前回は中国・上海のプリペイドSIMカードの話題を紹介しました。
今回からは南米のエクアドルのプリペイドSIMカードの話題です。
エクアドルと言えばガラパゴス諸島で有名な国です。日本からは遠い国ですが、今回思い切って現地まで行ってきました。
エクアドル以外のプリペイドSIMカードについては下記を参照してみてください。
なお私のスマートフォンはSIMロックを解除した状態(いわゆるSIMフリー)です。海外でプリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあることを確認してください。
ドコモのローミング情報
いつものように渡航前にドコモのローミング情報を確認します。
この情報でドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。最近ではLTEのローミング情報も記載されています。
ドコモのエクアドルでのローミング情報は下記のページから入手することができます。
2019年10月からドコモのローミング情報サイトが変更になり、選択した機種のローミング情報のみが表示されるようになってしまいました。
ちょっと使いにくくなった気がします。
2018年11月の状況は下記の通りです。
ドコモのローミング対象としてはMovistarというキャリアになっています。Movistarは南米では様々な国でネットワーク展開をしているキャリアです。
ドコモのローミング対象にはLTEでローミングが含まれています。また、3Gのローミングが一般的な2100MHzではなく、850MHzである点も注目です。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
エクアドルの情報は下記になります。
WikipediaではエクアドルのキャリアはClaro・Movistar・CNTの3社で、規模的にはCalroとMovistarの2強という状況です。
気になる周波数ですが私が調べたところ、次のような状況のようです。
キャリア | ネットワーク | バンド(周波数) |
---|---|---|
Claro | 2G | 850MHz |
3G | B2 (1900MHz), B5(850MHz) | |
LTE | B4 (1700MHz) | |
Movistar | 2G | 850MHz |
3G | B2 (1900MHz), B5(850MHz) | |
LTE | B2 (1900MHz) | |
CNT | 2G | 850MHz |
3G | B2 (1900MHz) | |
LTE | B4 (1700MHz), B28 (700MHz) |
CNTのLTEについてはB4のみという情報もありました。
LTEのB2・B4というのは日本国内向けのスマートフォンでは対応していない場合も多く、LTEで通信するのは難しいかもしれません。
iPhoneの場合は、非常に多くのLTEバンドに対応しているの心配不要です。
インターネット上の情報
渡航前に調べたのは英語ですが下記の定番サイトです。
エクアドルではアメリカドルが用いられています。アメリカドルは2018/11時点では1ドル112円程度です。
今回はガラパゴス諸島に行く予定だったので、カバレッジが重要です。事前調査は大手のClaroとMovistar、そしてMovistarのNVMOのTuentiの3社を対象としました。
なお12%の消費税がとられるようです。
Claro
- プリペイドSIMカードの入手
- Claroの店舗で購入可能。
- サイズは標準・マイクロ・ナノの3サイズ対応。
- Starter Packは4.48ドル。
- 5000に「CLARO」をSMSすると30分の通話、30通のSMS、300MBのデータが提供される。
- アクティベートが必要な場合は他のClaroの電話番号に電話をすればOK
- TOP UP (チャージ)
- Claroのショップ、スーパーマーケット、薬局で可能
- 3ドル、5ドル、6ドル、10ドル、20ドル、30ドルでTOP UP可能
- インターネットパッケージ
- 「*123#」で申し込むことが可能。
価格 期間 データ量 通話・SMS 1ドル 1日 50MB 無制限 2ドル 2日 200MB 無制限 3ドル 3日 30MB 無制限 5ドル 15日 1GB 100分 6ドル 6日 50MB 無制限 10ドル 30日 2GB 200分
- 「*123#」で申し込むことが可能。
- コマンドなど
- 残高確認: *102#
- データ残量確認: *123#→Consulta de Saldos→Saldo Datos→Internet Móvil
- APM
APN internet.claro.com.ec ユーザ名 なし パスワードN なし
Movistar
- プリペイドSIMカードの入手
- Starter Pack
- 「SuperChip Prepago」という名称でMovistarの店舗で購入可能。
- 価格は5ドル
- Tourist SIM
- キトとグアヤキルの空港で購入可能
- 価格は25ドル
- 2GBのデータ通信、50分の国内通話、50分の国際電話(一部の国のみ)、500通のSMS込み
- Starter Pack
- TOP UP (チャージ)
- Claroのショップ、スーパーマーケット、薬局で可能
- 2ドル、3ドル、6ドル、10ドル、15ドル、30ドルでTOP UP可能
- インターネットパッケージ
- 「*100#」で申し込み可能
価格 期間 データ量 通話 3ドル 7日 300MB 20分 5ドル 7日 650MB 40分, Movistarは無制限 10ドル 30日 2GB 100分 15ドル 30日 2.5GB 150分
- 「*100#」で申し込み可能
- APM
APN internet.movistar.com.ec ユーザ名 movistar パスワード movistar
Tuenti
- プリペイドSIMカードの入手
- Starer Kitの名前は「chip tuenti」
- SIMカードの価格は5ドル(税込み)
- キトとグアヤキルの空港で購入可能 (市内のスーパーホーダイで購入可能)
- 750MBのデータ通信、15分の国内通話、50通のSMSが利用可能
- アクティベーションは「*777」
- 空港で購入する場合はデータパッケージと抱き合わせで買わせられる(?)
- インターネットパッケージ
- オンラインで購入可能
価格 期間 データ量 データ SMS 5ドル 30日 750MB 15分 50通 10ドル 30日 2GB 50分 50通 15ドル 30日 3GB 100分 50通 20ドル 30日 4GB 100分 50通 - APM
APN internet.tuenti.ec ユーザ名 なし パスワード なし
まとめ
今回は南米・エクアドルのプリペイドSIMカード事情を調査してみました。
実はエクアドルに行ったのは10ヶ月以上なので、今回新たに調べ直しました。
渡航時に調べたときとインターネットパッケージが値下がり(大容量化)していたり、申し込み方法が変更になっていたりと結構違いがありました。
これは状況が変化しやすいと言うことですので、渡航前に調べ直すことをお勧めします。
次回は実際にエクアドルでプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。
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