今回はまたまたAlldocube空の新タブレットの紹介をしたいと思います。
Alldocubeの主力タブレットは10インチクラスのiPlay 50シリーズと8インチクラスのiPlay 50 miniシリーズになります。今回登場したのはiPlay 50シリーズの新製品です。
今年の6月に発売されたiPlay 50 2023以来の10インチ級タブレットとなります。
また「Lite」という名前がつくのは先日発売されたばかりのiPlay 50 mini Liteと一緒です。
これらの機種との違いを確認しつつ、新製品のiPlay 50 Liteの紹介をしたいと思います。
Alldocube iPlay 50 Liteの販売は海外通販Banggoodで2023/11/11 16:00から予定しています。
Banggoodでの購入方法については下記を参照してみてください。
Alldocube iPlay 50 Lite
今回は販売を開始されるのは中華タブレットメーカーAlldocubeの「iPlay 50 Lite」というモデルです。
「Lite」という名前がついていることから、iPlay 50シリーズの廉価版という位置づけがわかります。また10インチクラスであることからモデル名称には「mini」はついていません。
ここでは「iPlay 50 Lite」のスペックを、iPlay 50シリーズのスタンダードである「iPlay 50 2023」と、同じ「Lite」の名称がついた「iPlay 50 mini Lite」と比較して紹介したいと思います。
モデル | iPlay 50 Lite | iPlay 50 2023 | iPlay 50 mini Lite |
---|---|---|---|
写真 | |||
OS | Android 13 | ||
CPU | Allwinner A523 | UNISOC T618 | Allwinner A523 |
RAM | 4GB + 4GB |
4GB + 8GB 6GB + 8GB |
4GB + 4GB |
ROM | 128GB |
64GB 128GB |
64GB |
microSD | 最大512GB | ||
ディスプレイ |
10.4インチ 2000×1200 |
8インチ 1280×800 |
|
カメラ |
メイン 500万画素 + フロント 500万画素 |
メイン 800万画素 + フロント 500万画素 |
メイン 500万画素 + フロント 500万画素 |
Wi-Fi | 802.11 ac/a/b/g/n 2.4GHz/5GHz | ||
LTE | 非対応 |
FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB TDD: B38/39/40/41 |
非対応 |
Bluetooth | 5.0 | ||
著作権保護 | Widevine L1 | ||
サイズ | 248×157.8×8.4mm | 246.7×156.5×8.2mm | 211×126×9.2mm |
重さ | 466g | 475g | 322g |
バッテリ | 6200mAh | 6000mAh | 4000mAh |
価格 |
79.99ドル (約12,000円) クーポン「BGNULITE10」 |
149.99ドル (約22,500円) |
67.99ドル (約10,400円) クーポン「BGbd3569」 |
気になるスペックについては黄色でアンダーラインを引いておきました。
iPlay 50 2023からの目立ったスペックダウンは
- CPUがUNISOC T618からAllwinner A523変更
- 仮想RAM(Virtual RAM)のサイズが8GBから4GBへ変更
- メインカメラの画素数が800万から500万変更
- LTEに非対応に変更
というあたりだと思います。一方このスペックダウンした部分はiPlay 50 mini Liteと共通だったりします。このあたりは「Lite」つながりというところです。
ちなみにiPlay 50 Liteの宣伝材料では「購入すべき6つの理由」があげられています。
このうち、
- 左上の「Stunning Visuals (10.36inch WUXGA IPS Display = 驚くほど美しい映像 (10.4インチWUXGA IPSディスプレイ)」
- 中央下部の「Android 13 OS (Privacy-Centric and Efficient) = Android 13 (プライバシー重視・効率性)」
- 右下の「Widevine L1 (High-definition streaming) = Widevine 11 (高精細ストリーミング)」
は、売り文句として理解できます。
また、右上の「Powerful Performance (8 cores × Cortex A55) = パワフルな性能 (Cortex A55×8コア)」というのは良さそうに見えますが、実はCortex-A55というコアはどちらかというと効率重視のコアです。8コアというコア数も2023年ではスタンダードです。Coretex A55を8個搭載で「Powerful Performance」というのは言いすぎかな、と思います。
中央上部の「Smart Living(Home Control Panel) = スマートリビング (家のコントロールパネル)」と左下の「New Versatile Add-Ons (Magnetic ring & Foldable Stand) = 新しい多彩なアドオン (マグネットリング&折りたたみ式スタンド)」というのはよくわかりません。
今後、壁掛け用のオプションとか、折りたたみ式のスタンドとかが発売されるのでしょうか。
以降は宣伝材料を元にiPlay 50 Liteの特徴を紹介していきます。
高精細なディスプレイ
この製品の最大の特徴は低価格ながら2000×1200(WUXGA)のディスプレイを採用していることです。
おなじ「Lite」のiPlay 50 mini Liteでは上位機種に対しディスプレイの解像度が低下してしまいましたが、iPlay 50 Liteは上位機種のiPlay 50 2023と同じ解像度になります。
スペック表ではサイズを10.4インチとしましたが、正確には10.36インチのようです。
2000×1200の解像度があればフルHD(フルハイビジョン)のコンテンツもそのまま表示できますので、動画を見る目的の方にはうれしいはずです。
またサイズと解像度だけでなく
- スリムなベゼル
- インセル型タッチパネル
という特徴もあります。
インセル型というのは、タッチパネルを液晶ディスプレイの上に重ね合わせるタイプ(オンセル型)、液晶ディスプレイ内部にタッチパネル機能を模させたものです。
インセル型とすることでディスプレイの薄型や軽量化が期待できますがオンセル型より高価になります。ただ、最近のタッチディスプレイはだいたいインセル型ではないかと思います。
とにかく「Lite」版だけどディスプレイはコストダウンしていないよ、という強い思いが伝わってきます。
著作権保護WideVine L1対応
iPlay 50 Liteのもう一つの特徴が著作権保護の規格であるWideVine L1に対応しているという点です。
WideVine L1に対応していると、YouTube・Hulu・Amazon Prime Video・Disney Plusなどでストリーミングされる著作権保護されたコンテンツ(多くの有料コンテンツ)を高精細(フルHD1080Pに再生できます。
これがもしWideVine L1に対応していなかったりすると、フルHDでは再生できず、720Pや480Pでの再生になってしまいます。
YouTubeの無料コンテンツはWideVine L1に対応していなくてもフルHDで再生できます。
先に紹介した高精細なディスプレイとあわせてiPlay 50 Liteをコンテンツ再生端末と特徴付ける機能です。
8コアのプロセッサ
上の方でちょっと触れましたがiPlay 50 LiteはAllwinner A523というCPUを採用しており、このCPUにはCortex A55というコアが8コア搭載されています。
これだけ聞くとすごそうですが、上位モデルのiPlay 50 2023のCPUであるUNISO T618と比べると次のようになります。
モデル | iPlay 50 Lite | iPlay 50 2023 |
---|---|---|
CPU | Allwinner A523 | UNISOC T616 |
ハイパフォーマンスコア |
Cortex-A55×4個 最大1.8GHz |
Cortex-A75×2個 最大2.6GHz |
高効率コア |
Cortex-A55×4個 最大1.42GHz |
Cortex-A55×6個 最大1.8GHz |
GPU |
ARM Mali-G57 MC1 2EE 最大 750MHz(?) |
ARM Mali-G57 MP1 最大 750MHz |
CPU Mark | 1930 | 3152 |
上位機種のiPlay 50に比べるとスペックダウンしているのが一目瞭然です。
本来のハイパフォーマンスコア(Cortex-A7xシリーズ)を搭載していなかったり、クロックが低くなっていたりと、かなり不利な状況です。
結果としてCPU Markというベンチマークでのスコアでは40%近く低くなってしまっています。
実際に使ってみないとわかりませんが、動きの激しいゲームなどはちょっと厳しいかも知れません。一方、動画の再生の場合は、デコード処理はCPUコアとは別のVideo Engineで行うので、CPUの性能の低さはそれほど影響を受けないのではないかと思います。
ストレージ・メモリ
ストレージについては128GBを内蔵していて、microSDで512GBまで拡張できます。
タブレットのストレージとしては64GBがまだまだ主流ですが、iPlay 50 Liteは低価格ながら1280GBを搭載しているというのは評価できます。
動画ファイルを沢山持ち歩くことを想定しているのかもしれません。
またRAMについては4GBと2023年としてはミニマムなサイズですが、仮想RAM(Virtual RAM)という機能を有効にしています。
この仮想RAMというのは最近の中華タブレットでちょくちょく見かけるものです。
おそらくRAMにあるデータの一部(たとえばバックグラウンドでスリープしているアプリが使っているデータ)をストレージに一時的に追い出すことによって、見かけ上使えるRAMサイズを拡大することのようです。
平たく言うと「スワップ領域が4GB確保されている」ということになります。
タブレットの場合同時に複数のアプリを使うというケースは少なく、アプリを切替えながら使うことになると思います。このような使い方を考えると仮想RAMは以外と効果があるかもしれません(といっても実際に使ったことがないので何とも言えませんが…)。
スマートリビング
ちょっと謎なアピールです。
どうも別売りのスタンドを購入すると、iPlay 50 Liteをスタンドに載せて使えるようです。
一般にタブレットをスタンドに固定する場合は、落下しないようにタブレットを強く挟んで固定することになると思います。
しかし、iPlay 50 Liteの場合は背面にマグネットリングが固定できるらしく、スマートにスタンドに固定できるというのがウリのようです。
中華タブレットも差別化に苦労しているな、という気もします・・・
アクセサリ
iPlay 50 Liteには専用デザインされたキーボードや、スタイラスペンが用意されるようです。もちろん別売りです。
Androidタブレットでキーボードを使う機会はそれほど多くないと思いますが、メールなどを打つ際にはキーボードがあった方が便利なのは間違いありません。
また、iPlay 50 Liteは低価格ということもあって、子供向けに購入される方も多いと思います。そんなときにはスタイラスペンがあるとお絵かきアプリなどで子供が楽しめそうです。
Banggoodでのセール
海外通販BanggoodではこのiPlay 50 Liteを2023/11/11 16:00から販売を開始する予定です。
おそらく2023/11/11からしばらくは「先行予約販売」となり、出荷は12月頃ではないかと思います。
出荷時期は予約販売が開始されたらわかるはずです。
出荷は2023/12上旬になりそうです。
通常価格が129.99ドル(約19,500円)ところを新製品セールではクーポン「BGNULITE10」で79.99ドル(約12,000円)となっているので大幅な値下げがされています。
さらに今のところ送料は無料となっているようです。
私がBanggoodをみてきた経験から言うと、新製品セールの特価は確かに安いです。
新製品セールが終わると少し値上げしてしまい、その後、特別のセールの時期が来ると、新製品セールの値段に戻るというパターンが多いと思います。
そして、新しいモデルが発売され、在庫一掃セールとなると新製品セールより安くなるケースもあります。
何が言いたいかというと新製品セールの価格は当面の最低価格になる可能性が高いと言うことです。
大きな画面でAmazonプライム・ビデオなどをみたい方は是非この機会を逃さないようにしましょう。10インチクラスのAndroidタブレットとしては格安ではないかと思います。
本体が小さい方が良いという方はiPlay 50 miniかiPlay 50 mini Liteを検討してもよいと思います。
Netflixの高解像度再生に対応した「NFE (New Firmware Edition?)」も登場しました!
まとめ
今回はAllducubeの新製品であるiPlay 50 Liteの紹介をしました。
新製品セールで約12000円という価格ながら、10.4インチ2000×1200のディスプレイを採用しています。さらに、著作権保護(WideVine L1)に対応しているため、WideVine L1に対応している有料コンテンツをHDで再生できます。
動画再生タブレットを探している方にはお勧めの製品です。
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