前回はSynologyのDiskStation DS220jにリモートアクセスするための設定をしました。
今回はこのNASをしばらく使った感想を紹介します。
満足している点
まずはDiskStation DS220jを使って満足している点を紹介します。
これまで自前でLinuxを使ってファイルサーバを構築していたので、これが比較対象になります。QNAPなどの他のNASとの比較ではない点にご注意ください。
設定の簡単さ
DiskStation DS220jはNAS用に作られているだけで設定はかなり簡単です。
ベースはLinuxですがDSM(DiskStation Manager)によってLinuxは完全に隠されており、基本的な使い方をするだけならLinuxの知識は必要ありません。
Linuxで自分でファイルサーバを立ち上げると様々な設定ファイルを書き換える必要があるのですが、それとは大違いです。
私は試しませんでしたがQuickConnectを利用すると、リモート接続さえも簡単に行えるようです。
この辺はさすがによくできているなと思いました。
コンパクト・静音性
DiskStation DS220jは2ベイの製品のためコンパクトです。3.5インチHDD2台の州の様子ペースプラスアルファ程度の大きさです。
PCでファイルサーバを作ろうとするとマザーボード・ケース・ATX電源などでどうしても大きくなってしまいます。
この点はNAS専用機器にアドバンテージがあります。
また静音性に関しても問題ありません。冷却用のファンが一つありますが、私が使っている限りではこのファンがうなり声を上げるということは今のところ有りません。
もともと騒音はほとんどありませんが、小型の本体を活かして設置場所を工夫すれば、さらに騒音を抑えることができるでしょう。
NASとしての転送速度
DiskStation DS220jはエントリクラスの製品ですが、単純な読み書き速度はネットワークの速度がボトルネックとなり、DiskStation DS220j自体は余裕があります。
私の環境ではクライアントは数台で同時アクセスもほとんどないので、これで全く問題はありません。
ヘビーな使い方をしないのであれば、これで十分ではないかと思います。
もし多数のクライアントから同時アクセスをしたり、NAS上のファイルをコンパイルしたりするような場合は、SSDをキャッシュとして利用できたり、10Gbps対応のLANを備えたりしている上位機種を利用するとよいでしょう。
残念な点
基本的にDiskStation DS220jで満足しているので、残念に感じたのはほんの少しです。
ファイルサーバー以外の処理能力
DiskStation DS220jはファイルサーバとしては問題なく利用できますが、Synologyのパッケージを使って機能を拡張しようとすると途端に厳しくなってきます。
例えば写真管理パッケージであるSynology Photosを利用していて、写真を大量に追加するとDiskStation DS220jのCPU負荷が一気に上がり、反応が鈍くなります。
SynologyのパッケージにはWebサーバ機能やWordPressなど様々なものがあります。
これらを活用したい場合は上位機種を選んだ方が良さそうです。
まとめ
今回はSynologyのDiskStation DS220jをしばらく使った感想を紹介しました。
DiskStation DS220jはエントリークラスの製品ですがNASとしての性能は問題なく、よく作り込まれているため使い勝手も上々です。
ただ、いろいろ機能を追加すると処理が重くなるので、シンプルにファイルサーバとして使うのがオススメです。
次回はMicrosoft謹製の2-in-1であるSurface Pro 7を購入したことを紹介します。
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