前回まではGoogleのスマホPixel 2を紹介してきました。
Pixel 2の話題は一時中断して、今回からはしばらく中華アクションカムの話題です。
今回使用しているEKEN H6sはEKENから提供していただきました。
本製品の販売は終了しておりますが、EKENの新製品についてはAmazonのEKENショップを確認することをお勧めします。
アクションカムとは
アクションカム・アクションカメラとは、ヘルメットや自転車などに取り付け動いている状態で撮影するように、小型化されたデジタルカメラです。
アクションカムとして有名なのはGoProというブランドです。テレビのバラエティ番組などでヘルメットに取り付けているカメラの多くはGoProです。
アクションカムの要件としては
- 小型・軽量
- 動画撮影
- 防水・防塵
- 耐衝撃
となると思います。
GoProの場合はもちろんこれらの要件は満たしているのですが、防水・防塵のためのケースは別売りだったりします。
GoProで一式をそろえると3万円以上はかかってしまうことでしょう。
そこで登場するのが中華アクションカムです。
中華ブランドではGoProのクローンが大量に販売されており、その多くが防水ハウジングがセットになっていたりします。
私はこれまで3台の中華アクションカムをレビューしてきました。
EKEN H6s
今回入手した中華アクションカムは「EKEN H6s」という製品です。
EKENは私が最初に試したアクションカムメーカーですので思い出深いものがあります。
EKENの公式サイトは下記になります。
公式サイトをチェックするとアクションカムや360度カメラなどのを製品を展開していることがわかります。
今回レビューするEKEN H6sはEKENのアクションカムでも上位のモデルのようです。
EKENのアクションカムは数値が小さい方が上位モデルのようです
このEKEN H6sと以前にレビューしたEKEN H9と比較すると次のようになります。ただEKEN H9は発売中止になったので、リモコン付きのH9Rで比較してみます。
モデル | H6s | H9R |
---|---|---|
写真 | ||
チップセット | Ambarella A12 | Sunplus 6350 |
ディスプレイ | 2インチ OLED 320×240 + ステータススクリーン |
2インチ LCD 320×240 |
センサー | Panasonic MN34110 (14MP) |
OmniVision OV4689 (4MP) |
画角 | 170度 | 170度 |
動画 | 4K@30fps 4K@25fps (EIS) 2.7K@30fps (EIS) 1080p@60fps (EIS) 1080p@30fps (EIS) |
4K@25fps 2.7K@30fps 1080p@60fps 1080p@30fps 720@120fps |
静止画 | 14MP | 12MP/8MP/5MP/4MP |
手ぶれ補正 | あり | なし |
通信 | Wi-Fi | Wi-Fi |
防水 | 30m | 30m |
バッテリー | 1050mAh | 1050mAh |
リモコン | 2.4GHz 無線 | 2.4GHz 無線 |
サイズ | 59.3×2.14×41.1mm | 59.0×30.0×41.0mm |
重さ | 66g | 66g |
価格 | 13999円 | 7180円 |
比べてみると、ディスプレイ・センサーなどでEKEN H6sになってスペックが向上していることがわかります。
さすがに価格が2倍近くなっているだけあります。
特にセンサーの画素数が4MPから14MPに増大したことは画質の向上が期待できます。
もちろん画素数は多ければ良いということではありませんが、EKEN H9の4MPのセンサーは4K動画を記録するには少なすぎました。EKEN H9の4K動画はデータを補完して記録していたものと思います。
また、EKEN H6sでは手ぶれ補正(EIS)が着いたのも大きいと思います。
アクションカムの場合、歩きながら撮影したりすることもあると思うので、手ぶれ補正は役に立つはずです。ただ、最高画質の4K@30fpsではデータ処理が間に合わないのか手ぶれ補正(EIS)が効かないので注意が必要です。
パッケージ
まずはパッケージの紹介です。
中華アクションカムということで英語のパッケージかと思っていたら、パッケージは日本語化されていました。これは意表をつかれました。
もちろん背面側も日本語化されています。
注目は右下の技適マークです。日本国内でWi-Fi機能を使っても問題がないように技術基準適合証明を取得しているようです。
日本ではAmazonで発売していますが、ここまでパッケージを日本語化しているということは、店舗での流通を狙っているのでしょうか?
側面には誇らしげな「4K アクションカメラ」の文字と、Webサイトの案内があります。
このパッケージは筒型になっていて取り外すと次のような段ボールパッケージが出てきます。
ここも日本語です。コストがかかっています。
そしてこの段ボールパッケージを開けると出てくるのは製品一式が入ったキャリーケースです。
取り出すとこのように取っ手がありカバンのように持ち運べることがわかります。
パッケージを見るだけでも日本語化されていたりコストがかかっていることがわかります。
以前購入したEKEN H9の時にはラックにぶら下げるパッケージでチープ感たっぷりだったので、かなり進化していることがわかると思います。
パッケージの内容
それではパッケージを開けてみます。
ジッパーが着いているのでこれを開けると180度開きます。
手前は緩衝材(スポンジ)が詰まっており、アクションカム本体やアタッチメントが破損しないように緩衝材の中に収納されています。
奥側はネットがあり、上の写真ではわかりませんがマニュアル等の薄手の付属品が収納されています。
付属品を全て取り出したのが下記の写真です(これに加え説明書があります)。
かなりパーツ(アタッチメント)が多いですが、中華アクションカムではおなじみのセットです。初めて見るものとしては、
- 三脚
- 予備バッテリ
- バッテリ充電器
等があります。
なお、アタッチメント類の使い方については説明書に書いてあるので後ほど紹介します。
本体の様子
気になるEKEN H6s本体をチェックしてみます。
本体はアルミ製のようで高級感があります。金属独特のひんやりした感じと、ちょっとした重さがいい感じです。
正面にはカメラのステータスを表示するミニスクリーンと、電源ボタンがあります。なお、下の写真ではまだ保護シール類は剥がしていません。
反対側は2インチのディスプレイがあるだけです。買ったばかりの状態では保護シールが貼ってあります。
保護シールの上には注意書きがあり、「発熱があること」と「メディアはUHS-I クラス3 (U3)を使うこと」という2点が書かれています。
ちょっと日本語がおかしいところがありますがスルーしておきましょう。
上面にはスピーカーとボタンがあります。このボタンは撮影の開始・終了やメニューの選択に利用します。
側面にはmicroSDカードスロット・マイクロHDMIコネクタ・マイクロUSBコネクタがあります。
USBコネクタはType-Cにして欲しかったところです。
反対側の側面にはマイクの穴とボタンがあります。このボタンはWi-Fiの接続開始や、メニューで戻りたいときに使用します。
最後に底面です。底面にはバッテリルームがあります。
なお本体には三脚用の穴がありません。三脚などを使いたい場合は別途アタッチメントを使う必要があります。
重さを量ってみたところスペックより10グラム以上重い77グラムとなりました。
最後に手元にあった中華アクションカムAndoer AN5000と比較してみました。Andoer AN5000は8000円弱のアクションカムです。
いずれもGoProクローンなので形状はそっくりです。しかし、EKEN H6sは金属筐体であるため高級感が違います。
また、EKEN H6sには正面にステータス用のミニスクリーンがあるのも大きな違いです。
側面を比較するとEKEN H6sの方が数ミリ程度薄いことがわかります。
EKEN H6sのディスプレイはOLEDとのことなので、バックライトがない分だけ薄くできたのかもしれません。
付属品などの紹介
本体以外の付属品を簡単に紹介していきます。
なお、これ以外にマウント(アタッチメント)も多くあります。細かい内容は取扱説明書に記載されているので確認して見てください。
バッテリ
バッテリは予備が付属して、合計二個入っています(1個は本体の中に入っています)。
型番は「PG1050」となります。予備が欲しい人はこの型番でAliExpressで探してみてください。
容量は1050mAhとなります。
バッテリチャージャー (充電ドック)
EKEN H6sのバッテリー充電はバッテリを本体に装着した状態でもできますが、この充電ドックを使うと本体いらずで充電することができます。
撮影しつつ予備バッテリを充電するときに役にたつでしょう。
電力はmicroUSBで供給します。通常はUSBチャージャーを使うと思いますが、やろうお思えばモバイルバッテリでも充電できるはずです。
スペックを見ると充電は1個0.75Aで行うようなので、2個同時に充電する場合は2V以上出力可能なUSBチャージャーを使うことをおすすめします。
リモコン
リモコンは赤と白の2つのボタンが用意されています。
赤ボタンを押すと静止画を撮影し、白をボタンを押すと動画の記録と停止を行います。
中央のグレーの部分はLEDです。ボタンを押すと光ります。
なお、右側のフィルムは絶縁フィルムです。使い始める前に引き抜く必要があります。
裏面には電池交換の案内がシールで貼ってあります。ここも日本語です。
写真ではちょっとわかりにくいですが、電池交換するには4箇所のネジを外すことと、交換電池はCR2032であることが説明されています。
USBケーブル
USBケーブルはただのマイクロUSBケーブルですが、ちょっと違うのがフラットケーブルになっているところと、コネクタ部に「EKEN」の文字が入っているところです。
ケーブルも凝ってますね。
防水ハウジング
防水ハウジングはGoProクローンとしては標準的なものです。もちろん防水ハウジングに入れた状態で各種ボタンは押せるようになっています。
レンズのカバー部分の部分に傷が付きにくいように黒いプロテクターがあるのがポイントが高いです。
カメラフレームと三脚
EKEN H6sには三脚穴はありません(というかGoProクローンは三脚穴がないのが普通です)。
三脚やグリップを使う場合はカメラフレームというパーツを装着します。下の写真がカメラフレームを装着した状態です。
下側(手前側)に三脚穴があることがわかると思います。
EKEN H6sに付属の三脚を取り付けたのが下の写真です。
おまけの三脚ですが十分使えそうです。100円ショップのミニ三脚よりはしっかりしています。
取扱説明書
最後に取扱説明書も紹介しておきます。
取扱説明書もちゃんと日本語化されています。ところどころ不自然なところもありますが、意味は通じるので問題ないと思います。
まとめ
今回は中華アクションカムのEKEN H6sを入手したことを紹介しました。
これまで何台か中華アクションカムを使ってきましたが、EKEN H6sの質感はダントツで上です。パッケージ・説明書・注意書もちゃんと日本語されており、日本ユーザに向けた製品といえそうです。
次回はEKEN H6sの電源を入れてみたいと思います。
コメント
[…] 上記のEKEN H9とH6Sの比較レビュー記事も見かけましたので、共有しておきます。 […]