前回は中華アクションカムAndoer AN5000の静止画サンプルを紹介しました。
今回はアクションカムの本職である動画の紹介です。
今回使用しているAndoer AN5000は通販サイトのTOMTOPから提供していただきました。
TOMTOPでのAndoer AN5000の販売は終了してしまいましたが、TOMTOPでの購入に興味がある方は下記を参照してみてください。
比較対象
動画については以前レビューしたELECAM Explorer Sを比較用に用意しました。画素数などの情報とともにまとめておきます。
Andoer AN5000 | ELECAM Explorer S | |
---|---|---|
画素素 | 1200万画素 | 1600万画素 |
動画撮影モード | UHD@24fps (2880×2160) QHD@30fps (2560×1440) FHD@60fps (1920×1440) FHD@30fps (1920×1440) HD@120fps (1280×720) HD@60fps (1280×720) HD@30fps (1280×720) WVGA@30fps (848×480) VGA@240fps (640×480) VGA@30fps (640×480) QVGA@30fps (320×240) |
4K@30fps 2.7K@30fps FHD@60fps (1920×1080) FHD@30fps (1920×1080) HD@120fps (1280×720) HD@60fps (1280×720) HD@30fps (1280×720) |
画角 | 170度/140度r/110度/70度 | 170度 |
ISO感度 | AUTO/100/200/400不明 | 不明 |
ズーム | 5倍(光学) | 4倍(デジタル) |
比較対処のELECAM Explorer Sの動画サンプルについては下記を参照してください。
ジャイロセンサーのオン・オフ
Andoer AN5000の特徴の一つにジャイロセンサーの搭載があります。
そこでジャイロセンサーの設定をオフとオンで画像を比較してみます。いずれもサンプル画像の撮影モードはFHD 60fpsとしています。
まずはジャイロセンサーオフの画像です。カメラを顔の前に構え、歩きながら撮影しています。
歩きながら撮影しているので歩行時に足が地面につくときのショックの影響で撮影した映像が揺れているのがわかると思います。
続いてジャイロセンサーをオンにしたときの画像です。同じく歩きながら撮影していますが、ジャイロセンサーのおかげか歩行時のショックが緩和され、映像の揺れが押さえられています。
さすがにスタビライザー(ジンバル)のようにビタッと揺れがまるほどでもありませんが、ジャイロセンサーに揺れ緩和効果があることがわかります。
手持ち撮影や自転車での撮影など揺れが多い状況で撮影する場合はジャイロセンサーをオンにして撮影した方が良いでしょう。
以降では特に言及しない限りジャイロセンサーをオンにして撮影することにします。
動画サンプル
続いて撮影モードを変更しながら動画を撮影しました。いずれも同じ場所で顔の前にカメラを構えて歩きながら撮影しました。
また、同時に比較対象のELECAM Explorer Sも持ちながら撮影したので、比較画像として載せておきます。
UHD@24fps (2880×2160)
まずはAndoer AN5000でUHD 24FPSを選択したときの画像です。このモードでは撮影解像度は2880×2160となります。
お気づきかと思いますが、2880×2160のアスペクト比は4:3となります。しかし生成されたMP4ファイルのイメージサイズでは3840×2160と指定されています。
従って再生時には4K (3840×2160)として再生されます。横方向の解像度は不足しているので、再生側で3840に拡大(補完)して表示することになります。
このことを持ってAndoer AN5000は「4K対応」カメラと宣伝しているようです。
さてこの画像のサンプルが下記になります。平均ビットレートは20.2Mbpsでした。
比較対象としてELECAM Explorer Sの4K 30fpsモードで撮影した映像が下記になります。平均ビットレートは38.4Mbpsでした
ELECAM Explorer Sでは撮影解像度が3840×2160なのでAndoer AN5000のような補完は不要で、真の4Kデータとなります。
画像データのスペックを見るとELECAM Explorer Sの方が映像がきれいなことが期待できます。
しかし実際に比較してみるとELECAM Explorer Sの映像では草の葉のディテールが完全に失われてしまっていて、お世辞にもきれいな映像をということができません。
おそらく多くの方がAndoer AN5000の方がきれいと感じるのではないかと思います。
QHD@30fps (2560×1440)
次は加増度が2560×1440のQHDでの撮影です。平均ビットレートは20.2Mbpsでした
正直なところUHDと差があるように感じられません。UHDを使うならばQHDでも良いのではないかと思います。
比較対処のELECAM Explorer Sでは2.7K 30fps (2688×1520)を使いました。平均ビットレートは31.6Mbpsでした。
この解像度でもスペック上はELECAM Explorer Sの方が良いはずなのですが、解像感は明らかにAndoer AN5000の方が上だと思います。
FHD@60fps (1920×1080)
最も使い勝手が良さそうな解像度のFHDのサンプルです。平均ビットレートは20.3Mbpsでした。
比較対象のELECAM Explorer SのFHD 60fpsのサンプルが下記になります。平均ビットレートは31.5Mbpsでした。そのためファイルサイズはELECAM Explorer Sの方が1.5倍ほど大きくなっています。
色合いがカメラによって異なりますが、解像感としてはほぼ同じかAndoer AN6000の方が少し高いという感じでしょうか。
Andoer AN5000の方がビットレートが低いにもかかわらず、映像のクオリティが同等と言うことは、Andoer AN5000の方が優秀と言えそうです。
FHD@30fps (1920×1080)
FHDの30fpsは動きが少ない被写体の時にちょうど良さそうな撮影モードです。
Andoer AN5000のサンプルが下記です。平均ビットレートは15Mbpsでした。
比較対象のELECAM Explorer SのFHD 60fpsのサンプルが下記になります。平均ビットレートは31.5Mbpsでした。このためファイルサイズはELECAM Explorer Sの方が2倍になっています。
HD@60fps (1280×720)
HDについては120fps・60fps・30fpsの3つのモードで撮影できるのですが、今回は真ん中の60fpsのサンプルを紹介します。
Andoer AN5000のサンプルが下記です。平均ビットレートは13.3Mbpsです。
比較対処のELECAM Explorer Sのサンプルが下記です。ビットレートは31.5Mbpsとなっています。このためHDながらがデータサイズはかなり大きくなっています。
画像の善し悪しは好みによりそうですが、ファイルサイズの違い(Andoer AN5000は33.3MB、ELECAM Explorerの80.2MB)ほど画質に違いがあるとは思えません
HDで撮影する場合はファイルサイズを抑えたいという意図もあると思います。その場合はAndoer AN5000の方の方が良いでしょう。
WDRのオンオフ
Andoer AN5000の設定メニューには「WDR」という設定項目がありオン・オフが選べます。デフォルトではこの設定はオンになっています。
この設定が何に影響するするのかよくわからないのでWDRのオン・オフを切り替えて撮影してみます他。
まずはFHD 60fpsでWDRオンの場合です。
続いてFHD 60fpsでWDRオフの場合です。
正直のところ違いがよくわかりません・・・
そこでUHD 24fpsで試してみます。
まずはUHD 24fpsでWDRオンの場合です。
続いてUHD 24fpsでWDRオフの場合です。
これも差がわかりませんでした。
私の予想ではWDRをオフにすると、UHDは画素通りに2880×2160 (アスペクト比4:3)に記録すると思ったのですがそれも外れました。
結局このWDRの設定はよくわかりませんでした。
まとめ
今回は中華アクションカムAndoer AN5000の動画サンプルを紹介しました。
私の所有しているELECAM Explorer Sという中華アクションカムと比較すると、Andoer AN5000の方が画質がきれいな気がします。またビットレートも押さえられており、Andoer AN5000の動画データは使いやすいといえそうです。
次回はその他の動画サンプルを紹介します。
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