前回まではRaspberry Piの話題を紹介してきました。
今回からはしばらくアクションカム用のジンバル(スタビライザー)をレビューしたいと思います。
今回使用しているHohem iSteady Proはメーカより提供していただきました。
2019年9月時点では後継のHohem iSteady Pro 2が発売されていて、Amazonで12,999円となっています。
後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。
ジンバル(スタビライザー)とは
ジンバル(スタビライザー)とはカメラ揺れを抑えて安定的に撮影するためのデバイスです。
映画などで、追う映像では手ぶれのないスムーズな映像で動く主人公を追う映像を見たことがあると思います。また、テレビの町歩き画像でも歩行時の揺れがない映像が一般的です。
このような撮影の多くではジンバル(スタビライザー)とカメラを一体化したステディカムが使われています。
映画・テレビ撮影用に用いられるジンバル(ステディカム)は巨大で非常に高価です。
しかし、ここ数年で一般的になっているのが電動式のジンバル(スタビライザー)です。
搭載するカメラをアクションカムやスマートフォンに制限し、電動モーターで制御することにより小型化・低価格化が進んでいます。
さらにカメラを安定化させるだけでなく、スマートフォンアプリと連携することで自動追跡など様々なプラスアルファ機能を備えるようになってきています。
SNS等で動画を撮影することの多いユーザは既に手を出している方も多いようです。
Hohem iSteady Pro
今回紹介するのは中国のHohemというメーカーのジンバルです。
Hohemのサイトには「日本語」という表記もありますが、この記事作成時点ではまだ準備ができていないようです。
Hohemの本拠地は中国の深圳です。最近では中華ガジェットはほとんど深圳が関係しており、ハードウェアのシリコンバレーと言われるだけあります。
レビュー対象はアクションカム用のiSteady Proという製品です。
https://www.hohem-tech.com/action-camera-gimbal/isteady-pro.html?lang=en (リンク切れ)
実は私は以前Hohemのスマートフォン用ジンバルiSteady Mobileをレビューしたことがあります。
この記事を見て、今回はHohem Japanからこの製品をレビュー用に提供していただきました。
2019年5月時点ではiSteady ProはAmazonで10,999円で販売しています。
中国メーカーの製品ですが、日本のAmazon倉庫からの発送になりますので、通常のAmazonの製品と同様の配達日数で到着します。
スペックは次の通りです。
メーカー | Hohem | |
---|---|---|
モデル | iSteady Mobile | |
写真 | ||
可動範囲 | パン | 640度 |
チルト | 320度 | |
ロール | 320度 | |
バッテリー | 4000mAh (12時間) |
|
サイズ | 40×101×260mm | |
重さ | 370グラム |
パッケージ
まずはパッケージの紹介です。
Amazonから届いたパッケージはちゃんとビニールでラッピングされていました。
パッケージの各面をスキャナでスキャンしてみました。
この面にはこの製品の特徴として
- Compatible with GoPro Hero series and varios kinds of action cameras
Go Pro Heroシリーズをはじめとした様々なアクションカムで利用可能 - Motion Timelapse
(モーション タイムラプス - Personalized para. setting, Virtual joystic, Calibration etc in the App
- Built-in Powerbank
(モバイルバッテリー内蔵
が記載されています。
パッケージの反対側のアクションカムを搭載したときのイメージ写真です
側面にはスマホアプリをダウンロードするためのQRコードや、各種SNSへのリンクが記載されています。
注目すべきは左端にある認証ロゴです。
日本の規格である「PSE」と「技適マーク」が記載されています。このためこの製品を日本で利用しても違法状態にはなりません。
以前の海外通販から入手したiSteady Mobileにはこれらのロゴがなかったことを考えると、国内利用が目的の方はAmazonなどで売られている日本向け製品を買うのがおすすめです。
パッケージの内容
パッケージの中身を取り出すと下の写真の様なケースが出てきました。
これはiSteady Proを持ち運ぶためのケースで、この中にiSteady Pro本体が入っています。
このケースを開けて内容物を見やすく並べたのが下の写真です。
内容物は
- iSteady Pro本体
- ミニ三脚
- microUSBケーブル
- 取扱説明書 (日本語)
- 取扱説明書 (英語)
- 乾燥剤
となります。
説明書は日本語と英語の両方はいっています。日本語の説明書が入っているのは日本向けのパッケーのみだと思います。
日本語説明書は直訳的なところが見られますが、うれしい配慮です。
本体の様子
気になるiSteady Pro本体をチェックしてみます。
まずはiSteady Pro本体を取り出して正面から撮影してみました。サイズの比較にiPhonse SEをおいてみました。
結構がっしりとしたサイズです。あまり軽かったりするとグリップとして安定性が欠けるので、こんなものではないかと思います。
操作部を拡大したのが下の写真です。実はボタン構成はスマホ用のジンバルiSteady Mobileと全く同じです。
中央の上部のボタンはジョイパッドのように上下左右に押すことができ、それに反応してモータが動きアクションカムの角度が変わります。
F1・F2のマークがついたバーは、説明書によるとショートカットキーとなっています。アプリで何か機能を割り当てられるのだと思います。スマホ用のジンバルiSteady Mobileではこのキーはズーム用でしたが、アクションカムのズームは制御できないのでショートカットキーとなったようです。
右側中央のボタンはモード切り替えボタンです。1回押しから4連押しまでの4種類の操作があり、それによりチルト・パン・ロールのどの軸を固定するかを選ぶことができます。
右下のボタンは電源ボタンです。
本体グリップ部の左側には、USBコネクタ(Type-A、microUSB)があります。
microUSBコネクタはiSteady Proを充電するときに利用します。
USB Type-Aの方はiSteady Proをモバイルバッテリー代わりに使う場合に利用します。
USBコネクタの上には、三脚と同じ1/4インチサイズのネジ穴が用意されています。この穴を活用すると別のカメラ等をマウントすることもできます。ただし、当然ながらここに装着したカメラにはジンバル機能は聞きません。
グリップの右側にはバッテリ残量を表すLEDが4個埋め込まれています。
グリップエンドには三脚用のネジ穴が用意されています。後述する付属の三脚を使うと自撮り用にiSteady Proを立たせることができます。
スマートフォンのマウント部を拡大したのが下の写真です。
銀色のパーツがネジになっていてここを緩めると、アクションカムをはめる部分が広がります。
また、アクションカム装着部の根元にはミニUSBコネクタがついています。実はここからも充電用の電源をとることができます。
ここからアクションカムのUSBコネクタにケーブルを接続すれば、アクションカムのバッテリーを気にすることなく撮影ができます。
アクションカムを搭載するとこんな感じになります。
今回は手持ちの中華アクションカムThiEYE T5 Edgeを使ってみました。このカメラは下記で紹介しているので参照してみてください。
GoProクローンのアクションカムはほぼ同じサイズなので、利用は問題なさそうです。
重さを確認してみました。重さは約370グラムです。スマホ用のiSteady Mobileは約500グラムだったのでかなり軽くなりました。
iSteady Proは軽量なアクションカム用なのでモータを小型化できたからでしょうか。
付属品
付属品はmicroUSBケーブルと下のような三脚になります。
この三脚はたたんだ状態だと長さ7.7cm・直径3cmとコンパクトな物です。
これを開くと高さ3cmほどの三脚となります。
この上にiSteady Proを固定すると次のようになります。
タイムラプスなどを撮影する場合はこれが良さそうです。
後継機種のiSteady Pro 2が既に登場しています。IPX4相当の防水機能がついたようです。
まとめ
今回はジンバルメーカーのHohemよりアクションカム用ジンバルのiSteady Proを入手したことを紹介しました。
中国メーカーの製品ですが、この製品は日本のAmazonで購入でき、日本の各種認証も取得しています。
取扱説明書も日本語化されていますし、初めて使うジンバルには良さそうな気がします。
次回はこのジンバルの初期設定をしたいと思います。
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