前回は中華アクションカムThiEYE T5 Edgeの動画サンプルを紹介しました。
今回は静止画のサンプルとなります。
今回使用しているThiEYE T5 Edgeは通販サイトのTOMTOPから提供していただきました。
TOMTOPではThiEYE T5 Edgeは2019/03/02時点で129.99ドルで販売しています。
購入にトライしてみようという方は下記ページを参照してみてください。
比較対象
サンプル画像を撮影するに当たり、比較対象を用意しました。
画素数などの情報とともにまとめておきます。
ThiEYE T5 Edge | EKEN H6s | Andoer AN5000 | CANON PowerShot S110 | |
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画素数 | 1400万画素 | 1400万画素 | 1200万画素 | 1210万画素 |
静止画 | 14MP/10MP/8MP/5MP/2MP | 14MP | 20MP/16MP/12MP/10MP/ 8MP/5MP/3MP/VGA |
12MP/6M/2M/0.3M |
画角 | 170度 | 170度 | 170度/140度/110度/70度 | 不明 (35mm換算24mm) |
比較対象のEKEN H6とAndoer AN5000は前回の動画サンプルの時にも使った中華アクションカムです。
レビューについては下記を参照してください。
CANON PowerShot S110は私の手元にあったコンパクトデジカメです。発売は2012年と古い機種になりますが、手元にあったコンパクトデジカメはこれだけでした。
なお、PowerShot S110登場するのは室内撮影でのみ登場します。
撮影条件
特に記載しない限り、ホワイトバランスやISOなどはオートで撮影しています。
解像度については、ThieEYE T5 Edgeは14MPに、PowerShot S110は12MPに固定しています。
Andoer AN5000は屋外撮影は12MP、室内撮影は16MPとしています。本来は12MPに統一すべきなのですが、間違えて16MPで撮影しててしまいました。
静止画サンプル 1: 野外撮影
まずは前回の動画サンプルの撮影時に撮影した静止画です。
この日は晴天だったのですが、撮影したときには夕方になっていてちょっと暗くなっていたかもしれません。
クリックするとオリジナルデータが表示されます。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
ISO: 100 露出時間: 1/470秒 |
EKEN H6s |
ISO: 165 露出時間: 1/480秒 |
Andoer AN5000 |
ISO: 100 露出時間: 1/499秒 |
ここまで縮小してしまうと違いがわかりにくいです。いずれもカメラもこのサイズまで縮小すれば画質は許容できそうです。
ただ色合いとしてはEKEN H6sが一番実際(自分の記憶色)に近いと思います。
次に中央付近の岩をピクセル等倍まで拡大してみます。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
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EKEN H6s |
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Andoer AN5000 |
一番質感が再現できているのがEKEN H6sだと感じます。
今回レビュー対象のThiEYE T5 Edgeは色合いが緑によってしまっていることもありますが、ちょっと残念なところです。
続いて周辺部分をピクセル等倍に拡大してみます
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
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EKEN H6s |
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Andoer AN5000 |
3つのカメラでだいぶ様子が違います。
ThiEYE T5 Edgeは最もくっきりと映っているものの、少し画像処理が強くかかってしまい、コンクリートの表面がちょっと不自然に感じます。
EKEN H6sとAndoer AN5000は色合いは自然ですが、解像感はイマイチです。
一長一短ですが、強いていえばThiEYE Edgeが一番が質が良いという感じです。
静止画サンプル 2: 室内撮影
サンプル撮影には下記のようなセットを用意しました。
撮影用のボックス内にイノシシの人形を三体配置しています。
カメラ位置は一定にして、カメラだけを交換しつつ撮影していきます。
照明あり
最初は撮影用のボックの上に照明用ライトをつけている状態です。明るいためかなり条件は良いと思います。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
ISO: 200 露出時間: 1/24秒 |
EKEN H6s |
ISO: 578 露出時間: 1/30秒 |
Andoer AN5000 |
ISO: 221 露出時間: 1/16秒 |
Canon PowerShot S110 |
ISO: 640 露出時間: 1/30秒 |
当然ながらコンパクトデジカメのPowerShot S110の画質がダントツです。アクションカメラ3台の画質はぱっと見は同じぐらいのように見えます。
そこでピクセル等倍にしてみます。場所は中央のイノシシの足下あたりです。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
|
EKEN H6s |
|
Andoer AN5000 |
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Canon PowerShot S110 |
拡大して文字のところを見てみると、カメラによってかなり差があります。
画質は、PowerShot S110 > ThiEYE T5 Edge > EKEN H6s > Andoer AN500 ということができると思います。
ThiEYE T5 Edgeは若干文字の周りにノイズがでていますが、文字をよく再現していると思います。
照明なし(室内灯のみ)
同じセットで撮影ボックのライトを切ってみました。
照明は室内灯のみとなります。通常の室内で撮影した状況と考えればよいでしょう。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
ISO: 200 露出時間: 1/12秒 |
EKEN H6s |
ISO: 1107 露出時間: 1/30秒 |
Andoer AN5000 |
ISO: 484 露出時間: 1/16秒 |
Canon PowerShot S110 |
ISO: 800 露出時間: 1/20秒 |
この条件でもやはりコンデジのPowerShot S110の画質がダントツです。
アクションカム3台の中ではThiEYE T5 Edgeが比較的良好なように見えます。
なお、照明を消したことにより、ThiEYE T5 Edgeの除く3台はISO感度が向上しています。
ThiEYE T5 EdgeについてはISO感度を保ったまま、露出時間を長くすることによって照明の暗さをカバーしています。被写体が静止している場合は、ThiEYE T5 Edgeのような制御の方が画質的には有利と思います。
ピクセル等倍にすると差が見えてきます。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
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EKEN H6s |
|
Andoer AN5000 |
|
Canon PowerShot S110 |
PowerShot S110の高画質っぷりがすさまじいですが、アクションカム3台ではThiEYE T5 Edgeの画質が明らかに優秀です。
ノイズがでてしまっていますが、文字の部分や、イノシシの足の毛などは十分表現されています。
照明なし
さらに暗くして、部屋の照明を消してみました。
ただ真っ暗だと映らないので隣の部屋の光りを入れて薄暗い状況を作っています。
カメラ | 写真 |
---|---|
ThiEYE T5 Edge |
ISO: 400 露出時間: 1/2秒 |
EKEN H6s |
ISO: 862 露出時間: 1/2秒 |
Andoer AN5000 |
ISO: 1600 露出時間: 1/16秒 |
Canon PowerShot S110 |
ISO: 1600 露出時間: 1/8秒 |
さすがにこの暗さになるとどのカメラも厳しい状況です。特にAndoer AN5000はもはや何が映っているのかわかりません。
ただその中でもThiEYE T5 Edgeが健闘しているのは確かです。これは他のカメラに比べ積極的にシャッター速度を落として、光の量を稼ごうという設計によるものと思います。
一応、これまでと同じようにピクセル等倍に拡大してみます。
カメラ | 写真 |
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ThiEYE T5 Edge |
|
EKEN H6s |
|
Andoer AN5000 |
|
Canon PowerShot S110 |
ThiEYE T5 Edgeだけが文字の判別が可能な一方、画像処理で白い部分を持ち上げているような状態で、ちょっと不自然感があります。
しかし、アクションカムといえばセンサーが小さく、暗いところに弱いイメージがあるのですが、ThiEYE T5 Edgeはかなり健闘しています。
静止画サンプル 3: 室内撮影 (ISOの変化)
次に暗い状態でISOを変更しながら撮影してみます。
今回は比較対象はコンパクトデジカメのPowerShot S110のみです。
また、ピクセル等倍に拡大した画像のみ紹介していきます。
ISO | ThiEYE T5 Edge | PowerShot S110 |
---|---|---|
100 | 露出時間: 1/33秒 |
露出時間: 1秒 |
200 | 露出時間: 1/33秒 |
露出時間: 1秒 |
400 | 露出時間: 1/33秒 |
露出時間: 1秒 |
800 | 露出時間: 1/33秒 |
露出時間: 1秒 |
1600 | 露出時間: 1/100秒 |
露出時間: 0.8秒 |
3200 | 露出時間: 1/108秒 |
露出時間: 1/2秒 |
6400 | N/A | 露出時間: 1/5秒 |
12800 | N/A | 露出時間: 1/10秒 |
さすがにPowerShot S110の方が高感度にしてもノイズがでにくく、ISO1600間では普通に使えそうです。しかしこれはPowerShot S110の方が露出時間が長いことも影響していると思います。
ThiEYE T5 EdgeはISO400ぐらいまではなんとかノイズも使えそうです。
ISO 400の時のThiEYE T5 Edgeのオリジナル画像が下記です。
暗い照明かで撮影した画像にしてはかなり頑張っていると思います。
他の中華アクションカムより明らかに暗い場所での撮影は優秀ですし、これはThiEYE T5 Edgeの特徴ということができるでしょう。
静止画サンプル 4: 室内撮影 (露出時間の変化)
最後に露出時間(シャッター速度)を替えながら撮影してみます。
ThiEYE T5 Edgeは1秒~30秒の間で露出時間を選択することができます。夜景を撮影するときに使う機能ですが、今回は暗い室内での撮影結果がどう変わるかという比較です。
試してみて気づいたのですが、ThiEYE T5 Edgeは、露出時間を設定すると、セルフタイマーがオフになってしまうという不具合があります。
これまではシャッターを手で押したときのブレを回避するためにセルフタイマーを使っていたのですが、今回のテストではそれが使えません。
手ぶれが発生してしまっている可能性があります。
露出時間 | 写真 |
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1秒 | |
2秒 | |
5秒 | |
8秒 | |
30秒 |
暗い状態での撮影でしたが、露出時間を長くすると期待通りに明るく撮影することができました。
特に30秒間露出した結果はかなりきれいに撮影できています。
今回は実際の夜景を撮影する機会はなかったのですが、これは期待できそうです。
強いていえば、8秒の次が30秒なのが残念です。15秒ぐらいの設定ができても良かったと思います。
まとめ
今回は中華アクションカムThiEYE T5 Edgeの静止画サンプルを紹介しました。
ThiEYE T5 Edgeは屋外での撮影では他の中華アクションカムに負けてしまったものの、室内での撮影結果は良好でした。特に暗い状態での撮影は他の中華アクションカムを上回る性能です。
屋外で撮影する場合は、ホワイトバランスや撮影シーンモードを調整することでもっときれいな絵がとれるかもしれません。
次回はThiEYE T5 Edgeをしばらく使った感想をを紹介します。
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