格安SIMを使う IIJmio編 その6: できること・できないこと

YES・NO

前回はIIJmioのSIMが開通するとなぜか有効になるEvenoteプレミアムキャンペーンについて紹介しました。これで設定関係はひと段落つきました。

今回は実際に格安SIM(IIJmio)を使ってみて、できること・できないことを紹介したいと思います。

2015/4/10 追記

Lineについては年齢認証に制限があったので別ページに記載しました。

今回はMVNOを利用する場合に発生するLINEの年齢認証問題と、解決に向けた挑戦内容を紹介します。結局、一時的にID検索を許可できたものの、常時ONすることはできませんでした。いまのところAndroidスマホ+MVNOのユーザは、キャリアと契約している人のSIMカードを借りて代理で年齢認証してもらうしかないようです。

キャリアメール→できない

最初はキャリアメールです。キャリアメールというのは、ドコモならば「@docomo.ne.jp」のメールアドレスです。

iモード時代からこのメールアドレスで、スマホになっても引き続き使えるので長い人では10年以上メールアドレスを維持してる方もいるかもしれません。私もその一人でした。

しかし、IIJmioだけでなく格安SIM(MVNO)に移転した場合は、キャリアメールは完全に使えなくなります

どうしてもキャリアメールのアドレスを維持したい場合は、もう一回線契約して2台持ちにする必要が出てきます。最低料金でもう一回線契約しても1000円以上はかかります。メールアドレスを維持するためにこの費用を払うか価値があるかどうかということに尽きると思います。私の場合は思い切ってキャリアメールは捨ててGメールに移行しました。

最近はLineやFacebookで連絡を取ったりするので、いまのところGメールで不都合は感じておりません。むしろ今後はキャリアに縛られることがなくなるので、Gメールに移行してよかったと思っています。

通話→できる

IIJmioのSIMカードのうち「音声通話機能付きSIM みおふぉん」を選択すれば通話は可能です。NMPを利用すれば電話番号を維持することができます。私はビックカメラでBIC SIM powered by IIJを購入することで即日NMPで契約しました。

ただし、通話料金はかなり高くなり30秒20円となります。無料通話分もありません。このため音声通話は極力避けた方がよさそうです。電話を発信する場合は次のサービスを利用すると通話料を下げることができるのでお勧めです。

この二つはIP電話でなく音声通話回線を使うので、音声の品質は通常の通話と同じになります。これらを活用して通話料金を抑えるように運用するのがお勧めです。

SMS→できる

IIJmioのSIMカードのうち「音声通話機能付きSIM みおふぉん」か「SMS機能付きSIM」を選択すれば可能です。SMS機能付きSIMの場合、SMS用の電話番号(?)がどうなるのかはいまいちよくわかりません。

Googleの2段階認証などでSMSが必要な場合もあるので、音声なしにする場合はSMSの有無をどうするかよく考えた方がよさそうです。

テザリング→スマホによってはできない

IIJmio + Nexus5(SIMフリー)でテザリングできることは確認済みです。

テザリングができない場合は、IIJmioの制限ではなく、スマホ側の制限になります。

IIJmioのSIMカードを装着したスマホを親機(Wi-Fiアクセスポイント)にして、タブレットやPC等の子機から無線LAN接続してIIJmioの回線を使った通信できるかどうか、という話です。

私が把握している限り

  • スマホがドコモのスマホの場合→できない
  • ドコモ以外のSIMフリースマホを使っている場合→できる

となります。ドコモのスマホの場合はSIMロックを解除していてもIIJmioを使っている場合はテザリングはできません。

これはIIJmioだけでなく他のドコモのネットワークを使った格安SIM(MVNO)で共通の制限です。

実際、私のスマートフォンAQUOS PHONE ZETA SH-02E(SIMロック解除済み)はテザリング対応機種なのですが、やはりテザリングをすることができませんでした。

使用中のAPNを見ることができる「APN切り替え」というアプリを使って状況を紹介します。

APN切り替え
APN切り替え
Developer: feel.co.ltd
Price: Free

まず下記がIIJmioを普通に使っている状態です。

通常のIIJmioのAPN

この状態で「設定」→「ネットワーク設定」→「テザリングとアクセスポイント」→「Wi-Fiテザリング」でWi-FiテザリングをONにしてみます。

Wi-Fiテザリングの有効化

すると・・・ステータスバーのアンテナピクトがデータ通信不可(「LTE」や「H」の文字が消える)になり、そしてついには×マークになってしまいます。さらにAndroidのモバイルネットワークの設定画面ではアクセスポイントメニューが無効になってしまいます。

無効化されたAPN設定メニュー

当然ながらこの状態ではこのスマホ自身がインターネット通信できなくなってしまうため、タブレットやPC等をこのスマホに接続してもインターネット通信することができません。

いったいどうなっているのかと確認してみると・・・

強制的なAPNの変更

さっきまでなかった「Tethering(dcmtrg.ne.jp)」なるアクセスポイントが勝手に生成されて、そのAPNを使用することになっています。このAPNはIIJmio用SIMカードでは使用できないので、インターネット通信ができないわけです(アンテナピクトが×になってしまう理由はよくわかりません)。

Androidの設定メニューでテザリングをOFFにするとAPNは再びIIJmio(iijmio.jp)に戻りインターネット通信できるようになります。

つまり「ドコモのスマホはテザリングをONにすると自動的にドコモ専用のAPNに切り替えるため、ドコモ以外のユーザはテザリングができない」ということになります。

ちなみにこの「自動でドコモの専用のAPNに切り替える」という動作ですが、海外で現地のSIMカードを使う場合などは発動しないため、テザリングを行うことができます。

今回は海外でプリペイドSIMカードを使っている状態でテザリングする方法を紹介します。 実は最近のLTE対応ドコモ端末はテザリングに対応しており、この端末なら国内と同様に簡単にテザリングをすることができます。

ドコモのネットワークを使った格安SIM(MVNO)の場合、

  • SIMカード自体はドコモのもの → テザリングONでAPN自動切り替えが発動する
  • データ通信のためのAPNはドコモとは別 → ドコモのテザリング用のAPNでは通信できない

となり、テザリングができないというわけです。

なお、APN切り替えアプリを使って、強制的にAPNをIIJmioに切り替えようとするとエラーになります。これはAndroid4.0以降はAPNをアプリから切り替えることができなくなったためで、ドコモとは関係はありません。

おサイフケータイ→できる!?

次はおサイフケータイについてです。

私はおサイフケータイはドコモのサービスのため、格安SIM(MVNO)に乗り換えたたら使用できないと思っていました。ところが、ためしに使ってみたところ使えてしまいました!

私が試したおサイフケータイサービスはEdyiDです。

Edy

Edyアプリがは使っていなかったので、今回IIJmioのSIMカードが入った状態でEdyの初期設定をしてみました。

Google Playから楽天Edyアプリをインストールするだけです。

このアプリに従って設定するだけで普通に使えてしまいました。Edyに関してはキャリア(携帯電話会社)の制限はないようです。

Edyアプリ

ただ、楽天Edyアプリの「初めて利用される方(初期設定)」のメニュー項目を選択するとエラーになってしまいます。これがドコモを使っていないせいなのか、私のスマホの問題なのかはわかりません。

iD

最も意外だったのはiDです。

IIJmioのSIMカードを使っている状態でiDで決済してみたところ、普通に決済できてしまいました。

MVNOでiDを使うためには重要なポイントがあります。それはドコモと契約している時点でセットアップを済ませておく、ということです。

iDの設定を行うためのiDアプリはドコモと契約しないと使えません(正確にはSPモードでないと使えない)。IIJmioのSIMカードを使っている状態で、iDアプリを立ち上げると次のようにエラーになってしまいます。

iDアプリでのエラー

このように初期設定にはドコモの回線が必要になるのですが、一方、買い物をする際にはiDのために通信が発生することがありません。したがって、ドコモと契約している状態でiDのセットアップされしておけば、IIJmioに乗り換えてもiDを使うことができるのです。

注意点としては、

  • IIJmioを使っている状態ではiDアプリが使えない→クレジットカード情報のお預け・削除などが行えない

という点があります。どうしてもiDアプリを使いたい場合は周囲の人にドコモのSIMカードを借りるしかないと思います。

iDアプリ
iDアプリ
Developer: NTT DOCOMO
Price: Free

その他

その他のおサイフケータイサービスですが、基本的には

  • iDのようにドコモ回線(SPモード)を要求するもの→使用できない
  • Edyのようにドコモ回線が不要なもの→使用できる

と考えてよさそうです。

また、IIJmioと契約して送られてくるSIMカードの種類によっても若干変わってくるようです。

  • SIMカードが赤い場合 → Felicaを使ったおサービスのみ対応
  • SIMカードがピンクの場合 → FelicaにプラスしてNFC Type A/B方式のサービスにも対応

となります。ただ、国内で使う限りはほとんどFelicaなのであまり気にしなくてよいと思います。ちなみにわたくしがIIJmioと契約してもらったSIMカードはピンクでした。

今回はIIJmioの音声通話付きSIMカード(通称みおふぉん)の初期設定を紹介します。設定といっても実質はAPNの設定を行うだけです。プリペイドSIMやMVNOがまだ普及していない日本ではAPN設定に慣れない方もいると思いますので、スクリーンショットを多めに紹介してみました。

GPS→使えるが・・・

私はドコモ用の端末AQUOS PHONE ZETA SH-02EにIIJmioのSIMという組み合わせで利用していますが、GPSは使えています。

ただし、GPSをONにしてから実際に衛星をつかんで詳細な位置情報が取れるようになるまでの時間が長くなった気がします

すでにドコモのSIMがないので正確な比較ができなくて残念なのですが、体感では確実に長くなりました。特に、GPSをONした直後(衛星をつかむ前に)に歩いたりして位置を変えてしまうと、全然だめです。一方、GPSをONした後にじっと待っていれば比較的衛星をつかみやすいように思います。

おそらく、AQUOS PHONE ZETA SH-02EはGPSの衛星を素早く捕まえるためにドコモの基地局の情報を使うように設計されている(A-GPS)が、IIJmio利用時はドコモの基地局から情報を取得することができていないのではないか、という気がしています。

しかし、あくまでもこれは予想のにしかすぎません。状況としてはIIJmioを使っていてもGPSは使用できる、ということになります。

従来の携帯電話(ガラケー)での利用→SMS・通話はできる

ただし、ガラケーはドコモ用である必要があります。

ガラケーはIIJmioのSIMカードをガラケーに挿入すると普通にドコモのSIMカードとして認識します。そのため、通話やSMSは使用することが可能です(SMSの送受信は試していませんが、多分可能です)。

一方、iモードは使うことができません。iモードでつなげようとすると通信エラーになってしまいます。また、iモードメールも使用することができません。

IIJmioのSIMカードをあえてガラケーで使うことはそうないと思いますが、たとえば海外でメインのスマホでプリペイドSIMカードを使う場合などは、日本からの着信用にガラケーにIIJmioのSIMカードを差すということもあるかもしれません。

なお、ほとんどのガラケーは通常サイズのSIMカード対応だと思いますので、SIMカードがマイクロSIM/ナノSIMの場合はアダプターを用意しておきましょう。

まとめ

今回はIIJmioでのできること・できないことをまとめてみました。

ここではIIJmioで試してみましたがOCN等の他のドコモ系のMVNOでも状況は同じだと思います。できること・できないことを把握しておけば、MVNOを使用したときの状態が想像しやすいと思います。

次回は今回の記事を書いた後に気づいたLINEの年齢認証問題を紹介します。