前回はServersMan@VPSの各種設定をバックアップした内容から復帰させる方法を紹介しました。
とりあえず使えるようになったはずですので、今回はDebianパッケージを整理して不要なソフトはアンインストールしていきます。
パッケージの更新
初期化直後のDebianバージョンは6.0.4になっています。
cat /etc/debian_version
6.0.4
DebianのVersion 6.0系列の最新は6.0.9ですのでちょっと古めです。セキュリティ問題が残っている可能性があるので、パッケージをまとめて更新しておきます。
更新するのは簡単です。「apt-get update」と「apt-get upgrade」を実行するだけです。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
メモを残すのを忘れたのですが、10個以上のパッケージが更新されたと思います。
余計なパッケージの削除
パッケージの更新が完了したら不要なパッケージを削除していきます。
まずはパッケージ一覧を確認します。パッケージの一覧は次のコマンドで表示されます。
dpkg –l
私は次のパッケージを削除対象とすることにしました。
- ajaxterm
ブラウザからターミナル(シェル)に接続するためのソフト。接続はSSHのみにするので不要。 - apache2, apache2-doc, apache2-mpm-prefork, apache2-utils, apache2.2-bin, apache2.2-common
Webサーバとそれに関連するパッケージ。Webサーバはnginxにするため不要。 - ibavahi-client3, libavahi-common-data, libavahi-common3
LinuxでBonjourを使えるようにするパッケージ。VPSではBonjourは不要なので削除。 - sendmail-base, sendmain-bin, sendmail-cf
メールサーバを構築するためのパッケージ。メールサーバ構築は後回しにすることと、メールサーバとしてはsendmailは使わない予定なので削除。 - samba-common, smbfs
LinuxでWindowsのネットワークドライブを使えるようにするパッケージ。このような使い方はしないので削除。 - ttf-dejavu ttf-dejavu-core ttf-dejavu-extra
TrueType形式のフォント。X Window Systemを導入しなければ不要なので削除。
パッケージを削除するには「apt-get remove」に続いて削除したいパッケージ名を入力すればOKです。設定ファイルなどを含めて完全に削除したい場合はさらに「—purge」のオプションを付けます。
sudo apt-get remove --purge ajaxterm apache2 apache2-doc apache2-mpm-prefork apache2-utils apache2.2-bin apache2.2-common libavahi-client3 libavahi-common-data libavahi-common3 sendmail-base sendmail-bin sendmail-cf samba-common smbfs ttf-dejavu ttf-dejavu-core ttf-dejavu-extra
まとめ
今回はServersMan@VPSを再初期化後にDebianパッケージを更新・整理しました。
これでファイヤウォール(iptables)を除く一通りの設定は完了です。iptablesの設定はすぐに行う必要がありますが、これはDebianをSqueezeからWheezyにアップグレードしてから行うこととします。
次回はDebianをWheezyにアップグレードすることにします。
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