前回は充電対応USB Type-Cハブ HWMT1Cを紹介しました。
実はHWMT1Cをサンプル提供していただく時に姉妹品のHWMT1も一緒に提供していただいたので、こちらのHWMT1も紹介しておきたいと思います。
パッケージと本体の確認
充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1は次のようなシンプルなパッケージです。雰囲気はほとんどType-C版のHWMT1Cと同じです。
雰囲気はほとんどType-C版のHWMT1Cと同じです。
内容物はちょっと異なり取扱説明書・HWMT1本体のほかにマイクロUSB・標準USB変換アダプタがついてきます。
説明書に関してはシンプルなものなので、詳細はWebサイトを参照するのがおすすめです。
本体はこのような感じになっています。Type-C版であるHWMT1Cの違いは動作モードスイッチがある点です。
これが充電用のマイクロUSBポートの方向から撮った写真です。動作モードスイッチが折れそうなのがちょっと心配です。
動作モードスイッチは1・2・3にセットできます。マニュアルによると、それぞれ
- OTGハブ + 充電 (充電ケーブル必須)
一般的なOTG対応機種用 - OTGハブ + 充電 (充電ケーブル必須)
Windows系タブレット用 - OTGハブのみ
となっています。
サイズ的な情報は、
- 本体サイズは77×41×12mm
- ケーブル長は約20cm
となっています。
重さは実測で26gです。このサイズと重さなら出かける時の機材に追加するのは問題ないでしょう。
Teclast X98 Plus IIとの組み合わせ
この製品はWindowsタブレットをターゲットとしているようなので、手持ちのWindowsタブレットTeclast X98 Plus IIと組み合わせて利用してみます。
Teclast X98 Plus IIについては下記を参照してください。
Teclast X98 Plus IIは充電専用コネクタがあり、充電しながらUSBデバイスを使用できます。
今回はHWMT1の評価ということで、充電専用コネクタのことは考えないこととします。
USBハブ機能のチェック
Teclast X98 Plus IIに接続してHubとして利用する場合は、HWMT1のモードスイッチを「3」にセットする必要があります。モードスイッチの「3」はバスパワーでHubとして動くモードです。
モードスイッチを「3」してから、Teclast X98 Plust IIにHWMT1を接続するとLEDが点灯し、デバイスマネージャに「汎用USBハブ」が現れます。
モードスイッチを「1」あるいは「2」にした場合はバスパワーでは動作しません。
HWMT1の給電用マイクロUSBポートに電力を供給すれば、モードスイッチ「1」・「2」でもハブとして動作します。
マウスを接続すると「USB入力デバイス」が汎用USBハブの下に現れ、マウスが利用できるようになります。
続いて、USB 3.0対応のUSBメモリSanDisk Ultra Fitを使ってみます。HWMT1のハブ機能がUSB 2.0ということで汎用SuperSpeed USBハブの下ではなく、汎用USBハブの下にぶら下がります。
ベンチマークソフト(CrystalDiskmark)を動かすと、次のようになります。
HWMT1のハブ機能はUSB 2.0対応ですし、そもそもTeclast X98 Plus IIのmicroUSBポートはUSB 2.0なのでUSBメモリはUSB 2.0で動いています。USB 2.0としてみればこのスピードは問題ないかと思います。
給電機能のチェック
充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1のウリはUSB充電しながらハブ機能が使えることです。
使い方は簡単でHWMT1のmicroUSBポートに電力を供給した状態で、HWMT1Cをホスト機器(Teclast X98 Plus II)に接続すればよいだけです。
動作モードスイッチは「1」あるいは「2」にする必要があります。
使用イメージはAmazonの画像が分かりやすいです。
手持ちの電流チェッカーでmicroUSBの電流を測れるものがあったのでこれを使ってみました。
測定ポイントはHWMT1とTeclast X98 Plus IIの間です。すなわちTeclast X98 Plus IIに供給される電力をチェックしていることになります。
定格出力2AのUSB ACアダプタを電源として利用した場合に流れた電流は1.3~1.4Aとなりました。急速充電とまでは言えないかもしれませんが、1Aを超えていますので標準的なUSBの0.5Aよりはかなり早く充電できることになります。
この状態でHWMT1にマウスを接続してみましたが、Teclast X98 Plus IIに流れる電流はほとんど変わりませんでした。これならUSBで充電しながらUSBマウスを使用するということもできそうです。
ちなみにHWMT1を除いてUSB ACアダプタとTeclast X98 Plus II間の電流を測ったところ下記のように1.8A程度流れていました。
つまり間にHWMT1を挟むだけでTeclast X98 Plus II側に流れ込む電流が約0.5Aも減るということです。HWMT1が0.5Aも食うとは思えないので出力する電流を抑えているのかもしれません。
付属のアダプタを使った場合
上述の通り充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1にはマイクロUSB・標準USB変換アダプタがついてきます。
このアダプタをHWMT1のmicroUSBに接続することによってHWMT1を通常のUSB Type-Aポートに接続できるようになります。
つまりHWMT1は通常のUSBハブとして利用できるということです。
実際デスクトップPCに対してHWMT1を接続したところGeneric USBハブとして認識して使用することができました。
付属のアダプタを介してUSB Type-Aポートに接続する際には、HWMT1の給電ポート(microUSBポート)には何も接続しないほうが良いと思われます。
まとめ
今回は充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1を試してみました。
バスパワーにも対応しており、付属のアダプタを使うと通常のUSBハブとして使用できる多芸な製品でした。価格も980円と安いのでマイクロUSBポートが1ポートしかないタブレットを利用している方は持っていてもよいかと思います。
次回はEzbook Airネタに戻りたいと思います。
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