2023/08/27 更新
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中華タブレット界で2023年最大のヒット商品といえば、Alldocube iPlay 50 Miniと思います(当ブログの勝手な推測です)。
今回はこのiPlay 50 Miniの新バージョンとも言えるiPlay 50 Mini Proの紹介です。
Alldocube iPlay 50 Miniは海外通販Banggoodで2023/08/21 16:00から予約販売開始になります。予約販売期間中は送料無料になります。
Banggoodでの購入方法については下記を参照してみてください。
著作権保護のWidevine L1に対応した「iPlay 50 Mini Pro NFE」も登場しました! いまから購入するならこちらがオススメです!
Alldocube iPlay 50 Mini Pro
今回販売を開始されるのは中華タブレットメーカーAllducubeの「iPlay 50 Mini Pro」というモデルです。
「Mini」という名前の通り、ディスプレイのサイズが8.4インチとコンパクトになっているのが特徴です。
そして「Pro」という名前が付いているのでiPlay 50 Miniより強化されているポイントもあるようです。
そこでiPlay 50 Mini ProのスペックをiPlay 50 Miniと比較して紹介したいと思います。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
写真 | ||
OS | Android 13 | Android 13 |
CPU | Mediatek Helio G99 | UNISOC T606 |
RAM | 8GB + 8GB | 4GB + 8GB |
ROM | 256GB | 64GB |
microSD | 最大512GB | 最大512GB |
ディスプレイ | 8.4インチ 1920×1200 | 8.4インチ 1920×1200 |
カメラ |
メイン 1300万画素 + フロント 500万画素 |
メイン 500万画素 + フロント 500万画素 |
Wi-Fi | 802.11 ac/a/b/g/n 2.4GHz/5GHz | |
LTE |
FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB TDD: B38/39/40/41 |
|
Bluetooth | 5.0 | |
著作権保護 | Widevine L3 (詳細不明) | Widevine L1 |
サイズ | 202.7×126×7.5mm | |
重さ | 307g | 292g |
バッテリ | 5000mAh | 4000mAh |
価格 |
129.99ドル (約19,000円) クーポン「BGJP8a5b」 |
94.99ドル (約13,729円) クーポン「BGJPd35e」 |
「Pro」ということで基本的にはスペックアップしているようですが、
- 著作権保護のWideVine L1に対応していない
- 重量が15g重くなっている
という2点に関しては、iPlay 50 Mini ProよりiPlay 50 Miniの方が有利なスペックとなっています。
以降、差分を中心にiPlay 50 Mini Proの特徴を確認していきます。
CPU
CPUはUNISOC T606からMediaTek Helio G99に変更になっています。
これだけだと性能が向上しているのかどうかわからないので詳細なスペックを比較すると次のようになります。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
CPU | Mediatek Helio G99 | UNISOC T606 |
ハイパフォーマンスコア |
Cortex-A76×2個 最大2.2GHz |
Cortex-A75×2個 最大1.6GHz |
高効率コア |
Cortex-A55×6個 最大2.0GHz |
Cortex-A55×6個 最大1.6GHz |
GPU |
ARM Mali-G57 MP2 最大 1.07GHz |
ARM Mali-G57 MP1 最大 650MHz |
Antutuベンチマーク | 358794 | 157694 |
この表はCPUのスペックを記載したものです。
クロックについては実際にタブレットに組み込んだ場合は異なる上限が設定されている場合があります。
またAntutuベンチマークのスコアはWebを検索して入手したものです。
CPUのコア数こそ同じであるものの、ハイパフォーマンスコアの種類・最大クロック数などでは明らかにiPlay 50 Mini ProのCPUの方が強力になっています。
このスペックの差はAntutuベンチマークスコアの差にも現れています。
iPlay 50 MiniのCPUの能力に不満があったユーザには、このCPUの変更はうれしいのではないかと思います。
RAM
RAMについては純粋に増量となっています。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
メインRAM | 8GB | 4GB |
仮想RAM | 8GB | 8GB |
特徴としては、iPlay 50 Miniから引き続き仮想RAM(Virtual Memory)が8GBを有効にしているという点があります。
この仮想RAMというのは最近の中華タブレットでちょくちょく見かけるものです。
おそらくRAMにあるデータの一部(たとえばバックグラウンドでスリープしているアプリが使っているデータ)をストレージに一時的に追い出すことによって、見かけ上使えるRAMサイズを拡大することのようです。
平たく言うと「スワップ領域が8GB確保されている」ということになります。
私は仮想RAM(Virtual Memory)を採用しているタブレットを利用したことがないので、実際の使用感はわかりません。
ただ、通常のRAMを8GB搭載しているので、よほど思いアプリを同時利用しない限りは、仮想RAMの出番はあまりないのではないかと思います。
ROM
ROM(ストレージ)についてもスペックアップになります。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
ROM | 256GB | 64GB |
一気にiPlay 50 Miniの4倍の256GBとなっているので、かなりの強化です。
タブレットに多くのアプリを入れたり、多くの動画を撮影するユーザにはうれしいポイントと思います。このタブレットをメイン端末として使っても256GBのストレージがあれば不足となることは当面なさそうです。
カメラ
カメラについても、メインカメラの画素数が500万画素から1300万画素に大きく向上しています。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
メインカメラ(リアカメラ) | 1300万画素 | 500万画素 |
フロントカメラ(インカメラ) | 500万画素 | 500万画素 |
画素数は多ければ良いというような単純なものではありません。しかし、現在のスマホ・タブレットでは500万画素というのは最低ライン的なものなので、1300万画素に強化されたという点は評価したいところです。
iPlay 50 Mini Proは小型ですので持ち運ぶ気概が増えると思います。私の経験だとタブレットで写真を撮るという機会はほとんどないのですが、小型のタブレットの場合はまたユースケースも変わってくると思いますので、カメラの強化は良い方向と思います。
なお、インカメラについては500万画素から変更はありません。
著作権保護(Widevine)
個人的には、iPlay 50 Mini ProをiPlay 50 Miniと比較して一番気になる点がこの著作権保護規格への対応です。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
著作権保護 | Widevine L3 (詳細不明) | Widevine L1 |
著作権保護のWideVineにはセキュリティレベルがL1~L3(L1の方が高い)まであり、Amazon PrimeビデオやNetflixをHDで再生するには高いセキュリティレベルが要求されます。
iPlay 50 MiniのWideVineは最高レベルの「L1」に対応していたのに対して、iPlay 50 Mini Proではスペック上でWideVineに関する記述がないことからおそらく「L3」であると思われます。
したがって、Widevine L1に対応しているiPlay 50 MiniであればAmazon Primeビデオ・huluなどの有料コンテンツをフルHDで再生できる一方で、iPlay 50 Mini Proでは標準解像度(SD)での再生になってしまいます。
iPlay 50 Mini Proが受け入れられるかどうかは、有料コンテンツの閲覧をメインにするかどうか、という点で分かれそうです。
バッテリ容量
バッテリ容量は4000mAhから5000mAhへ1000mAhの増量となっています。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
バッテリ | 5000mAh | 4000mAh |
iPlay 50 Mini ProとiPlay 50 Miniの筐体のサイズはまったく同一(おそらく同じ筐体を利用)なのにもかかわらず、バッテリ容量が1000mAhも増量しているのは驚きです。
一般的に、バッテリー容量≑バッテリーサイズなので、筐体サイズが変わらずにバッテリー容量が大きくなったということは、バッテリー以外のパーツ(内部基板など)が小型化したということになります。
ただこのバッテリー増量に伴って使用時間が延びているかどうかというのは不明です。
前述の通りiPlay 50 MiniからiPlay 50 Mini ProになってCPUが強力になっています。その分だけ消費電力も大きくなっている可能性があり、単純にバッテリー増量ぶんだけ使用時間が延びるとは言えません。
iPlay 50 MiniのUNISOC T606は低消費電力・低発熱を狙って設計されたようなので、バッテリー消費という面ではiPlay 50 Miniの方が有利な可能性があります。
重量
重量はiPlay 50 Mini Proになり15gの増量となっています。
モデル | iPlay 50 Mini Pro | iPlay 50 Mini |
---|---|---|
重さ | 307g | 292g |
ただ、バッテリー容量が1000mAhも増えたにもかかわらず、本体重量の増加がわずか15gに抑えられている点は、評価すべきと思います。
バッテリーの重さは、スマートフォンやタブレットの重さの大きな部分を占めることが多いです。
その差もわずか15gですので、秤で比べない限りはわからないのではないかと思います。
Banggoodでのセール
海外通販のBanggoodでは、このiPlay 50 Mini Proを2023/08/21 16:00から発売開始の予定です。
通常価格が189.99ドル(約27,350円)のところを新製品セールではクーポン「BGJP8a5b」で129.99ドル(約19,000円)となっているので30%以上の値引きとなっています。
iPlay 50 Miniよりは高くなっていますが、スペック差を考えると納得の価格と思います。
著作権保護のWidevine L1に対応した「iPlay 50 Mini Pro NFE」も登場しました! いまから購入するならこちらがオススメです!
まとめ
今回はAlldocubeの新製品であるコンパクトタブレットiPlay 50 Mini Proの紹介をしました。
著作権保護(WideVine L1)対応でなくなってしまったのは残念ですが、iPlay 50 MiniからCPU・RAM・ROM・カメラなどの基本性能が大幅にアップしています。
コンパクトなタブレットを探している方にはちょうど良い製品なのではないでしょうか?
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