前回はジョージアのMagtiComのステータス確認方法を紹介しました。
今回はこのプリペイドSIMカードを実際に使った様子を紹介します。
今回の記事は2018年8月の取材に基づいています。
現在とは状況が変わっているかもしれないのでご注意ください。
バンド (周波数)
事前の調査ではMagtiComのバンドは
MagtiCom | 3G | Band 1 (2100MHz) |
---|---|---|
LTE | Band 3 (1800MHz) |
となっていました。
実際に調べてみたところこの調査内容は間違っていないようです。
3G(WCDMA)の場合は、次のようにBand 1 (2100MHz)です。
LTEの場合はBand 3 (1800MHz)でした。
3GのBand 1、LTEのBand 3ともに一般的な周波数なのでほとんどのスマートフォンで利用できるのではないかと思います。
通信速度
通信速度はトビリシ近郊にいるときに測定しました。
測定はspeednet.netというソフトを利用しました。
1回目: トビリシ国際空港 21時頃
LTEで接続中です。測定結果は次の通りです。
下り(ダウンロード)はそこそこスピードが出ていますが、上り(アップロード)はかなり遅くなっています。
夜21時という時間帯で、スマートフォンを使っている人が多く、回線が混んでいたのかもしれません。
2回目: トビリシ国際空港付近 0時頃
トビリシでは基本的にLTEが利用できますが、スマートフォンのアンテナピクトが一瞬3Gになったので、そのタイミングで測定してみました。
3Gにしてはかなり速度が出ています。3Gでこれだけ速度が出ていれば立派なものです。
時間的にも夜中になったせいか、アップロード速度が改善しています。
3回目: トビリシ国際空港付近 0時頃
2回目とほぼ同じタイミングです。アンテナピクトがLTEに切り替わったので測定し直してみました。
LTEになったおかげか、通信速度はさらに改善しています。課題だったアップロード速度も大幅に良くなっています。
これならば使用していて不満に思うことはないでしょう。
ただ、ロスで「9.4%」と表示されているのが気になります。
4回目: トビリシ駅 23時頃
LTEで接続中です。
ダウンロード速度・アップロード速度の両方とも大幅に低下しました。
トビリシ中央駅が市街地に近かったためかもしれません。
ただ、これでも日本でMVNOを使うのと同じぐらいなので、動画でも見ない限り問題はないはずです。
サービスエリア (カバレッジ)
今回のジョージア滞在では、トビリシからクタイシを経由してメスティアへ、また、トビリシから軍用道路を往復しました。
移動は幹線道路であったせいか、ほとんどLTEあるいは3Gで接続していました。
MagtiComはジョージアのキャリアで最もカバレッジが良いとされていますが、期待通りの結果でした。
ちなみに下記のサイトが公式カバレッジ情報となります。
この情報を見てもLTEのカバレッジがかなり広いことがわかると思います。
まとめ
今回はジョージアでMagtiComのプリペイドSIMカードを実際に使った様子を紹介しました。
MagtiComはジョージア国内のかなり広い範囲でLTEあるいは3Gでの接続が可能です。通信速度は時間や場所に影響を受けますが、実用十分です。
ジョージア国内を旅行する方にはお勧めできるSIMカードです。
次回はジョージアの隣国であるアルメニアのプリペイドSIMカードを紹介します。
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