前回は南米・エクアドルのプリペイドSIMカード事情を調査しました。今回は実際にエクアドルでプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。
今回は空路でエクアドルの首都キト(マリスカル・スクレ国際空港)に到着しました。日本から向かう方はキトに着く方が多いのではないかと思います。
なお、私のスマートフォンはSIMロックを解除してあります。海外でプリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあること(いわゆるSIMフリー状態)を確認してください。
今回の記事は2018年2月の取材に基づいています。
状況が変わっているかもしれませんのでご注意ください。
マリスカル・スクレ国際空港の状況
アメリカ経由のフライトは午前0時半頃にキトに到着しました。イミグレーションを抜けたときには深夜になっており、十分に空港を捜索せずにタクシーでホテルに向かってしまいました。
一応タクシードライバーに聞いてみると「この時間は売っていないよ」と言われてしまいました。
マリスカル・スクレ国際空港にはショッピングモールが併設されています。
エクアドルを離れるときにこのショッピングモールをチェックしてみたところ、SIMカードを売っていると思われるカウンターはありました(狭いショッピングモールなのですぐに見つかると思います)。
ただ、帰りも深夜便だったため、カウンターには店員さんがいなかったと記憶しています。
私のように深夜便で到着する場合は、素直にそのまま市街に向かってしまう方が良さそうです。
キト市内でのClaroショップ
エクアドルのキャリアはClaroとMovistarの2強となっていますが、私はClaroのプリペイドSIMカードを購入することを計画していました。
これは、いろいろ調べていたところ、Claroの方がカバレッジがよく、ガラパゴス諸島でもMovistarよりClaroの方がつながりやすいという情報があったからです。
実際にはガラパゴスのガイドはMovistarを使っていたりするので、ClaroとMovistarはあまり差がないのかもしれません。
キト市内ではClaroの看板あるいはシールがあるお店がたくさんあります。
しかしそのようなお店で「Claro・プリパゴ・チップ」と聞くと、売っていないのでClaroのショップに行けと言われます。
スペイン語ではプリペイドが「プリパゴ」です。南米ではSIMカードのことを「チップ」と呼ぶ国が多いので「プリパゴ・チップ」というと「プリペイドSIMカード」の意味として通じます。
どうやらMovistarのプリペイドSIMカードの方が入手性が高く、ClaroのSIMカードの入手には直営店まで行かなければいけないようです。
ClaroのプリペイドSIMカードについて聞いたお店で、数ブロック先にClaroの添付がある、と教えてもらったので、今回はそこまで移動して買うことにしました。
場所は下記になります。
ClaroのプリペイドSIMカードを購入
Claroの店舗に入って店員さんに「プリパゴ・チップ」というと、「二階に行け、オートメーションだ」と言われます。
言われたとおりに2回に上がると、ATMのような機会がありました。ちょと近づきすぎたので全景がわかりませんが、こんな感じの機械です。
右側に「4G LTE」というステッカーが貼ってあるので、SIMカード関連の機械だと言うことがわかります。
あとはこの機械を操作してSIMカードを買うだけです。
しかし、この機械はスペイン語のみで英語の表示ができません。なんとかスペイン語を解読しつつ進めるしかありません。
2階にカウンターが一つあって、店員さんは1名いましたが、全く助けてくれませんでした。
ここからはこのATMモドキの画面を使いつつ紹介します。
まず最初は下のようなウェルカム画面になっています。
ここで何かキーを押すと下の画面に切り替わりますので右上の「Claro Movil」を選択します。
次がちょっと難しのですが右下の「Compra de numero nuevo」を選択します。「numero」が「Number」、「nuevo」が「new」なので、これが新しいSIMカードの申し込みになります。
次に値段の確認画面になります。SIMカード(Amigo Chip)が税込み7ドル、サービスチャージが0.5ドルで合計7.5ドルです。
機械のくせにサービスチャージを取るのはいかがなものかと思いますが、問題なければ右上の「Aceptar」を選択します。
次に支払いの際の注意事項が表示されます。
支払いはドル紙幣のみで、ちぎれた様な紙幣は使ってはいけません。注意事項を確認したら右下の「Continuar」を選択します。
下の画面になったらドル札を投入します。投入口は右側の「4G LTE」のステッカーの下あたりです。
10ドル札を投入したところ下のような画面になりました。一番上の「Dinero ingresado」が投入した金額です。
間違えがなければ「Aceptar」を選択します。
すると下のようなしばらくお待ちください画面になります。
そして少し待つとプリペイドSIMカードとレシートが出てきます。
購入したプリペイドSIMカード
ATMモドキの自販機からはクレジットカードサイズのカードが出てきます。これがプリペイドSIMカードです。
下の写真の様に標準・マイクロ・ナノの3サイズ対応のSIMカードでした。
SIMカードのセキュリティロックを掛けている場合は、PINが印刷されているのでそれを使って解除できます。
電話番号についてはSIMカードの台紙には書かれていませんが、レシートで確認できます。
レシートの「CELULAR」が電話番号になります。
アクティベーションが必要!
早速このプリペイドSIMカードをスマートフォンに挿してみたのですが、電波をつかんでも、アイコンに×印がついてしまいます。
この状態では、残高照会のコマンド「*102#」なども全く使えません。
どうやら自販機で買ったとしてもアクティベーションが必要なようです。
仕方ないので1階に戻り店員さんに相談してみることします。
長くなるので、アクティベーションについては次回紹介します。
まとめ
今回はエクアドルのキトでClaroのプリペイドSIMカードを購入したことを紹介しました。
ClaroのプリペイドSIMカードを入手するためにはClaroの店舗に行かなければいけないようです。
私の行った店舗ではSIMカードの自動販売機が導入されていましたが、英語メニューがないためちょっと苦労するかもしれません。
次回は購入したプリペイドSIMカードを使えるようにしてみます。
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