットはクアルコム製なのでもしかしたらFOMAプラスエリア化ができるかもしれませんが・・・
LTEの比較
3GではZTE Axon 7はいまいちでしたが気を取り直してLTEでの比較です。
| バンド | 周波数 | 日本 | Android端末 | |||||
| D | S | K | Axon 7 | Nexus5X | Nexus6P | Moto4 Plus | ||
| 1 | 2100 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 2 | 1900 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 3 | 1800 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 4 | 1700 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 5 | 850 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 6 | 800 | |||||||
| 7 | 2600 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 8 | 900 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 9 | 1700 | 〇 | 〇 | |||||
| 10 | 1700 | |||||||
| 11 | 1500 | 〇 | ||||||
| 12 | 700 | |||||||
| 13 | 700 | |||||||
| 14 | 700 | |||||||
| 17 | 700 | 〇 | 〇 | |||||
| 18 | 800 | 〇 | 〇 | |||||
| 19 | 800 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 20 | 800 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
| 21 | 1500 | 〇 | ||||||
| 22 | 3500 | |||||||
| 23 | 2000 | |||||||
| 24 | 1600 | |||||||
| 25 | 1900 | |||||||
| 26 | 850 | 〇 | 〇 | |||||
| 27 | 850 | |||||||
| 28 | 700 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 29 | 700 | |||||||
| 30 | 2300 | |||||||
| 31 | 450 | |||||||
| 32 | 1500 | |||||||
| 33 | TDD | |||||||
| 34 | ||||||||
| 35 | ||||||||
| 36 | ||||||||
| 37 | ||||||||
| 38 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 39 | 〇 | |||||||
| 40 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 41 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 42 | ||||||||
| 43 | ||||||||
| 44 | ||||||||
LTEに関してはZTE Axon 7はかなりいい線をいっています。対応度は、Moto4 Plus以上、Nexus 5X以下という感じです。
ドコモの周波数ではバンド15だけ対応外ですが、プラチナバンドのバンド19も使えるので実用上問題ないでしょう。
中華スマホの多くはLTEの対応はバンド1・3・7の対応だけですので、ZTE Axon 7は大きなアドバンテージがあります。いろいろな国でスマホを使うときに助けになると思います。
価格の比較
サイトに価格を比較してみたいと思います。ZTE Axon 7のストレージは64GBのため、比較はストレージサイズが大きいモデルであるNexus5X 32GBモデル・Nexus6P 64GBモデル・Moto 4 Plus 32GBモデルを対象とします。
またZTE Azon 7の価格は1ドル102円で換算しています。
| ZTE Axon 7 | 40ドル引きのクーポン適用 | |
|---|---|---|
| Nexus5X 32GB | Amazonの並行輸入品 | |
| Nexus6P 64GB | Amazonの並行輸入品 | |
| Mote4 Plus 32GB | Amazonの国内正規品 |
比べてみるとZTE Axon 7は比較的高めです。
中華スマホのボリュームゾーンは100~200ドルですから、ZTE Axon 7はそれよりはるかに高い価格帯です。XiaomiのMi5やOnePlusシリーズなどに相当するクラスと考えたほうがよさそうです。
とはいえ、2560×1440の高解像度のディスプレイなど、LTEの対応バンド数以外にも魅力がたくさんありますので、
- メインで使うスマホをお探しの方
- ドコモのプラチナバンドLTEが必要な方 (多くの中華スマホは対応していません)
- 海外でプリペイドSIMカードを使いたい方
に向いているのではないでしょうか。
まとめ
今回はGearBestから提供されたZTEのハイエンドスマホAxon 7のクーポン情報を紹介しました。
クーポンを適用しても400ドル超と中華スマホとしてはかなり高い部類に入りますが、その分、性能はかなり高いものがあります。また、LTEの対応バンド数も多く、旅行をする方には良いモデルかもしれません。




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