前回はボリビア・ウユニで購入したEntelのプリペイドSIMカードを使えるようにしました。
今回はこのプリペイドSIMカードを実際に使った様子を紹介します。
バンド (周波数)
ボリビア編その1で紹介したようにボリビアでプリペイドSIMカードを使うに当たり気になるのが、キャリアの使用バンド(周波数)です。
事前調査ではEntelは下記のバンドを使用していることになっていました。
Entel | 3G | Band 5 (850MHz) |
---|---|---|
LTE | Band 13 (700 MHz, Cブロック) |
プリペイドSIMカードを購入したウユニではLTEだったので周波数を調べてみると、事前情報通りBand 13でした。
また画面の下の方を見ると、Band 2の電波が飛んでいることもわかります。
このためボリビアのEntelでLTEを使うためには、Band 13あるいはBand 2の周波数に対応したスマートフォンが必要です。特に、ウユニ塩湖などの郊外に行く場合は、プラチナバンドであるBand 13が必須だと思います。
私が使っているスマートフォンは北米向けのGoogle Pixel 2だったためBand 13を利用することができましたがスマートフォンによってはこの周波数は使えないので注意が必要です。
例えば、SIMフリーで人気のHuawei Mate 20 Pro・Huawei P20 Lite・Sharp AQUOS sense liteなどは軒並みLTE Band 13に対応していません。
Band 2についても、Huawei Mate 20は対応していますが、Huawei P20 LiteとAQUOS sense liteは対応していません。
Androidユーザの方は渡航前に自分のスマートフォンのスペックを確認しておきましょう。
iPhoneについてもiPhone 6s以降はLTE Band 13に対応しているようですが、iPhone Seにつては日本向けのA1723ではLTE Band 13に対応していないので注意してください(北米向けのiPhone SE A1662は対応しています)。
通信速度
LTEで接続できても通信が遅くては意味がありません。
気になる通信速度はspeednet.netというアプリで測定しました。
ところが何度実行してもエラーになってしまいます。
どうもキャリアの方でspeednet.netの通信を無効化しているようです。
このため定量的な測定を行うことができませんでした。
実際にウユニで使った感触としては少し遅いような感じがしました。
日本のMVNO(格安SIM)を使っているのに近い感覚でしょうか。
ラパスやサンタ・クルス等の大都市では状況は違うかもしれませんが、ウユニでは速い通信速度は期待しない方がよいでしょう。
カバレッジ (サービスエリア)
滞在がウユニだけだったため情報が限られています。
私が使った限りでは、Entelはウユニの町だけでなく、ウユニ塩湖でもEntelのLTEはつながりました。
ウユニ塩湖については雨期だったので、私は中心部には入りませんでした。そのため電波が届いたのだと思います。
ウユニ塩湖のホテル・プラヤ・ブランカでも電波が入りました
テザリング
テザリングは利用可能でした。
特に制限はないようです。
まとめ
今回はボリビアEntelのプリペイドSIMカードを実際に使った状況を紹介しました。
LTE Band 13に対応したスマートフォンを持っていれば、通信速度は遅いものの、ウユニ市街だけでなくウユニ塩湖でもインターネットに接続することができます。
値段も高くないですし、ウユニ塩湖を観光するならプリペイドSIMカードを購入しておいてもよいと思います。
次回は隣国のチリのプリペイドSIMカードを紹介します。
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