前回まではディスプレイの紹介をしてきましたが、久々にミラーレスカメラCanon EOS R10の話題を紹介したいと思います。
なおEOS R10の前回の記事は下記になります。
使っていたレンズ
私はEOS R10を購入する以前にEOS 80Dを使用しておりEFマウント用のレンズを複数所有しておりました。そこでEOS R10の購入時は初期費用を抑えるためにボディとマウントアダプタのみを購入しレンズはEFレンズを流用することにしました。
EOS R10と組み合わせて使っていたレンズは下記で紹介しています。
キヤノンの純正レンズで保有しているのは「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」「EF40mm F2.8 STM」「EF50mm F1.8 STM」です。
サードパーティーレンズでは「SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」「YONGNUO Canon YN35mm F2」を保有しています。
EOS R10と組み合わせて持ち出す機会が多かったのは、「SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」です。
広角側が18mmからスタートし、望遠側は300mmとなる高倍率ズームのため、被写体を選ばず使える万能レンズです。サードパーティーレンズながらEOS R10と組み合わせて光学補正も利用できる点も安心です。
とにかくどんな画角・距離で撮影するかわからない状況ではこのシグマのレンズを組み合わせて使ってきました。
しかし、問題なのはそのサイズと重さです。
このサイズでは小さなカバンに入れるのは至難の業です。せっかくのEOS R10のコンパクトボディが活かせません。
そこで小さなカバンにいれて持ち歩きたいときは、一番コンパクトな「EF40mm F2.8 STM」と組合せて持ち歩くこともありました。
しかしこのレンズをEOS R10に装着すると、焦点距離は1.6倍の64mmとなってしまいます。
ポートレート撮影ならこの焦点距離でも問題ないですが、距離が取りにくい室内撮影などでは使いにくく、せっかくカメラを持っていっても結局撮影するのはスマートフォンという状況になることもしばしばでした。
代わりのレンズを探す
手軽に持ち歩けるコンパクトで使い勝手なレンズを探すということになると、結局マウントアダプタが不要となるRFレンズを選択するしかありません。
マウントアダプタEF-EOS Rだと全長は24mm、重さは約110gとなります。
RFレンズになってマウントアダプタが不要になるのは、当然ながらメリットは大きいです。
RFレンズでコンパクトで使いやすいズームレンズというと次のような製品が候補に上がります。
レンズ | 全長 | 重量 | キヤノンオンラインショップでの価格 |
---|---|---|---|
RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM | 58mm | 約210g | 50,380円 |
RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM | 44.3mm | 約130g | 42,500円 |
RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM | 44.9mm | 約150g | 55,000円 |
「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」はフルサイズ用レンズのため、APS-CのEOS R10で使用すると焦点距離が約1.6倍の38~80mmになりやや望遠よりです。
焦点距離の使いやすさを考えると「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」が無難そうです。
この「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」は実はEOS R10のレンズキットで採用されているレンズ(いわゆるキットレンズ)です。
つまり最初からレンズキットを買っておけばよかった・・・という話になります。
「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」はこの記事作成時点での実売価格は4万円ぐらいまで下がっていますが、実は中古レンズが多く流通していて中古だと2万円前半で入手することができます。
私の場合は楽天市場でカメラのキタムラの「良品」を19,050円で購入しました。ポイントは1000ポイントぐらいついたので、実質18,000円程度で購入できたことになります。
おそらくレンズキットで購入して、すぐにレンズを中古で手放す方が多いのではないかと思います。
ただ注文から配送完了までは1週間弱かかりました。これは販売サイトに書かれていたとおりなので問題はありませんが、急いでレンズを入手したい場合は注意が必要かと思います。
RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
到着したのはレンズ本体とレンズフロントキャップ・レンズリアキャップだけです。説明書やパッケージはありません。おそらくキットレンズだったのでしょう。
「良品」ということで外観を見ても目立つ傷はありませんでした。
レンズ面も異常なしです。最初に見たときにはレンズの小ささが気になりました。これがF値が4.5-6.3とやや大きい理由かもしれませんが、レンズが小さいことが軽量化に寄与しているのだと思います。
マウント面を確認してみるとプラスチック製であることに驚きました。
これまでに私の所有しているレンズはマウント面は金属になっていました。耐久性を考えると金属マウントのほうが分があると思いますが、このレンズは軽いためにプラスチックマウントでも問題無しと判断したのかもしれません。
サイズ的にはEF50mm F1.8 STMと近い感じです。
ただ太さはRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMのほうが細くなります。ズームレンズながら単焦点レンズ並のサイズというのは驚きます。
流石にパンケーキレンズと言われるEF40mm F2.8 STMと比べると大きくなります。
ただ、EF40mm F2.8 STMにマウントアダプタをつけた状態で比較すれば、RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMのほうが小さくなります。
RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMをEOS R10に装着してみると、さすがキットレンズだけあって非常によくマッチします。
横から見てもレンズだけ妙に大きいとうこともなく、良いバランスかと思います。
これなら威圧感がなく、コンパクトなのでカメラを持ち歩く気にもなります。
RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMを使ってみる
さっそくこのレンズをEOS R10に装着をして電源を入れてみます。
すると画面に「レンズを撮影準備位置にセットしてください」と表示され、撮影にできません。
このようなメッセージは初めて見たので戸惑いました。
RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMの鏡筒収納状態は、ズームリングの位置は次のようになっています。
実はこの位置では撮影できないのです。
ズームリングを左側に回し、18mmの位置まで回すと先程のメッセージは消え、撮影できるようになります。
ちなみにこのレンズはズームしてもレンズの長さがほんとど変わりません。下の写真はテレ端である45mmまで回した状態です。
ズームしてもコンパクトなままなのは、重量バランスも変わらないですし、使いやすいのではないかと思います。
あとは撮影するだけなのですが、一応「レンズ光学補正」のメニューを確認しておきましょう。
このレンズはEOS Utilityでレンズデータを登録しないでもレンズ光学補正が利用できるようです。
ただ「歪曲収差補正」についてはメニューが無効化されておりON/OFFできません。このメニュー項目を選択すると次のように「現在装着しているレンズでは設定できません」と表示されてしまいます。
どうやらこのレンズは歪曲収差補正をかけることを前提に設計されているようで、歪曲収差補正は自動でオンになるようです。逆に言うと歪曲収差補正をオフにして利用することはできないということです。
歪曲収差補正を前提にレンズを設計するというのは、デジタルカメラ専用のレンズだからできるのだと思います。
さて実際に撮影してみるとやはりズームが使えるのは便利です。テレ端が45mmということで運動会などでの撮影には役不足ですが、室内などで人を撮影するような状況だったら十分だと思います。
ただ風景(特に建物)を撮影するときにはもう少し画角がほしいと思うこともありました。ワイド端が16mmあたりのスタートだったらより便利だったのになぁ、と感じました。
まとめ
今回はEOS R10用のレンズとして「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」を購入したことを紹介しました。
いわゆる「キットレンズ」ですが私にとっては初のRFレンズです。やはりRFレンズだとマウントアダプタが不要になり、EOS R10の小型ボディのメリットが活きてきます。
中古でも流通数がも多く2万円前後で入手できるので、コンパクトなレンズを探している方は入手すると良いと思います。
次回はこのレンズ用のレンズフィルターを購入したことを紹介します。
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