前回は中華アクションカムAndoer AN5000の動画サンプルを紹介しました。
今回はこのアクションカムをしばらく使った感想を紹介したいと思います。
今回使用しているAndoer AN5000は通販サイトのTOMTOPから提供していただきました。
TOMTOPでのAndoer AN5000の販売は終了してしまいましたが、TOMTOPでの購入に興味がある方は下記を参照してみてください。
よい点
これまで私は2つの中華アクションカム(EKEN H9とELECAM Explorer Sの2台)を使ったことがあります。
その2台と比較するとAndoer AN5000のよい点は4点あります。
- 画質
- ジャイロセンサーによる揺れキャンセル
- 光学ズーム
- 日本語対応
画質
画質に関してはおそらくもっとよい機種はたくさんあると思いますし、コンパクトデジカメにはかないません。
しかし約7000円という格安アクションカムの部類としてはよい方だと思います。
画像センサーの画素数を12MPと抑えた点が画質にはプラスに出ているのかもしれません。
ジャイロセンサーによる揺れキャンセル
ジャイロセンサーの高価については撮影した動画を見ていただくと一目でわかると思います。
アクションカムの場合、歩きながとか自転車に乗りながらとか動きながら撮影すると思いますので、ジャイロセンサーの有無は画質に影響すると思います。
もちろんスタビライザーやジンバルを使えばもっと動画が安定するとは思いますが、このような高価な機材を使わなくても動画の安定を実現できるのはこのアクションカムのよい点だと思います。
光学ズーム
光学ズームは実際に使う機会があるかどうかが微妙ですが、ズームが使えるというのはちょっとした安心材料ではないかと思います。
他の格安アクションカムではズームはデジタルで実現していて画質の劣化が激しいですが、Andoer AN5000の場合は光学ズームなので画質劣化は少なくなっています。
日本語対応
これまで使ってきた中華アクションカムの場合は、メニューが日本語対応しているものの、フォントが中華フォントであったり翻訳が怪しいことがよくありました。
しかしAndoer AN5000の場合は、中華フォントは見当たらず、また、翻訳も自然です。
たいした違いではないと感じるかもしれませんが、設定メニューの見やすさはAndoer AN5000の方が確実に上だと思います。
いまいちの点
使っていて一番不満だったのはスマホアプリの完成度です。
まず私の使っているスマホではまともに動作せず、古いスマホを使わざるを得ませんでした。もしかしたらAndroid 7系にはまだ対応していないのかもしれません。
またスマホアプリで制御できる項目が制限されているのは残念です。
本体のディスプレイ・ボタンは小さく、スマホで操作することが多くなると思いますが、スマホアプリで操作できる項目が制限されていると、本体をそうさせざるを得ません。
これは早急に改善して欲しいです。
もう一つは「4K」のという言葉の使い方です。
Andoerの公式サイトでも本カメラは4Kカメラとして宣伝しています。
しかし実際には4K(3840×2160)で撮影しているのではなく、2880×2160で撮影し再生時に3840×2160として表示されるようになっています。
Andoer AN5000のUHDモードで撮影した画像のメタデータを表示させてみると次のようになります。
File Size : 51 MB File Modification Date/Time : 2017:06:24 16:31:32+09:00 File Access Date/Time : 2017:06:25 01:34:13+09:00 File Inode Change Date/Time : 2017:06:25 01:34:13+09:00 File Permissions : rw-r--r-- File Type : MP4 MIME Type : video/mp4 Major Brand : MP4 v2 [ISO 14496-14] Minor Version : 0.0.0 Compatible Brands : isom, avc1, mp42 Movie Data Size : 53624196 Movie Data Offset : 10984 Movie Header Version : 0 Create Date : 2017:06:24 16:31:32 Modify Date : 2017:06:24 16:31:32 Time Scale : 60000 Duration : 21.21 s Preferred Rate : 1 Preferred Volume : 100.00% Preview Time : 0 s Preview Duration : 0 s Poster Time : 0 s Selection Time : 0 s Selection Duration : 0 s Current Time : 0 s Next Track ID : 3 Track Header Version : 0 Track Create Date : 2017:06:24 16:31:32 Track Modify Date : 2017:06:24 16:31:32 Track ID : 1 Track Duration : 21.21 s Track Layer : 0 Track Volume : 0.00% Image Width : 3840 Image Height : 2160 Graphics Mode : srcCopy Op Color : 0 0 0 Compressor ID : avc1 Source Image Width : 2880 Source Image Height : 2160 X Resolution : 72 Y Resolution : 72 Compressor Name : h264 Bit Depth : 24 Video Frame Rate : 24 Matrix Structure : 1 0 0 0 1 0 0 0 1 Media Header Version : 0 Media Create Date : 2017:06:24 16:31:32 Media Modify Date : 2017:06:24 16:31:32 Media Time Scale : 32000 Media Duration : 21.41 s Balance : 0 Handler Class : Data Handler Handler Type : URL Handler Description : DataHandler Audio Format : mp4a Audio Channels : 1 Audio Bits Per Sample : 16 Audio Sample Rate : 32000 Format : NOVATEK Information : DEMO1 Avg Bitrate : 20.2 Mbps Image Size : 3840x2160 Rotation : 0
「Source Image Width」が2880に関わらず、「Image Width」が3840となっている思います。
確かに再生すると4K画像となっているのですが、横方向に引き延ばして4Kを実現しており、真の4Kではありません。
Andoer AN5000の画像センサーは12MPナノでギリギリ4Kは撮影できたはずです。
プロセッサーの制限から来ているのかもしれませんが、次期機種では是非真の4Kに対応して欲しいところです。
おすすめの使い方
上述のようにAndoer AN5000の4Kはあくまでも補完で実現しているものです。
バランスのよい設定としてはやはりFHD 60fpsだと思います。
また、ジャイロセンサーについては「オン」にしておくことをおすすめします。
アクションカムの場合は動きながら撮影することが多いと思うので、ジャイロが役に立つはずです。
まとめ
今回は中華アクションカムAndoer AN5000をしばらく使った感想を紹介しました。
最初にこのカメラのスペックを見たときは4Kの撮影もできないし、画像センサーも12MPということでハズレをつかんだかと思ったのですが、実際に撮影してみると他の格安アクションカムより明らかに画像がきれいなことがわかりました。
スマホアプリなどはもう少し改善が必要ですが、しばらくはこのアクションカムをメインに使っていきたいと思います。
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