新たなアクションカムAndoer AN5000入手しました。このカメラはジャイロセンサーによる揺れキャンセル機能があります。
Andoer AN5000のレビューは下記になります。
前回まではウズベキスタンのプリペイドSIMカードを紹介しました。
今回からは格安の中華アクションカムの紹介をしたいと思います。
今回使用しているElephone ELECAM Explorer Sは通販サイトのGearBestから提供していただきました。
GearBestは既に閉鎖となっておりますので、AliExpressやBanggoodなどのたの中華通販を利用することをお勧めします。
アクションカムとは
アクションカム・アクションカメラとは、ヘルメットや自転車などに取り付け動いている状態で撮影するように、小型化されたデジタルカメラです。
アクションカムとして有名なのはGoProというブランドです。テレビのバラエティ番組などでヘルメットに取り付けているカメラの多くはGoProです。
アクションカムの要件としては
- 小型・軽量
- 動画撮影
- 防水・防塵
- 耐衝撃
となると思います。
GoProの場合はもちろんこれらの要件は満たしているのですが、防水・防塵のためのケースは別売りだったりします。
GoProで一式をそろえると3万円以上はかかってしまうことでしょう。
そこで登場するのが中華アクションカムです。
中華ブランドではGoProのクローンが大量に販売されており、その多くが防水ハウジングがセットになっていたりします。
以前、購入したEKEN H9も中華アクションカムです。
Elephone ELECAM Explorer S
今回入手した中華アクションカムは「Elephone ELECAM Explorer S」という製品です。
Elephoneというと多くの格安メーカー出しているメーカーですが、アクションカムも出しているようです。
公式ページは下記になります。
http://www.elephone.hk/explorer-s#/ (リンク切れ)
まずはこのELECAM Explorer Sを私が所有しているEKEN H9と比較しつつ紹介したいと思います。
メーカー | Elephone | EKEN |
---|---|---|
モデル | ELECAM Explore S | H9 |
写真 | ||
チップセット | Allwinner V3 | Sunplus SPCA6350 |
ディスプレイ | 2.0インチ 320×240 | 2.0インチ 320×240 |
センサー | 1/3.2インチ 16MP (Sony IMX179) |
12MP (OV4689) |
画角 | 170度 | 140度 |
動画記録 | 4K(3840×2160)@30fps, 2.7K(2688×1520)@30fps, 1080P(1920×1080)@60fps/30fps, 720P(1280×720)@120fps/60fps/30fps |
4K(3840×2160)@25fp , 2.7K(2688×1520)@30fps, 1080p(1920×1080)@60fps/30fps, 720p(1280×720)@120fps |
静止画記録 | 16M/12M/8M/5M/2M | 12MP/8MP/5MP/4MP |
通信 | Wi-Fi | Wi-Fi |
防水 | 30m | 30m |
バッテリー | 900mAh | 1050mAh |
サイズ | 60.0 x 42.0 x 30.0 mm | 59.3×41.1×24.6 mm |
重さ | 60g | 64g |
価格 | 4558円 | 4341円 |
価格はほぼ同じですが、ELECAM Explorer Sの方が多くのスペックが向上しています。
特に下記三点の強化点は期待が大きいです。
- SoCがAllwinner V3→処理速度が向上し、4Kで30fpsで記録可能 (EKEN H9の4K撮影は25fpsでもかなり厳しかったです)
- センサーがソニー製→画質・感度の向上
- 画角が170度 → 広い範囲が可能
サイズはほぼ一緒です。厚さについてだけELECAM Explorer Sの方が30.mmと厚くなっていますが、これは測り方の違いによるものです。ELECAM Explorer Sはレンズの突起部を含んだ厚さですが、EKEN H9の厚さは突起部を除いた値です。突起部を無視すると厚さもほぼ一緒になります。
パッケージ
ELECAM Explorer Sのパッケージは下記のような感じです。段ボール時にシンプルにElephoneのロゴと、ELECAM Explorer Sの絵が描いてあります。
このような段ボールの素材をそのまま使ったパッケージというのは中華ガジェットにはよくあります。おそらくコストダウンのためだと思いますが、これで十分だと思います。
ちなみに以前購入したEKEN H9は電気屋さんでぶら下げて販売する用のパッケージで少し安っぽかったです。
背面には左側にスペックの表があり、右側には30mの防水機能を示すアイコンが書かれています。また、アメリカやヨーロッパへの輸出を意識してか「CE」や「FCC」のロゴもあります。
背面のスペックの部分をスキャンしてもみました。
右側のSoftware Specificationを見ると
- 動画ファイルフォーマットはMP4
- ループ記録可能
- タイムラプス記録可能 (0.5秒, 1秒, 2秒, 5秒, 10秒, 30秒, 60秒)
などの情報がわかります。
モバイル機器ではMP4が一番普及していますので、これはうれしいポイントです。
パッケージの内容
さてパッケージを開けてみます。
パッケージを開けるとさらに二つの箱が入っていました。
まず小さい方の右側の小箱を開けてみるとELECAM Explorer S本体が入っていました。ELECAM Explorer Sは防水ハウジングにセットされている状態でした。
大きい方の左側の箱にはアクセサリが大量に詰め込まれていました。入っていたアクセサリとELECAM Explorer S本体を並べると次のようになります。
ものすごいアクセサリ(アタッチメント)の量です。
これらのアクセサリはELECAM Explorer Sをヘルメットにつけたり自転車のハンドルに取り付けたりするときに使用するものです。また、クリーニングのための布や、防水ハウジングのスペアパーツもありました。
実はこれらのアクセサリはほぼEKEN H9と同一です。おそらく他のGoProクローンの中華アクションカムも同様な状況だと思います。最初にすべてのアクセサリがそろうのはかなりお得に感じます。
なお、EKEN H9のアクセサリとの違いはUSBチャージャーが付属していないことです。おそらくUSBチャージャーはどの家庭にもあるので同梱していないのだと思います。
また、パッケージには英語の取扱説明書もはいっていたので紹介しておきます。
本体の様子
本体は防水ハウジングに格納された状態で梱包されています。防水ハウジングのレンズ部には傷防止のテープが貼ってあるので使用する前には剥がす必要があります。
ちなみに防水ハウジングの背面(ディスプレイ側)にも保護テープが貼ってありますが、こちらはそのままでも問題なさそうです。
上部の留め金を外すと防水ハウジングが開き本体が取り出せます。この留め金を外すのがちょっと難しいかもしれません。①のレバーを右に寄せた状態で、②の部分を持ち上げると留め金が外れます。
本体正面の写真が下記です。正面には電源ON用のボタンが用意されています。また、出荷時には本体のレンズ部にも保護シールがついています。これは使用する前にはずします。
背面は液晶画面があるのみです。液晶画面には保護シールが貼ってありました。
側面にはmicroUSB端子とmicroHDMI端子、そしてmicroSDカードスロットがあります。microUSB端子は充電とPCの接続で利用します。このUSB端子がUSB Type-Cでないのが残念なところです。
反対側の側面には上下ボタンがついています。このボタンで液晶画面のメニューなどを操作します。なお、上ボタンがWi-Fiオンボタンを兼ねているようです。
使ってみて気づいたのですが、撮影モードで上下ボタンを長押しするとズームができます。
ただしズームは電子ズームとなります。
上面には動作状態を表すLEDとOKボタンがあります。OKボタンは撮影の開始にも使うようです。
最後に底面です。底面にはバッテリー室の蓋があります。この蓋を外すとバッテリーを取り出すことができます。私の入手した製品では、横のシール(Wi-Fiの規制のシールの模様)がバッテリー室の蓋に少しかっかていて邪魔でした。
バッテリーを取り出すと、端子に絶縁用のテープが貼られていました。このテープは外しておきましょう。
バッテリの出力は3.7Vのようです。また、容量900mAh・3.33Whと書かれています。
バッテリ込みで重さを量ってみたところ61gありました。ほぼスペック通りです。
アタッチメントの利用
ELECAM Explorer Sには多くのアクセサリ(アタッチメント)がついてきます。
アタッチメントのうち使い方がわかったいくつかを紹介します。
三脚用アタッチメント
使う機会が多そうなのはこの三脚用のアタッチメントです。
このアタッチメントには上下に三脚固定用の穴があります。
ELECAM Explorer Sをこのアタッチメントにはめると次のようになり、ELECAM Explorer Sを三脚に設置できるようになります。
三脚にはこんな感じで設置できます。
上側はこのようになりボタンとLEDはそのまま使えるようになっています。上側の三脚穴は吊り下げように使うのだと思います。吊り下げて撮影すると上下反転することになりますが、メニューの設定で上下を反転して(元に戻して)記録することができるようです。
クリップ
アクセサリにはこんな感じのクリップが入っています。
このクリップは上記の三脚用のアタッチメントの背面(ディスプレイ側)二セットすることができます。
こうすることでELECAM Explorer Sをベルトやバックパックにつけて撮影することができます。
防水ハウジングでの三脚利用
購入した状態の防水ハウジングをつけている状態では三脚を利用することができません。
これもアタッチメントを組み合わせると解決します。例えば下記の写真の様なアタッチメントに防水ハウジングをセットしてみます。
するとぴったりはまりますので、アタッチメントのネジ穴に三脚をはめて防水ハウジングを装着した状態で三脚固定できるようになります。
このアタッチメントの底面は粘着テープが貼ってあるので、車のダッシュボードに貼り付ければELECOM Explorer Sを車載カメラとして使うこともできます。
EKEN H9との比較
最後に私が以前購入したELEN H9と比較してみます。
左がELEN H9、右がELECOM Explorer Sです。スペック上はサイズの違いはありますがその差は1mm以下なので見た目には違いがわかりません。
ボタンやレンズの位置も同じです。
横から見てもそっくりです。写真を撮り忘れましたが上から見てもそっくりです。
電池を比較してみました。電池は容量が異なるもののサイズ・出力は同じです。つまりEKEN H9の電池をELECAM Explorer Sで使うことができます。
実際のところ付属のアクセサリ(アタッチメント)も同じで、互換性があります。
防水ハウジングの形状だけは若干異なりましたが、EKEN 9用の防水ハウジングにELECAM Explorer Sを入れることはできますし、その逆も可能です。
GoProクローンの中華アクションカムは同一形状とすることでアタッチメント類の流用が可能となり、それがコストダウンにつながっているのでしょう。
逆に言うとデザイン性では差別化できないので、差別化要素は価格と中身(センサーとSoC)とスマホアプリとなることになります。
まとめ
今回は中華アクションカムElephone ELECAM Explorer Sを入手したことを紹介しました。
いわゆるGoProクローンなので外観は以前入手したEKEN H9という中華アクションカムとほぼ同じですが、スペックを見ると着実に進化しているようです。5000円を切る価格ながらアタッチメントも豊富でコストパフォーマンス抜群です。
次回はELECAM Explorer Sに電源を投入してみたいと思います。
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