前回はWordPressを高速化するためにWP Super Cacheプラグインを導入しました。
今回はその効果を測定して測定してみます。WP Super Cacheプラグイン導入前の状況は前々回を参照してください。また、測定条件などもを前々回を参照してください。
php-fpmのパラメータ見直し
前々回はphp-fpmのパラメータをプロセス数が少なくなるように調整したのですが、何度か計測してみるとWP Super Cache導入後はプロセス数を増やしても大丈夫のような感じです。ですので下記で推奨されていた値を使うことにしました。
pm.max_children = 8 pm.start_servers = 4 pm.min_spare_servers = 2 pm.max_spare_servers = 5 pm.max_requests = 500
WP Super Cacheの効果の測定
それでは効果を測定していきます。
トップページの結果
pingdomでトップページ(https://scratchpad.jp/)を計測した結果は次のようになりました。WP Super Cache導入前のLoad timeは4.65秒です。
htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。読み込みに0.752秒かかり、そのうち0.188秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。最適化前はそれぞれ1.93秒と1.39秒です。読み込み時間は半分になり、待ち時間は1/7以下になりました。
「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/」を実行した結果は次のようになりました。カッコ内はWP Super Cache導入前の数字です。20倍近い性能向上です。
Faild Request | 0 (0) | (小さいほうが良い) |
Request per socond | 21.70 [#/sec] (1.15) | (大きいほうが良い) |
Time per request | 46.089 [ms] (870.808) | (小さいほうが良い) |
Transfer rate | 1602.12 [KB/sec] (84.36) | (大きいほうが良い) |
単一記事の結果
次にhttps://scratchpad.jp/google-nexus7-42/の測定結果です。WP Super Cache導入前のLoad timeは10.10秒です。
htmlデータの読み込み時間の内訳は次の通りです。読み込みに1.71秒かかり、そのうち0.149秒が待ち時間(Webサーバ側でのデータ準備時間)でした。WP Super Cache導入前はそれぞれ4.71秒と3.63秒です。かなり改善しています。
「ab –n 100 –c 10 https://scratchpad.jp/google-nexus7-42/」を実行した結果は次のようになりました。カッコ内はWP Super Cache導入前の数字です。こちらも劇的性能向上です。
Faild Request | 0(24) | (小さいほうが良い) |
Request per socond | 17.26 [#/sec] (1.02) | (大きいほうが良い) |
Time per request | 57.952 [ms] (985.096) | (小さいほうが良い) |
Transfer rate | 1655.12 [KB/sec] (97.47) | (大きいほうが良い) |
まとめ
今回はWP Super Cacheを導入することでどれくらいWordpressの性能が上がるのかを測定してみました。
結果は劇的な性能向上が認められました。なぜいままでこのプラグインを入れていなかったのか、後悔しています。
WordPressが遅くて困っている人は、ぜひWP Super Cacheプラグインを導入しましょう。
次回はnginxのキャッシュプロキシ機能を使って更なる高速化を狙ってみます。
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