中華アクションカム ThiEYE T5 Edgeで遊ぶ その5: 静止画サンプル

カメラ
スポンサーリンク

前回は中華アクションカムThiEYE T5 Edgeの動画サンプルを紹介しました。

今回は静止画のサンプルとなります。

スポンサーリンク

比較対象

サンプル画像を撮影するに当たり、比較対象を用意しました。

画素数などの情報とともにまとめておきます。

ThiEYE T5 Edge EKEN H6s Andoer AN5000 CANON PowerShot S110
画素数 1400万画素 1400万画素 1200万画素 1210万画素
静止画 14MP/10MP/8MP/5MP/2MP 14MP 20MP/16MP/12MP/10MP/
8MP/5MP/3MP/VGA
12MP/6M/2M/0.3M
画角 170度 170度 170度/140度/110度/70度 不明
(35mm換算24mm)

比較対象のEKEN H6とAndoer AN5000は前回の動画サンプルの時にも使った中華アクションカムです。

レビューについては下記を参照してください。

中華アクションカムEKEN H6sで遊ぶ その1: 入手
今回は中華アクションカムのEKEN H6sを入手したことを紹介します。これまで何台か中華アクションカムを使ってきましたが、EKEN H6sの質感はダントツで上です。パッケージ・説明書・注意書もちゃんと日本語されており、日本ユーザに向けた製品といえそうです。
中華アクションカム Andoer AN5000で遊ぶ その1: 入手
今回は中華アクションカムAndoer AN5000を入手したことを紹介します。いわゆるGoProクローンなので外観は以前入手した中華アクションカムとほぼ同じです。スペックを見るとAndoer AN5000は画素数は少なくなっているものの、ジャイロセンサー・手ぶれ防止機構がついていることが大きな特徴になっています。

CANON PowerShot S110は私の手元にあったコンパクトデジカメです。発売は2012年と古い機種になりますが、手元にあったコンパクトデジカメはこれだけでした。

Q&A検索(よくあるご質問)|サポート|キヤノン
お客さまからよく寄せられるお問い合わせ内容を「Q&A」形式でご覧頂けます。商品やサービスに関する疑問やお困りごとの解決にお役立てください。

なお、PowerShot S110登場するのは室内撮影でのみ登場します。

スポンサーリンク

撮影条件

特に記載しない限り、ホワイトバランスやISOなどはオートで撮影しています。

解像度については、ThieEYE T5 Edgeは14MPに、PowerShot S110は12MPに固定しています。

Andoer AN5000は屋外撮影は12MP、室内撮影は16MPとしています。本来は12MPに統一すべきなのですが、間違えて16MPで撮影しててしまいました。

静止画サンプル 1: 野外撮影

まずは前回の動画サンプルの撮影時に撮影した静止画です。

この日は晴天だったのですが、撮影したときには夕方になっていてちょっと暗くなっていたかもしれません。

クリックするとオリジナルデータが表示されます。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
ISO: 100
露出時間: 1/470秒
EKEN
H6s
EKEN H6s
ISO: 165
露出時間: 1/480秒
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
ISO: 100
露出時間: 1/499秒

ここまで縮小してしまうと違いがわかりにくいです。いずれもカメラもこのサイズまで縮小すれば画質は許容できそうです。

ただ色合いとしてはEKEN H6sが一番実際(自分の記憶色)に近いと思います。

次に中央付近の岩をピクセル等倍まで拡大してみます。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
EKEN
H6s
EKEN H6s
Andoer
AN5000
Andoer AN5000

一番質感が再現できているのがEKEN H6sだと感じます。

今回レビュー対象のThiEYE T5 Edgeは色合いが緑によってしまっていることもありますが、ちょっと残念なところです。

続いて周辺部分をピクセル等倍に拡大してみます

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge

ThiEYE T5 Edge

EKEN
H6s
EKEN H6s
Andoer
AN5000
Andoer AN5000

3つのカメラでだいぶ様子が違います。

ThiEYE T5 Edgeは最もくっきりと映っているものの、少し画像処理が強くかかってしまい、コンクリートの表面がちょっと不自然に感じます。

EKEN H6sとAndoer AN5000は色合いは自然ですが、解像感はイマイチです。

一長一短ですが、強いていえばThiEYE Edgeが一番が質が良いという感じです。

静止画サンプル 2: 室内撮影

サンプル撮影には下記のようなセットを用意しました。

撮影セット

撮影用のボックス内にイノシシの人形を三体配置しています。

カメラ位置は一定にして、カメラだけを交換しつつ撮影していきます。

照明あり

最初は撮影用のボックの上に照明用ライトをつけている状態です。明るいためかなり条件は良いと思います。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
ISO: 200
露出時間: 1/24秒
EKEN
H6s
EKEN H6s
ISO: 578
露出時間: 1/30秒
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
ISO: 221
露出時間: 1/16秒
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110
ISO: 640
露出時間: 1/30秒

当然ながらコンパクトデジカメのPowerShot S110の画質がダントツです。アクションカメラ3台の画質はぱっと見は同じぐらいのように見えます。

そこでピクセル等倍にしてみます。場所は中央のイノシシの足下あたりです。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
EKEN
H6s
EKEN H6s
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110

拡大して文字のところを見てみると、カメラによってかなり差があります。

画質は、PowerShot S110 > ThiEYE T5 Edge > EKEN H6s > Andoer AN500 ということができると思います。

ThiEYE T5 Edgeは若干文字の周りにノイズがでていますが、文字をよく再現していると思います。

照明なし(室内灯のみ)

同じセットで撮影ボックのライトを切ってみました。

照明は室内灯のみとなります。通常の室内で撮影した状況と考えればよいでしょう。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
ISO: 200
露出時間: 1/12秒
EKEN
H6s
EKEN H6s
ISO: 1107
露出時間: 1/30秒
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
ISO: 484
露出時間: 1/16秒
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110
ISO: 800
露出時間: 1/20秒

この条件でもやはりコンデジのPowerShot S110の画質がダントツです。

アクションカム3台の中ではThiEYE T5 Edgeが比較的良好なように見えます。

なお、照明を消したことにより、ThiEYE T5 Edgeの除く3台はISO感度が向上しています。

ThiEYE T5 EdgeについてはISO感度を保ったまま、露出時間を長くすることによって照明の暗さをカバーしています。被写体が静止している場合は、ThiEYE T5 Edgeのような制御の方が画質的には有利と思います。

ピクセル等倍にすると差が見えてきます。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
EKEN
H6s
EKEN H6s
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110

PowerShot S110の高画質っぷりがすさまじいですが、アクションカム3台ではThiEYE T5 Edgeの画質が明らかに優秀です。

ノイズがでてしまっていますが、文字の部分や、イノシシの足の毛などは十分表現されています。

照明なし

さらに暗くして、部屋の照明を消してみました。

ただ真っ暗だと映らないので隣の部屋の光りを入れて薄暗い状況を作っています。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
ISO: 400
露出時間: 1/2秒
EKEN
H6s
EKEN H6s
ISO: 862
露出時間: 1/2秒
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
ISO: 1600
露出時間: 1/16秒
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110
ISO: 1600
露出時間: 1/8秒

さすがにこの暗さになるとどのカメラも厳しい状況です。特にAndoer AN5000はもはや何が映っているのかわかりません。

ただその中でもThiEYE T5 Edgeが健闘しているのは確かです。これは他のカメラに比べ積極的にシャッター速度を落として、光の量を稼ごうという設計によるものと思います。

一応、これまでと同じようにピクセル等倍に拡大してみます。

カメラ 写真
ThiEYE
T5 Edge
ThiEYE T5 Edge
EKEN
H6s
EKEN H6s
Andoer
AN5000
Andoer AN5000
Canon
PowerShot
S110
PowerShot S110

ThiEYE T5 Edgeだけが文字の判別が可能な一方、画像処理で白い部分を持ち上げているような状態で、ちょっと不自然感があります。

しかし、アクションカムといえばセンサーが小さく、暗いところに弱いイメージがあるのですが、ThiEYE T5 Edgeはかなり健闘しています。

静止画サンプル 3: 室内撮影 (ISOの変化)

次に暗い状態でISOを変更しながら撮影してみます。

今回は比較対象はコンパクトデジカメのPowerShot S110のみです。

また、ピクセル等倍に拡大した画像のみ紹介していきます。

N/A

N/A

ISO ThiEYE T5 Edge PowerShot S110
100 ThiEYE T5 Edge IS100
露出時間: 1/33秒
PowerShot S110 ISO100
露出時間: 1秒
200 ThiEYE T5 Edge IS200
露出時間: 1/33秒
PowerShot S110 ISO200
露出時間: 1秒
400 ThiEYE T5 Edge IS400
露出時間: 1/33秒
PowerShot S110 ISO400
露出時間: 1秒
800 ThiEYE T5 Edge IS800
露出時間: 1/33秒
PowerShot S110 ISO800
露出時間: 1秒
1600 ThiEYE T5 Edge IS1600
露出時間: 1/100秒
PowerShot S110 ISO1600
露出時間: 0.8秒
3200 ThiEYE T5 Edge IS3200
露出時間: 1/108秒
PowerShot S110 ISO3200
露出時間: 1/2秒
6400 N/A PowerShot S110 ISO6400
露出時間: 1/5秒
12800 N/A PowerShot S110 ISO6400
露出時間: 1/10秒

さすがにPowerShot S110の方が高感度にしてもノイズがでにくく、ISO1600間では普通に使えそうです。しかしこれはPowerShot S110の方が露出時間が長いことも影響していると思います。

ThiEYE T5 EdgeはISO400ぐらいまではなんとかノイズも使えそうです。

ISO 400の時のThiEYE T5 Edgeのオリジナル画像が下記です。

ThiEYE T5 Edge IS400

暗い照明かで撮影した画像にしてはかなり頑張っていると思います。

他の中華アクションカムより明らかに暗い場所での撮影は優秀ですし、これはThiEYE T5 Edgeの特徴ということができるでしょう。

静止画サンプル 4: 室内撮影 (露出時間の変化)

最後に露出時間(シャッター速度)を替えながら撮影してみます。

ThiEYE T5 Edgeは1秒~30秒の間で露出時間を選択することができます。夜景を撮影するときに使う機能ですが、今回は暗い室内での撮影結果がどう変わるかという比較です。

試してみて気づいたのですが、ThiEYE T5 Edgeは、露出時間を設定すると、セルフタイマーがオフになってしまうという不具合があります。

これまではシャッターを手で押したときのブレを回避するためにセルフタイマーを使っていたのですが、今回のテストではそれが使えません。

手ぶれが発生してしまっている可能性があります。

露出時間 写真
1秒 ThiEYE T5 Edge 露出時間1秒
2秒 ThiEYE T5 Edge 露出時間2秒
5秒 ThiEYE T5 Edge 露出時間5秒
8秒 ThiEYE T5 Edge 露出時間8秒
30秒 ThiEYE T5 Edge 露出時間30秒

暗い状態での撮影でしたが、露出時間を長くすると期待通りに明るく撮影することができました。

特に30秒間露出した結果はかなりきれいに撮影できています。

今回は実際の夜景を撮影する機会はなかったのですが、これは期待できそうです。

強いていえば、8秒の次が30秒なのが残念です。15秒ぐらいの設定ができても良かったと思います。

ThiEYE T5 Edge 4K WiFiアクションカメラ
2019/03/02時点の最安値はGearBestの98.99ドル!

まとめ

今回は中華アクションカムThiEYE T5 Edgeの静止画サンプルを紹介しました。

ThiEYE T5 Edgeは屋外での撮影では他の中華アクションカムに負けてしまったものの、室内での撮影結果は良好でした。特に暗い状態での撮影は他の中華アクションカムを上回る性能です。

屋外で撮影する場合は、ホワイトバランスや撮影シーンモードを調整することでもっときれいな絵がとれるかもしれません。

次回はThiEYE T5 Edgeをしばらく使った感想をを紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました