今回は自宅のWi-Fiルーター(無線LANルーター)を変更した話を紹介したいと思います。
現状の環境
自宅ではWi-FルーターにバッファローのAirStation WXR-1750DHPを使っています。
木造三階建てということもあって、このWi-FiルーターにバッファローのWi-Fi中継機AirStation WEX-1166DHPSを組み合わせて使っています。
設置状況を模式的に表わすとこんな感じです。
図で破線となっている線はその位置に扉があるイメージです。
1階と2階、2階と3階の間で床の線が途切れているのは、階段がこの位置にあることを示しています。
ちなみにインターネット接続のプロバイダーは楽天ひかりで、IPv6通信によるインターネット接続(IPoE接続)を利用してます。
ちなみに楽天ひかりのIPoEは「クロスパス」という方式を利用しています。
WXR-1750DHPはクロスパスが普及する前の製品ですが、ファームウェアを最新に更新し、ゲートウェイを設定することでクロスパスによる接続が利用できます。
このため楽天ひかりでの利用に問題なく、このWi-Fiルーターを6年以上使い続けている状況です。
問題点
上記のような環境をWXR-1750DHPを使っているといくつか不満も出てきました。
まず、Wi-Fi中継機を利用しても電波が安定しないところがあることです。具体的には1階のWi-Fi中継機から離れた部屋では電波の弱く、扉を閉めるとWi-Fi接続が不安定になるという状況です。
次にWi-Fiを利用する機器が増えた結果、Wi-Fi接続が不安定になった気がすることです。
最近は家電だけでなくスマート温度計やスマートリモコンなども導入し、Wi-Fi機器が増えてきました。
インターネットやスマートホンと連携して生活を便利にするガジェットの話題です。
ざっと数えてくみるとスマホ・タブレット・PC以外のWi-Fi機器は12個以上あります。これらの機器はスマートフォンやPCに比べアンテナの性能が低いのか、スマホで十分電波が拾えても圏外になってしまうことがあります。
Alexa経由でスマートリモコンを操作しようとして、ときどき反応しないなどの現象が生じて結構なストレスとなっていました。
もう一点は対応しているWi-Fi規格です。
WXR-1750DHPはWi-Fi5まで対応しており、Wi-Fi6やWi-Fi6Eには対応しておりません。最近のデバイスはWi-Fi6が標準になってきていますが、Wi-Fiルーター側がWi-Fi5ではその性能を発揮できなくなっています。
そろそろWi-Fiルータ-をWi-Fi6に更新したいところです。
買い替え先の機材の検討
現状の最大の問題点である電波の問題を解消するために、切り札と考えていたのが「EasyMesh + 有線バックホール(Ethernetバックホール)」の導入です。
Wi-Fi中継機を利用してWi-Fiエリアを拡大する場合は、Wi-Fi中継機をWi-FiルーターとWi-Fiを使いたい場所の間に設置する必要があります。
このときWi-Fi中継機と使いたい場所が離れていると、せっかくWi-Fi中継機を導入してもWi-Fiが使えません。
これが現在Wi-Fiが不安定な場所が発生している原因です。
これを解消しようとWi-Fi中継機を使いたい場所の方に寄せると、今度はWi-FiルーターとWi-Fi中継機間の通信が不安定になってしまいます。
この問題を一気に解決するのが有線バックホールです。Wi-Fiルーター(EasyMeshのコントローラ)とWi-Fi中継機(EasyMeshのエージェント)をEthenetで接続することで、Wi-Fi中継機の位置を電波に関係なく決めることができます。つまりWi-Fiの電波が弱いところにWi-Fi中継機(EasyMeshのエージェント)を設置ができます。
有線バックホールについては下記を参照してください。
この有線バックホールを使ってWi-Fi中継機を設置することで電波の死角を効率よく潰すことができます。
もちろんWi-Fi中継機(EasyMeshのエージェント)を設置する場所にEthernetケーブルが施設されている必要がありますが、幸い自宅は各部屋にEthernetが施設済みで有線バックホールを利用できる状態になっています。
各部屋にEthernetを施設するのは結構大変だったのでいつかはブログにしたいと思っています。
したがって購入すべきはEasyMeshの有線バックホールに対応しているWi-FiルーターとWi-Fi中継機です。
EasyMeshは業界標準規格で異なるメーカー同士を組み合わせることができますが、有線バックホールに関しては不安があります。
そこで今回は有線バックホール対応を明記しているバッファローに買い換えることにしました。
Wi-Fiルーターの選択
メーカーを決めたとしてもWi-Fiルーターのモデルは多数あるため、決めるのはなかなか難しいものがあります
バッファローのサイトでは条件を選択するとモデルを絞り込ます。
しかし、Kakaku.comを使うと絞り込み条件に「利用台数」を含めることができるので、こちらがおすすめです。
IoT機器をいろいろ設置していますし、これからも増える可能性があるので「利用台数」というのは重要な条件なのです。
私の場合は、「利用台数 30台以上」「3階建て」「Wi-Fi6」で絞り込み、
- WSR-5400シリーズ: 内蔵アンテナのプレミアムシリーズ
- WSR-6000シリーズ: 内蔵アンテナのプレミアムシリーズ
- WXR-5700シリーズ: 大型の外部アンテナを搭載したハイパフォーマンスシリーズ
の3シリーズを候補としました。ちなみに、WSR-5400シリーズはWSR-6000シリーズはかなりスペックは近く、違いはインターネットポートと2.4GHzの最大速度ぐらいとなります。
価格的には「WSR-5400シリーズ < WSR-6000シリーズ < WXR-5700シリーズ」となりますが、WSR-5400シリーズとWSR-6000シリーズの実売価格はかなり接近しています。
私が購入しようとしたときにはWSR-6000シリーズの2022年モデルである「WSR-6000AX8-MB」が13500円ぐらいまで値下がりしており、WSR-5400シリーズと変らない価格となっていたので、これを購入することにしました。
WSR-6000シリーズの2023年モデルはWSR-6000AX8P-MBとなります。
WSR-6000AX8-MBとWSR-6000AX8P-MBはハードウェア的には違いが無く、違いは「ネット脅威ブロッカー2 ベーシック」を搭載しているかどうかだけのようです。
「ネット脅威ブロッカー2 ベーシック」が不要であれば、2022年モデルのWSR-6000AX8-MBの方が安いのでおすすめです。
私の場合は楽天のお買い物マラソンとかを活用したので楽天ポイントが多めに付与され、実質11,000円ぐらいで購入できたのではないかと思います。
ちなみにWXR-1750DHPとWSR-6000AX8のスペックを比較すると、ほとんどの項目で同等かスペックアップとなります。明らかなスペックダウンは、LAN用のEthernetポートが4ポートから3ポートに減っていることと、ネットワーク共有用のUSBポートがなくなっていることです。
ただ、Wi-Fiルーターを設置する付近での有線接続は3ポートあれば十分なことと、ネットワーク共有はNASを導入していることから、このスペックダウンは問題なしと判断しました。
Wi-Fi中継機の選択
バッファローは多くWi-Fi中継機を販売しています。
しかし、「Wi-Fi6対応」「EasyMesh対応」を必須とすると3モデル「WEX-5400AX6」「WEX-1800AX4EA」「WEX-1800AX4」の3モデルに絞られます。
このうちWEX-5400AX6は高機能モデルで、Wi-Fiの最大速度が4800Mbpsまで対応していることと、Ethernetポートが4ポート搭載されていることが特徴ですが、その分高価になります。この記事作成時点は実勢価格は12,000円前後です。
一方、「WEX-1800AX4EA」と「WEX-1800AX4」はほぼスペックは同じで、違いは形状のみのようです。いずれもコンセントに直挿し設置できますが、WEX-1800AX4EAは据え置き設置にも対応しています。
私の場合はコンセントの横にEthernetポートがついており、コンセント直挿し設置をした場合にWEX-1800AX4EAだとEthernetポートを塞いでしまいそうです。
そこで今回はWEX-1800AX4を購入することにしました。
私の場合はポイントを考慮すると実質5,500円ぐらいで購入できたのではないかと思います。
購入
バッファローの製品はAmazonなど特定の販路では簡易パッケージが採用されている場合があります。
この場合、型番の末尾に「/N」がつくようです。
今回購入した製品は両方とも正式な製品パッケージとなっていました。
両方とも在庫があったようで、注文から数日で到着しました。
まとめ
今回はこれまで使っていたWi-FiルーターであるAirStation WXR-1740DHPをリプレースするためにAirStation WSR-6000AX8Pを購入したことを紹介しました。
このWi-FiルーターはEasyMeshに対応しているため、EasyMesh対応のWi-Fi中継機AirStation WEX-1800AX4も合わせて購入しました。
次回は購入したWi-Fiルーターをセットアップしたいと思います。
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