エックスサーバーのレンタルサーバーで遊ぶ その1: 契約とWordPressサイトの移転

レンタルサーバーの導入と設定
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前回はmixhostからの乗り換え先として、エックスサーバーを選択しました。

今回はエックスサーバーと契約して、mixhostで構築していたWordPressサイトを移転したいと思います。

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参考サイト

実はmixhostからエックスサーバーに移転した例は多くあるようで、いろんな方がブログにまとめてくれています。

mixhostからXserver(エックスサーバー)に移行する方法を丁寧に解説! | サーバーチョイス
今回はmixhostのレンタルサーバーからXserver(エックスサーバー)に乗り換える際の移行方法を解説します。 WordPressの移行方法からメールサーバーとしても運用している場合の対処方法まで一通り紹介していきます。 2024/04
【mixhost値上げ】ミックスホストからエックスサーバーに引越しました!!【Xserver】
mixhostの値上げしたので、Xserverに移転しましたというブログです。
Mixhostの値上げに伴うXserver(エックスサーバー)への移管方法
mixhostの値上げに伴いXserver(エックスサーバー)に移管しました。サーバー料金が安いだけでなく国内シェアNo.1なので安心感があります。WordPressの引っ越しで、同じドメイン名を使い続ける場合には注意が必要です。

正直言って大変よくまとまっているので、改めて記事にする必要がないぐらいです。

ということで、詳細な移転方法は上記のサイトを参照していただくとして、今回は実際に作業をしたときに気づいた注意点を紹介します。

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注意点1: 作業の順序

mixhostで独自ドメインのWordPressサイトとメールアドレスを運用していて、そのすべてをエックスサーバーに引っ越す場合、次のような順序で作業するのが良さそうです。

  1. A8.netとの契約(メディア会員の登録)
  2. A8.netのセルフバックを介してエックスサーバーの申し込み (試用期間の10日間がスタート)
  3. mixhostからファイルとデータベースをエックスサーバーに移動
  4. エックスサーバーでのWordPressサイトの動作確認 (hostsファイルを一時的に変更)
  5. エックスサーバーと本契約 (料金支払い)
  6. エックスサーバーでのメールアカウントの作成
  7. mixhostで利用していたメールのデータを待避 (ローカルへコピー)
  8. mixhostからエックスサーバーへドメインを移管、あるいは、ネームサーバーの変更(エックスサーバーでドメインを管理しない場合)
  9. mixhostの解約

エックスサーバーのメールの設定を本契約後に行うのは、メールアカウントの設定は試用期間中に行えないためです。

試用期間中はメールアドレス作成不可

また、ドメインを移管してしまうとmixhostのメールサーバ(IMAPサーバ)にアクセスできなくなるので、mixhostからローカルへのデータの待避はドメイン移管前にやっておきます

注意点2: A8.netとの契約とセルフバック

A8.net経由でエックスサーバーを契約する(=セルフバックする)と、キャッシュバックを得ることができます。

少しでもコストダウンをしたい方はA8.netと契約(メディア会員登録)しておきましょう。


A8.netのサイトを開いたら「アフィリエイトを始めたい方 今すぐ会員登録 (無料)」を選択して登録しておきましょう。

アフィリエイトを始めたい方 今すぐ会員登録 (無料)

そしてエックスサーバーの申し込みを行う場合は、A8.netにメディア会員としてログインして「セルフバック」を選択しましょう。

セルフバックを選択

次に検索画面で「エックスサーバー」を入力して検索しましょう。

エックスサーバーを検索

するとエックスサーバー社のサービスがいくつか出てくるので「国内シェアNo.1レンタルサーバー『エックスサーバー』」を探しましょう。

国内シェアNo.1レンタルサーバー『エックスサーバー』

見つかったら「詳細を見る」を選択し、表示された「セルフバックを行う」を選択します。

セルフバックを行う

これでエックスサーバーのサイトに飛ぶので、その画面から「申し込み」を選択して、エックスサーバーと契約します。

これでセルフバックの完了です。

A8.netのセルフバック経由でエックスサーバーにアクセスするの申し込み時だけでOKです。

申し込みを完了したそれ以降はエックスサーバーのサイトに直接アクセスしても問題ありません。

なお、エックスサーバーのレンタルサーバーはお試し期間が10日間あります。

支払いは後日にしてもセルフバックは有効なので、サイトが移転できることを確認してから支払い(正式契約)をすれば良いでしょう。

注意点3: 移転前の整理

mixhostからエックスサーバーにデータを引っ越す前に、mixhostのWordPressを整理しておきましょう。

やることは

  • プラグインはなるべく削除する
  • 使っていないテーマも削除する

をやっておきましょう。

プラグインについてはWordfenceのようなアプリケーションファイアウォール系については要注意です。

一時的にサイトの機能が低下したとしても、プラグインはなるべく削除しておくことをオススメします。

ただし、移転が完了後にプラグインを入れ直すために、プラグインの名前と設定はどこかに控えておきましょう。

注意点4: ファイルとデータベースの移動

参考サイトを見ると、ファイルとデータベースの移動に

  • 有料のプラグイン(All-in-One WP Migration Unlimited Extensionなど)を使う流派
  • ファイルは手動でコピーし、データベースはphpMyAdminを使って移動(エクスポート+インポート)する流派

があります。

私が試したところ、後者の手動コピー+phyMyAdminを使う手法で問題なくコピーできました。ただ下記の2点は注意が必要でした。

  • ファイルをコピーする際は「.well-known」フォルダはコピーしない
  • コピー後のファイルのパーミッションを確認する
  • コピー先のpublic_htmlにはじめからある(自動で生成される)index.htmlは削除する

パーミッションについて補足しておきます。

エックスサーバーの場合、WordPressのファイルはホームディレクトリの「ドメイン名/public_html」に展開することになります。

コピーのやり方によっては、このpublic_htmlディレクトリのパーミッションがおかしくなってしまうようです。

正しいパーミッションは、デフォルトで作成されるユーザ名のディレクトリを見ると確認できます。

正しいパーミッション

パーミッションがおかしい場合は

$ cd ドメイン名
$ chmod 711 public_html/

としておきましょう。

注意点5: 動作確認

動作確認は、hostsファイルを修正して行うのが無難です。

Windowsの場合、Windowsメニューを右クリックして「ターミナル (管理者)」を選択し、次のコマンドを実行します。

> notepad C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts

これでメモ帳でhostsファイルを開くので、下記を追加して保存します。

123.45.67.89  scratchpad.jp

「123.45.67.89」はエックスサーバーのIPアドレスに置き換えてください。scratchpad.jpの部分はご自分のホスト名(ドメイン名)に置き換えてください。

エックスサーバーのIPアドレスは、エックスサーバーの管理画面の「サーバー情報」で確認できます。

IPアドレスの確認

hostファイルを変更したらターミナルpingコマンドを実行して、hostsファイルで指定したIPアドレスから応答があることを確認します。

> ping scratchpad.jp

scratchpad.jp [123.45.67.89]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
123.45.67.89 からの応答: バイト数 =32 時間 =10ms TTL=54
123.45.67.89 からの応答: バイト数 =32 時間 =10ms TTL=54
123.45.67.89 からの応答: バイト数 =32 時間 =10ms TTL=54
123.45.67.89 からの応答: バイト数 =32 時間 =10ms TTL=54

123.45.67.89 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 10ms、最大 = 10ms、平均 = 10ms

正しくhostsファイルを修正できたら、ブラウザでアクセスして見ましょう。

今までと同じWordPressの画面が確認できればひとまずは移転OKです。

なお、WordPressの画面は移転前と全く同じ(当然ですが・・・)のため、混乱してしまうかもしれません。

そんな場合は「WP-ServerInfoプラグイン」を入れてみましょう。

WP-ServerInfo
Display your host's PHP, MYSQL & memcached (if installed) information on your WordPress dashboard.

このプラグインを入れるとサーバのIPアドレスを確認できます。IPアドレスがエックスサーバーのものであることを確認しましょう。

WP-ServerInfoによる情報

エックスサーバーのIPアドレスで正しくサイトが表示されたら、ひとまず引越しOKです。

引越し状況が確認できたらhostsファイルを元に戻しておきましょう。

注意点6: ネームサーバの変更・ドメイン移管中の各種作業

ネームサーバを変更したり、ドメインの移管手続きをしても、その変更が反映されるまでは数日間かかります。長めに見て変更してから1週間ぐらいは注意が必要です。

注意点は自分の環境から、ホスト名(例: scratchpad.jp)でエックスサーバーにアクセスできるようになる前となったあとで変わってきます。

コマンドプロンプト(Windowsターミナル)でホスト名に対してpingを実行して、エックスサーバーのIPアドレスが表示されれば、自分のPCからホスト名でエックスサーバーにアクセスできます。

> ping scratchpad.jp

scratchpad.jp [★ここに表示されるIPアドレスを確認★]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
・・・

注意点5でhostsファイルの内容を変更していた場合は、必ず元に戻してからpingコマンドでIPアドレスを調べましょう。

一方、mixhostのIPアドレスが表示される場合は、まだそのPCからはホスト名でエックスサーバーにアクセスできていません。

設定変更 ~ ホスト名でエックスサーバーにアクセスできる前

自分からはmixhostのサーバーが見えていますが、他のユーザからは既にエックスサーバーにアクセスできている可能性がある点に注意する必要があります。

設定変更 ~ ホスト名でエックスサーバーにアクセスできる前

WordPressサイトの管理

この状況ではWordPressサイトの変更(設定変更や記事の投稿)をしてはいけません

変更ははmixhostのWordPressサイトに対して行われます。一見、正しく変更が反映されているように見えますが、それは引越し後のmixhostに帯する変更になりますので、エックスサーバーには引き継がれません。

変更は失われてしまいます。

自分の環境からエックスサーバーにアクセスできるように、じっと待ちましょう

メールの受信

この状況では自分の環境からはmixhostに届いているメールを受信することができます。

しかし、他のユーザ(他のサーバ)からは既にエックスサーバーのメールサーバーにアクセスできている可能性があります。つまり新しいメールがエックスサーバーのメールアカウントに届いている可能性があると言うことです。

この状況ではいつも通りのメールのチェックにに加え、エックスサーバーのWebメールをつかって見逃したメールがないかどうかをチェックしておきましょう。

WEBメール - ログイン | レンタルサーバーならエックスサーバー

ホスト名でエックスサーバーにアクセスできた後 ~ 設定変更後1週間

自分からはエックスサーバーが見えていますが、他のユーザからはまだmixhostが見えている可能性がある点に注意する必要があります。

ホスト名でエックスサーバーにアクセスできた後 ~ 設定変更後1週間

WordPressサイトの管理

この状況になればWordPressの変更(設定変更や記事の投稿)を行っても大丈夫です。引越し後のエックスサーバーのWordPressに対する変更になりますので、変更が失われることはありません。

ただ、記事を投稿した場合、まだその記事を見えていないユーザ(mixhostの方にまだアクセスしているユーザ)がいる点には注意が必要です。

例えば、新しい記事を投稿したというツイートをしても、そのツイートを見た人が記事にアクセスできないかもしれません。

まあ、この問題は時間が解決してくれるので、あまり神経質になる必要はないかもしれません。

メールの受信

この状況では自分の環境からはエックスサーバーに届いているメールを受信することができます。

しかし、他のユーザ(他のサーバ)からはまだmixhostのメールサーバにアクセスしている可能性があります。つまり新しいメールがmixhostのメールアカウントに届いている可能性があると言うことです。

このためmixhostにまだ届いている可能性があるので、mixhostのWebメールを使って見逃したメールがないかどうかを確認するようにしましょう。

Just a moment...

まとめ

今回はmixhostからエックスサーバーにWordPressサイトを移転したことを紹介しました。

この2つのサービス間の移転についてはネットに様々な情報があるので、今回は細かい手順よりも、私が気づいた注意点を主に紹介しました。

ネットの情報を合わせて参照してもらえれば、スムーズに移転できるのではないかと思います。

次回は移転後の微調整を行います。

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