ブータンでプリペイドSIMを使う その1: 情報収集

ブータン
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前回までは中華スマホMi5sの紹介をしました。

今回からはしばらくブータンのプリペイドSIMカードの紹介です。ブータンというと幸せの国として有名です。一方で、観光客数をコントロールするためか、旅行がなかなかしにくい国でもあります。

このたびたまたまブータンに行く機会があったので、ブータンのプリペイドSIMカードを調査してみました。

ブータン以外のプリペイドSIMカードについては下記を参照してください。

海外プリペイドSIMカードネタまとめ
SIMフリーのスマートフォンで海外のプリペイドSIMカードを利用しています。世界各国でのプリペイドSIMカードの購入方法・設定方法・使い方などを紹介します。

なお私のスマートフォンはSIMロックを解除した状態(いわゆるSIMフリー)です。海外でプリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあることを確認してください。

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ドコモのローミング情報

いつものように渡航前にドコモのローミング情報を確認します。

この情報でドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。最近ではLTEのローミング情報も記載されています。

ドコモのザンビアでのローミング情報は下記のページから入手することができます

ブータンでのスマホ・携帯電話の利用料金を調べる | NTTドコモ
ブータンでのドコモのスマホ・ケータイによる通話やネット(データローミング)の料金をご案内します。お使いの機種により対応エリアやサービスが異なるため渡航前にご確認ください。

2016年12月現在の状況は下記の通りです。

ドコモのローミング情報

ドコモとローミングできるのは「B-Mobile」と「TASHICELL」の2社ですが、3Gに関してはTASHICELLが850MHzで使えるだけのようです。

2100MHzについては両社とも対応していません。

SIMロックフリーのスマートフォンはおそらくすべてが2100MHzの3Gには対応しいるはずですが、850MHzに関しては対応していないものもあるので注意が必要です。

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Wikipediaの情報

Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。

List of mobile network operators in Asia and Oceania - Wikipedia

wikipediaの情報

上の表で赤い線を引いたのは3Gの情報です。ドコモのローミング情報では記載がありませんでしたがB-Mobileも850MHzで3Gをサービスしていることが分かります。

調べてみると、B-MobileとTashiCellの850MHzはバンド5であることが分かりました。

また、別の情報ではB-Mobileも2100MHz(バンド1)で3Gを展開しているとの情報ありました。3Gという面ではB-MobileとTashiCellは差がなさそうです。

上の表で緑の線を引いたのはLTEの情報です。

両社ともLTEのサービスを開始しており、B-Mobileがバンド3、TashiCellがバンド28を利用しています。

バンド3もバンド28もドコモで使用している周波数なので、ドコモ向けのスマホならばブータンでもLTEが使えるかもしれません。

ちなみに私はブータンの渡航時にはRedmi Note 3 Proというスマートフォンを使っていました。このスマホの対応周波数は下記のようになっています。

  • 3G: 850/900/1700/1900/2100
  • 4G(FDD-LTE): 1(2100)/2(1900)/3(1800)/4(1700/2100)/5(850)/7(2600)/8(900)
  • 4G(TDD-LTE): 38(2600)/39(1900)/40(2300)/41(2500)

B-MobileとTashiCellの周波数と見比べると、TashiCellのバンド28(700MHz)に対応していないので、どちらかといえばB-MobileのSIMを購入するのがよさそうです。

インターネット上の情報

渡航前にインターネットで情報を探しておきました。

情報がまとまっているのは英語のサイトです。下記のサイトが参考になりました。

Bhutan
The Kingdom of Bhutan has two mobile network operators: Bhutan Telecom (state-owned) TashiCell (privately owned) 2G/GSM is on 900 MHz on both providers and 1800 MHz on TashiCell, 3G up to HSPA+ on 850 and 2100 MHz in the major towns only. B...

ブータンの通貨はヌルタム(Nu)で、大体1ヌルタム1.6~1.7円ぐらいです。30ヌルタムで50円という計算が手っ取り早いかもしれません。

なお下記で示した情報は事前に調査した情報で現地では確認が取れていません。間違っていることもあるかもしれないので注意してください。

B-Mobile

  • SIMカード
    • パロ空港で購入可能。イミグレーションのあとの両替商の隣で売っている(私は発見できませんでした)
    • 購入にパスポートの提示が必要
    • SIMカッターを用意しておいたほうが良い
    • Trourist SIMとPrepaid SIMの2種類がある。Tourist SIMは有効期限が1ヵ月で延長できない
      • これらのSIMカードの価格は100Nu.
    • LTEを使うにはLTE対応のSIMを入手する必要がある
      • LTE対応のSIMカードは500Nu。7日間データ通信が含まれている。
  • リチャージ(TOP UP)
    • リチャージカードが売っている。25・50・100・200・300・500Nu
  • インターネットパッケージ
    • 「Pro Surf & Text」というのが1.9GB/1ヵ月で299Nu。申し込み方法不明。300Nuチャージすると自動的に有効になる?
  • 残高照会
    • 「*170#」
  • APN
    • APN: internet
    • ユーザ名: なし
    • パスワード: なし

TashiCell

LTEを使うことを考えると私のスマホ(Redmi Note 3 Pro)では、TashiCellのLTEは周波数的に使用できないので調査は省略しました。

まとめ

今回は事前に調査したブータンのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。

ブータンはいろいろ規制が厳しいので外国人はプリペイドSIMを買えないかと思ったのですが、ちゃんと旅行者向けのSIMカードがあることが分かりました。周波数の関係からB-Mobileを購入する作戦で現地に向かいました。

次回は現地でプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。

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