前回までは、ルーマニアのOrangeについて基本的な使い方について説明してきました。
今回は店員の言われるがままにリチャージしてデータ通信などを行ったわけですが、他にはどのような方法があったのかを考察してみたいと思います。
復習
ルーマニア編のその1とその2に記載したように、私がOrangeのプリペイドSIMカードを購入した条件は
- プリペイドSIMカード 5ユーロ + 付加価値税24%
- リチャージ 7ユーロ + 付加価値税24%
(店員には10ユーロと言われましたが、レシートを見るとこうなってました)
で、合計約15ユーロの支払いでした。
これでデータ通信は、プリペイドSIMカードの購入で75MB, リチャージ分で300MBの合計375MBの通信ができるといわれたわけです。
その後、ルーマニア編その5に記載したように、さらに5ユーロをリチャージしたところ
- Orangeユーザ相手に2000分の通話、その他の携帯電話・固定電話だと100分の通話
が追加されました。
プリペイドSIMカード用オプション
これがどのようなプランだったのか、プリペイドSIMカードの情報をルーマニアのOrangeのWebページを調べていたところ、発見しました。
英訳した状態でスクリーンショットを記載しておきます(クリックすると拡大します)。
ただし、この情報は2012年11月11日まで(Options are valid until 11 Novenber 2012)となっているので注意してください。それ以降はまた別のプランが企画されるとは思います。
プリペイドSIMカード購入時について
どうやら、店員さんは上記のスクリーンショットの黄色枠のオプションを適用したようです。
プリペイドSIMカードの初期残高5ユーロで、
- Orangeユーザ相手に2000分の通話
- それ以外の携帯電話・固定電話に75分の通話
- データ通信(インターネット) 75MB
が使用可能になります(黄色枠で示した上段真ん中のオプション)。
そして購入時にリチャージした7ユーロで、
- Orangeユーザ相手に3000分の通話
- それ以外の携帯電話・固定電話に100分の通話
- データ通信(インターネット) 300MB
が使用可能になります(黄色枠で示した中段真ん中のオプション)。
この二つの合計で375MBのデータ通信が使えるようになったわけです(通話はOrangeユーザ相手で5000分、その他で175分)。
冷静に考えると、これはかなり無駄な気がします。正しくは次のようにすべきだったと思います(未検証です。誰か成功したら教えてください!)。
- 5ユーロのプリペイドSIMカードを購入する (残高 5ユーロ)
- 購入時に4ユーロをリチャージする (残高 9ユーロ)
- 上記のスクリーンショットの下段中央のオプションに申し込む
これで9ユーロ+付加価値税24%=11.16ユーロで次が可能になります。
- Orangeユーザ相手に3000分の通話
- それ以外の携帯電話・固定電話に150分の通話
- データ通信(インターネット) 500MB
旅行者としてはインターネットがメインで、あとはホテルや旅行会社への通話が少々なので、1週間程度ならこの9ユーロのオプションがベストでしょう。
事前に調査していなかったせいで、多く払って少ないデータ通信量となったわけです。
後日おこなった5ユーロのリチャージ時について
店員さんはピンク枠で示した上段左のオプションを申し込んでくれたようです。説明にあった
- Orangeユーザ相手に2000分の通話
- それ以外の携帯電話・固定電話に100分の通話
という説明に合致しています。
私が通話用にリチャージしたいといったので、これはこれでよいのですが、後から考えると5ユーロのオプションを購入するならデータ通信量が増える上段真ん中のオプションにすればよかったと思います。
オプションの申し込み方法
今回は店員さんが勝手に(気を利かせて)、SIMカードの購入・リチャージと同時にオプションを申し込んでくれたわけですが、当然ながら自分で行う方法もあります。
店員に頼む
あらかじめオプションを把握していれば、リチャージするときに「このオプションをお願い!」と伝えればきっと申し込んでくれます。
問題はお店で上記のようなオプション一覧を見せてくれるかどうかです。
あらかじめ日本で印刷しておいて、指さししてオプションを指定するのが一番です。印刷する環境がない方は、各オプションの電話アイコンの下にある3桁の数字を覚えておいて伝えましょう。下記の例なら「205」です。
自分で行う
自分の携帯電話・スマートフォンからも行うことができます。
「*100#」に発信するとメニューが表示されます。
ここで「2」の「Promoţii」を選択すると申し込めるオプションがでてきます。
問題はどれが自分で申し込みたいオプションなのかがわかりにくい点です。
表示されている情報をヒントに2~8のいずれかを選択します。
例えば、4の「3000+100+300MB, 7E」というのは、「Orangeユーザへの通話 3000分、その他の通話 100分、データ通信 300MB, 7ユーロ」と言う意味で、オプション一覧の中段真ん中の物だということが分かります。
6~8は、minが通話の意味ですので、それぞれ「通話とSMS」「通話とデータ通信」「通話と国際通話」という意味です。6~8を選ぶと、さらにオプションを選ぶ選択肢がでてきます。
ここでは4を選択してみます。すると、オプションの詳細が表示されます。
なんとなく解読できると思います。間違えなければ「1」を送信します。
次は確認画面が表示されます。
ここでは「1」を選択して、オプションを有効にします。
ちなみに、下段中央の500MBの通信ができる9ユーロのオプションは、オプション一覧で「7 min si MB」を選ぶとでてきます。
ここで1を選択すると、この9ユーロのオプションの詳細が表示され、同様に「1 Continua」→「1 Activeaza」で申し込むことができます。
まとめ
今回はルーマニアOrangeのプリペイドSIMカード用のオプションを紹介しました。
よくよく調べてみると、自分が無駄な運用をしていたことが分かりました。やはり事前の調査は重要です。
次回は、データ通信オプションについてもう少し掘り下げたいと思います。
コメント