前回はLANケーブルの紹介をしました。
今回からは久しぶりに中華Androidタブレットのレビューです。今回紹介するのは中華タブレットの大手ChuwiのタブレットHipadになります。
今回使用しているタブレットChuwi Hipadはメーカー様より提供していただきました。
Chuwi Hipadの販売は終了しておりますが、Chuwiの新製品についてはAmazonのCHUWIショップをチェックすることをおすすめします。
Chuwiについて
Chuwiは中華タブレット界ではかなりメジャーなメーカーです。
公式サイトは下記になります。
日本語サイトはありませんが、日本語ツイッターやAmazonでの出品などもあり、日本への進出に力を入れている印象です。
- リンク Chuwi Japan Twitter
- リンク CHUWI直営店@Amazon
私もこれまでChuwiのタブレットは2台レビューしてきました。
最後にレビューしたChuwi Vi10 Plusは2016年9月だったので、Chuwiの製品は約3年ぶりですので楽しみです。
Chuwi Hipadについて
Chuwiのタブレットには多くのモデルがあります。
今回レビューするのはChuwi Hipadになります。
公式サイトを見ると「Tablet for Entertainment & Gaming」ということで、ゲームなどの高機能が要求される領域を目指していることがわかります。
Chuwi Hipadのスペックは下記の通りです。
単体で紹介してもつまらないので、私の手持ちのタブレットのTeclast T8とMi Pad 3と比較したいと思います。
メーカ | Chuwi | Teclast | Xiaomi | |
---|---|---|---|---|
モデル | Chuwi Hipad | Teclast T8 | Mi Pad 3 | |
写真 | ||||
OS | Android 8 | Android 7 | Android 7 (MIUI 9) |
|
CPU | MediaTek MT6797X Helio X27 (最大2.6GHz, 10コア) |
MediaTek MT8176 (最大2.1GHz, 6コア) |
MediaTek MT8176 (最大2.1GHz, 6コア) |
|
RAM | 3GB | 4GB | 4GB | |
ストレージ | 内部 | 32GB | 64GB | 64GB |
microSD | microSD (最大128GB) | microSD (最大256GB) | なし | |
ディスプレイ | 10.1インチ (1920×1200) |
8.4インチ (2560×1600) |
7.9インチ (2048×1536) |
|
カメラ | メイン: 500万画素 フロント: 500万画素 |
メイン: 800万画素 フロント: 1300万画素 |
メイン: 1300万画素 フロント: 500万画素 |
|
SIM | なし | なし | なし | |
ネットワーク | 3G | なし | なし | なし |
LTE | なし | なし | なし | |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | |
Bluetoth | 4.1 | 4 | 4 | |
GPS | なし | なし | あり | |
USB | Type-C | Type-C | Type-C | |
ボディ | サイズ | 25.25×16.29×0.94cm | 21.95×12.79×0.78cm | 19.9×13.2×0.8cm |
重さ | 490g | 346g | 328g | |
バッテリ | 7000mAh | 5400mAh | 6600mAh | |
価格 | 17680円 (2019/06時点) |
124.99ドル (13920円) (2019/06時点) |
販売終了 |
Teclast T8とMi Pad 3は、Hipadとスクリーンサイズが異なるためHipadとは別カテゴリではありますが、いずれのモデルも高品位をウリにしたものです。
比較してみるとHipadは「CPUは強力だけど、RAM・ROM・ディスプレイ解像度はTeclast T8やXiaomi Mi Pad 3より劣る」ということがわかります。
ディスプレイ解像度については、高解像度だと画面を頻繁に更新するとき処理負荷が高くなります。Hipadはゲーミングタブレットを狙っているため高解像度よりもバランスのとれたスペックを狙っているのだと思います。
一方、RAMが3GBというのが少々心配なところでもあります。まあ、ゲームをする場合は、複数のアプリを起動することはないので大丈夫という判断でしょうか。
今回のレビューでは手元にあるTeclast T8やXiaomi Mi Pad 3と比較しつつ進めていこうと思います。
パッケージの様子
今回はChuwi HipadはChuwiより直接提供していただきました。
そのため深圳の「CHUWI INNOVATION LIMITED」からDHLで送られてきました。
パッケージはちゃんとエアクッションで保護されていました。これならばパッケージが破損することはなさそうです。
パッケージはビニールラッピングされていましたが、反射してしまって撮影しにくいのですぐに外しました。
Chuwi Hipadのパッケージはとてもシンプルなものです。紙をそのまま使った素材で、コーティングなどはされていません。
デザイン的にも中央にメーカーのロゴが印刷されているだけです。
パッケージの背面もシンプルです。
右下に印刷されているのはメーカーの連絡先です。
パッケージの中身の情報は側面にシールで貼られています。このシールでこのパッケージの中身がHipadであることがわかります。
また別の側面にはシリアル番号が貼られており、また、ストレージサイズと本体カラーを確認することができます。
このようにChuwiのパッケージを見るとかなりコストダウンをしてるのがわかります。
日本の製品だとパッケージには製品の様々な特徴が印刷されていたり、ラミネート加工されていたりします。このような日本式のパッケージだと使い回すことができず、製品毎にパッケージを制作しなければ行けません。
一方、Chuwiのパッケージのように無駄な印刷は避け、中身の製品に関する情報をシールで貼るだけだとパッケージを多くの製品に使い回すことができ、コストダウンにつながります。
中華タブレットが安いのは、メーカーの人件費が安いだけではなく、様々な工夫をして実現していることがわかります。
パッケージの中身
Hipadのパッケージは側面を開けることができ、側面から中身を取り出します。
側面から覗くとタブレット(Hipad)がクッションに挟まれているのがわかります。
取り出してみるとこんな感じになります。
クレーの部分がHipadを包んでいるクッションで、その中央には説明書などが入っているボックスが埋め込まれています。右側の茶色のボックスには付属品が入っています。
Hipad本体はクッションの間から引っ張り出すことができます。
パッケージの中身をすべて取り出したのが下の写真です。タブレットのディスプレイ側は反射して写真が撮りにくいので裏返しています。
内容物は
- Chuwi Hipad本体
- USB Type-Cケーブル
- USBチャージャー
- microSDカードトレイ取り出し用のピン
- 取扱説明書
- 保証書
- 検査報告書
などです。
中身を細かく中身をチェックしてみます。
本体の様子
Hipad本体を確認してみます。
Hipad本体は金属製で剛性がしっかりしています。チープ感もありません。中華タブレットというとチープ感満載というのはもう過去の話です。
まずは正面の写真です。画面が波打っているように見えるのは、撮影ボックスの天井が映り込んでいるためです。
ディスプレイは1920×1600なので、アスペクト比は16:10になっています。
本体正面側にはインカメラ(この写真では上部中央)と、インジケータ用のLED(インカメラの右側)があります。
10.1インチタブレットいうと横向きで使うのが主流に感じますが、Hipadのインカメラの位置を見るとスマートフォンのように縦向きに使うことを想定しているようです。
ディスプレイ面のエッジ部はきれいに加工されておりチープさはありません。
次は背面の写真です。
Hipadの背面は赤色がアクセントになった独特のデザインをしています。
上下左右にある赤色ラインはスピーカー用のスリットのようです。タブレットのスピーカーというと小さなな穴だけというのも多いのですが、Hipadはゲーム用ということでしっかりとしたスピーカーが用意されています。
中央の長い赤いラインはデザイン上のものであって、特に機能はないようです。
また、Hipadの背面は中央部が盛り上がった山型になっています。とはいってもわずかな盛り上がりなので、おいたときに不安定になるということありません。
むしろ置いたときにもスピーカーを完全に塞がないようなっているのではないかと思います。
背面には型番・認証ロゴなどが印刷されています。
ロゴを見ると日本の技適マークがあることがわかります。日本でHipadを利用しても電波法違反になることはなさそうです。
また、充電時の入力は5V=2Aとなっています。USB PDやPump Expressのような急速充電には対応していないのが残念なところです。
次は側面を確認して見ます。
上面には充電に使用するUSB Type-Cのコネクタ・ヘッドフォン用コネクタ・microSDカードを装着するスロットがあります。
microSDカードのトレイの脇には小さな穴があり、ここに付属のピンを差し込むことによりトレイを取り出すことができます。
このトレイのかたちを見て、最初はmicroSDカードだけでなくSIMカードも装着できるのかと思ったのですが、SIMカード用のスペースは埋まっており使えませんでした。
microSDカードを装着するとこのようになります。
この状態でトレイをHipadに装着すればmicroSDが使えるようになります。
右側面には電源ボタン・ボリュームボタンが用意されています。また、ボリュームボタンの脇には小さな穴が開いており、強制リセット用のボタンが内蔵されています。
左側面・下側面にはボタンやコネクタは用意されていません。
重量を量ってみたところ492グラムとなりました。
ほぼスペック通りです。
USBチャージャー
私が入手したHipadに付属していたUSBチャージャーは日本のコンセント用の形をしていました。
側面の情報を見ると、入力は「100-240V 50/60Hz」になっているのでアダプタがあれば世界中で利用できます。
出力は「5V=2000mA」なので高速充電には対応していますが、PumpExpressのような急速充電には対応していません。
コネクタは通常のUSBコネクタ(Type-A)なので、安価なUSBケーブル(Type-A – Type-C)を利用することができます。
なおアダプタの重さは46グラムでした。
軽量なのは良いのですが、プラグ部分が固定されていて折りたためないのが残念なところです。
USBケーブル
USBケーブルは一般的なものです。
片方はUSB Type-A、反対側はUSB Type-Cになっていて、長さは約1mです。
取扱説明書
取扱説明書は多言語化されていますが、主に中国語と英語で記載されています。日本語の記載は注意事項の部分だけになります。
英語の部分のページは次のようになります。
日本語で記載されている注意書きは次のようになります。
まとめ
今回は中華AndroidタブレットChuwi Hipadを入手したことを紹介しました。
Chuwi HipadはCPUに10コアのHelio X27を搭載して、ゲーム・エンターテインメント用途を狙った製品です。本体の作りにもチープさはなく期待できそうな製品です。
次回はこのChuwi Hipadに電源を投入したいと思います。
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