ここのところセールの紹介ばかりだったので、久しぶりの中華ガジェットのレビューとなります。
レビューするタブレットAlldocube X Gameで、海外通販Banggoodから提供していただきました。
Banggoodでの購入を試してみたい方は、下記を参照してみてください。
Alldocubeとは
Alldocubeは中国・深圳をベースとするガジェットメーカーです。
公式サイトは下記になります(日本語サイトもあります)。
創業は2004年ということなので、新陳代謝が激しい中華メーカーの中では老舗と言えるかもしれません。
以前までは「Cube」というブランドで製品を展開していましたが、ここのところは「Alldocube」というブランド名を主に使うようになってきています。
私はこれまでAlldocubeの製品は二つレビューしたことがあります。
Alldocubeは以前はWindowsスマホを作ったりしていましたが、最近ではタブレット・ノートPCに注力しています。そのため2台連続のAndroidタブレットのレビューとなります。
Alldocube X Game
今回レビュー用に提供していただいたのはAlldocubeの「X Game」というモデルです。
このタブレットの公式サイトは下記になります。
スペックは次の通りです。
製品 | Alldocube X Game (カラー:グレー) | |
---|---|---|
写真 | ||
OS | Android 11 | |
CPU | MediaTek P90 | |
RAM | 8GB | |
ストレージ | 内部 | 128GB |
microSD | 最大1TB | |
ディスプレイ | 10.5インチ 1920×1280 | |
カメラ | メイン800万画素 + フロント500万画素 | |
音声出力 | 4スピーカー | |
指紋認証 | なし | |
ネットワーク | 2G | GSM: B2/3/5/8 |
3G | B1/2/5/8 | |
LTE | B1/2/3/5/7/8/20/28AB/38/39/40/41 | |
Wi-Fi | 802.11ac/a/b/g/n | |
Bluetooh | 5.0 | |
NFC | なし | |
ボディ | サイズ | 246×172×7.95mm |
重さ | 530g | |
バッテリ | 7500mAh | |
価格 | 219.99ドル(約25,468円) 2021年12月時点 |
以前レビューしたAlldocubeのiPlay 40Hと同様にSIMは2枚装着可能です。ただし、2枚目のSIMカードはmicroSDカードとの排他利用となります。
実のところタブレットでデュアルSIMを使うことはあまりないと思いますが、CPUがスマホ向けのMediaTek P90ということで、デュアルSIMに簡単に対応できたのだと思います。
配送状況
今回はBanggoodからのレビュー用サンプルですが、どうやらBanggoodで購入した時に利用できる「日本ダイレクトメール」で発送されたようです。
そのため配送状況は実際に購入した時の参考になると思います。
出荷 | 2021/11/20 |
---|---|
日本到着 | 2020/11/25 |
入手 | 2021/11/28 |
香港から発送され入手までは8日間でした。
Banggoodの「日本ダイレクトメール」だとその名前の通り第三国は経由せず、直接日本に送られ来ます。また、今回は日本での配送はクロネコヤマトが対応してくれました(これは場合によって違うかもしれません)。
海外通販の不安の一つは無事に着くかどうかということだと思いますが、この日本ダイレクトメールは配送が安定しており、Banggoodで購入するときは利用することをお勧めします。
配送時のパッケージはこのようにビニール袋に入っており、段ボールによる梱包ではありません。
これだと輸送中の破損が心配になりますが、ビニール袋を開けてみるとタブレットのパッケージはちゃんと緩衝材で保護されていました。
前回のAlldocube iPlay 40Hも同様だったので、これがBanggoodでタブレットを購入したときのスタンダードな梱包なのだと思います。
おかげでパッケージに目立つダメージはありませんでした。
緩衝材から中身を取り出してみるとタブレットのパッケージの他に、コンセントの変換アダプタが同梱されていました。
このアダプタはヨーロッパ向けの電源プラグを日本のコンセントにささるように変換するもので、Banggoodのサービスです。
製品のプラグの形状が日本向けでなかったとしても、この変換アダプタがあれば日本のコンセントに挿入することできます。
これもBanggoodでは一般的な対応と思います。
Alldocube X Gameの紹介
それではAlldocube X Gameの紹介をしていきます。
パッケージ
まずはパッケージです
パッケージ上面には左上にAlldocubeのロゴ、中央にモデル名の「X Game」が書かれています。
中華タブレットでは複数の製品でパッケージを共通にしてコストダウンをするのが主流です。しかし、Alldocube X Gameのパッケージはモデル名が印刷されているので、専用のパッケージということになります。
底面は無地で左下にメーカーの情報が書かれているラベルが貼られているだけです。
なお、ラベルにはいくつかロゴが印刷されていますが、日本関係のロゴはありませんでした。
パッケージの側面には中身の製品の詳細な情報が印刷されています。
ぼかしている部分はシリアルナンバーと思われる部分です。
パッケージを開けるとすぐにAlldocube X Game本体が出てきます。
タブレット本体ははちゃんと袋に入っている状態でした。タブレットを取り出すと下には付属品が入っています。
全ての内容物を取り出しがのが下の写真です。
上の段は左から
- 取扱説明書
- Alldocube X Game保内
下の段は左から
- USBケーブル
- USBチャージャー
- SIMトレイをイジェクトするためのピン
となります。
本体
入手時にはAlldocube X Gameのディスプレイには保護シートが貼られていました。
Alldocubeのロゴが書かれているのはディスプレイ上に貼られている保護シートです。
この保護シートを外したのが下の写真です。ディスプレイには傷防止のフィルムが貼られていますが、フィルムは光沢タイプになります。
フィルムはインカメラ周辺に若干浮きがありますが、概ねきれいに貼られていました。
Alldocube X Gameのデザインはシンプルで、目立つのは中央上部のインカメラぐらいです。
実は、写真ではわかりにくいのですが、インカメラの左隣には照度センサーが埋め込まれています。このセンサーにより周囲の明るさによってディスプレイの輝度を自動制御させることもできるのだと思います。
写真ではわかりにくいですがベゼルは上下が9mm程度、左右が8mm程度です。最近のスマホに比べれば太いですが、タブレットとしては上々です。
続いてAlldocube X Gameの背面を確認していきます。
背面もかなりシンプルです。
右上にはカメラと照明用のLEDがあり、中央下部には「ALLDOCUBE X Game」と印刷され、その下にメーカーの情報が書かれたラベルが貼られています。
この中央部分を拡大したのが下の写真です。
このラベルからわかることは、Alldocube X Gameの型番は「T1023」であることと、充電時の規格が5V=2Aという点です。充電は10Wということになるので、最近のデバイスとしては充電は遅い部類になると思います。
カメラ部分はやや出っ張っています。Alldocube X Gameの背面は金属ボディなのですが、本体背面上部は別素材となっています。
おそらくこの部分にWi-Fi用のアンテナが入っているのだと思います。
Alldocube X Gameの背面を見て気になるのは、中段やや右側にある5つの接点です。後述する取扱説明書を見ても「pogopin」としかかいておらず、どのような機能があるのかはわかりません。
専用ドッグみたいなものが将来的に出てくるのでしょうか。
続いて側面を確認していきます。まずは上面です。
本体正面にはマイク・ボリュームボタン・電源ボタンが用意されています。
本体の下側の側面には何もありません。
充電用のUSB Type-Cポートは左側の側面の中央にあります。
USB Type-Cポートの左右にはスピーカーの穴が設けられています。
スピーカーは右側の側面にも2つ用意されています。
従ってAlldocube X Gameにはスピーカーが4個付いていることになります。
この右側側面の中央にはSIMカードとmicroSDカードを装着するためのトレイが内蔵されており、穴にイジェクトピンを差し込むと取り出すことができます。
この写真の右側がnanoSIMカード用、右側がmicroSDとnanoSIMカードの兼用となります。従って、nanoSIMカード2枚か、nanoSIMカード+microSDカード各1枚の運用となります。
ちなみにAlldocube X Gameの重量は510グラムとなっています。
実際手に持ってみると結構ズッシリとくる重さです。ただ、金属ボディなので剛性も高く、質感としてはまずまずです。
少なくても数年前の中華タブレットのチープ感はかなり払拭しているといえるでしょう。
付属品
付属品はUSBチャージャーとUSBケーブルです。
USBケーブルは何の変哲もないUSB Type-Cケーブルなので、ここではUSBチャージャーを紹介していきます。
付属していたUSBチャージャーはヨーロッパ向けのプラグをしていました。
このUSBチャージャーには「Quick Charge 3.0」という文字が印刷されています。Quick Charge 3.0というのはQualcommによる高速充電方式です。
側面にはスペックが書かれたラベルが貼られています。
このラベルによりれば、このUSBチャージャーは
- 5V=3A
- 9V=2A
- 12V=1.5A
で充電できることになります。
ただ、Alldocube X Game本体には5V=2Aと書いてありましたし、そもそもCPUはQualcommでなくてMediaTek製のためQuick Chargeには対応していない気がします。
この辺は実際に充電状況を調べてみたいと思います。
ちなみにUSBポートはオレンジ色です。これはQuick Charge対応であることを示しています。
取扱説明書
Alldocube X Gameの取扱説明書は多言語化されており日本語のページも用意されています。
といっても2ページ目だけで簡素な内容で、本体の紹介とスペックのみ書かれています。
タブレットですので、これだけの情報があれば十分なのは確かです。
技適マークについて
技適マークは日本国内で電波を発する機器(Wi-Fi・Bluetooth・LTEなどが利用可能な機器)に必要なものです。このマークがあれば、機器から発する電波が日本の技術基準に適合しており、他の機器や人体などに悪影響を与えないことを確認されていることになります。
Alldocube X Gameについてはパッケージにも本体にも技適マークは確認できません。
昔は技適マークはシールや印刷など物理的な表示が必要でした。
しかし、近年では電子的表示として、画面での表示が認められています。Allducube X Gameでも画面表示されるかもしれませんが、この記事作成時点ではまだ確認していません。
そこで下記サイトで技適マーク(技術基準適合証明)の状況を確認してみたいと思います。
検索時にはAlldocube X Gameの型番である「T1023」を「型式又は名称」の欄に入力して「送信」を選択すればOKです。
私が調べたときには認証番号として「210-154565」「210-148112」「210-144401」の三つが出てきました。
Alldocube X Gameは技術基準適合証明を取得しているようです。
このうち「210-154565」が最も認証日が新しい(令和3年2月4日)のでこれが現時点で有効な情報なのだと思います。
詳細情報は次の通りです。
注目すべきは認証を受けた種別が「第2条第19号に規定する特定無線設備」と「第2条第19号の3に規定する特定無線設備」という点です。
これらが何を意味しているかは総務省のサイトで確認できます。
このサイトによるとそれぞれ
- 2.4GHz帯高度化小電力データ通信システム ・・・ 2.4GHz帯のWi-FiとBluetooth(?)
- 5GHz帯小電力データ通信システム・・・5GHz帯のWi-Fi
になります。
従って、Wi-FiとBluetoothについてはAlldocube X Gameで利用しても電波法に違反したことにならないということになります。
一方、LTE機器で取得すべき「証明規則第2条第11号の19に規定する特定無線設備」などは取得していないことになります。
このため、Alldocube X Gameに日本国内のSIMカードを装着して運用するのは電波法に違反する形になる恐れがあるのではないかと思います。
まとめ
今回は海外通販BanggoodからAndroidタブレットAlldocube X Gameを入手したことを紹介しました。
Alldocube X Gameを手にしてみると、重さはズッシリとくるものの、金属製のボディは質感十分です。片手で持ったときの剛性もしっかりしています。
次回はこのタブレットを実際に使ってみます。
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